アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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282話 最終学期開始

 

 

ナズナにバレたら調査依頼に着いて来そうだが、バレない様に彼の側を離れる事も難しいので、ナズナには依頼の内容だけ伏せて 良い感じに説得をし 3尾分身を向かわせる事で妥協をしてもらう事に成功した

 

とりあえず依頼内容を知っているユキヤとクロエにはナズナに内容を伝え無い様に釘を刺しておいたから、多分大丈夫だろう メイビー

 

そんな訳で 冬休み終了がやってきてしまったので 毎回恒例になっているハルトによる引き留めを どうにか乗り越えて、私達は学園へと帰還を果たし 特にトラブルもなく新学期が始まりを迎えてくれた、と 思っていたが 神妙な面持ちでアンが私を出待ちしていた

 

 

「どうしました? アン」

 

「おはようございます お義姉様、少々 お耳に入れたい事が」

 

「・・・分かりました、ナズナ様は同席しても?」

 

「可能ならば、ナズナ殿下には同席を ご遠慮いただけると幸いです」

 

「承知しました、チャール君 申し訳ありませんがナズナ様をお願いします」

 

「おい、カヅキ! 勝手に決めるな・・・離せチャール」

 

「はいはい、心配なのは分かりますけどね殿下、乙女の内緒話らしいんで我慢してつかぁさいな」

 

「お前、こんなに力強くなかったろう?!」

 

「ははは、堪忍やで〜」

 

「では行きましょうか」

 

「はい、お義姉様」

 

 

明らかに私に用のあるアンに私から声を掛けると、アンは神妙な面持ちのまま周りを気にしつつ用件を口にしたので、チャールにナズナを託して私はアンと共に移動を始める

 

チャールの冗談では無いが、アンが周りを気にしていたと言う事は 可能な限り情報の露出を控えたいのだろう、と判断したからね うん

 

そんな訳でダールベルグ学園は貴族学校と言う事もあって秘密の お話をする為に存在する個室と言うのがあるので、チャチャっと手続きをして部屋を借り インベントリから適当な紅茶セットを取り出しテーブルにセットして先に着席する、そうしないとアンが座らなさそうだからね

 

 

「さぁ アンも座ってください、落ち着いて話を聞くためにも、ね?」

 

「はい、お義姉様」

 

 

ポットからカップに紅茶を注いで置き アンに着席を促して座って貰い、自分の分も淹れて一口飲む、今回のは80点だな

 

 

「急かす様になってしまいますが、私の耳に入れたい事柄とは?」

 

「実は、我々 お義姉様ファンクラブは派閥の壁を超えたコミュニティです。この国の派閥は大きく分けて国王派と貴族派 の2つになっています、詳細は省きますが ファンクラブ会員から とある噂が広まりつつあると小耳に挟んだのですわ」

 

「噂、ですか?」

 

 

アンに用件を尋ねると、彼女は神妙な面持ちのまま 言葉を可能な限り選んでいる様に説明を始める、余程 話しにくい内容の様だ

 

とりあえず派閥に関しては全く興味が無いからスルーしておこう、そうしよう 問題は噂の内容だし

 

 

(わたくし)も会員の1人からの又聞きなので詳しく正確には言葉に出来ませんが・・・噂の内容は、ナズナ殿下が とある令嬢と密会をしていて いずれは側妃として迎える・・・と言った物です」

 

「・・・ナズナ様が私に隠れて令嬢と密会、それも側妃として迎える準備をしている? ふむ・・・」

 

 

なんとも慎重に言葉を選んでいる事が分かるアンの説明を聞き、違和感と疑問を抱く

 

アンが言いにくそうに言葉を選んでいるのは、私を気遣っているから と言うのは理解出来るし嬉しい

 

さてアンの気遣いは置いて置くとしてだ、ナズナが私以外の女と密会するか? と言うとノーと断言出来る、自惚れではないが ナズナが他の女に目が行くほど 私は彼を飽きさせていないしね?

 

それはそれとして、私は別にナズナが私以外の妃を持つ事に反対していないしね? 浮気したらキッチリ ボコってケジメつけさせるけど

 

 

「ナズナ様の性格を考えると 私に内緒で令嬢と密会はしないと思いますし不可能です」

 

「・・・流石は お義姉様、この様な噂を聞いても取り乱さない胆力、素晴らしいと思います」

 

「別に胆力とかではありませんよ、私はナズナ様を信用していますし、そもそも側妃を娶る事に反対していません、ナズナ様は未来の国王ですから政略結婚もあり得るでしょうからね」

 

「か・・・覚悟が違い過ぎますわ・・・」

 

 

私がナズナが令嬢と密会する事は不可能だと断言すると、アンが褒めてきたので理由を説明すると 今度は軽く引かれてしまった 無念

 

アンに引かれた事は置いて置くとして、ナズナが密会する事が不可能な理解は単純に本体である私か二尾分身(ドゥービー) 又は チャール、そしてルルが必ず側にいるからだ

 

私とチャールが付き添いに居ない事もあるかも知れないけど、ルルは絶対に側を離れる事はないし、ルルが私に報告をしない訳が無いからね うん

 

 

「ナズナ様が側妃を迎える事には とやかく 言うつもりは有りません、が・・・仮にデマを流布しているとなれば話は変わります、アン? 噂ので何処を探って貰えますか? あぁもちろん無理の無い範囲かつ秘密裏で」

 

「はい、お義姉様の お願いとあらば このアンコールトワネット、一命に変えましても必ずや 」

 

「いのちをだいじに、ですよ? アン」

 

「はい お義姉様!!」

 

 

私がアンに噂の調査をお願いすると、彼女は かなりヤル気を出してきたので軽く釘を刺してみたが、あまり効果が無い様に感じる 大丈夫だろうか?

 

 

 

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