新学期早々 トラブル臭しかしない話をアンから聞かされ、彼女に噂の出所を探らせつつ最後の学園生活を過ごす裏側で 課せられた任務をこなす事 約
そんな訳でナズナの事は
そんなこんなで件の人柱にされかけた貴族ことラトランドの協力で私の使い勝手のある戸籍を入手する事に成功し、ルナと言う偽名をゲットした
下準備が終わり、ラトランドが妾に産ませた子供で貴族学校へ入れる前の行儀習いとして奉公に出したと言う設定で、黒幕の家に潜入する事になった
「今日からお世話になりますルナです、よろしくお願いします」
「マーサ、新入りの面倒を見る様に」
「かしこまりました」
偽名に合わせて金に近い茶髪の可もなく不可もない一般人に擬態し潜入任務を開始すると別件で潜入していたらしいギルド調査員が私の教育係に任命され、家令はさっさと去っていく 忙しい様だ
そんなこんなで使用人服やらなんやら色々と準備してマーサと共に仕事を始める
「光姫にまでお願いする羽目になるなんて・・・情けない限りです・・・しかもテスタロッサのお嬢様なのに・・・次期王妃様なのに・・・掃除させるなんて・・・」
「お気になさらずマーサさん、そもそも私は掃除は嫌いではありませんし 元々は本業ですよ? 寧ろ 元に戻っただけです」
「・・・そういえば、元はテスタロッサ家のメイドさんでしたね? 光姫」
「えぇ、なんか気付いたら娘になっていましたけどね? 因みに 今のところメイド期間の方が長いです」
「なるほど?」
先に潜入調査をしていたギルド員 マーサと 今日 割り振られた窓掃除をしながら小声で会話をすると、調査員らしく私の事も知っているらしく 手を止めずに相槌を打ってくる
まぁ元テスタロッサのメイドと言っているが、現在進行形で学園でメイド業を継続しているから、腕が鈍ってはいない
それからマーサに色々と教えて貰うフリをしつつ潜入調査を継続し、大体 の事が分かって来た
まず この家はガルシア家である事、まぁこれは潜入する前から分かっていた事ではあるけども
次にアンから聞かされた噂の出所、それもガルシアが流したらしい。うん ケジメをつけさせないとね? ナズナがガルシアを側妃に迎えるなんてあり得ないからさ? だって、理由が無い 価値もない 役に立たない 使い道がない かならね、うん
それからガルシアは 絵に描いたような横柄な貴族と言う奴で、やたら偉そうで哀れに見える
そして私の影識神を用いた調査を行った結果、出るわ出るわ 謀反の証拠に横領やら不正の数々の証拠
「人身売買までしていますか、控え目に言ってゴミですね」
「ありがとうございます光姫、私が追っていたのは
「お役に立てたなら良かったです」
なんとも都合の良い事に教育係であるマーサと同室 かつ 2人部屋な為 密談し放題なので防音結果を張ってマーサと成果を共有する
証拠は全てヴェスタの意を借り不正不能である状態からでコピーしているから、原本は今も元の場所にあるから そう簡単にはバレない筈なので焦らずに行動する事が出来ている、寧ろ ガサ入れまでバレないかも?
「それではマーサさん、明日 証拠を持ってクロエさん の所に行ってきてください」
「構いませんけど・・・証拠を掴んだのは光姫ですよね? なら光姫が行くべきじゃ?」
「申し訳ありません、私は私用が有りますので お願い出来ますか?」
「そういう事なら分かりました」
証拠を纏めてからマーサに差し出すと 自分の手柄にして良いのか? と聞かれてしまったので それで構わない と答えると彼女は証拠を受け取りクローゼットにしまい就寝する
翌朝 マーサは予定通りにギルド へ出掛けて行き、私は右手に足付きまな板 左手にドスを持って 私用であるケジメをつけさせにゆく
今日は定期的に開催されている ガルシア主催の お茶会が開催されているので中庭に向かう
すれ違う使用人が二度見してきているが、引き留められる事も無く進み中庭へ到着すると、ガルシアは 同派閥の 令嬢と円卓を囲み話をしているのが見える
さて、このまま突撃しても良いけど、それは少し面白味がない 少しタイミングを計ってボロが出るのを待つ事にしよう
そう決め、一旦 インベントリに まな板をしまい、ドスをエプロンドレスのリボンに挿して収納し使用人に混ざり軽く仕事を手伝って様子を伺う
私は自分で言うのはアレだが、メイドとして優秀なので他の使用人の足を引っ張る事もなく仕事をこなす
ふむ、あまり良い茶葉じゃないみたいだし 少し良い思いさせてやるか と思い、私が普段 飲んでいる茶葉をインベントリから出して すり替えて淹れてやる
さ、ガルシア 最後の晩餐(笑)だ 味わえよ?