3尾分身をガルシア邸に残して 私とナズナは転移門で城に戻りベアトリーチェが待っている、セキュリティガッチガチの応接間へと向かう なんだか面倒な
そんな訳で前回同様 扉前を警備している警備兵に合図し入室すると、任務を聞かされた時と同じく上座に座っているベアトリーチェと、相変わらず緊張した面持ちで下座に座るクロエが目に映る
「約
「いえいえ、ありがとうございます ベアトリーチェ様」
「さ、座って頂戴? 貴女を立たせたまま報告を聞く訳にはいかないもの」
「確かに、今回の功労者を立たせたままには出来ないな」
「でしょう? ささ、いらっしゃい?」
「・・・膝を叩いても、私は貴女の膝の上には座りませんよ?」
「そうですよ
「ぶぅーーー ナズナ君のケチンボ〜」
「ははは・・・僕は何を見せられてるんです?」
「さぁ? 茶番でしょうか?」
ベアトリーチェからの労いに返事をすると彼女は座る様に言い ニッコニコしながら自身の膝を叩きウェルカムな体勢?を取ったので、きっぱりと断ると 何故かナズナがドヤ顔でベアトリーチェを煽り 彼女は不満を漏らし、堪らずクロエが呟いたので答えると 彼は苦笑して誤魔化す、ドンマイ クロエ
そんなこんな くだらない茶番を経て、結局 私はベアトリーチェと同じく上座に座ったナズナの膝の上にライドオンさせられる、抗えぬのだわ
そんな訳で不満そうなベアトリーチェは放置して 報告を始める事にする
「詳細は後で報告書を作成して提出しますので そちらを参照してください、この場合では口頭かつ簡易的な報告に止まらせていただきます」
「えぇ構わないわよ」
「僕も異論はありません」
ナズナの膝の上に座っているという何とも締まらない状態だが報告をしなければならないので、前置きを口にするとベアトリーチェとクロエが了承の意を示してくれる
「ではまず・・・クロエさん より頂戴した 情報によりラトランド男爵家へ潜入、調査の結果 ラトランド男爵は人質を取られ 嫌々 謀反の首謀者に仕立て上げられる所だった様です、いわゆるスケープゴートと言う奴ですね? 経緯は省略しますが ラトランド男爵と司法取引をし 黒幕たるガルシア子爵家へ潜入する手助けをして貰いましたので、ラトランド男爵への罰は無しとは言わずとも軽くしてください」
「えぇ、貴女が そう判断したのならば 私はカヅキちゃんを信じるわ、ラトランド男爵の件は しっかり対応させて貰うわ」
「よろしくお願いします」
口頭でザックリとした報告をすると、ベアトリーチェはラトランドとの司法取引を了承してくれたので、ひとまずは良しとしよう
因みに人質はセンセイから借りたルーク率いるテスタロッサの領兵により救出済みだ
出会った頃は下っ端だったルークも、今では立派な隊長をしている。いやはや気さくかつ面倒見が良い ナズナには及ばないが高身長のイケメンだ、かなり高物件 ティアから聞いたが まぁ モテるらしい、ルーク本人はティア一筋なのだが
そういえば未だに 私に対して基本タメ口なのは本当 彼らしいと思う
「続けてザックリとなりますが、ガルシア子爵家へ 潜入を開始し別件にて先に潜入していた調査員マーサと合流、彼女と協力して調査し 隠し倉庫を発見 中に保管されていた証拠を全て複製を作成して収集、マーサに提出をお願いしました、そのあとは私用でルーチェ・ガルシアをシメに行きました」
「そう、あとはマーサ調査員がギルドに証拠を持って行って、クロエ君がコチラに登城した訳ね?」
「そうです、私は ナズナ様と共にいましたから クロエさんが登城した頃に報告し、その後 ユキヤ殿下とナズナ様が第1騎士団を伴う支度を見ていました」
「そう 大体は分かったわ、ありがとう カヅキちゃん」
「いえ、滅相もありません」
私はナズナの膝の上に座りながら報告を続け 一通りの報告を終えると、ベアトリーチェから労いの言葉を貰ったので相槌だけ打っておく、なんか少し不満そうだが 気付かなかった事にしておこう、そうしよう
「無事 任務を遂行してくれた訳だし、褒賞を受け取って貰わないとダメね? 今回は どうしようかしら?」
「今回は
「あらあら困ったわね」
「義母上、諦めて コチラで決めて受け取らせるのが最良かと」
「確かにそうね? ナズナ君」
「あれ? 私の意見は無視ですか? 」
「ははは、カヅキさんは欲が無いから〜」
私の嫌な予感が的中していたらしく ベアトリーチェが余計な事を言い出したので、適当な理由を付けて褒賞を辞退しようとするが 私の扱いに慣れてきたのか私の言葉を無視してナズナとベアトリーチェが褒賞について相談を始め、クロエが笑って言う
なんだろう、なんか腹立つ顔してるから肩パンしてやろうかな?
そうしたら、少しは態度を改めるでしょ? 多分