アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

289 / 289
290話 卒業式

 

 

生徒会長(セレスティア)の誘いで花を在校生に挿して貰うのだが、しきたり? が有る様で生徒会長であるセレスティアが卒業生 主席のナズナ、副生徒会長が私の胸に花を挿してくれる

 

今期の副生徒会長もセレスティアと同様に女子生徒かつ私のファンクラブ会員らしく、随分と緊張した様子で手を振るわせながら花を挿していたので落ち着く様にいってみたが、あまり効果が有る様には見えなかった

 

落ち着かせる事は諦めて軽く雑談をしてみたが、私を賞賛する言葉ばかり出てきて困惑してしまう、私はそんな立派な人間では無いのでね

 

そんなこんなで卒業式開始の時間となり、私達は整列する訳だが やはり頭1つ分か それ以上の身長差を実感する まぁ分かっていた事だが

 

独り肩をすくめていると入場の音楽が流れ始め 講堂の扉が開かれて司会により卒業生入場が告げられ私達は入場すると拍手喝采が溢れ出す

 

卒業を祝う者、惜しむ者 様々な声が聞こえてくる、この瞬間だけは派閥も関係無く我々 卒業生の門出を祝ってくれている、有り難い事だ

 

それから私とナズナは右側最前列 右奥、1番右にナズナ その隣に私、その隣にチャールが座る

 

これも伝統らしく、卒業成績上位10名が最前列に座る事になっているので この順番になっているわけだ

 

そして最前列の10人は最後の方に卒業証書を受理する事になっているので、暫くは暇である 流石に雑談をする訳にもいかないからね

 

そんな訳で分身の応用で思考分割をして脳内でチェスの早指しをして暇を潰し、自分の番を待ち 名前を呼ばれたので返事をして立ち上がり壇上に上がり校長の前に立つ

 

 

「卒業おめでとう、これから貴女は沢山の試練に遭遇すると思うけれど、貴女は独りでは無いわ、それを決して忘れてはダメよ? 」

 

「ありがとうございます 校長先生、アドバイス しかと胸に刻みます」

 

 

卒業証書を受け取り校長から 有り難いお言葉を貰い、本心からお礼を言う

 

私は彼(かのじょ)の言う通り 1人で解決しようとする癖が有る、自覚はあるが中々に治らないので 心配をしてくれているのだろう、多分

 

最大の敬意を込めてカーテシーをし校長と握手をしてから壇上を降りて席に座り、ナズナの卒業証書受領を見守り 卒業生総代挨拶を聞く、もちろん総代挨拶をするのはナズナだ

 

 

「本日は我々卒業生の門出へ集まって貰い感謝する、このダールベルグ魔法学園が初代国王により創立して100と余年の月日が流れ、数多の卒業生を世に排してきた 学園の伝統と素晴らしい教育を胸に我々は広い世界へ羽ばたく事となる、俺は 諸君ら 各々の活躍を期待している」

 

 

いつにも増して凛々しいナズナの姿を見て トゥンクしてしまう、やばいな ちょっと理性が保つかな? 落ち着け私、婚前交渉なんてしたはセンセイからの長時間 お説教が始まる、最悪 花嫁修行と言って 結婚式までナズナと面会謝絶に処されてしまうかも知れない、それは流石に嫌過ぎるから 我慢しなければ

 

よし、素数を数えよう。 確か・・・3.14159265359 だったか?

 

ナズナの凛々しい姿を見て内なる欲望(けもの)と闘いつつナズナの有志を目に焼き付ける

 

それから何とかケモノを鎮めてナズナの総代挨拶を乗り切り、校長挨拶や 国王 名代の正妃 挨拶など 色々と長い話を右から左に聞き流してやり過ごす

 

分割思考が出来なかったら居眠りしてしまうぐらいには退屈だ

 

そんな退屈な苦行を乗り切り 卒業式は終わりを迎えて、卒業生退場の時間となったのでナズナと伴って講堂を後にし、外に出て一息つく

 

 

「ん〜 解放感」

 

「退屈だったか?」

 

「えぇ控え目に言っても退屈でした、貴方様の総代挨拶以外ですが」

 

「ははは、カヅキらしいな」

 

「はいはい、そこ イチャつかないで貰って良いっすか?」

 

「なんだ? 羨ましいのかチャール」

 

「そう言う所ですよ、殿下」

 

「訳が分からんぞ?」

 

 

軽く伸びをしながら言うとナズナに尋ねられたので返事を返すと、ナズナは笑って そう言い チャールから注意を受けたが、ナズナには刺さらなかった様でキョトンとしている

 

それから少しして卒業生全員の退場が済み、小休憩が設けられた後に集合写真の撮影が始まる事になっている、なぜ 小休憩があるかと言うと 尿意が有る者もいるだろうし、卒業式中に泣いてメイクが崩れた令嬢も居るからだ

 

人生で1度切りの卒業集合写真、綺麗な状態で撮影して記憶に残したいだろう

 

そんな訳で一旦 ナズナと別れブリジットを伴い 小休憩へ入り 用を足した後にブリジットに軽く化粧を直して貰う、本格的なのはダメだが 隈の紅を足したりするのは出来るからね、うん

 

実は分身出来るから自分で出来るのだけど、ブリジットの仕事を取ったら彼女が可哀想だからね 仕方ない仕方ない

 

そんなこんな20分程の小休憩を経て集合写真を撮る為に 専用の雛壇?に並ぶのだけど、何故だか私とナズナが中央に誘われる

 

まぁナズナが満更でも無いし別に良いかな?

 

とりあえず最前列かつ中央じゃないと身長が足りない私は埋もれてしまうからね、うん 仕方ない 仕方ない

 

記念だし、ヨシとしよう そうしよう

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

居場所をなくしたTS聖女は魔法少女と出会う(作者:綺羅星瑠奈)(オリジナル:現代/冒険・バトル)

世界統治の為、象徴として利用されたTS転生聖女のルナ。▼かつての仲間だった魔法使いによって前世の現代日本に転移する。▼しかしそこは魔法少女がいる世界だった。▼前世の妹にも信じてもらえず、死んだ方が楽なのではないか思っていたところで、死にかけの魔法少女に出会う。▼異世界でも現代でも居場所をなくしたサポート特化のTS聖女と困っている人を見捨てられない近接特化魔法…


総合評価:1617/評価:8.39/連載:33話/更新日時:2026年10月03日(土) 12:30 小説情報

TS転生した元男が演奏系配信者として稼ぐ話(作者:深空 秋都)(オリジナル:現代/日常)

前世と類似した世界に転生した男は女の子――天音 在処(あまね ありか)に転生していた。▼前世の経験を活かし、ギター演奏や動画投稿を通じて才能を発揮していくうちに、その実力は周囲の大人たちやネット上で注目され、少しずつ影響力を持ち始める。▼※カクヨムにも掲載しています。


総合評価:6715/評価:8.32/連載:53話/更新日時:2026年09月18日(金) 06:42 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>