今期の副生徒会長もセレスティアと同様に女子生徒かつ私のファンクラブ会員らしく、随分と緊張した様子で手を振るわせながら花を挿していたので落ち着く様にいってみたが、あまり効果が有る様には見えなかった
落ち着かせる事は諦めて軽く雑談をしてみたが、私を賞賛する言葉ばかり出てきて困惑してしまう、私はそんな立派な人間では無いのでね
そんなこんなで卒業式開始の時間となり、私達は整列する訳だが やはり頭1つ分か それ以上の身長差を実感する まぁ分かっていた事だが
独り肩をすくめていると入場の音楽が流れ始め 講堂の扉が開かれて司会により卒業生入場が告げられ私達は入場すると拍手喝采が溢れ出す
卒業を祝う者、惜しむ者 様々な声が聞こえてくる、この瞬間だけは派閥も関係無く我々 卒業生の門出を祝ってくれている、有り難い事だ
それから私とナズナは右側最前列 右奥、1番右にナズナ その隣に私、その隣にチャールが座る
これも伝統らしく、卒業成績上位10名が最前列に座る事になっているので この順番になっているわけだ
そして最前列の10人は最後の方に卒業証書を受理する事になっているので、暫くは暇である 流石に雑談をする訳にもいかないからね
そんな訳で分身の応用で思考分割をして脳内でチェスの早指しをして暇を潰し、自分の番を待ち 名前を呼ばれたので返事をして立ち上がり壇上に上がり校長の前に立つ
「卒業おめでとう、これから貴女は沢山の試練に遭遇すると思うけれど、貴女は独りでは無いわ、それを決して忘れてはダメよ? 」
「ありがとうございます 校長先生、アドバイス しかと胸に刻みます」
卒業証書を受け取り校長から 有り難いお言葉を貰い、本心からお礼を言う
私は
最大の敬意を込めてカーテシーをし校長と握手をしてから壇上を降りて席に座り、ナズナの卒業証書受領を見守り 卒業生総代挨拶を聞く、もちろん総代挨拶をするのはナズナだ
「本日は我々卒業生の門出へ集まって貰い感謝する、このダールベルグ魔法学園が初代国王により創立して100と余年の月日が流れ、数多の卒業生を世に排してきた 学園の伝統と素晴らしい教育を胸に我々は広い世界へ羽ばたく事となる、俺は 諸君ら 各々の活躍を期待している」
いつにも増して凛々しいナズナの姿を見て トゥンクしてしまう、やばいな ちょっと理性が保つかな? 落ち着け私、婚前交渉なんてしたはセンセイからの長時間 お説教が始まる、最悪 花嫁修行と言って 結婚式までナズナと面会謝絶に処されてしまうかも知れない、それは流石に嫌過ぎるから 我慢しなければ
よし、素数を数えよう。 確か・・・3.14159265359 だったか?
ナズナの凛々しい姿を見て内なる
それから何とかケモノを鎮めてナズナの総代挨拶を乗り切り、校長挨拶や 国王 名代の正妃 挨拶など 色々と長い話を右から左に聞き流してやり過ごす
分割思考が出来なかったら居眠りしてしまうぐらいには退屈だ
そんな退屈な苦行を乗り切り 卒業式は終わりを迎えて、卒業生退場の時間となったのでナズナと伴って講堂を後にし、外に出て一息つく
「ん〜 解放感」
「退屈だったか?」
「えぇ控え目に言っても退屈でした、貴方様の総代挨拶以外ですが」
「ははは、カヅキらしいな」
「はいはい、そこ イチャつかないで貰って良いっすか?」
「なんだ? 羨ましいのかチャール」
「そう言う所ですよ、殿下」
「訳が分からんぞ?」
軽く伸びをしながら言うとナズナに尋ねられたので返事を返すと、ナズナは笑って そう言い チャールから注意を受けたが、ナズナには刺さらなかった様でキョトンとしている
それから少しして卒業生全員の退場が済み、小休憩が設けられた後に集合写真の撮影が始まる事になっている、なぜ 小休憩があるかと言うと 尿意が有る者もいるだろうし、卒業式中に泣いてメイクが崩れた令嬢も居るからだ
人生で1度切りの卒業集合写真、綺麗な状態で撮影して記憶に残したいだろう
そんな訳で一旦 ナズナと別れブリジットを伴い 小休憩へ入り 用を足した後にブリジットに軽く化粧を直して貰う、本格的なのはダメだが 隈の紅を足したりするのは出来るからね、うん
実は分身出来るから自分で出来るのだけど、ブリジットの仕事を取ったら彼女が可哀想だからね 仕方ない仕方ない
そんなこんな20分程の小休憩を経て集合写真を撮る為に 専用の雛壇?に並ぶのだけど、何故だか私とナズナが中央に誘われる
まぁナズナが満更でも無いし別に良いかな?
とりあえず最前列かつ中央じゃないと身長が足りない私は埋もれてしまうからね、うん 仕方ない 仕方ない
記念だし、ヨシとしよう そうしよう