柄にも無く感情的になりながらナズナのエスコートで卒業パーティーの会場に入ると、既に大半の参列者が居て 談笑をしている状態で 大分 和やかな雰囲気で良かった、去年は
そういえばロドリゲスは あの後 どうなったのだろう? アレがどうなろうと興味が無いから忘れていたけど、
「お姉様、寂しいですーっ!!」
「お姉様が卒業なんて、信じたくないですわ・・・っ!!」
「カヅキちゃん、ダンスのお誘いをしても良いかな〜?」
「あ、俺も!」
「男子の皆様方だけなんてずるいですわ! 私達もお姉様とダンスがしたいのに!!」
「ははは・・・人気者だな? カヅキ」
「落ち着いて下さい 貴方様、今日は 祝いの日 多少の事には目を瞑るべきです、ただ チャール君 貴方はダメです」
「そうだな? チャール コチラに来い、八つ当たりも兼ねて肩パンしてやる」
「そんなー 囧 」
出待ちをしていたのか? と言うぐらいの速度で集まってきたファンクラブ会員が口々に 祝いの言葉や卒業を惜しむ言葉、私をダンスに誘う声が聞こえてきたが、よりによって私をダンスに誘っている奴の1番最初がチャールだと言うのはなんだろうか?
まぁチャールなりの気遣いの可能性もあるか? この先 王太子婚約者・王太子妃・王妃としてナズナと共にパーティーに参加するなら、自ずとナズナ以外の人とダンスを踊る事になる、他国の要人とかね?
接待としては避けられないだろうから、今の内に予行演習しておけと言う事なのだろう、多分
そんな訳でチャールの扱いが悪いのは いつもの事なので冗談混じりに言うとギャグ顔で嘆いたのでヨシとしよう
「あらあら、仲が良いの良い事だけれど あまり束縛し過ぎるのもダメよ? ナズナ君」
「
「ベアトリーチェ様、ご機嫌麗しく存じます」
私達が友好を深めていると、穏やかな声が聞こえて振り返る そこには王妃としての正装のドレスに身を包んだ ベアトリーチェが ユキヤとベルファさんを伴って立っていた
ユキヤは兎も角、なんでベルファさん が此処に居るんだ? 卒業式に参列していたとして、もう
そんな訳で ナズナの言い分を聞いて あらあら と言いニコニコとしているベアトリーチェからベルファさん に目線を移すと
「卒業 おめでとうございますカヅキ、とても小さかった子が こんなに大きく立派になり、私は大変 嬉しく思っています」
「ありがとうございます お
「おや? 私とした事がウッカリ 記憶を捏造してしまいましたか、はっはっは」
ベルファさんから お祝いの言葉を貰ったが 彼もプレセアに続き 存在しない記憶を捏造してきたので、一応 ツッコミを入れておくが 笑っていて悪びれる様子が微塵もない、まぁ別に良いか
それからベルファさん と軽く雑談をしていると、ナズナとの協議? が終わったらしいベアトリーチェが私の方を向き
「卒業おめでとうカヅキちゃん」
「ありがとうございます ベアトリーチェ様」
「ふふ、ママと呼んでも構わないのよ?」
「ベアトリーチェ様、流石に それは年齢的にも キャラ的にも遠慮したいです」
「そう? 残念」
ベアトリーチェの お祝いの言葉に 軽く頭を下げてお礼を言うと、相変わらず 唐突に突拍子も無い事を言ってきたので軽くツッコミを入れるが、彼女も彼女で全く悪びれる様子がない、困った人だ
そんなベアトリーチェに軽く呆れつつも会話していると、給仕の1人がやってきてベアトリーチェとナズナに声を掛けてくる、どうやら仕事の時間の様だ
「俺は卒業生総代、義母上は国王名代として挨拶があるから行ってくる、今の内に休んでいてくれカヅキ、頼むぞ ブリジット」
「分かりました、貴方様」
「御意」
「また後で、カヅキちゃん」
「建前上 ベアトリーチェ様の護衛ですし私も行きます、今の貴女に ちょっかい をかける者は居ないとは思いますが、気をつけるのですよ? カヅキ」
「はい、ベアトリーチェ様、お義父様」
ナズナはベアトリーチェと共に壇上へと向かって行くのを見送り、人混みが混み合い過ぎて 私では どう足掻いても苦労する状態なので去年と同様に壁際のソファに座り休憩を取る事にする、ナズナの有志を見るだけなら影識神・黒蝶で観測出来るからね
「カヅキさん、そろそろ 喉も乾いたでしょう? リンゴのシードルが有りました」
「ありがとうございます ブリジットさん」
ナズナ達を見送り黒蝶を飛ばしているとブリジットが気を利かせて 給仕からリンゴのシードルを貰ってくれたので受け取り口をつける
正直、少し飲み物が欲しい所だったのでブリジットは良い仕事をしてくれた、本当に良い仕事をしてくれる優秀だ
そういえば、卒業後の話をしっかり詰めておかないとね? ブリジットの都合もあるだろうし