アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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3話 テンプレートって便利

 

 

名も知らぬ狼モンスターを撃破し、頂点から少し西へ太陽が傾いた頃、俺は何とか森?を抜けて街道らしき道へ出る事が出来た

 

 

「さて・・・どっちかな?」

 

 

左右に伸びる土剥き出しの道の先を交互に見て考える、案内表示によると両方人里に辿り着くし、両方そんなに距離も変わらない、困ったな

 

 

「よし、考えても仕方ないしな、原始的で安直な方法で決めよう」

 

 

そんな訳で俺は適当な枝を拾い真上へ投げ地面に落ちた枝の先を見て右の道へ歩み出す、運が良ければ寝床と飯も食えるさ、多分

 

穴だらけだけど狼の死体もあるし? 二束三文の価値ぐらいつくだろ、知らんけど

 

 

そんなこんな自然豊かな道を進んでいると、ミニマップに赤点と黄色点が表示されている事に気付く

 

 

「赤点は敵の筈、黄色はなんだ?」

 

すぐにヘルプ画面を開き調べると、どうやら救援を求めている者の様だったので、息が上がらない程度のスピードで走り始めるのだが、身体能力が高くなっている事を実感する

 

 

「マジか、前世の全力ダッシュより速いのに全然息上がらないし、まだ余裕がある」

 

 

速力が向上しているお陰か数分程度で到着すると、軽装の鎧を着た人2名が明らかに身なりの悪い盗賊風の男10名程と交戦していて、地面には負傷者なのか鎧の人が4名と盗賊風5名が倒れていて、なんかメイドっぽい人が鎧の人に守られている様に見える

 

 

念の為にマップを確認し、赤点が盗賊風の方であるか確認すると、各々の頭上に色+文字が浮かびわかりやすくなる

 

赤丸に敵とか、一目瞭然だよな?

 

 

「人か・・・訳分からんモンスターよりは楽だな」

 

 

軽く駆け足で一団へ近寄り

 

「正義執行!!」

 

「げべっっ」

 

「なんっ!?」

 

「新手か?!」

 

 

俺の1番近くにいた斧を持ってたヤツに飛び蹴りを食らわせて吹っ飛ばすと、近くにいたモヒカンが驚いた様子で俺の方を向き驚きの声をあげ、鎧の人も何か言ってるけど、俺は味方だから攻撃してこないでね?うん

 

 

「助太刀する、私を攻撃しないで欲しい」

 

 

「助太刀感謝する!!」

 

 

「構わねぇ、やっちまえ!!」

 

 

「獣人のガキだが、綺麗なツラじゃねーか。よし 捕まえて俺が使ってやる」

 

 

「いや、キモ過ぎ・・・開け根の国、アイデース」

 

 

「うわ、なんだっ!?」

 

「動けねぇ!! 沈んでっ!?」

 

 

俺は盗賊風の男がキモ過ぎて思わず魔法を使ってしまうと、俺の影が液体の様に広がり、そこから手腕状に形状変化した影が無数に生えて、男達を拘束し沼の様になった影の中へと引き摺り込んでいく

 

 

一応説明では、影の中に引き摺り込まれた物は魔力を吸い出されて、魔力は俺に還元されて、いずれは死んで分解され俺の養分になるみたいだが、すぐすぐ死ぬ事は無いみたいなので、抵抗が出来なくなるまで衰弱したら出そう、そうしよう

 

 

「うわ、痛そう・・・えーっと・・・ヒール?」

 

 

「すまない・・・うわぁ・・・」

 

 

「うわぁ・・・うじゅうじゅ言ってる・・・」

 

 

辛うじて地面に転がってる鎧の人と奮闘していた人の傷を直す為にヒールをかけたが、闇属性のヒールは何か名状し難い触手らしき物が、うじゅうじゅ音を立てて傷を癒すので、非常にグロくSAN値チェック待った無しのドン引きである

 

 

うん、かけた本人がドン引きなぐらいだから、治療されてる方もドン引きしている、すまんね

 

 

「あー・・・なんか、すみません」

 

 

「い、いや、助かった。助太刀だけに止まらず治療まで、本当に助かった」

 

 

「いやいや、当たり前の事っすよ」

 

 

とりあえずタメ口から敬語にシフトして下手に出ておく、目上の人にはキチンと敬語を使えってセンセイに叩き込まれたからね、うん

 

 

「貴女は我々の恩人だ、ぜひお礼がしたい一緒にきてくれないか? もう時期夜になってしまうし、幾ら強くても女性1人では危ないし」

 

 

「・・・それじゃぁ、お言葉に甘えさせて貰います、実は今日の寝床も無いもので」

 

 

「そうか、なら尚更歓待せねば、もう時期 救援の部隊が来てくれると思う、少し待っていてくれ」

 

 

「わかりました、馬車ありますよね? アレに乗らないんですか?」

 

 

なんとなく鎧の人達の中で偉いっぼい人と会話をして、彼の提案に了承すると、嬉しそうに言う

 

 

それに返事を返して、多分立派な部類の馬車があるのが見えていたので、尋ねると

 

 

「あぁ馬車を引く馬が居ないんだよ、救援を呼ぶ為に出してしまって」

 

 

「なるほど」

 

 

彼の言葉を聞き、周りをよく見ると矢で射られ虫の息の馬が3頭程居るのが見えたので、素早く矢を抜き今度は光属性のヒールをかけてやる

 

すると、よほど嬉しかったのか、俺の耳をハムハムと甘噛み?したり顔を擦り付けてくる、可愛いな馬

 

 

「馬まで助けてくれるとは、本当に貴女は我々の恩人だ」

 

 

「いやいや、あのままだと馬が可哀想でしたし、私が勝手にした事ですから」

 

 

「いや、この恩は必ず返す、そうでなければ我々の主人の顔に泥を塗る事になってしまう」

 

 

そう言いガッチリと手を握られ力説されてしまう

 

 

少しやり過ぎたか? まぁ良いか、貰える物は貰っておこう、それてヤバい雰囲気を感じたら速攻でとんずら決めて、新天地へGOだ

 

 

 

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