アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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4話 想定外の再会

 

 

 

そんなこんな軽く自己紹介を交わし判明した、副隊長だった鎧の人ことアイザックさん28歳に熱意有る感謝を何度も伝えられながら馬に服や狐耳・尻尾をハムハムされる事、小1時間程で救援が到着し、治療済みで怪我は完治していても失った血までは回復しないので、瀕死組は馬車へ乗せられていく

 

それを見守っていると、なんかめっちゃ視線を感じるのは俺が獣人だからだろうか? それとも馬に懐かれてて狐耳や尻尾をハムハムされてるからか?

 

 

まぁどちらにせよ、馬車に俺の乗るスペースは無さそうなので徒歩だろうな、うん

 

 

「カヅキ殿 お待たせした、負傷者の積み込みが終わったので出発したいのだが、乗馬出来るだろうか?」

 

 

「すみませんアイザックさん、私は乗馬した事がないので無理です」

 

 

「そうか、ならば仕方ない。むさ苦しくて恐縮だが私の後ろへ乗って貰えるだろうか?」

 

 

「むさ苦しいなんてとんでもない、私は男兄弟に囲まれて育ちましたから、貴方は爽やかな方だと思いますよ」

 

 

「ははは、カヅキ殿は世辞がお上手だなぁ」

 

 

馬に跨ったアイザックさんが俺に質問してきたので素直に答えると、彼は少し考えてから提案してきたので了承し、本音を言うのだが彼はお世辞だと受け取ったらしい、解せぬ

 

 

なんか不満そうな馬達を宥めてからアイザックの手を借りて彼の後ろに座ると彼が右手を上げ合図を出し、一団の移動が始まる

 

 

「アイザックさん、答えられたらで良いんですけど、なんでアソコにいたんですか?」

 

 

「定期巡回 兼 使いの護衛だよ、メイドが1人いたろ?」

 

 

何となくアイザックへ質問すると、彼は特に躊躇わずに答えてくれる、どうやら密命の類いでは無かった様だ

 

 

「メイド・・・プレセアは隣の領にテスタロッサ家の使いとして護衛と出ていて、少し前に定期巡回中に拾ったんで領都へ帰還していたんだが、どうも森を抜けた賊の侵入を許していたみたいでな、戦闘になったって訳さ」

 

 

「それで私が颯爽登場して盗賊(仮)を戦闘不能にした、と」

 

 

「いやはやカヅキ殿には感謝しかないな、あのままでは我々も危なかった」

 

 

「間に合って良かったです」

 

 

改めて熱烈に感謝を述べられる事、3時間ぐらい経ち陽が地平線に沈む頃、高い壁?に囲まれた城砦都市的な雰囲気のテスタロッサ領 領都へと辿り着き、通用門の前で門兵が不審な物がないか軽く調べているが、なんか小型の金属探知機みたいな機械を使っていて、少し違和感を感じるが異世界だし仕方ないか、と自分を納得させる

 

 

あとめちゃくちゃ門兵とすれ違う人達にガン見されてる気がする、やっぱ獣人は目立つのだろうか?

 

 

そういや今の今まで俺みたいに獣人を見かけて無いし、珍しいんだろう、多分

 

 

そんなこんな遠巻きにガン見されていると、立派なお屋敷へ到着して広場みたいな場所で降りる

 

 

「ここが我々が仕えている家のテスタロッサ家だ、俺は主のベルファ様に事の次第を説明して、カヅキ殿への褒章を直談判してくるから、少し此処で待っていてくれ」

 

 

「分かりました、よろしくお願いします」

 

 

アイザックの言葉に返事を返して、邪魔にならない様に広場の端へ移動をしようと歩み出し、危うく人とぶつかりそうになったので

 

 

「おっと、すみません。大丈夫です・・・か?」

 

 

「えぇ・・・大丈夫です・・・貴女・・・」

 

 

軽く謝罪して、ぶつかりそうになった相手に驚き固まってしまう

 

銀髪に褐色の肌、レモンイエローの瞳が印象的な女性が俺同様 驚いた表情をして固まっている

 

 

「センセイ・・・何故、此処に?」

 

 

「それはコチラのセリフです、カヅキ・・・なんです? 病は未だ完治していなかったのですね」

 

 

「残念ながら、そうですね・・・はは」

 

 

目の前のメイド服を身に纏った美女を俺は知っている、見た目は違うが魂由来の所作で分かる、彼女は長谷川(はせがわ) 郁美(いくみ)と言い俺の家が営んでいた古武術道場の師範代をしていて俺が小さい頃からお世話になっている師匠的な存在だ

 

 

前世ではハウスキーパーを生業にしていたが、今世でも卓越した技術を用いてメイドをしている様だ

 

 

「全く貴女と言う子は・・・」

 

 

「面目次第もありません」

 

 

センセイは呆れつつ俺を抱きしめて、すぐに身体を放しハンカチを取り出して俺の狐耳を拭き始める、そういえば馬に甘噛みされたりハムハムされたままだったな、気にして無かったけどヨダレついてたっぽい

 

 

「カヅキ、貴女も女の子になったのですから、身嗜みには気を使いなさい」

 

 

「そう言われても、転生して半日も経って無いですし、何なら寝床も飯も無いですからね? 」

 

 

「は? ・・・なるほど、先程アイザックが旦那様の執務室へ駆けて行ったのは、それですか」

 

 

「相変わらず頭の回転速くて助かります、センセイ」

 

 

「お世辞は結構、今は自分の身を案じなさいカヅキ」

 

「本音なんですけど?」

 

 

相変わらず礼節やら礼儀やらに厳しいセンセイへ言い訳をすると、特に説明をしていないにも関わらず状況把握し俺に言う

 

いやはや本当に尊敬の念を抱かざるえない優秀さだ

 

 

多分、センセイ メイド長とかだろうし、上手く取り行ってコネで雇って貰える様にしよう、うん そうしよう

 

 

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