アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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40話 おいでませ ダールベルグ王立学園

 

 

 

俺(分身)が操る馬車に揺られて約2時間、漸くダールベルグ王立学園へと到着し、ナズナと共に馬車を下車してから影を用いて馬車だけ王城へ転送して送り返す

 

そして校門の方を向くとスキンヘッド女装おじさん(仮)が姿勢良くたっていたので、視界に映るミニマップを横目で確認するが、敵対状態にはなかったので、とりあえず放置する

 

「ナズナ殿下、ようこそダールベルグ王立学園へ、当学園 学園長をしているナイジェル・フランチェスカでございます」

 

「あぁわざわざの出迎え感謝する ナイジェル学園長、これから世話になる」

 

 

スキンヘッド女装おじさん ことナイジェルがナズナへ臣下の礼を取ったので、ナズナも王子として返礼する

 

こう言ってはなんだが、ナズナも難儀な立場だな、友達作るのも一苦労だろうしな、こりゃ

 

 

「学園長、彼女が俺の専属護衛のカヅキだ」

 

「お初にお目に掛かりますナイジェル学園長、殿下より紹介に預かりましたカヅキと申します、以後お見知りおきを」

 

「作法がしっかりしているわね、事前に頂いた資料に誤りは無かった様ね?」

 

「恐れ入ります」

 

 

ナズナが機を見計らい私を紹介したので、センセイの躾通りに挨拶をすると、なんかウンウンと納得した様な様子で頷き お世辞を言ってきたので、謙遜?しておく

 

 

「この様な場所で立ち話もなんです、学園長室へ参りましょう。明日の入学式の打ち合わせも有りますし」

 

「そうだな、カヅキ」

 

「かしこまりました、ナズナ殿下」

 

 

いつものメイド服で外套のフードを深く被っていた分身へ指令を出しナズナの荷物を持たせて、先に寮の部屋へ向かわせる

 

念の為に3尾分身にしてあるし、トラブルに遭遇しても大抵の事は どうにでもなるだろうし、外套に目立つ様にテスタロッサの家紋が施されているのに、喧嘩を売りにくるバカもいないだろう、多分

 

それでも尚 喧嘩を売ってくる奴がいるなら、そいつは相当なバカだ

 

 

そんな訳で学園長に着いていく事、十数分 ようやく学園長室へ到着する、広すぎないか?

 

 

「改めまして、ようこそダールベルグ王立学園へ、本校への入学を心より歓迎いたします」

 

「あぁよろしく頼む」

 

「では、早速 明日の入学式の打ち合わせを始めましょう」

 

「そうだな、さっさと済ませて 学園内を把握しに行きたいからな」

 

学園長は自分のデスクに座り、改めてナズナへ言い打ち合わせへ入る事を宣言してナズナも同意する

 

 

「先に通知いたしました通り、明日の入学式では新入生代表として挨拶をしていただきます」

 

「あぁ問題ない、人前で喋る事は慣れているからな」

 

「それは良いですね、では挨拶の原稿を見せてください」

 

「カヅキ」

 

「コチラに」

 

 

ナズナの後ろに控えている俺の名前を呼んできたので、挨拶の原稿をインベントリから取り出し手渡すと、ナズナが学園長へ差し出し 『拝見します』と学園長は中身を読み始める

 

 

「流石はナズナ殿下、非の打ち所がない素晴らしい挨拶ですね」

 

「そうか」

 

「はい、明日の打ち合わせは以上です。ご足労いただきありがとうございます」

 

「こちらこそ手間を取らせたな、行くぞカヅキ」

 

「御意」

 

 

どうやら学園長の用事は終わった様で、ナズナと共に学園長室を退室して移動を開始する

 

 

「この学園は広すぎるな、下見をしていないと迷いそうだ」

 

「確かにそうですね」

 

「最低でも寮の位置、入学式の行われる講堂の場所、教室も確認しなければな」

 

「かしこまりました」

 

 

ナズナの言葉に肯定しつつマップ機能をフル活用してマッピングをする、こうしておけば最悪ナズナが迷子になった時は助ける事が出来る

 

 

「学園内の見取り図ぐらい貰っておくべきだったな、失敗した」

 

「殿下、私の方でマッピングしておきますので」

 

「すまない、助かる」

 

「いえいえ」

 

 

ナズナに着いて学園内を進み講堂の場所などを確認して行く訳だが、明日が入学式当日であり 在校生もいる為、ナズナの姿は目立つのかナズナへ向けられる目線が多い

 

更に言うと女子生徒からの熱い視線が物凄く多い、やはりナズナはモテるのだろう

 

 

「春先だからか見事に花が咲いているな」

 

「素晴らしいですね」

 

 

歩き疲れたのか不意に花壇の前で足を止めて見事に咲き誇る花達をめではじめる、横から見ているとナズナほどの美少年? 美青年? が花をめでているのは絵になる、間違いない

 

今の様子を絵に残したら、一部界隈で高値で取引されるんじゃないか? と言うぐらいには絵になると思う

 

 

そんな事を思い、そういえばセンセイに 写ルンです(仮)を貰ったのを思い出して、インベントリから取り出し影を使って最強の画角からナズナを撮影しておく

 

ナズナには悪いが、勝手に実験台にしてしまおう、本当 写ルンです は音も全然出ないし、簡易型だからフラッシュも無い、つくづく盗撮に使えるな

 

 

まぁコスパの問題だし、構造を簡略化して製造コストを下げるのはやむを得ない、うん仕方ない仕方ない

 

 

とはいえ、写真自体が一般的に普及するまで暫く掛かるだろうから、今の所は気にしなくて良いかもしれない?

 

ひとまずナズナを色んな角度から写真に納めておこう、いつか見直して懐かしむ事が出来る様に

 

 

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