アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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41話 おいでませ ダールベルグ王立学園 2

 

 

 

そんな訳で 写ルンです でナズナを撮影していると、流石に訝しまれたので適当な所で止めて誤魔化し所用を済ませて寮の割り振られた部屋へ向かう

 

 

「お疲れ様です殿下」

 

「あぁ・・・いや俺より お前の方が働いているだろう?」

 

「それが私の仕事ですし、私には分身作成能力がありますから」

 

「そうかも知れないが、相応の魔力消費があるのだろう? それ程の魔法が低コストな訳がない」

 

 

寮の部屋は、王城にあるナズナの私室よりはグレードは下がるが、流石は貴族子息子女の通う学園だけあって、一目で高級だと分かる物で寝室が2つにリビングダイニング、システムキッチンにバスルームと水洗トイレ付きと言うハイクオリティな部屋だった

 

 

そんな時代とミスマッチなハイクオリティな部屋でナズナを労うと彼は私の方が疲れているだろう? と含みを持たせて労ってくれたが、この程度で疲労する程やわでは無いので、伝えると 分身作成のコストについて察している事を告げられしまった

 

コイツ、賢いな

 

 

俺としてはナズナに話す必要はないが、信頼関係を構築しておかないといけないし、ナズナなら悪用も考えないと思い

 

 

「殿下、コストの件ですが少ない情報で良くぞ辿り着きましたね?」

 

「少ない情報と言うか・・・常識的に考えれば当然の帰結だと思うぞ? 」

 

「そうですか?」

 

「カヅキ、常々感じていたが・・・お前は優秀だ、所作や言葉遣い 礼儀に他色々、しかし 魔法運用に関しては常識を逸脱していて、俺達と認識がズレ・・・いや乖離している」

 

「・・・そんなにですか?」

 

「あぁ、俺もリューネでは それなりの魔法使いだと自負があるが、俺程度では お前の足元に及ばないからな」

 

 

俺の言葉に、ナズナは少し苦笑してコストの件は常識的に分かること 的な事を言われてしまう

 

どうやら俺は知らず知らずの内にやらかしていた様だ、ナズナの専属護衛として目立つのは避けるべきだと思うので、控えよう・・・いや無理か 分身しないと部屋の掃除とか料理出来ないし

 

 

とりあえず、俺は俺自身が認識している以上にバグキャラらしいので、気をつけよう、うん

 

 

「私は それほどにズレていますか?」

 

「あぁ、かなりズレている」

 

「殿下、紅茶です」

 

「ありがとう、だがナチュラルに分身でも行動しないでくれ、脳がバグる」

 

「「慣れてください」」

 

「お、おぉぉ・・・」

 

 

ナズナと対面で喋りながら分身で紅茶を淹れナズナに渡すと、そんなクレームを言われたので同時に喋ってやると、面白い反応をして少したのしくなる

 

 

センセイは俺+8分身で囲んで同時に個別報告をしても聖徳太子みたいに情報を聞き分けで、それぞれに指示を出していたからナズナにも いずれは習得して貰う事にしよう

 

最低でも3名同時に喋られても応対出来るぐらいには

 

 

「そろそろ昼食ですね」

 

「今 準備致しますので少々お待ち下さい」

 

「お前、俺の反応を見て楽しんでいないか?」

 

「「そんな事はありません」」

 

 

リビングダイニングの壁に掛けられた時計を見て、そろそろ昼時な事に気付いたので、ナズナへ伝えて分身に昼食の準備を開始すると、勘の鋭いナズナに彼で遊んでいる事を勘づかれてしまったが、わざとらしく誤魔化しておく、面白いしね

 

 

そんな訳でインベントリから食器類を取り出し、城から持ってきた料理を盛り付けて配膳する

 

 

「お待たせしました」

 

「全く待ってないぞ? お前、俺に言っていない魔法か技能があるな?」

 

「え? はい、沢山あります。何処から情報が漏洩するか分かりませんし、貴方にも秘密です」

 

「・・・確かに一理あるな」

 

 

そう、俺がナズナの専属護衛をする上で彼がが知っている必要のある情報は既に共有済みなのだ

 

俺の戦闘能力、最低限のひととなり、分身能力を有している事、炊事洗濯を含む家事全般のスキルを有している事、これぐらいを知っていれば最低限問題はない

 

変にナズナが知ってしまって、万が一に口を滑らせてしまい、トラブルの原因になる可能性もある、故に馬鹿正直に全てを告げる必要はない訳だ

 

 

まぁ現状でもウッカリしたら、トラブルが発生しそうな事が多々あるけどな?

 

 

「まぁ今回については隠す必要は無いと思いますし、告白しますが、私は収納魔法が使えるだけです」

 

「収納魔法か、珍しいは珍しいが商人や傍付きの使用人で使える者も居るしな」

 

「因みに、どれぐらい珍しいのですか?」

 

「そうだな・・・左利きと両利きを足して2で割ったぐらいだろうか?」

 

 

ナズナがサラダを食べ俺の質問に答える、確か左利きが10人に1人ぐらい、両利きが100人に1人ぐらいだった筈、だからガバガバ勘定しても、100人に1〜2人は使える筈だ

 

 

「因みに、使用者によって容量はマチマチではあるが、1番多いのは数kgの収納が出来る者だ」

 

「なるほど、数kgあれば、夫人や令嬢の化粧品や日用品を持ち運び出来て便利ですしね」

 

「そう言う事だ、だから それなりに雇用もある、逆に言えば求人に対して応募者が取捨選択を出来る数少ない例でもある」

 

 

 

珍しい上に有用な能力故に、平民であろうと判断を間違わなければ職場環境は悪くないのだろう

 

嫌になれば退職しても、転職先が沢山ある訳だし

 

 

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