なんやかんやナズナと雑談をしたり炊事洗濯をしたりして過ごして1日を過ごして、割り振られた寝室で安眠の為に隠蔽術を解除して眠りにつく
翌朝、日の出と共に起き隠蔽術を発動してか日課の軽い運動をして、身支度を整えてナズナが起きるまでに朝食の支度と昼食用の弁当の仕込みを始める
この身体になって1年少々が経過して、かなり慣れたので個人的に1番大変だった尻尾の乾燥問題も完璧に解決出来たと思う
そんなこんな料理をしてあとはナズナを待つだけの状態にして起き、俺は高級ソファに座り、検索機能を使い天気予報を見る
「・・・午後からなら洗濯物を干せそうだな」
転生特典で貰った検索機能で検索した天気予報だが、一体どこからデータを収集しているのだろうか?
この世界に人工衛星を打ち上げている輩が居るとも思えないし、一種のゴッドパワーの類いだとは思うが、あの脳味噌まで筋肉で出来てそうなヴェスタが、いちいち人間界に干渉してるとも思えないので、何処かの誰かが役割を担ってくれているのだろう、多分
「・・・何故 起きている?」
「何故も何も、私の仕事だからですが・・・」
「そうだが、そうではない。 まだ6時前だろう? 」
「早起きですね、殿下」
「お前、分かっていて有耶無耶にしようとしていないか?」
「別に有耶無耶にしようとはしてませんよ? いつもの事ですし」
「は?」
転生以前から起きたら朝練とか普通だったから、習慣として朝5時起床とかザラな事があったし俺的には別に早起きでも無いのでナズナに言うと、『何を言ってるんだコイツ』みたいな表情をされる
「昔から夜明け前後には起床しているので、今日が特別早起きな訳ではありません」
「いくらなんでも早過ぎだろ、俺でも始業に合わせて起きる時間を設定しているんだぞ?」
「そう言われましても・・・メイド業と兼務すると、朝の鍛錬をする為には、やはり夜明け前後に起床する事になりますし、自然と目が醒めますし?」
「そうか・・・なんか すまない」
ナズナが悪い訳では無いと説明したはずなのに、ナズナから謎の謝罪をされてしまい、どうしたものかと考えてから誤魔化す事に決め
「殿下、朝食の支度は済んでいます。テーブルの方へ配膳しておきますので、殿下は支度をしてきてください」
「・・・そうだな、頼む」
「はい」
ナズナに洗顔や歯磨きをしてくる様に促して、俺はキッチンへ戻り ナズナ用の朝食を配膳して行く
今日の朝食はロコモコプレートにしてみた、理由は特にはない、なんとなく作りたくなったからだ
「これは美味そうだ、しかし見たことがない料理だな」
「ロコモコと言う料理です」
「そうか、いただこう」
支度から戻ってきたナズナがテーブルに着きロコモコプレートを褒めて来たので説明すると、高速詠唱ばりの口上をしてロコモコプレートに口をつける
「美味いな」
「お口に合った様で安心しました」
「お前の料理を約
「センセイ・・・ターニャ メイド長に教育して頂いたお陰です」
「ふむ・・・それにしては、腕が良過ぎる気がするのだが?」
「何を言っておられるのですか?」
「ベルファから貰った資料上だと、お前がテスタロッサへメイドとして雇用されたのは、約1年半前だろう? いくらターニャが教育者として秀でていたとしても、料理とは研鑽でのみ腕が磨かれる物だ、知識を正しく体現する為には実際に料理をするしかない、そうだろう?」
料理を褒められて悪い気はしないが、ナズナの指摘に思わずドキッとしてしまう、コイツは本当に賢いし頭がよく回る
技術とは知識を有しているだけでは体現出来ない、実際に実演し続けて腕を磨くしかない、その事をナズナは理解していて私へ質問を投げかけて来ているのだろう
「テスタロッサへ流れ着くまで徘徊の民だったので、自炊が出来なければダメでしょう?」
「・・・それは一理あるな」
「それに好きなんです、料理をする事が。ですから殿下には感謝しています、王都には様々な食材や調味料、香辛料が集まりますから」
「ふっ、そうか。喜んで貰えたのなら嬉しい限りだ」
それっぽい事を言い納得して貰い、本心をナズナへと伝える
俺は元々 料理をする事が好きだから、ナズナには感謝している
それに、俺に料理のアレコレを教えてくれたのはセンセイだから嘘を言っていない、まぁ前世での話だけど
本当、王都はリューネの中心に存在しているから国中の物流の終着点だ
まぁ値段は張るが、貴重な外国産の香辛料とかも手に入るし、日本でも馴染みの食物の他にも異世界特有の食物も存在していて、結構試し甲斐があって暇しない
「美味かった、今後も期待している」
「お粗末様でした、期待に答えられる様 励ませて頂きます」
「食事をして すぐですまないが、入学式前に少し歩きたい、出るぞ」
「かしこまりました、直ちに」
ナズナの言葉を聞き3尾分身を生成して後片付けやメイド業務を引き継いで貰い、俺はインベントリからツッカーローアを取り出してベルトを通し帯剣する
さ、学園生活の始まりだ