アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

47 / 267
47話 研究期間

 

 

魔武器生成を終え教室で名付けまでして一通りの使い方を知る事は出来たが、それ以上の事は考察・検証する必要があると判断する

 

正直に言えば、教室から野外訓練所へ移動して色々と検証をしたい所だが、ナズナの専属護衛と言う仕事もあるし、そう身軽な訳でもないのが悔やまれる

 

1尾 又は 2尾分身を置いて検証しに行く方法もあるが、ナズナが却下しそうだし、我慢だな うん

 

 

それから程なくしてクラスメイト全員が魔武器作成を済ませて教室に戻って来て、担任がやってきて 今日の授業が全て終了した事を伝えられ、ナズナと共に寮へ戻る為に教室を出る時にクラスメイトの顔色を見てみたが、半数以上が疲労困憊していた

 

こんな状態では授業も何も出来ないから、教師陣の英断だと思う

 

 

それからナズナと寮の部屋に戻り、彼がソファに腰をおろしたタイミングで

 

 

「このあとは どうされますか? 少し早いですが、昼食を食べるなら用意しますが」

 

「そうだな・・・昼食を貰う事にしよう、その後はユキヤから届いた書類に目を通さねば」

 

「かしこまりました」

 

 

ナズナに予定を確認し、メイド(俺)に仕込んであった昼食の準備をさせる

 

 

寮で書類仕事をするなら、俺(本体)が側を離れても大丈夫だろう、多分

 

「殿下、少し出掛けてきます。よろしいですか?」

 

「今日は部屋から出る予定もないし、メイドは置いて行くのだろう?」

 

「それは勿論です、何かあった時の為に配置して起きますし、ご用命を何なりと」

 

 

そう判断して、ナズナへ報告すると了承してくれる、とりあえず部屋に暗殺者が襲撃してきても、メイドが居れば俺(本体)の所に転送出来るから大丈夫なので、安心だ

 

 

「何か有れば すぐにメイドに申しつけてください」

 

「あぁ分かった、お前も気をつけてな」

 

「はい、行ってまいります」

 

ナズナに見送られ俺は転移門を作り潜ってテスタロッサ家へと移動し、少し肩の力を抜き、訓練場へと向かう

 

 

「カヅ・・・キ? カヅキか? お前、どこに狐耳と尻尾を落として来たんだ? 遺失物届けを書かないとダメだぞ?」

 

「君が私の何処を見て認識しているか良く分かりましたし、落としてませんよ、ルーク」

 

 

訓練場の中で鉄剣で素振りしていたルークと遭遇し、軽く失礼な事を言われたが、彼なりの冗談なのだろうと判断し笑って返しておく

 

 

「これは・・・幻術?の応用で見えず触れずにしているだけですよ」

 

「お前、本当に器用だよな? 少し羨ましいわ」

 

「得意不得意の差だと思いますよ? 」

 

 

素振りの手を止めずに俺との会話を続けるルークへフォローを入れておく、何せ数少ない友人だからな

 

 

「その服装・・・王都の名門ダールベルグ王立学園の制服か? 噂には聞いてたけど、なんつーか・・・豪華だな?」

 

「そうですね、私も豪華だと思いました」

 

 

 

王都の、それも貴族の子息子女が生徒の大半を占めている国立の学園と言う事で高額な授業料を払う学園に相応しい豪華な作りの制服な事が一目で分かるぐらいには質が良い

 

まぁ俺は勝手に色々と術式を裏地に刺繍して付与してあるのだけどね?

 

 

「そんで? 王都に居る筈の お前が帰ってきたのは何でだ? 家出ならメイド服に着替えてる筈だし?」

 

「魔武器作成の授業があって、遠慮なく試したくて」

 

「あー、確か魔武器って固有能力が付与されてたりするんだっけ?」

 

「そうみたいですね?」

 

 

一旦 素振りを辞めて深呼吸しながら汗を拭い質問してきたルークに答えて、鬱金桜を展開し剣と鏡を持つ

 

 

「変わった形の剣と・・・鉄鏡か?」

 

 

「そうですね、まぁこれは(けん)ではなく(つるぎ)ですよルーク」

 

「なるほど、分からん」

 

「そう言う物なんです」

 

とりあえず鉄鏡も剣も浮遊能力がある様なので浮遊させて見る

 

 

「ふむふむ、鉄鏡の方は浮遊させると様になりますね」

 

「鏡面がガラスじゃないから、割れる心配も少ないしな、いいな」

 

「つまりは・・・鈍器として使えますね」

 

「バックラーとしても使えるんじゃないか?」

 

「なるほど」

 

 

ルークの指摘に確かにバックラーシールドとして使う事も出来そうだな、と思う

 

という事は、キャプテンアメリカみたいな超絶技巧も再現出来るかもしれない、魔武器は担い手のスペックに依存するので、転生者である俺の鉄鏡は ちょっとやそっとじゃ傷も付かない筈だからだ

 

うん、これは面白い事が出来そうだ

 

 

フワフワと鉄鏡を自分の周りを浮遊させつつ、格好つけて左手で指を鳴らすと剣が的へ飛んでゆき突き刺さり、数秒してユラリと姿が歪み俺の周囲に転移してくる

 

「こちらも使えますね」

 

「自動回収出来るのは便利だな」

 

「そうですね、更に言えば・・・増殖しますね、この剣」

 

「増殖? あぁ、増えるのか」

 

 

左腕を伸ばした状態で左手を横にスライドする様な動作をすると、剣が増えて回転運動を始めて、まぁまぁ綺麗な光景が見える

 

 

「これは対人戦には使い難いですね、うっかりハリネズミにして殺してしまいそうです」

 

「確かにな」

 

「でも火力は出せそうなので良かったです」

 

「お前、何と戦うつもりなんだ?」

 

「なんでしょうね? ドラゴンとか?」

 

 

剣の方は対人戦闘には少々高火力過ぎる気がするので、要研究と行った所だろう、と結論つけて 何気なしにルークへ言うて、なんや コイツ 見たいな目をされた、解せぬ

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。