アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

49 / 267
49話 使い魔召喚 2

 

 

 

俺を心配してか数秒に1回振り返るチャールを、見過ぎと 小突くリリウムを見ながらナズナとの会話をつづける

 

「使い魔召喚により召喚に応じた使い魔は、契約するまでは支配下に無い、個体によるが 契約するに当たり チカラを示す事を要求するモノもいるし、契約の対価を要求するモノもいる、召喚者に手に余るモノが召喚された際には、召喚魔法陣を物理的に崩壊させる事で使い魔を強制送還が出来る、だから わざわざ 消えやすい白粉で召喚魔法陣を描いてあるんだ」

 

「なるほど、安全策な訳ですね」

 

「そう言う事だ、因みに使い魔にはランクがあるが・・・まぁお前に説明しても、大した意味はなさそうだな? どうせ最上位しか召喚せんだろう」

 

 

「それは褒めているのでしょうか?」

 

 

ナズナの説明を理解する事が出来た、そう言う理由なら消しやすい白粉が1番良い、と感心していると 褒める風を装って 軽くナズナにディスられた気がするのは気のせいだろうか?

 

 

おかしいな、俺はナズナの前では やらかして無いはずなんだけど・・・いや、約1週間前の魔武器作成の時に メチャクチャ光ったわ、うん

 

アレ、本当に謎なんだよな、リミッター全乗せ中だったのにアレだけ光るんだもんよ、謎過ぎる

 

 

「勿論 褒めている」

 

「そうですか、なら良かったです」

 

「お前と居ると飽きなくて良いな」

 

「ナズナ殿下、やはり褒めて無いですよね?」

 

「いや? 褒めているぞ?」

 

 

なんというか、ナズナは器用な人間では無いので お世辞とかは言わないだろうから、本心で思っているのだろうが 言葉の端々に含みを感じてしまうのは、私の性格が曲がっているからなのだろう、多分

 

 

そんなこんなで時間になり、魔武器作成の時と同様に学年主任が俺達の前に立ち

 

 

「それでは本年度の使い魔召喚を開始する、やり方は魔法陣の前に立ち縁に魔力をゆっくり注ぐ様に流す、そして自分が望む使い魔のイメージを強く思い描く、そうすると魔法陣が光り使い魔が 現れている筈だ」

 

 

なんかデジャヴを感じる説明をしてくる、いやまぁ その通りなんだろうけど、なんか手抜き感を感じてしまう

 

 

「先週行った魔武器作成とは違い、場合によっては戦闘が発生し命の危険が伴うので生徒諸君は気を引き締める様に、怖がらせるつもりはないが平均3年に1人の割合で死亡事故が起こっているし、昨年度は1部四肢欠損 1名が出たので留意しておくように」

 

 

学年主任は説明を続けて、お祭りムードだった生徒に水を差す、良い判断だ

 

使い魔召喚に伴い戦闘が発生する可能性がある以上は、楽観視するべきではない、彼等 教師の仕事はリューネと言う国に役に立つ人材を育てる事、人材とは得難い資材なのだから無駄には出来ない、まぁ極端な話ではあるけどね

 

 

「名前を呼ばれた者は魔法陣の前に来て使い魔召喚をする事、毎年の事だが1学年の人数もそれなりに多いので 速やかに行動する様に、使い魔召喚が済んだ者は アチラで待機している記録係の教師に報告して、速やかに帰宅する事、魔武器作成と同様に使い魔召喚には膨大な魔力と体力を消費するので、出歩かずに休息する事」

 

 

相変わらずデジャヴを感じる説明を聞き、報告した後は自由時間か と思う

 

学年主任の言い回し的に、戦闘に発展する可能性は半々程度かも知れない

 

 

俺は別に構いはしないが、専属護衛として どこまで我慢するべきかは難しいな、ナズナを死なせないのは当たり前だし、大怪我もさせる訳にはいかないし?

 

 

まぁいいか、とりあえず戦闘に発展した時に確認する事にしよう

 

 

「A組所属 ナズナ殿下 」

 

「俺の番か」

 

「ご武運を」

 

「あぁ」

 

魔武器作成の時より少し時間が掛かったが、ナズナの番になり列から出て使い魔召喚に挑む、その様子を俺も少し離れた場所で見守る

 

ナズナが集中して魔力を魔法陣に流すと、直ぐに淡く光り体長2メートルをゆうに超える巨鳥が威風堂々と鎮座していた

 

 

「召喚に応じてくれた事、感謝する」

 

「これはこれは ご丁寧に どもっす」

 

 

ナズナの言葉に何とも軽い調子で巨鳥が返してきて、流石のナズナも反応に困っている、俺も呆気に取られているしな、うん

 

「あ、あぁ・・・俺と使い魔契約を結んでくれないか?」

 

「使い魔契約っすか? 構わないっすよ、その代わりに定期的 美味い酒を飲ませて欲しいっす」

 

「分かった、必ず手配しよう」

 

「契約成立っすね? 名付けをおなしゃっす」

 

「あぁ・・・シルフィードは、どうだろうか?」

 

「良いっすね、よろしゃっす マイマスター」

 

「あぁよろしく頼む、シルフィード」

 

 

ナズナが巨鳥 改め シルフィードに名付けを終えると、召喚用の魔法陣とは別の魔法陣が一瞬だけ展開されて輝き、どうやら2人の契約が終了した様だ

 

なるほど、必ずしも戦闘にはならないが、契約に伴う対価が必要になるパターンだった訳だな?

 

にしても酒を要求するとは、なかなか 面白い鳥だな

 

ナズナを背中に乗せて飛ぶのは厳しそうだが、足で掴んで貰って飛ぶ事は出来そうだ、でも爪対策は必須だな、うん

 

 

これは、俺の使い魔も かなり期待出来るな、楽しみになってきた

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。