アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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66話 説得裏

 

 

ナズナと共に国王の所へ行き、魔王の遺物捜索の為の方々へ捜査協力を打診させる為に話をするのだが、予想通りに渋い表情をして首を縦には振らないので、ナズナが説得を続けるが 日が暮れてしまい翌日に持ち越してしまったので、俺は1尾分身メイドと2尾分身護衛を別荘に残して、一時帰郷をする事にした、ダメ親父の説得中は 特に仕事ないしな? うん

 

 

そんな訳でアルタミラで 良さげな お土産を購入して、テスタロッサへと帰還し、なんだか臭う様な気がしてしまう

 

 

「・・・なんだ? なんか臭うな?」

 

 

変な感覚に少し気持ち悪さを抱きつつ、転移門の設置場所である自室の窓を開けて換気するが、臭いが晴れる事がなく この臭いは嗅覚由来では無いと勘が囁いてくるので、とりあえず窓は開けたままにして隠蔽術を解除して自室を出て、センセイの元へと向かう

 

キチンと施錠までしてメイド長執務室へやってきてドアをノックし返事を伺うと、どうやら中に居た様で返事が返ってきたので 入室し

 

 

「センセイ、ただいま戻りました」

 

「おかえりなさいカヅキ」

 

 

何やら書類仕事をしていた様子のセンセイは、筆を1度置き 机から立ち上がり私の方へ歩み寄り抱きしめてくる

 

転生してからセンセイからのボディランゲージが多くなった気がするが、彼女からしたら、俺は子供なのだろうと 自己解釈して受け入れておく

 

 

「封印術式の更新ですね? 準備は出来ているのでサッサと済ませてしまいましょう」

 

「はい、センセイ・・・あ、これ お土産です。王族別荘の近くの街で買った焼き菓子です」

 

「そうですか、ありがとうございますカヅキ、あとで頂きますね?」

 

「はい」

 

インベントリから お土産を取り出してセンセイへ渡すと、嬉しそうに笑み 彼女は俺の頭を撫で、お土産を机の上に置いてから移動をしようと背中を押し促してきたので従う

 

 

封印術式更新をしてくれるネビリム女医の居る医務室へ向かう途中、悪臭が濃くなったのを感じ、何処が発生地かをキョロキョロと探し、なんとなくだが感覚で見つけてしまう、ベルファさんの執務室だ

 

 

「どうしました? カヅキ、見慣れた屋敷でしょう? 何をキョロキョロと」

 

 

「あ・・・えっと、ベルファ様の執務室周辺から邪悪な気配を感じた物で・・・」

 

「ふむ 邪悪な気配、ですか・・・旦那様は また世に出せない発明をしたのでしょうか? 」

 

 

私の挙動を訝しんだセンセイに尋ねられてしまったので、素直に白状して ありのままを伝える

 

俺はセンセイに嘘・偽りを伝えられない、そんな事 は絶対にしたくないからだ

 

そんな荒唐無稽な言葉にセンセイは思案顔になり呟く、いやベルファさん 前科があるんかい とツッコミを入れたくなったが我慢していると

 

「貴女が邪悪と感じる代物ならば、相当な物でしょう。ならば目視で確認して適切な方法で闇に葬る必要がありますから、旦那様の執務室へ向かいましょう、幸い 媒体の魔法薬はネビリム先生により調合済みですから」

 

「分かりました、ありがとうございます」

 

「構いませんよカヅキ、主人(あるじ)が過ちを犯した際に正すのも使用人の務めですからね」

 

 

なんだかベルファさんが何やらやらかした前提で話が進んで行き、俺はセンセイに連れられてベルファさんの執務室へとやってくるのだが、センセイはノックをして返事を聞かずに入室する、なんと言うか行動力の塊だな、うん

 

 

「失礼します旦那様」

 

「失礼します、ベルファ様」

 

「おや? ターニャとカヅキ、貴女達が揃って私の執務室へやってくるとは珍しいですね? 何かありましたか?」

 

 

強行入室してきた俺達を見ても、相変わらず胡散臭い温和な笑みを浮かべて用件を尋ねてくるベルファさん を横目に、臭いの発生源の方へ俺は目が移ってしまう

 

 

「旦那様、カヅキが 此方に邪悪な物の気配を感じるそうなのですが、心当たりは御座いますね?」

 

「ターニャ、確かに私には前科が沢山ありますが、心当たりがある前提で質問をしないで下さい、ですが そういう遠慮の無い所は とても良いですね」

 

 

センセイは よそ見をしている私を他所にベルファさんへ質問をし、質問されたベルファさんは何処か嬉しそうに言いサムズアップしている、この人 本当に変わってるな

 

 

「あのベルファ様、質問なのですが テスタロッサ家は魔王の遺物を保管・研究をしていたりしたのですか?」

 

「魔王の遺物・・・カヅキ、何故 貴女が その名を知っているのです? 魔王の遺物の存在は直系王族と一部の貴族のみ知っている筈です」

 

 

俺が単刀直入に尋ねると、先程まで温和な胡散臭い笑みを浮かべていたベルファさんが、急に真顔になり空気がピリつく どうやら彼も魔王の遺物の存在を知っていた様だ、これは話が早い

 

 

「昨日、魔王の遺物 “ 魔斧 ”をトリスタン領 王家別荘 プライベートビーチ地下にある地下遺跡で鹵獲(ろかく)しまして、ナズナ殿下に捜査・収容・封印 又は 完全消滅への協力を要請されたからです」

 

「なるほど・・・ターニャ、貴女がカヅキを連れてきた時から、この娘は特異な能力を有していると思っていましたが、まさか魔王の遺物の気配を嗅ぎつける事が出来るとは、私も想定外です」

 

「カヅキは やれば出来る、自慢の娘ですから」

 

 

俺の説明が腑に落ちたのか ベルファさんは再び胡散臭い笑みを浮かべて、センセイへ言う

 

なんか、スゲー褒められてる? よくわからないけど

 

 

 

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