アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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73話 呑気に学校に行ってる場合じゃない

 

 

 

狭い場所に入り持てる異能(チカラ)の全てを使い魔王と魔王の遺物について調べ上げ、そんな様子をナズナに見られて『何故わざわざ狭い場所に?』と言う目で見られたが、気にせずに集めた資料を全て渡してしまう

 

 

報連相は大切だからな、うん

 

 

そう言う訳で、方々への根回しを完了するまでに約2週間程の時間を費やし、夏休みが終わった訳だが 呑気に学校へ行っている場合ではないとなり、ナイジェル校長へ宛てた手紙を2尾分身へ配達して貰い、全工程終了後にテストを受けて、その成績次第で単位を貰える様に細工をして貰った

 

頑固にルールはルールと突っぱねるタイプじゃなくて良かった、ナズナが活動出来ずに国が滅んだりしたら、目も当てられないしな?

 

 

「既に遺物を収容したトリスタン、テスタロッサを除いた各領から最初に向かうのは どちらですか?」

 

「順番でいけばトリスタンの隣、ベルナールから向かう。現当主は王家への忠誠心が高くてな、二つ返事の速達が来ていた」

 

「隣なら物理的距離を考慮して返事も早く届きますしね」

 

「あぁ、だが奴の1人息子が少々癖が有ってな・・・いや、悪い人間では無いんだ、悪い人間では」

 

「なんだか、含みが凄いですね」

 

 

秘密裏に進めたい訳ではないが、目立ち過ぎても良くないだろうと言う事で必要最小限の人員で別荘を後にした俺達はナズナ専用馬車に揺られながら、第1目的地について会話をするとナズナは徐に窓の外を見て遠い目をしている、その息子は どれだけ癖が強いんだ?

 

 

「隠しても徳がないし、最低限情報を持っておく必要があると思うから話す・・・俺の目から見た息子 グレゴワールは いわば天才だ」

 

「天才、ですか?」

 

 

ナズナは、窓の縁に頬杖をつきながら気が重そうな口調で話し始める、コイツが天才と称する人間とは それなりに凄いな

 

 

「約2年前 若干13歳と言う若さでギルドの頂点である 称号持ち に任命される実力を有している、文武両道って奴だな? 戦闘能力で言えば親衛隊隊長であるニーナと同等か それ以上かもしれん」

 

「ニーナ隊長と? そうですか」

 

「まぁお前にはピンと来ないか、オリヴィエの4倍がニーナだ」

 

「そうですか」

 

 

ナズナの説明に、イマイチ ピンと来ないがひとまず一般人類枠内では天才なのだろうと理解はする

 

正直、戦闘能力がオリヴィエの4倍なら私の方が強いだろうし?

 

 

「そう、能力面を見れば素晴らしい人材だ・・・そして敢えてオブラートに包まずに言うと、グレゴワールはナルシストだ」

 

「はぁ? ナルシスト? 」

 

「あぁ、絶妙に許されるギリギリのラインのナルシストだ、動きは五月蝿いが 咎める程ではない程度だな」

 

「そうなのですね? 肝に銘じておきます」

 

「そうしていてくれ」

 

 

そう言うとナズナは頬杖をついたまま目を閉じてうごかなくなる、恐らくベルナールの次へ向かう領を 何処にするべきかを考えているのだろう

 

こう言う時はソッとしておく方が良いと理解しているので、ホーム画面から検索機能を使い、ブックマークを呼び出してweb小説投稿サイト(ハーメルン)を選択して投稿されているweb小説を読んで暇を潰す

 

なんというか、検索機能を使って魔王や遺物について調べたり研究している内に、『あれ? これグーグルみたいだな?』と思い至り 試しに検索したら使えたので、最近は空き時間などで利用させて貰っている

 

因みにネットスーパーは当然使えなかったし、月額料金が発生するサブスク?の利用も出来なかった、まぁ当たり前と言えば当たり前だな、うん

 

そういう訳で暇を持て余した俺は、ふと 思う 『拳銃を作れたら面白いんじゃないか? 』と

 

恐らく この世界には銃と言う武器が存在しない、つまり初見では武器と判断されない可能性が高い、もしもの時のサイドアームとして利用価値があるかもしれない

 

対人護身用小型拳銃では殺傷力は低いかも知れないが、別に殺し切る必要はない、牽制と逃走の隙を作れれば充分だ

 

 

「アリ、だな」

 

学園内でのメイド(俺)の護身用としても使えるし、悪くない案だと判断して、私は各種拳銃を調べ作り方の模索を開始する

 

刀剣を作るより遥かに難しい作業になるが、やはり物作りは楽しい それこそフルスクラッチでプラモデルを作る様に高揚感を禁じ得ない

 

そういう訳でベルナール領までの道中 約5日間の全てを費やして小型リボルバー S&W M36をモデルにした拳銃を作る事が出来た

 

護身用拳銃第1弾としては悪くないだろう、多分

 

あとは使わない事を祈ろう、護身用拳銃は使わない事が望ましいからな、うん

 

 

とりあえず約5日間も工作していたので、ナズナに見られていたが 特に何も追求してこなかったのは大変助かる、なにせ人を簡単に殺せる可能性がある未知の武器を目の前で作っている と話せば戸惑うだろうし、何より説明が面倒だからな

 

次の目標は自動拳銃を作る事だろうか? 携行性と継戦力の向上を目指すのも悪くないと思う

 

まぁその場合は護身用拳銃ではなくなるかも知れないけども

 

一度 センセイに相談してみるのもアリかも知れないし、次に帰郷した時に相談しよう

 

 

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