アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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8話 新しい朝が来た

 

 

 

 

何故だかあったドライヤーで最初は乾かしていたのだが、途中から面倒くさくなってしまったので、魔法適性高いし魔法作れるっしょ と思い至り、睡魔に襲われて鈍い思考をフル回転させて、尻尾ドライ用の魔法を作り使用して、早急に乾かし睡魔に敗北した

 

 

翌朝、自然と目が覚めたので身体をベッドから起こすと、多分冬にも関わらず暖かかったのを不思議に思ったが、自前の尻尾が毛布代わりになっていただけだったので、よしとしよう、うん

 

まぁ夏が少し怖い

 

 

それから顔を洗い目を覚まして歯を磨いたりして身支度を整えてシワにならない様にセーラー服を着て待っていると

 

 

「カヅキ、起きていますね? 開けなさい」

 

 

「はい、ただいま」

 

 

遠慮の無いノックと共にセンセイの声が聞こえたので返事をして開錠して、彼女を部屋へ招き入れる

 

 

「おはようございますカヅキ、よく眠れた様ですね?」

 

 

「えぇ、それはもうグッスリと、ただ今から夏が怖いです」

 

 

「夏が? あぁ、なるほど? 耐えられない場合はサマーカットでもしたら良いでしょう?」

 

 

「あ、はい。そうですね」

 

 

相変わらず俺の一言だけで察して言ってくるセンセイを尊敬しつつ思う、サマーカットは遠慮したいと

 

 

ほら、サマーカットって見た目面白おかしくなりがちな気がするし? うん

 

 

「時間は有限です、手早く朝食を食べて下さい」

 

「分かりました」

 

 

朝は米派だが、此処は異世界だし食べられるだけありがたいと思い、センセイが用意してくれた卵サンドを食べて、先生の後に続き部屋を後にして数分歩いていて、ふと思い出した事を先生へ声をかける

 

 

「そういえばセンセイ、昨日捕縛した盗賊を魔法内に収納したままなんですが、どうしたら良いですか? このままだと出涸らしみたいに干からびて死にますけど」

 

 

「貴女という子は・・・そう言う重要な事は早く言いなさい、予定を一部変更して先に勾留室へ行きます」

 

 

「はい、すみません」

 

 

すっかり忘れていた盗賊の事をセンセイに伝えると、軽く叱られてしまった

 

 

やはり私刑はダメでキチンと司法で裁かないとダメらしい、反省

 

 

個人的には盗賊が死のうがどうでも良いが、ルールは守らないと人の道を踏み外してしまう、そもそも未だ正式にテスタロッサ家の使用人になった訳でも無いしな

 

口を割らせて余罪や仲間の有無も聞き出さないと・・・うん、失敗失敗

 

 

そんなこんな1人反省会をしていると、勾留室なる場所に辿り着いた様で

 

 

「カヅキ、そこに出しなさい」

 

「多分抵抗出来ない程度には衰弱してると思いますが、一応気をつけて下さい」

 

 

軽量鎧を来た領兵らしき人が5人程度居て、センセイが その人達を一瞥したあとに俺に指示を出したので、一応注意喚起だけして1人ずつ影から出して引き渡す

 

 

「メイド長、昨晩のアイザックからの報告と一致しています」

 

「そうですか、ご苦労様です」

 

「いえ」

 

「行きますよ、カヅキ」

 

「はい、センセイ」

 

 

領兵へ引き渡しを済ませて、本来の目的地へと向かい本来の予定より倍の時間を使って使用人服が保管されているであろう被覆室なる場所へ辿り着き、センセイはポケットから鍵を出して開錠し中へ入る

 

 

やはり使用人の服も家の資産的な考えなのだろうか?

 

 

「手早く済ませましょう・・・ふむ、今の貴女は比較的小柄な方ですから、この辺りでしょう」

 

 

「試着しますね」

 

「あちらにスペースが有ります、そこでなさい」

 

 

センセイから手渡されたメイド服を試着する為にセーラー服を脱ぐ為に手を掛けると、センセイが何故か溜め息をついて言ってきたので、怪訝な表情を彼女に向けてからカーテンで区切られた着替えスペースへ行き、セーラー服とスカートを脱いで、メイド服を試着するが予想通り少し尾骶骨(びていこつ)から下が窮屈だったので、着替えスペースから出て

 

 

「少し下が窮屈ですが、他はピッタリです」

 

「その様ですね、それと同じサイズなら10着は有りますから数着 貴女専用にしてしまっても問題ないでしょう」

 

 

「そういう物ですか?」

 

 

「そういう物です、さぁ脱いで再びセーラー服を着なさい、顔合わせに行きますよ」

 

 

「はい、センセイ」

 

 

 

センセイの指示を聞き、すぐにメイド服からセーラー服へ着替えて窮屈さから解放され一安心しつつ、センセイがハンガーラックみたいな物にメイド服を掛けているのを見て、手元のメイド服を渡して列に加えて貰ったあと、再び先生の後に続き、使用人との顔合わせ場所へと向かう

 

 

「予定より少し時間が押してしまいましたが、まぁ許容範囲内でしょう」

 

 

「すみません」

 

 

「構いませんよカヅキ、ミスや失敗は誰でもします、ですが2度3度と同じ事をしない様に次に生かせる様にする事が大切なのです、良いですね?」

 

 

「はい、センセイ」

 

 

「よろしい」

 

 

センセイの優しい言葉に少し感動してしまう、本当に優しい人だ

 

 

本当ならば、もっと叱られても仕方ないと思う事態だ、何せ朝礼に遅れる原因を作ってしまったのだから

 

朝礼が遅れれば、俺では無い誰かが、俺ではない誰かの時間を使い帳尻を合わせる、と言う事なのだ、反省して2度目がない様にしないと

 

 

先生への前世からの恩を仇で返すなんて、俺の主義に反するからな

 

 

 

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