ナズナの継母である現王妃ベアトリーチェに何故だか気に入られてしまい、どうしたものかと思ってナズナに助けを求めてアイコンタクトしたが、全く助けてくれなかった げせぬ
とりあえずハルトの相手をして お茶を濁して誤魔化す方向にシフトし、どうにか誤魔化して場を凌ぐ、ナズナ は後で脛を蹴ってやろう
どうにかこうにか修羅場?を回避し、ナズナの執務を手伝ったりして私がサンクロードに来て3度目の年明けを迎えた
転生して、そこそこ経っていると思っていたが まだ3年足らずである事を実感して、少し感傷的な気持ちになってしまうが、そんな事をしている場合ではないので気持ちを切り替え、出発の準備を整える
「魔王の遺物収集再開1弾目で山登りをする事になるとはな」
「お気持ちは理解出来ますが、仕方ないですよナズナ殿下。バカ共の工作や突発的な魔獣出現で各領への街道が封鎖されてしまっているのですから」
「分かっている、分かっているがな?」
高そうなソファに座り足を組み予定ルートを記した地図を見ながらナズナがボヤくのを宥めつつ、彼の言葉には同意し1尾分身メイドにナズナの旅支度を遂行させる、やはり分身は便利だなぁ
ナズナを敵視している
そう言う訳で冬山登山をする為の支度をして選抜隊と共にザイクン火山へと出発する、最寄りの街まで約2週間の道のりを選抜隊と協力しながら進み、無事に到達し1泊宿で休養を取ってからザイクン火山の麓まで馬車で向かい、麓からは徒歩で登山を始めなければならない
「冬ではあるが、幸い降雪・積雪が無いのは救いだな」
「そうですね、荷物に関しては私の騎獣で運搬しますので、ご安心を 選抜隊のみなさんは殿下をお守りする事に集中してください」
「よろしく頼む、カヅキ」
登山装備を整えながらナズナと会話し、選抜隊各員を一瞥し意識を合わせ、全員の心を合わせる そうしないと万が一の時に無用な犠牲が出てしまうからな
お馴染みの影狼にロバ用の荷鞍を装着して全員分の物資を搭載していく、私の魔力が続く限り文句も言わず疲弊もせず食事も必要としない、本当に使い勝手の良い魔法生物だ
全員の支度が整い、先導担当へ予定ルートの地図を渡し冬山登山を開始する
「岩や土よりは砂利に近い感触だな」
「その分、踏み込みに体力が必要ですから、焦らず確実にいきましょう」
「そうだな」
ザリザリとした砂利道の様な山道を進みつつ、念の為に周辺警戒を行うが幸い周辺には魔獣やアホの姿は存在しなかったので、ひとまずは安心だ
とはいえ、ザイクン火山は活火山で極小規模噴火が数日に1度のペースで発生しているので、襲撃以外の警戒もしておかねばならない
最悪 物資運搬をしている影狼が落石により消滅しても、どうにでもなるが 選抜隊隊員を失う事は避けねばならないし、ナズナに負傷させるなんて以ての外だ
途中に設けてある休憩スペースで休憩を挟みつつ登り、5号目に到達したら頂上を目指す山道から外れて平坦は道を進み、ザイクン火山内部へと入れる横穴へと侵入する
「ナズナ殿下」
「あぁ、これは予想以上だな。各員 対熱装備へ換装しろ」
横穴に入り十数m 進むと火山だけあって気温が上がり始めたので、山登り装備から内部探索装備へ換装を開始する
まぁ私の服には全て気温調整や一定化の魔法が付与されているから、みんなを見守るだけだけど
換装が完了し、全員に水分補給用の水筒を配布してから行軍再開し横穴を進むと、明らかに熱風を肌で感じる様になり
「内部空間に到達したな、カヅキ 魔王の遺物の反応はどうだ?」
「下方に・・・溶岩で良く見えませんが、アレでは?」
「どれだ? ・・・まさか、溶岩湖の真ん中に浮かぶ小島のアレとは言わないよな?」
「それです」
溶岩の放つ熱と光で視界が少々悪いが、ナズナに尋ねられたので感覚を頼りに探すと、溶岩湖に浮かぶ小島の中心部分に祭壇らしき物があり、魔王の遺物 “ 魔棍” が安置されているのを確認し、ナズナへ報告すると ドン引きした表情になる
「いくら お前が頑丈とはいえ、流石に溶岩遊泳は出来ないだろう?」
「貴方は私を何だと思っているのです? ナズナ殿下、当たり前です」
「だよな、良かった」
「何がですか?」
何だか物凄く失礼な事を言われている気がするので、ナズナの脛を後で蹴る事にしよう、そうすれば多少は気が晴れるに違いない
まぁそれはそれとしても、今いる位置から小島までの距離が 軽く100m程 離れているので、どうやって 魔棍を回収するか考えないとだ
余裕こいてフリーフォール&小島にアイアンマン着地を敢行して、ミスって溶岩ダイブなんて笑い話にもならない大事故だし、普通に死ねる
どうするべきか、考えねば