アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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91話 一旦 後始末 と 迷子救出

 

 

 

レフの大馬鹿野郎のしでかした事に怒髪天な私は、屋敷脱出後に地下施設を魔法を使い完全に使用不能にしてコンクリート詰めにして封殺し、報告書を作成して、レフに罪を償わせる為に磔にした上で浄火の焔での火刑を懇願し、気迫で押し切り 表向きは急病で死亡した事にして貰い、都合の良い いつもの海底遺跡の一角に火刑場を生成し、レフを磔にして容赦なく浄化の焔を着火すると、見事に燃え始め レフが苦悶の声を上げる

 

やはり罪の度合いで燃え上がる焔の度合いが違うらしい、前もって猿轡をしておいて良かった

 

当主が不在になったテレジアだが、研究大好き変態おじさん であるレフがまともに領主業務を行なっている訳もなく、元々代官がいた為 チャールが学園を卒業するまで、代官に 業務代行を継続して貰う事になっている

 

その後の事は、チャールが卒業後に話し合って決める事になっているらしいから、私が首を突っ込む事はしないでおこう

 

 

そんなこんなで、国内全ての魔王の遺物を収集・収容を終えたので、地下遺跡で魔本以外の追加で収容した遺物を浄化の焔で火刑に処してきると

 

『カヅキ、すまないが 問題が発生した。戻ってきてくれ』

 

「かしこまりました、すぐに戻ります」

 

 

ベルファさんとセンセイが作った新作のガラケーにナズナから着信があり、帰還要請が来たのでレフ用と遺物用の分身を置いて 別荘へと転移門で戻ると

 

 

「作業中に すまないなカヅキ」

 

「いえ、分身出来ますし問題ないです・・・なにがあったので?」

 

「義母上と昼寝をしていた筈のハルトが、誰にも悟られずに姿を消した」

 

「は?」

 

 

ナズナにしては珍しく、困惑した表情をして私室の中心に立っていて、私を労ってくれたので、呼び戻された理由を尋ねると予想外の事を言われ、思わず素で声が出てしまう

 

 

「あの、どこで昼寝を?」

 

「2階の娯楽室だ、あそこのソファは広いし昼寝するのには丁度いい硬さをしているからな」

 

「2階の娯楽室って、普段ハルト様が遊び部屋にしている部屋でしたね? 確か窓に嵌め込みの柵が付いていて、外から侵入出来ない筈・・・」

 

「あぁ その通りだ、それに娯楽室は別荘の角部屋で、扉の前には警備兵 廊下には使用人が行き来し巡回している親衛隊もいる、あと階段下と玄関前に警備兵、門には門兵もいる どう考えても2歳児が姿をくらませる訳がない」

 

「1人 2人なら見過ごす事もあり得ますが、最低10名が見過ごす訳がないですからね」

 

「その通りだ」

 

「ひとまず現場検証しましょう」

 

「あぁ」

 

 

ナズナに確認すると、10歳児相当の体躯とはいえ2歳児が失踪する筈のない状況に、謎が深まったので現場である娯楽室へ向かう事にし 数分で到着したので、警備兵に軽く挨拶をして入室して室内を一瞥する

 

 

「見れば見るほど、密室? ですね」

 

「そうだな」

 

 

大人用の遊具が並ぶ中、ハルト用の幼児向けの玩具が置かれているのも見えるが、私の目には異変が見当たらないので 呟くとナズナも肯定してくる

 

 

どうしたものか、と考えていると魔本が勝手に出てきて空間投影ウィンドウを表示してくる

 

因みに この魔本 いつの間か私に調伏されていて 名前を要求してきた強者だったりする、邪悪な存在ではあるのでナコトと名付けると本人?は偉く喜んでくれた

 

「ナコト?」

 

【マスター 王子ハルト所在地は西南西 推定距離1000m です】

 

「なるほど?」

 

【状況から見て偶発的な転移事故と推測】

 

「オッケー オッケー、ナズナ殿下 ハルト様の居場所が分かりましたので、迎えに行ってまいります、分身を置いて行きますので ベアトリーチェ様と共に正門へ」

 

「分かった、ハルトを頼む」

 

「はい」

 

 

1尾分身を召喚してナズナの側に置き、早歩きで別荘から出て外に出たら、影狼を展開して跨りハルトの元へ向かう

 

本当なら膝丈のスカートで騎獣に跨るものではないと、センセイに怒られてしまいそうだが、今は そんな些細な事は気にせず 兎に角 ハルトの元へ向かう事を優先する

 

数分掛からずにハルトを発見し

 

 

「ハルト様、お迎えに参りました」

 

「かづきちゃーーん」

 

 

べしょべしょ に泣いていたハルトに 影狼から降りて 声を掛けると、全力タックルの抱きつきをしてきたので、しっかり受け止めて抱きしめて背中を軽く叩いて落ち着かせる

 

 

「怖かったですね? もう大丈夫ですよ」

 

「うん、こわかった。 おきたらね、おへやじゃなくてね」

 

「はい、そうですね」

 

「ママがね、いなくてね」

 

 

余程怖かったのか、ハルトは泣きながら喋る為、適度に相槌を入れながら頭を撫でたり背中を軽く叩いたりして落ち着かせ様に努める

 

そりゃ怖くて当然だ、体躯は10歳児相当だがハルトは歴とした2歳児だ、昼寝をしていて目を開けたら見知らぬ森の中なのだから

 

 

「さ、お母様が お待ちです、帰りましょう」

 

「うん、かえる」

 

 

影狼を屈ませてハルトを跨らせてから、私も跨り 彼が落ちない様に細心の注意をしながら来た時の半分以下の速度で別荘への帰路を進む

 

来た時に数分だったし、帰りは15分程度で着く筈だし 安全運転で行く事にしよう

 

ハルトに怪我させたら、最悪 物理的にクビもあり得るし

 

 

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