アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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96話 初めての学食

 

 

 

それから暫くカーンの有難い訓示?を聞き、新年度最初のホームルームが終わり その後 1限目が始まる訳だが担当がカーンらしく歴史の授業がはじまり淡々と内容を済ませていく

 

 

「今でこそ表向き友好国となっているユーラ王国ですが、約200年前まではバチバチに戦争をしていました、一説によれば最初は些細なトラブル ・・・両国の要人が中立地域の酒場で喧嘩をした事が発端で、数年程の戦争を数回行っていたそうです。皆さんも お酒のトラブルには気をつけてくださいね? 明日は我が身、と言う奴です」

 

 

カーンは何とも反応しにくい事を言い微笑むが、心なしか その笑顔には圧を感じる気がする

 

まぁ確かにカーンが言う事は間違ってはいないと思う、このダールベルグ王立学園に在籍している生徒の9割9分は貴族であり、彼等彼女等は社交界なりパーティなりに出席する事を強制されている、そこで出された酒を口にする事もあるだろうから、飲み過ぎない様に自制しろ とカーンは言っているのだ

 

飲み過ぎで粗相をすれば家名に泥を塗る事になり、結果 重要な仕事を任せて貰えなくなる、そして家が傾く なんて事になる可能性だって充分有り得るし、下手したら国交問題になって戦争と言う事になりかねない

 

酒は呑んでも飲まれるな とはよく言ったものだと思う

 

そう言う訳でカーンの歴史と絡めた有難い話を聞き授業を受け、その後も色々な科目の授業を受け 午前中の授業が終わり

 

 

「ん〜・・・腹減った〜・・・よっしゃ、ナズナ殿下 たまには一緒に飯でも喰いましょうよ」

 

「ん? あぁ そうだな? 断り過ぎるのもアレだしな、良いだろう」

 

「ナズナ殿下が、そう言うなら」

 

「チャールだけだと心配だから、私も行くわね」

 

「おいおい、それは流石に酷くね?」

 

「うっさいわね、行くわよ」

 

「あだだだ、話の流れぇぇぇ」

 

「ふふ、仲が良いですね」

 

「許嫁同士だからな、あの2人は」

 

「え?!」

 

 

リンゴーンと終業の鐘が鳴りチャールが伸びをして呟いた後には、コチラを向いてナズナを昼食に誘って来てナズナは 少し考えてから了承する

 

その様子を見ていたリリウムも昼食のメンバーに立候補し、チャールの耳を引っ張って学食へと移動を開始したので、仲が良いなぁ と呟くとナズナがサラッと言ってきて、思わず素で驚きの声を出してしまった

 

チャールとリリウムは幼馴染と聞いていたが、距離が近いのは幼馴染だからだと思っていたのだけど許嫁だからか、納得

 

そんなこんなで広過ぎる学園内を移動して学食へと到達し

 

 

「うわ・・・でっけ・・・ひっろ・・・」

 

「カヅキちゃーん、素が出てるよー」

 

「はっ・・・これは失礼」

 

「ははは、やっぱ面白れぇ」

 

「へぇ、カヅキちゃんって見た目に反して素だと言葉遣い荒いのね? 新しい発見だわ」

 

「ははは・・・」

 

 

収容人数がヤベー事になっている学食を見て思わず素で言葉が出て来てしまい、チャールに指摘され すぐに猫を被り直したがリリウムにも面白そうな視線を向けられてしまい、とりあえず愛想笑いで誤魔化しておく

 

 

「お前達、カヅキを愛でるのは構わないが、俺達は学食を使った事がないんだが、どうしたら良い? 」

 

「ナズナ殿下、良くないですよ?」

 

「それなら実演しながら、まず空席に座ります」

 

「なんか偉そうね」

 

「うっさい、茶々入れんでくれリリー」

 

「はぁい」

 

 

ナズナのノンデリ発言に反論するが見事にスルーされ、チャールが実演しながら説明をしてくれ、相変わらず2人は仲が良いので、少し羨ましい

 

私もナズナと、これぐらい軽口を言える様になりたいものだ

 

 

「はい、そう言う訳で この何か凄い板に表情されたメニューを見て 任意の料理を押すと『注文リストに登録しますか? Y/N』が出てきますんで、YESを押すとリストへ入ります、んで最後に このオーダーの項目を押すと注文が送信?されて、ここに注文した料理がウェイターによって運ばれてきます」

 

「ウェイターが注文を取りにくる訳ではないんだな?」

 

「そうっすね、こんだけ広いとウェイターも見落としとかあったらしくて、結構トラブルがあったらしいですよ?」

 

「なるほどな?」

 

「・・・テスタロッサの標章が刻印されている」

 

「そりゃ、こんな超技術を作れるのテスタロッサぐらいだよカヅキちゃん」

 

「確かにな、ベルファぐらいだな」

 

 

チャールが丁寧に説明してくれているのだが、明らかに注文用タブレットを見せられて 説明が入ってこない、いや まぁ 説明されなくても私は何となく使い方が理解出来ているから構わないけど

 

いや、センセイ 何をしているんですか? ベルファさん に 教えたら絶対に再現 及び 発展させちゃうでしょうよ

 

確かに便利だけどさ? こう技術革新のスピードが速すぎるのよ、現代技術は便利な反面、時には毒にもなる可能性があるから少し心配だ

 

とはいえ、この方式ならナズナの食事に毒を盛るのは難しくなる、何せ人を介して注文していない為、ナズナの姿を確認出来るのはウェイターが料理を持ってくる時だしね?

 

それに私は害意を感知出来るしね? これは悪くないのではないだろうか?

 

 

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