親友が闇堕ちしてしまった事にショックを受けつつ、
そもそもナツキの事を
と言う事は、目の前の私の親友と同じ顔をしている、燃えるような紅の髪と漆黒の瞳の男は、私の親友である
「早く質問に答えて貰えますか? 私は忙しいのですが」
「あー・・・その夏月お嬢様って、どなた? どんな見た目?」
なんかイライラした表情で再度 私へ聞いてきた麻人(仮)に、夏月お嬢様なる人物の事を尋ねると、イライラした表情から一転し恍惚とした表情へと変わり
「夏月お嬢様は、篠原財閥の令嬢でありながら努力を惜しまないその姿勢が美しいのです。更に! その濡羽色の御髪は艶やかで、肌は陶器のように白く、その唇は薔薇色に染まり、ご尊顔は天から舞い降りた神の如く、美しく神々しい。笑う お声は鈴を転がしたように愛らしく・・・! あぁ、夏月お嬢様!! 何方に いらっしゃるのです?! 貴女と添い遂げた麻人が参りました・・・っ!!」
「きっしょっっ・・・」
麻人(偽)は大声量で夏月お嬢様の事を説明? してくれ、あまりのネットリさに思わず脊髄反射で言葉が出てしまう、ダメだ コイツ 気色悪すぎる
大体、篠原財閥ってなんだ? 私は知らないぞ? 確かにナツキは お嬢様だったが、あくまでも無形文化財?に認定された日舞の家元だったからで、財閥の娘とかドラマの世界の様な存在じゃない
そこまで考えて、目の前の麻人(偽)に感じる感情が気色悪い から 親友を汚された怒りに塗り変わっていく
私の、俺の、俺の大切な親友を、幼馴染を汚され怒髪天である
「それで? 知っているのですか? いないのですか? 答えて下さい、夏月お嬢様が居ないのならば、この場所に意味もないし価値も無いので燃やします 早く答えて下さい」
「黙れ!! てめぇの夏月お嬢様なんか居ねぇーし、お前は此処で殺す! 俺の親友のツラしやがって、絶対許さねぇからな?」
「はぁ、此処もハズレですか・・・ピーピーと喧しいんですよ、耳障りだ売女、大人しく死んでろ」
「ごぶっっっ・・・」
麻人(偽)へ返答すると、あまりに頭に血が昇り過ぎていて視界が狭くなっていたせいか、麻人(偽)が繰り出した剣による刺突を腹に喰らってしまう
「な・・・なんで・・・魔剣が・・・」
「まだ死なないんですか? しぶとい・・・まぁ冥土の土産に教えて上げますよ、魔王が魔剣を核に私を この世界へ転生させてくれたんです、あぁそう言えば魔本を回収しろ と言われていたんでした、まぁ保有者も殺せば良いか」
「と・・・言う事は、アビトボルの港町を滅ぼしたのも?」
「多分、そうですね? 興味が無くて覚えてないですが・・・まだ死なないので? いい加減しつこいですよ」
腹に刺さっている剣が魔剣である事に気付いた私は、麻人(偽)に尋ねると ヤツは少し面倒くさそうな表情をしてから、ベラベラと話し始め 魔剣を引き抜き私を突き飛ばして地面に倒して、魔剣を振り上げるが 何かを感じとったのか距離を取られてしまう
どうやら、アイデースで拘束しようとしたのがバレた様だ、無念
それから首から下げていた3つの
すまないナズナ、バレてしまった・・・だが、もう構わない 目の前の麻人(偽)を殺さないと気が済まないからな
「うわ、なんです? 早く死んでくださいよ、面倒な売女ですね」
「黙ってくれ、それ以上 親友の顔と声で囀るな、虫唾が走る」
「おかしい、魔剣には死に至る呪いが付与されていて、傷付けた者は数分で死に至ると説明されたのですが、何故死なない? まぁ良いか・・・死ぬまで殺せば」
「だから、黙れって言ってんだよ!!
ゆらり と立ち上がり麻人(偽)を睨むと、そんな事を囀ったのでムラクモとハチリョウを展開して、麻人(偽)へ右手の中指を突き立ててやり
「アルト、今から全力でやるから 結界を頼む」
「かしこまりました、マイロード」
「はぁ・・・面倒ですね・・・」
アルトを喚びナズナ達の保護と麻人(偽)の逃走を妨害する為に結界をお願いし、麻人(偽)を再び睨みながら歩み寄る
「お前は殺す、その後に2度と転生出来ない様に遺物も浄火する、お前も焼いてやる、喜べ」
「はぁ獣の成り損ないがキャンキャンと よく吠える、獣は獣らしく
「やってみろよ、クソ野郎」
「言われずとも」
互いの
私の
とはいえ、麻人(偽)は魔王の手先だけあって攻撃を見極める眼を持っていて順序良く回避されてしまうし、その動きに違和感を感じる