玉子をこよなく愛するものは
即刻クビに処す
■とある高校(偏差値33.4)の昼休み
「俺、思ったんだけど、片方の足が沈む前に、もう片方の足を出せば、水の上歩けるんじゃね?!」
「…確かに。たかし天才じゃん!!」
「だべ!?早速学校終わったら近くの堤防試行って試してみるべ!!」
「じゃあ、ウチそれ動画にしてアップするよ!すげぇバズっちゃうかも!!」
■何か凄い波の荒い海
「あ、ちょ、まずっ。深っ…」
「たかしーーーーー!!!」
・・・
■異世界転生者の待機部屋
…うん?あれどこだここ。
確か堤防から飛び込んで海歩こうとしたのは覚えてるけども。
こんな何にもない部屋来た覚えないべ。
周りは見渡す限り真っ白な空間で、ぽつんと机の上にノートがおいてある。
「何だべこれ。」
『輪廻転生者希望ノート』
わ…かい…てんせいじゃ?
輪っかを回して転がす人のノート?
なんのこっちゃ。
ノートを開くと中には名前など記入欄がある。
名前:(記入してください)
年齢:(記入してください)
種族:(記入してください)
性別:(記入してください)
魔法:(記入してください)
記憶:(記入してください)
「これに書いたら輪っか転がしゲームに参加できんのか?」
とりま、周りに何も無いし書いてみんべ。
「えーと、名前は風鈴たかし、年齢は17で、種族?ほもさんぴんとかなんちゃらだっけ?まぁ、人間でいいべ。性別は男、魔法?魔法って何書けばいいんだべ?昔みた映画の魔法書けばいいか。アブダケダブンランだっけか。アダムケダブル?いや、アダムケダブラだった気がする。記憶はよく先生に怒られるから悪い方かなぁ」
よし、できた。
名前:風鈴たかし
年齢:17
種族:人間
性別:男
魔法:アダムケダブラ
記憶:悪い
「よし、全部書けた、おぉ?光が…」
―ノートから目も開けられないほどの光が溢れ出す。
「ちょ!フラッシュ強すぎだべ!前が見えね…」
―光が収まった頃には、白い部屋には何も残っていなかった。
_____________________
解説
輪廻転生希望ノート
レア度☆
異世界間魂魄調整第3課第2担当オッペラスッチョンが業務効率化のために作成したノート。
1ページに、転生先にて適応される対象者の確定情報。
2ページに、各項目の説明。
3ページに、注意事項が書いてある。
なお、1ページの項目が埋まった段階で自動的に転生が開始されるように調整されている。
―第3課事務所喫煙室
は?ノートだけだと心配?
あのねぇ、イチイチ魂毎に面談して適性なんて調べてたら時間が足りなくなるでしょ?
どうせすぐ死ぬんだから、本人にノート書かせて転生させればいいじゃない、
なに?説明?そんなのいらないわよ。
待機室である程度時間が経てば、魂はすり減って消滅するし、適当な事ノートに書けば不整合で転生後にすぐ死ぬから後は普通に輪廻するでしょ。
問題?起こるわけないでしょそんなの。