アザラシ:わかる
ゴリラ:わかる
チベットスナギツネ:わからない
■リャンダバンドの森
光が収まって目を開けたら周りは木がいっぱいの森だった。
木が何本から森っていうんだろうなぁ。
「うーん、森!」
ん?そういえば何で森にいるんだっけか。
…あれ、思い出せない。
何でか悪い思い出ばかりで、何でここにいるのか思い出せない。
一番最近の思い出だと、溺れて苦しい記憶だから森とは関係なさそうだし、まいったなぁ。
「誰かー!いませんかー!」
どっちに行けばいいかもわからないし、近くに人がいれば案内して貰うべ。
「すいませーん!誰かー!迷子でーーーす!」
…うーん、全く反応がない。
過去に迷子になった記憶からいけば、道路を探すんだけど、流石に森にはないかなぁ。
とりま、テキトー歩いていれば、その内どっかにでるっしょ。
なーに、地獄のマラソン大会(100km)に比べれば自分のペースで歩ける分軽い軽い。
―同じ場所を、ぐるぐる回って3時間後
結構歩いたけど全然道とか見えてこないなぁ。
だんだん空も暗くなってきたから足元見えなくなってきたし、下手したらこのまま野宿だべ。
「誰かー!迷子なんですー!」
あ、そういえば何も持ってきてないから飲み物も食べ物もないじゃん。
“ガサガサッ”
ん、何か音がしたべ。
猫とかリスかなぁ。熊だったりして(笑)
―茂みの中から出てきたのは、たかしの腰ぐらいの高さで、ずんぐりとした胴体から等間隔に生えている8本の腕を器用に使い歩いてくる、赤と黄色の混じり合った化け物だった。
―顔と思しき場所にはトンボの様な複眼に鷲のような鼻、人間のような唇が突き出て嘴になったような、口らしきものも見える。
―このような化け物を人生で一度も見たことのないたかしは恐怖で体が硬直してしまう。
「え、きっしょ。」
あ、でもワンチャンバズるかも。
スマホスマホ、あ、スマホもねーや。
―獲物がいつものように硬直し、恐怖の声を上げている姿を見た化け物は、まるで甚振るようにゆっくりと近づいていく。
え、なんかこっち来るんだけど。
べーな、もしかしてこんなナリで奈良の鹿的なキャラだったりするの?
「ごめんな。財布ないからせんべい?的なの買ってやれないなんだよ。また今度な」
期待させるのも悪いしとりあえず離れとこ。
そろそろ夜になるし、多分係の人とかが回収して餌とかくれるっしょ。
―更なる恐怖の声を上げ、逃げ出そうとしている獲物を見た化け物は、いつもの如くスキルを使い最後の味付けを行う。
《誤った指図》
ん、何だ体が勝手に奈良鹿?を指さして…
「《アダムケダブラ》」
え、何か勝手に口が動いて、指が輝いてる!?
―たかしの指先から強い光が迸り、真っすぐに化け物へ向かっていく。
―化け物はいつもの如く相手を絶望という調味料で味付けできることを喜びながら、跡形もなく吹き飛んで死んだ。
「うえええええ!?」
ちょ、急に爆発したんだけども!?
―リャンダバンド。突然変異の魔獣として過去何百年も森に居座り、近寄るものを全て己の糧として犠牲者を生み続け、重い腰を上げ討伐のために差し向けられた近隣国家の兵士たちを蹂躙し尽くし、遂にはどうしようもないと己の名をつけられた森とともに隔離されていた化け物は、こうしてたかしの糧となった。
[たかしはレベルアップ]
[称号:魂の解放者、災厄を倒すもの、ラッキーパンチ、僕また何かやっちゃいました?を獲得]
は?何?レベル?称号?
…えーっと、多分指から出た光で爆発したんだと思うんだけど、これ俺がやったのかなぁ。
えー、動物虐待とかレベチじゃん…
凹むわー。ごめんなー。
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解説
輪廻転生希望ノート
レア度☆
異世界間魂魄調整第3課第2担当オッペラスッチョンが業務効率化のために作成したノート。
2ページ
名前:転生した異世界におけるあなたの名前を決める項目です。
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年齢:転生した異世界におけるあなたの年齢を決める項目です。
数字であればどの文字でも入力可能ですが、種族の上限や下限を超える寿命は入力できません。
基本的に1年毎に加算されていきます。
種族:転生した異世界におけるあなたの種族を決める項目です。
各種族毎の解説は、該当種族名を長押しして確認可能です。
既存種族以外を入力した場合には、新種扱いとなりランダムで設定が決定されます。(1世代のみです)
※既存種族:人・亜人・獣人・魚人・蟲人・龍人・天人・魔人
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性別を意味する文字であればどの文字でも入力可能です。
既存種族によっては選択できない性別があります。
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魔法名を指定した場合は、初期魔法としてその魔法を覚え、その魔法に補正がつきます。
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※既存魔法属性:火・水・土・風
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