7Days to dungeon   作:令和のクルルヤッ君

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 製品版楽しすぎ!時間が溶ける溶ける…弾丸も溶ける溶ける(荒れ地)

 荒れ地での初ミッションが失敗に終わった苦い思い出を抱えながら初投稿です。



 生存者君は遊牧民セットの上からコートを羽織りその裏には武器やら医療品やらを仕込んでいる感じです。



『生存者』と神【Ⅰ】

 

 

ーーひー!本格的に降ってきちゃった!

 

 

 その声が聞こえてきた瞬間に貴方は飛び起きてナイフとハンドガンを構えました。しかしふと考えてから構えを解いて武器を仕舞い込んでしまいます。

 

 そうです、ここは貴方が今まで生活していた場所ではありません。腐肉共が潜んでいる可能性はなくは無いですが表通りの賑わいがその可能性を限りなくゼロに近付けているのです。

 

 とは言え警戒を解くつもりはありません。もはや数発撃てば壊れるであろうハンドガンとナイフは何時でも取り出せる用意をして物陰に隠れます。

 

 

「はぁ…はぁ…ふぅ、急に降ってくるなんてついてないなぁ」

 

 

 廃墟の中に入ってきたのは茶色のコートを羽織った白髪の少年である。腰には一振りの短剣と袋が吊り下げてあり狩りか何かの帰りなのでしょう。

 

 少年は一息つきながら身体のあちこちを確認しています。その間も貴方は物陰で潜み少年を観察しています。貴方のスニークスキルはカンストしており、休眠状態のゾンビの横でブレイクダンスをしても気付かないでしょう!

 

 しかしそれはそれとして、はてと貴方は疑問を浮かべました。自分は何か大事なことを忘れているような…?

 

 そして気が付いたのです!観察していた少年の背中に背負われていた鞄から漂う芋の香り、まだまだ飲食がまともに出来なかった頃に貪っていた芋の味!空腹の余り生肉に齧り付き腹を下した記憶を!

 

 

 

ーーー貴方はとても空腹だ!

 

ーーー貴方はとても喉が乾いている!

 

 

 

 貴方は疲労や空腹等もあってなのかそのままぶっ倒れました。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 貴方が次に目覚めると、そこは綺麗なベッドの上でした。身体を見ると包帯等が巻かれており貴方を蝕んでいた骨折や脳震盪、更には感染症や裂傷等が殆ど治っていました。

 

 何と言うことでしょう!空腹や脱水はともかくその他の傷や重症が殆ど治っているなんてまるで奇跡です!一体どんな魔法を使ったのでしょう、貴方は目視での部屋の制圧を済ませながらベッドから降り立ちます。

 

 

 

「……は?」

 

 

 

ーーー近くに置いてある花瓶を割…らずに中身が溢れないようにしながら持ち、声の方向へ姿勢を変えるとそこには液体の入った瓶とタオルや包帯を持った獣耳の生えた少女が立っていた。

 

 貴方はその瞬間に彼女が貴方を救った人物だと理解し、花瓶を元の場所へ戻してベッドへ座ります。

 

「…貴方、なんでもう起きてるの?」

 

 少女はドン引きした表情で此方を見ていた。はて、空腹等はどうしようもないが怪我は貴女が治してくれたのでは?貴方は包帯の巻かれた腕を見せながら言うが、少女は眉間に皺を寄せていた。

 

「違う、私がやったのは精々ポーションを飲ませたり傷を消毒したりしただけ。骨があちこち砕けてたから、一気に治すのは危険だし、ゆっくりと治す為に絶対安静にしなければいけない筈…いや、そもそも生きていること自体怪しかった」

 

 なんと!鎮痛剤を噛み砕いたにも関わらず痛みが引かなかったのは全身複雑骨折だったからでしたか!貴方はなんで生きているんでしょうか?

 

 まぁ貴方は真夜中の荒れ地で四方八方を畜生共と放射線塗れの腐肉共に囲まれ袋叩きにされたり、廃ビル屋上から叩き落とされたり、爆発物の扱いを間違え至近距離で爆発を受けたりして生き残った経験があるのでそういうことも有るだろうと考えました。

 

 しかし困りました。治療をして貰ったのは良いですが貴方は生憎とデュークコインを置いてきてしまいました。支払いはどうしましょう…

 

「デュークコイン?どこのお金か知らないけどここはヴァリスが基本」

 

 おや?ここの単価はどうやらデュークコインでは無いようです。そうなればますます不味いです、貴方はこう見えて借金はしたくないと考えているので手持ちを売ることを考えます。

 

 というより身に着けていた装備が見当たりません。F○ck!貴方は血と汗と涙の結晶を手放していました。今の貴方は素っ裸同然です!ですが貴方の拳は容易に他人の頭を吹き飛ばす力があります、不安になることはないでしょう!

 

「ナァーザ?どうかした…なんと、もう目覚めたのか」

 

 貴方が一喜一憂していると、扉の方からまた違う人物が現れました。今度は何とも心優しそうな男であり、簡単に人に騙されそうだと貴方は感じました。

 

「傷は痛むか?違和感は?…ふむ、もう動いても問題ないと?…驚異的な再生力だな、うん。一体何がどうしたらあんな傷を受けるんだ?」

 

 男は此方に近付きながら症状を確認してきます。貴方は特に隠すこと無く答えます。普段ならば何時でも武器を握ろうとしますが、今の貴方は患者服であり目の前の男はどうやら医者の様なので大人しいです。

 

 そして男は傷について考えているようなのでそれについても触れておきます。

 

「腐った腐肉共に袋叩きにあった?ファンタジーに出て来るドラゴンとも戦った?…嘘ならもっとマシな「ナァーザ」ミアハ様?」

 

 

「ヘスティア達をここへ呼んできてくれないか?私はその間、この青年と話し合いたいのだ」

 

 

 

ーーーBingoッ!

 

 貴方は目の前の男の表情が変わり雰囲気も威厳ある物に変わったことを確認しました。

 

 ナァーザと呼ばれた少女は少し戸惑いながら手に持った物を近くのテーブルに置き、扉の向こう側へと消えていった。その事を確認すると、貴方も意識を切り替えます。

 

 ぼんやりとしながらも生きる貴方から…『生存者』としての貴方へと。

 

 

 

 

ーーー話をしよう。『私』が生きた世界の話だ。

 

 

 

 

 






 貴方は『生存者』だ。死ぬかもしれないなら簡単に逃げるし確実に殺す。最終的生きてりゃ勝ちが基本なので本当に何でもします。泥水啜ってでも腐肉貪っても生きて必ず殺す、あの世界なら基本ですからね。

 スキルMAXだし知識MAXだから科学フルパワーで籠もってても良いのに危険地帯にわざわざ突っ込み生きて帰るからtraderの間では大馬鹿野郎扱いだった。狂人じゃないか?要塞に籠もって死ぬよりヤるだけヤって終わった方が良いじゃん(澱んだ眼)

 剣と魔法の世界に科学(殺意)をブチ込んではいけない。その理由はいずれ分かる、いずれな(惨事確定)




 短めですがまた次回。


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