最強の黒い鴉-レイヴン-   作:星乃 望夢

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これを、この稚拙なわたしの作品からアーマード・コアに触れるだろう新たな『レイヴン』へ。

そして、この世に存在する、存在した、存在するだろう、すべての“レイヴン”へ捧げたい。

内容はwikiとゲームから丸写しだけど、初心者向けにアーマード・コアとはなんたるかを説明しようと思って書き上げました。

コジマ粒子とコーラルを致死量浴びてコジマ=コーラル中毒者になりながら、フロム脳が逆流するまでAMS負荷を掛けてから読んで下さい。


最初のPSAC(初代プレイステーション版アーマード・コアシリーズ)は、薄味で時系列も弄りまくりですが、次のAC2からは、私の初のACともあって、内容はやはりwikiからですが、細部には拘って私見ですが濃厚にしていますので、執筆に時間が掛かりますが、よろしければ──。

私と“あなた”、

あの青春を駆け抜けた“戦友”達に、

この足跡を捧げたいと思っています、


原始の記憶 鋼の監獄 背徳の技術 ヒトの超越 二つのペルソナ 一つの悪夢

 

 昔話をしてあげる──。

 

 『大破壊』と呼ばれる最終戦争によって人類が地上を追われ、その居住を大地の底に移して既に半世紀。

 

 「国家」という概念は既になかった、それに代わって台頭した「企業」同士の争いは終わることはなかった。

 

 全てが「企業」によって管理される世界で、唯一、それに含まれない存在があった。

 

 報酬によって依頼を遂行し、何者にも縛られない自由な渡り鴉──そんな傭兵達。

 

 彼らは『レイヴン』と呼ばれていた。

 

 彼ら彼女らレイヴンは、アーマード・コア通称ACを駆る傭兵の事を言う。

 

 ACとは──「胴体(コア)を基本に頭や手足、武装類や機関類を自在に組み替える事ができ、如何なる特性の機体をも構築する事ができる」という5mから10m級の汎用人型機動兵器である。

 

 地下世界で開発された汎用作業機械マッスルトレーサー通称MTに上記のコア構想を導入し、発展させたものだ。

 

 つまりACは広義の上ではMTの一種である。

 

 最強の兵器と称される事もあるが、ACの「最強」たる所以はコア構想の齎す汎用性にある。

 

 「何でもできる」という意味での最強の評価であり「最も高性能」という意味ではない。

 

 一部のMTや巨大兵器などACを凌駕する性能の兵器は少なくない。

 

 しかし、それら特化型の兵器を相手にしようとも、腕さえあればその尽くを焼き尽くす最強の個人。

 

 レイヴンとは、そういった存在なのだ。

 

 レイヴンの第一歩はレイヴン試験から始まる。

 

 2機の人型高級MTとの戦闘は、命の保険など無いぶっつけ本番の試験なのだ。

 

 ここで(たお)れるのならば、レイヴンとしてやっていけない。

 

 

 

『なるほど、それなりの力はあるようだ

 

 認めよう、君の力を

 

 今この瞬間から、君は“レイヴン”だ』

 

 

 

 晴れてレイヴンと成れたものの、何の実績の無い個人に与えられる仕事は限られた。

 

 レイヴンの最初の仕事はストライキを起こして橋を占領した労働者を消して来いなんて言うクソみたいな依頼だった。

 

 他の仕事が無かったから、その依頼を受ける選択をした。

 

 細々と着実に依頼を遂行する日々を送っていた。

 

 とある女性レイヴンの一心の願いから『ウェンズディ機関』が極秘に進める人体と戦闘兵器の融合を目的とする『ファンタズマ計画』の阻止に協力することになった。

 

 

 

『罠を仕掛けておいてあっさり全滅とはな

 

 使えない連中だ

 

 これは警告だ

 

 今のうちに手を引け

 

 貴様ごときがこのスティンガーに

 

 勝てる訳が無い

 

 いいか 俺は面倒が嫌いなんだ』

 

 

 

 依頼を遂行していくレイヴンに立ち塞がる、もう一人のレイヴンの駆る白いACヴィクセン。

 

 クローム・マスターアームズが独自に開発した高級AC「ヴェノム」をカスタマイズした機体。

 

 英語で“雌狐”を意味する。

 

 鋭角的な外装、頭部のブレードアンテナ、一見逆関節のようにも見える脚部、膝下にまで届く極端に長い腕部などが特徴的。

 

 武装はマシンガン、双発のプラズマトーチを仕込んだシールド、コア内蔵プラズマキャノンを装備している。

 

 また、マシンガンにはグレネードも搭載している。

 

 そんなスティンガーとの死闘の果てに──。

 

 

 

『アビスへようこそ

 

 これがファンタズマだ

 

 俺は遂にこいつと一体になった

 

 もう誰も俺を止める事はできない

 

 死ね』

 

 

 

 ウェンズデイ機関をレイヴンが壊滅させた後、同機関が密かに作り上げていた兵器、『ファンタズマ』をスティンガーは強奪。

 

 試作型、完成型の合計二機を手中に収め、宿敵であるレイヴンを狙う。

 

 最終的には、ウェンズディ機関が推し進めていた計画、『ファンタズマ計画』の求められた結果によって、ファンタズマに同化出来る究極の強化人間となってスティンガーはレイヴンを襲った。

 

 ファンタズマとは、ウェンズディ機関が進めていた「ファンタズマ計画」の要でありその成果である、人体と機械を融合させた究極の強化人間の搭乗を前提にしている。

 

 兵器としてはACやMTとは異なる「コンバット・リグ」にカテゴライズされており、機体中央部左右のファンジェットエンジンで浮遊し、機体後部のターボファンジェットエンジンで推進する。

 

 武装は機体下面のプラズマキャノン、背部プラットフォームの大型ミサイル、全周囲攻撃可能な拡散エネルギー兵器、リモートコントロール兵器「エスコート・リグ」などを装備する。

 

 機体左右の腕部は格闘攻撃や体当たりも可能とされている。

 

 黄色い機体のプロトタイプと、赤い機体の完成型がある。

 

 完成型は二本の格闘用クローと長い尾を供えたシルエットと機体色から、ロブスターもしくはザリガニを彷彿とさせる。

 

 ファンタズマシステム──人間の体を機械に完全に取り込むことで、従来の強化人間以上の操縦者を生み出す狂気の機能である。

 

 搭乗者は元の肉体に大幅な処置を取るため、元の肉体に戻ることができないどころか肉体を大幅に劣化させるという欠点を持つ。

 

 プロトタイプは操縦型であり、完成型ではパイロットは完全な人機一体型となった。

 

 全身武器庫という火力押しで来る弾幕型機体であり。

 

 常時低空を飛行し浮遊しているため、近づく際には一定以上程度の機動力を要求される。

 

 真正面からぶつかると痛い眼を見ることになるため、回避しつつ攻撃するか、防御力を高めた上で正面突破するかの二択になる。

 

 レイヴンが取ったのは機動力で攻撃を回避し、伝説の名銃──KARASAWAで焼き尽くすというシンプルな方法だった。

 

 

 

『これは…面倒な…事に…なっ…た……』

 

 

 

 試作型、完成型共に主人公に撃破され、面倒になったと呟いて炎と共に消えた。

 

 悪魔の実験は潰えたのだ。

 

 悪魔の実験を潰したレイヴンのもとへ、ネットワーク上で元レイヴンのラナ・ニールセンと名乗る女と出会い、彼女のマネジメントを受けることになる。

 

 新たなパートナーを得たレイヴンの次なる任務は装甲車を強奪して逃走するハッカーの確保だった。

 

 装甲車を投降させるレイヴンだが、背後から突如、ACナインボールが出現。

 

 ナインボールとはレイヴンズネストのトップランカーであり、その強さは他のレイヴンの追随を許さず、影すら踏むことも叶わない圧倒的な戦闘力を持つACである。

 

 パイロットのハスラー・ワンは強化人間ゆえに、ほぼ無限にブーストで移動し、視界に捉えさせてくれない。

 

 また弾速が早く誘導性能のある2連ミサイルを同時発射して堅実にこちらを削り、特大火力のグレネードランチャーで視界を塞ぎつつ高いダメージを与えてくる。

 

 しかし、一番恐ろしいのはパルスライフル「WG-XP2000」である。

 

 この武器は本来単発発射タイプなのだが、ナインボールの持つライフルは特殊な性能となっており、なんと6連バーストで発射されるというとんでもない代物。

 

 しかも再発射まで0.5~0.6秒程度で短く、マシンガン以上のDPSとなっている。

 

 通称「鬼パルス」と呼ばれている。

 

 1発1発の威力はライフル1発程度でさほど驚異にはならないが、それが6発一気に飛んでくるとなれば話は別。

 

 これをまともに喰らえば10秒ほどで一気に処刑される。

 

 とはいえそれではアリーナで試合にならないため、本来の性能に抑えられているが、それでもグレネードによる爆発力で敵を拘束したところに、ブレードを叩き込み、パルスライフルとミサイルで確実に削り、焦ったところでまたグレネードで吹き飛ばされるという地獄のループに陥る。

 

 ナインボールはグレネードでハッカーを爆殺した。

 

 ナインボールを駆るレイヴン、ハスラー・ワンは事情も話さず、

 

 

 

『私を追っているらしいな。誰であろうと私を超えることなど不可能だ』

 

 

 

 と言い残してその場を去る。

 

 ハスラー・ワンは、AC同士が戦う闘技場──アリーナのトップランカーであるが、その正体は謎に包まれていた。

 

 ラナは

 

 

 

『いつか、お前をナインボールと会わせてやる』

 

 

 

 と、レイヴンに約束する。

 

 やがてレイヴンは、地下世界を支配する二大企業ムラクモ・ミレニアムとクロームに匹敵する規模を持ち始めた新興企業『プログテック社』との3社から依頼を引き受けて自由気ままに過ごしていた。

 

 レイヴンは新人ながら、アリーナやミッションで多くの戦果を挙げて、その名を上げていった。

 

 ある日、プログテック社より緊急の依頼が入る。

 

 所属不明のMT部隊がプログテック社の研究施設を攻撃しているというのだ。

 

 その施設には同社躍進の貢献者にして天才科学者エラン・キュービスが居る為、彼の命が狙われている可能性が高いと。

 

 そこで遭遇したMTの一機は、まだ実用化の目途すら立っていないはずの新兵器、水陸両用MTだった。

 

 状況を見守っていたエランは

 

 

 

『大破壊によって失われたはずのロストテクノロジーを持つ謎の組織』

 

 

 

 が、水陸両用MTを開発し、自分を狙ったのではないかと推測する。

 

 アリーナや依頼を続けていると再びプログテック社より緊急依頼が入る。

 

 またも所属不明部隊にエランが狙われているというのだ。

 

 MT部隊を首尾よく排除したレイヴンだが、その眼前に突然、ナインボールが出現した。

 

 ハスラー・ワンは

 

 

 

『何故、お前がここにいる?』

 

 

 

 と問いかけてくる。

 

 それにレイヴンは答えた。

 

 

 

「ただの依頼だ。自由に生きて、理不尽に死ぬ。レイヴンとは、ただそれだけだ」

 

『面白い。お前の力を試してやろう』

 

 

 

 突如、トップランカーとの戦闘が始まった。

 

 ナインボールはダメージを受けたものの

 

 

 

『大きすぎる……修正が必要だ』

 

 

 

 と、謎の言葉を言い残して撤退する。

 

 またもレイヴンに助けられたエランは、恩返しがてらナインボールについての調査を約束してくれる。

 

 その後、三度プログテック社の研究施設が襲撃されるが、今度もレイヴンの活躍で壊滅は免れる。

 

 調査を続けていたエランは、

 

 

 

『ハスラー・ワン本人に会った人間がいない

 

 ハスラー・ワン及びナインボールの情報がネット上から抹消されている』

 

 

 

 という事実を発見。

 

 また、

 

 

 

『ナインボールが関わった企業は急速に発展もしくは衰退する』

 

 

 

 という情報もあり、ハスラー・ワンがただのレイヴンで無い事が明らかになってくる。

 

 直後に、エランが移送されたプログテック社本社ビルが、謎の部隊によって四度目の襲撃を受ける。 

 

 駆け付けたレイヴンだが、ナインボールはエランが避難したシェルターの手前に待機、レイヴンを待っていた。

 

 エランの分析によると、今回の標的はエランではなく、レイヴンだったようだ。

 

 

 

『力を持ちすぎるものは全てを壊す……』

 

 

 

 意味深な言葉を語りかけてくるハスラー・ワン。

 

 壮絶な戦いの末、レイヴンはついにナインボールを撃破──その機体を破壊した。

 

 よって生きているはずがないのだが、アリーナには未だ、倒したはずのナインボールの姿があった。

 

 エランは、ナインボールに関する情報を抹消していたのがレイヴンズ・ネストである事を発見する。

 

 レイヴンズ・ネストはただのレイヴン支援組織ではないようだ。

 

 更にエランはネストのデータバンクに侵入。

 

 そこでナインボールの搭乗者について『H-1』というキーワードを発見する。

 

 人名というより、まるでパーツのようなその名称に

 

 

 

『ハスラー・ワンという人物は実在しないのではないか?』

 

 

 

 と推測するエラン。

 

 しかも、同じデータの中には『ラナ・ニールセン』という名前も含まれていたという。

 

 ラナとハスラー・ワンの間には何らかの関係があるのか?

 

 プログテック社は度重なる襲撃で勢力を失い、世界は再びムラクモとクロームの二大企業に征されつつあった。

 

 ハスラー・ワンや、この世界の真実について“知りすぎた”エランも、どこかに姿を隠してしまう。

 

 丁度その頃、ラナからメールと依頼が届く。

 

 

 

『約束の時が来た。ナインボールに会わせてやる』

 

 

 

 と──。

 

 ラナが待っているという正体不明の工場では、何機ものナインボールが製造されていた。

 

 通信にはラナとハスラー・ワン、両者が交じり合ったような声が響く。

 

 

 

『お前たちは何故現れる?

 

 何故、邪魔をする?

 

 企業、AC、レイヴンズ・ネスト

 

 全ては私が作り上げたもの

 

 荒廃した世界を、人類を再生する。

 

 それが私の使命

 

 力を持ちすぎたもの、秩序を破壊するもの

 

 プログラムには、不要だ』

 

 

 

 二機のナインボールが同時に襲い掛かってくるが、それすらも打ち倒すレイヴン。

 

 

 

『私は守る為に生み出された。

 

 私の使命を守り、この世界を守る』

 

 

 

 レイヴンのACがエレベーターで最深部に辿り着くと、そこには特殊兵器『ナインボール・セラフ』が待っていた。

 

 ナインボール=セラフとは、レイヴンズ・ネストが所有するナインボールの上位機種である。

 

 セラフとは熾天使の意。

 

 ナインボールでも対処できない存在。

 

 「イレギュラー」が出現した際に最終兵器として投入される特殊ACである。

 

 ナインボールの上位機種ではあるが、その外観は既存のACとは大きく異なっており、機体サイズもACよりも一回り大きく、その18mサイズに見合うだけの機体出力を有する。

 

 ACと比べてその巨体な外見とは裏腹に、背部に備えられたヴァリアブルフライトブースターユニットと飛行形態への可変機能により非常に高い機動力を誇り、後の時代に開発されたオーバードブーストにより、軽量高機動構築をしたACであっても、追従すら許さない。

 

 カメラに捉えるだけでも一苦労するレベルで、この状態から相手の撹乱、ミサイルによる攻撃を行う。

 

 武装に関してもパルスキャノン、チェインガン、垂直ミサイル、レーザーブレードおよびブレードのエネルギーを射出する飛ぶ斬撃であるブレード光波など充実している。

 

 パルスキャノンは連射によりACのアーマーポイント(AP)を堅実に削っていき、チェインガンの高速連射は非常に恐ろしい瞬間火力を持っている。

 

 高速移動時の垂直ミサイルも非常に厄介で、数発まとめて敵を追尾し追い詰めてくる。

 

 しかし、真に恐ろしいのは両手に内蔵されたレーザーブレードとそのブレード光波攻撃である。

 

 その一撃が直撃すれば、頑丈な重量級パーツで構成した戦車型AC通称ガチタンのAPですらも半分以上を削り、軽装機体であれば一撃で蒸発させられるほどである。

 

 それはレイヴンの常識を超えた、即死級の攻撃なのである。

 

 あえて、そう…あえて、本当に…念を押すが、あえて、欠点を挙げるのであれば、可変機構の関係から腹部に装甲が施されておらず、構造体が剥き出しになっている点である。

 

 それが祟って機体の耐久力は並の装甲を持つACをやや下回る程度となったが、本機の機動力と破壊力の前には些末な事でしかない。

 

 そんな弱点を狙える者は、規格外──イレギュラーのみである。

 

 赤と黒に機体各所に金をあしらわれたカラーリング以外はナインボールどころか既存のACとも明らかに違う、異形の人型機動兵器である。

 

 

 

『修正プログラム、最終レベル、

 

 全システムチェック完了、

 

 戦闘モード起動。

 

 ターゲット確認。

 

 排除開始。

 

 ──消えろ、イレギュラー』

 

 

 

 自由の象徴、何者にも縛られないレイヴン達の天上に立つ者が、すべてを支配する機械仕掛けの尖兵である人形であっていいはずがない。

 

 持てる全ての、自分の力を出し切って黒い鳥、渡り鴉「レイヴン」は赤い機械仕掛けの神の使いの天使「セラフ」に挑む。

 

 飛行形態に変形し、空中を自在に舞いながらミサイルをばら撒き、強烈なブレード光波を連発するなど、ナインボール・セラフはACを遥かに超える性能を持っていたが、激闘を征したのはレイヴンだった。

 

 高速移動の切り返しを狙って放たれるロケットを直撃させ、人型に戻ったところを最高の攻撃力を持つレーザーライフルの名銃WG-1-KARASAWAで胴体を撃ち抜き、ブレードを振るうセラフの攻撃を掻い潜り、その隙を突いてブレードで胴体を薙ぎ払い、発射されるミサイルは機動力で躱す。

 

 そう、彼は規格外──イレギュラーなのだ。

 

 セラフは炎上しながらも再起動。

 

 プラズマキャノンを構えるが、そのまま倒れ伏して機能を停止する。

 

 そして機械音声にてこの世界の真実をレイヴンは知らされる。

 

 ネストとはコンピューターによって管理された組織。

 

 この世界全体は、管理者であるコンピューターが影から支配していた世界。

 

 管理者の目的は、最終戦争によって崩壊した世界を管理し、地下世界に住むしかなくなった人類を保護する事。

 

 クロームとムラクモ・ミレニアムの2大企業が均衡しつつ競争しあうのは世界のバランスを保つため。

 

 またネストも、そのバランスを保つために傭兵として世界に干渉するためのものということだった。

 

 しかし地下世界の管理システムそのもを壊してしまいかねない力を持ったレイヴンを野放しにする事は、世界の崩壊の危機に繋がる可能性は座視出来ない。

 

 故に異分子──『イレギュラー』として管理者自身が粛清に乗り出したのだ。

 

 最終的にネストコンピューターはレイヴンによって破壊された。

 

 

 

『秩序無くして人は生きてゆけん

 

 たとえ、それが偽りであってもだ

 

 生き抜くがよい、レイヴン

 

 我らとお前

 

 どちらが果たして正しかったのか

 

 お前にはそれを知る権利と義務がある 

 

 お前はこの世界の今後を見ろ

 

 お前にはその義務がある』

 

 

 

 その言葉を最後に、レイブンズネストは機能を停止する。

 

 レイヴンは人類に地上で『生きる自由』を与えた。

 

 レイヴンは地下世界の解放者として、憧憬と畏敬を集める存在となった。

 

 ここで重要なのは悪魔の実験を潰したことも、ナインボールを倒したことも、管理者を破壊したことも、最初からそれを目指したことではない。

 

 どれもこれも、依頼を『自由に選んで』達成した最後に訪れた結果に過ぎないのだ。

 

 間違えてはならない、“レイヴン”とは、自由の象徴とは、そういう自分でなにもかもを自由に選ぶ渡り鴉の事を指す言葉にして、存在なのだ。

 

 

 

 

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