陰と影の実力者   作:黒ソニア

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もう一つの作品の執筆中に我慢出来ずにプロローグだけでも投稿(笑)
続きはもう一つの作品がある程度進んだ後で。





【第一部】影使いの開幕
プロローグ:『転生』


 

 

 

才能

 

 

 

誰もが求めてるモノ。

 

誰しもが喉から手が出るほど欲するモノ。

 

才能が有れば、人生の勝ち組であり、『特別

 

例えば、頭が良かったらどうだろう?

勉強が出来れば周りから黄色い声援を送られるし、何かあったとしても解決策を用いて乗り越える事が出来るだろう。

 

もし、運動神経が良かったらどうだろう?

キビキビ動ける者は周りからの評判もいいし、危険がおよんだ時に直様退避したり、場合によっては人助けに大いに貢献出来るだろう。

 

この二つを例に『才能』が有れば人生は明るい。

 

お金もあるだろうし

 

やりたい事が出来るだろうし

 

友達も多くあるだろうし

 

大人からの評判もいいし

 

女の子からモテるだろうし

 

結婚も出来て暖かな生活というモノを味わえるだろう。

 

───羨ましい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青年はただただ一人で考え事をしながら歩いていた。

 

 

「…あー、人生つまんねーなぁー。」

 

 

その青年は『只野真人(ただのまひと)

 

家族に父・母・妹を持つ、何処にでも普通の高校生である。

あえて…特徴を上げるとするなら───

 

 

「ヤダ…あの子()()()()()()()()()()()()()…。」

 

 

「ほんと、友達くらい作りなさいよ…。」

 

 

その青年を見ながら陰でボソボソと呟いている近所のオバさん達。

 

 

(聞こえないようにしているつもりか?

…聞こえてるんだよ。)

 

 

心の中で溜め息を漏らす。

 

 

(友達ねぇ…友達なんて一人もいねーよ。

てか、今までに出来たことすらねぇ…。)

 

 

そう、彼は友達がいない。

加えてなら、死んだ魚の目をして、ボケーっとしている青年だった。

 

 

(人と目を合わせて話すの苦手だし、女の人と話すのも緊張するし、人と何かを合わせたりするのも苦手だし、慣れない事を話すのも出来ねぇし、話題に上がる事もつまんねーし…。)

 

 

コミュ症でボッチ…それが彼の特徴の一つである。

 

 

(そもそも面白いって思った事も全然無いし…

強いて上げるとすれば漫画やライトノベルにアニメ位なもんだったな。)

 

 

過去形…現代の社会は何かと厳しくなってしまったせいか、今までは本屋やコンビニで立ち読みをして退屈しのぎや息抜きをしていた訳だが…

本にテープが貼りついついたり、ビニールに包まれたりしていて読めなくなっていたりと…

 

アニメなんて、中学に上がってからテレビを碌に見せてくれなったし、今では小学生すら持っているスマホも成績の悪い俺には持たせてくれない。

 

 

(ゲームとかも欲しいと言えば欲しかったけど…

学力も運動も出来ない成績の悪い俺には何も与えてくれなかった。)

 

 

真人は思う。

いかに自分の人生がつまんないかを…

クラスでは勉強も苦手で嫌いでしたくなかったせいか、机に突っ伏してファンタジーの世界で人生を謳歌している自分を妄想している。

それだけが、彼の唯一の娯楽だった。

 

 

「…あー、家にも帰りたくもねー。」

 

 

…この時間で家に帰れば嫌いな両親がいる。

両親は成績の悪い…出来の悪い息子を見るやいなやあーでも無いこーでも無いとブツブツと念仏の如く唱えてくる。

 

 

「…あ、でも今日は秀奈もいるんだっけか?」

 

 

彼の妹『只野秀奈(ただのしゅうな)

成績は優秀、勉強も出来て運動も出来るしコミュ力も高い。

 

彼女の存在は真人にとって眩しすぎる太陽みたいなものだった。

 

 

「最初は羨ましいと思っていたけど…

アイツもアイツで苦労してるし、その原因の一つも俺だし。」

 

 

そんな優秀な妹にも悩みがあった。

それは周りからの過度な期待だ。

 

兄があまりに劣等な為に親からは只野家の期待星だった。

将来は有名企業に就職しろだの、もっと上を目指しなさいだのと…

愚兄の様にはなるなだのと言われ続けており、そんな父と母(狂気)から蔑まれたりされないように懸命に頑張っていた。

 

とはいえ、頑張りすぎてストレスを抱えすぎと、家での暮らしが嫌になった事により高校では女子校の寮に住んでいる。

両親は適度に帰宅する事を条件にそれを呑んだ。

 

その事に多少の罪悪感を抱いているのか、そんな彼女に対して真人は愚痴を聞いてた。

 

 

「…けどさ、俺は努力しても報われないんだ。

仕方無いだろ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…生まれ変わったら特別な『才能』でも手に入らないかなー。」

 

 

「何言っているの、お兄ちゃん?」

 

 

夕食を終え、只野家の兄妹部屋にて真人と秀奈がいた。

 

「そんな事を言っているからその…

勉強が出来ないんじゃない?」

 

 

「…違うと思う。」

 

 

「…まぁ、そうだよねー。」

 

 

「…」

 

 

「…」

 

 

沈黙が生まれる。

 

 

「でもさ、お兄ちゃんもう少しで卒業じゃん?

そしたら…」

 

 

「…出て行けると思ってたけど、あの人達が納得いく企業にしか申し込みさせてくれないからな…。」

 

 

「…ほんと、あの人達に縛られる人生ってつまんないよねー。

親ガチャ失敗したってやつ。」

 

 

「…親ガチャって何?」

 

 

「あ、そうか、お兄ちゃんはスマホを持っていなかったや…。」

 

 

「…」

 

 

「…」

 

 

再度沈黙が生まれる。

 

 

「そ、そうだ。お兄ちゃん最近ハマってる漫画何かある?

お小遣い貰ってないだろうけど、古本屋で何か見てるでしょ?」

 

 

「…ん? あぁ、最近は呪術●戦にハマってるな。」

 

 

「おお、人気作品を読んでた。

誰が好き? 私は案の定、五●悟。」

 

 

「…んー、俺は伏黒かなー。」

 

 

「え? そうなの?

私はてっきりお兄ちゃんと一緒の名前の真●だと思ってた。

能力も能力で強いし。」

 

 

「…あぁ、強いから良いよな。

けど、俺あそこまで頭のイかれたキャラじゃないよ。」

 

 

「でも、妄想の中では強い能力で無双してるでしょ?」

 

 

「それはそう。

『十種影法術』で色んな式神を召喚して、オリジナルの強化を施したりして無双したり。

『影を操る能力』で攻撃したり、『呪力』で『穿血』とか『黒閃』とかぶっかましてる。

他にも武器は特殊な手錠…家庭教●ヒットマン●EBORNの雲●が使ってる手錠を使って無双したりしてる。」

 

 

「うんうん。妄想豊かだねー。」

 

 

「…そうさせたのはアイツらのせい。」

 

 

真人は親達が寝てるだろう部屋の方を見る。

 

 

「だよねー。私も外では良い子を演じてるけど、内心では怠くてしゃーない。

早く独り立ちしたいよねー。」

 

 

「…良いよな、お前は女の子で妹で俺よりも優れてるから優遇されててさ。

俺も年下生まれてればなぁ…

あーくそ、なんで俺には『才能』が無いんだ…

有れば人生を満喫出来るって言うのに…」

 

 

「無いものをねだっても仕方ないよ。」

 

 

「…自殺したら異世界にでも転生しないかな?」

 

 

「…そういう不謹慎で現実離れした事言わない方がいいよ。

第一、お兄ちゃん度胸も無いから死ぬなんて事出来ないでしょ?」

 

 

「…」

 

 

「才能才能って言うけど、具体的にどんな才能よ?

今まで『足が早かったり』、『科学の才能』とか言ってるけど後々になって俺には無理かって言うし。

…あーあ、せっかく漫画の話で盛り上がったのに萎えちゃったじゃん。

もういい、私寝るから。

明日からまたしばらく帰らないから、後は頑張ってねー。」

 

 

と、妹の秀奈は電気を消して布団に潜って寝てしまった。

 

 

「…」

 

 

真人も布団に潜る。

 

 

「…悪いな、不機嫌にさせてさ。」

 

 

それだけ告げて瞳を閉じた。

 

 

(はぁ…久しぶりに長い事喋れたって言うのに、不機嫌にさせちまった。

悪いとは思うよ。

けど、『才能』が欲しいんだよ…欲しかったんだよ。

『特別』になりたかったんだよ。)

 

 

それだけを胸に抱き、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日になると、妹はもう家を出ていた。

後書きに『良いよ、お互いに苦労してるしね。』と書いてあった。

妹は俺の事を理解してくれている。

それだけが、心の拠り所だった。

 

そして…彼は家を出ていつものように学校へ行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんねー、只野くん。

手伝いなんかさせちゃって。」

 

 

「…い、いえ、大丈夫です。」

 

 

放課後

 

真人はクラスのマドンナ的存在である『西野アカネ(にしのあかね)』と共にいた。

彼女は芸能界で活躍してる人で、今日は授業に出れて無い分補習を受けていたのだ。

彼女は『才能』がある『特別』であり、故に学園祭の事にも積極的に行動し補習後にアンケートの集計をしていた。

 

真人は運悪く、教師から多忙の身の西野の手伝いとして隣の席にいた彼を選んだ。

ついでにもう片方に座っていた『影野実(かげのみのる)』も手伝う様に言われていたが、途中で姿をくらませた。

 

 

(アイツ…絶対に逃げたな。

俺と一緒で影が薄く、こういう行事には面倒いって考えを待つだろうから気持ちは分からんでも無いが…俺を一人にするなよ。

しかも、クラスのマドンナが隣にいるんだぞ?

…女の子の顔を見ながら上手く喋れない俺を一人にしないでくれ…。)

 

 

と心の中で愚痴ってると西野が声をかける。

 

 

「只野くん、大丈夫?」

 

 

「い、いえ、問題無いです。」

 

 

「そ、そうなら良いんだけど…。

さっきから目を合わせてくれないよね?

嫌だったら無理せず帰っても大丈夫だよー。」

 

 

(それが出来たら帰ってるよっ!

キミ見たいな優秀で美人なマドンナに全部押し付けてみろ、クラスの連中から白い目で見られるわっ!)

 

 

そう、真人が手伝っている理由はそれだ。

 

 

「う、ううん…ただ…その、あまり人と喋らないから…。

それに、西野さんを一人には出来な…いよ…。」

 

 

「そ、そっかー、ありがとうー。」

 

 

西野さんは笑顔でそう返事する。

 

 

(作り笑顔だな。)

 

 

真人にはそれが直ぐに見抜けた。

彼は一人でいる分、観察能力に少し長けていている。

加えてこれまでの経験から感情移入に関しても長けていた。

 

 

「西野さん…てさ、今辛かったりし無い?」

 

 

「…え?」

 

 

彼女の手が止まる。

 

 

「あ、いや…違うなら良いんだけど…

何処か無理をしていない感じがしてさ…

悩みとか有れば…聞くだけ…聞くけど…?」

 

 

「…そ、そんな事ないよー。」

 

 

「…なら、良いんだけど。」

 

 

「…」

 

 

「…」

 

 

沈黙が生まれる。

暫く時間が経って仕事を終え、帰る準備をして校門まで行く途中、西野がスマホで何やらしていた。

 

 

「……連絡つかない。」

 

 

「どうしたの?」

 

 

「ううん、迎えの車と連絡が付かないんだ。

このまま歩いて帰ろうかな。」

 

 

「…家、近くまでなら送ろうか?」

 

 

「え?」

 

 

「…女の子一人にするの、良くないし。」

 

 

真人がそう言うと、西野は一瞬驚くも少し安堵した顔をする。

 

 

「ありがとう。お言葉に甘えても良いかな?」

 

 

「よ、喜んで。」

 

 

真人は彼女の顔を見て頬を赤らめる。

 

 

(本当は一人で帰らせたら明日学校で何を言われるか分かったもんじゃないしな。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ねぇ、只野くん?」

 

 

「…ん?」

 

 

「只野くんってさ、辛い事ってある?」

 

 

帰る夜道、西野は口開く。

 

 

「うん…あるよ。沢山ね。」

 

 

「それって…例えば?」

 

 

「…そうだね、『才能』があればなって思ってる。」

 

 

「才能?」

 

 

「…『才能』があれば俺は自分の人生が楽しいって思えるって考えてる。

だって、今の人生つまんないからさ。」

 

 

「そ、そうなんだ。」

 

 

「親からは勉強しろ勉強しろって言われ続けてさ…

何をしても上手くいかない人生がつまんなくてさ。

辛い顔をしても、出来ないって懇願しても報われない。

…だから、諦めて日頃から何も感じない様に空虚な顔をしてるんだ。」

 

 

「…」

 

 

「だから…キミを見ていて…何処か感じる所があったんだ。

だから…その…悩みが有れば聞くだけ…ね?

吐き出すだけでも…楽になると思って、さ…。」

 

 

「…そう、なんだ。」

 

 

それを聞き西野は少し考えて何か話そうかと考えてると───

 

 

「…ん? アレって…血か?」

 

 

「───へ?」

 

 

西野はそう言われて唖然とした声を漏らす。

しかし、目の前の光景を見て慌て出した。

 

 

「そんな…連絡つかないから変だと思っていたけど…っ!?」

 

 

「知り合い?」

 

 

「ウチの執事…何で───」

 

 

「危ない、西野さんっ!!」

 

 

彼女に目掛けて大男が背後に現れていた。

咄嗟に真人が庇うようにするも───

 

 

「フンッ!」

 

 

「ゴホォ…っ!?」

 

 

剛拳ともいえる拳がみぞおちに入って呆気なく倒れる。

そのまま西野さんももう一人の男に口を塞がれて倒れた俺と共に車に乗せらようとしていた。

 

 

「…」

 

 

意識が闇にへと落ちていく中、視界にある人物が写った。

その人物は普段何を考えてるのか、何処か上の空にしている…

仕事をサボったクラスメイトだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───」

 

 

「───!」

 

 

「───っ!!!」

 

 

意識が少しずつハッキリしてくる。

何やら男の声が二つに悲鳴のような声を必死に上げる口を塞がれた女の声。

 

 

「ああ? おーおー、起きたのかよ。

へへ…良かったなぁ、思春期な餓鬼に良い見せ物だぜ。」

 

 

下品な顔をして柄の悪い男は倒れてる女を…西野の脚を開かせようとしていた。

 

 

(…っ!? ゲ、ゲスめっ!!)

 

 

一瞬、彼女の綺麗な脚が開こうとした事にドキッとしてしまったが、直ぐに理性を戻す。

 

 

「んっ! んっ!!」

 

 

「んあ? うるせぇよ、黙って見とけや!!」

 

 

「んっ!!」

 

 

「んんー!!」

 

 

柄の悪い男に蹴られて激痛が走った。

 

 

(い、痛えぇ…)

 

 

呆気ない真人に男達は無視して西野さんを犯そうとしていた。

 

 

(クソッ…何で俺がこんな目に…

俺が何をしたんだよ…

絶対に西野さん絡みだよなぁ…)

 

 

こんな目にあったのは彼女のせいだと一瞬揺らいでしまう。

 

 

(いや…それは絶対に違う。

俺のせいだ…俺が運が無いから…

俺は不幸の存在…

()()()()()()()()()()()()()…。」

 

 

真人は自分の事をその様に思って生きていた。

 

中途半端な努力をし続けて何も得られなかった。

 

そんな生きる価値のない者だと思い込み続けていた自分を…

少しでも、『女の子一人救える自分(特別)』に成りたいと願った。

 

そう願うと、チャンスな事に足元にはガラスの破片が落ちていた。

それを使えば、この縄を解けるんじゃないかと思考が進む。

 

 

(間に合え…間に合え…っ!)

 

 

真人は手を何回も切りながら、血だらけになりながらも縄を解こうと必死になった。

彼女の脚が開きかけた途端───

 

ガシャンッ!

 

上の窓ガラスから人影が落ちて来た。

それは全身真っ黒な格好に顔全体をマスクで覆った変質者だった。

 

 

「誰だ、お前は!?」

 

 

男はバールと思わしき物を構える。

 

 

「まさか…お前が『スタイリッシュ暴漢スレイヤー』か?」

 

 

『スタイリッシュ暴漢スレイヤー』

今話題になっている不良をボコっている謎の変質者である。

 

 

(マジか…アレが……、ん、縄が解けた!)

 

 

音を立てないように解いていく。

 

その間、変質者ともう一人の誘拐犯である強面の男は元軍人であると。

何やら戦い始めた。

 

 

(やっば…これがマジの殺し合いってやつか?

…冗談じゃない、早くここから西野さんを連れて逃げ───)

 

 

真人は強面の男が拳銃を取り出したのを目撃する。

それを…西野さんに向けたと直ぐに理解した俺は…

 

 

(怖い…怖い…怖い怖い怖い…っ!!

でも…でも…西野さんが…っ!!!)

 

 

恐怖が押し寄せる中、真人は西野さんに向けて走っていた。

彼は自分よりも西野さんを守る事が大事だと直ぐに思ったからだ。

 

 

「クソ餓鬼!!」

 

 

男が言葉と同時に発砲し───

 

 

「───あ…。」

 

 

胸を打たれて大量の血が宙を舞った。

 

 

「んんんっっっーー!!!」

 

 

必死に叫ぶ西野さん。

激痛が走ると同時に意識が消えゆく中、彼女が無事だと理解した真人は…

少しでも安心させようと───

 

 

「良かっ……た……西野……さ……。」

 

 

『ん』まで付けられずに意識や激痛が無くなっていく。

 

自分が…死ぬのだと理解した。

 

 

(嗚呼…ようやく楽になれる。

死ぬ事に…喜びを感じてる…

そっか…やっぱり俺は…本心では死にたかったのか…

こんな…何も取り柄もない…『凡人』な自分が…

はは…最後に女の子を守れたんだ…本望だ。)

 

 

瞳を閉じる。

 

 

(あぁ…でも…秀奈に一言…

こんな俺を…『お兄ちゃん』って呼んでくれて…

ありがとうって…言いたかったかな…)

 

 

その未練を残して…

 

 

 

 

 

『只野真人』の人生は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───ははははははは!!!!

 

 

それは何処かで笑っていた。

 

 

───いやー、キミ…面白い『欲望(モノ)』を抱いてるねぇ。

 

 

それは一体何なのか。

 

 

───神様ってのは気まぐれでね…

ふとチラッと覗き見していたら、笑えるくらいに歪んだ魂を目撃してしまった。

 

 

それは『神様』なのか。

 

 

───うんうん。

実に面白いモンを見た…良いぜ。

特別にその願い、叶えてやるよ。

最後の最後に幸運を手にしたな!

 

 

それは愉快そうにしながら何かを施した。

 

 

───お望み通り、望んだ『才能』をやるよ。

お前がこれから行く世界でも異端とも呼べる『特別』になれる代物だ。

そんな力を持ったお前がこれからどう物語を綴るのか…楽しみだぜ。

 

 

それは『特別』にした魂が行く世界を見てまた笑う。

 

 

───けど、お前の行く世界…ある意味『オワコンの世界』なんだが…

どうなるかねー……おや?

 

 

それはまたもや死んだ魂が『オワコン』と称した世界に行くのを見て更に愉快そうに笑いあげる。

 

 

───あっはははは!!

規格外の奴も流れていったなぁ…

アイツは…やらない方が面白そうだ。

 

 

それはそう言うと興味深そうに見る。

 

 

───キミ達が腐った世界で何を為すのか…

偶には『神様』らしく導いてみますか。

 

 

それは本物の『神様』だった。

 

 

 







プロローグ長くなっちゃった(笑)
どうしても簡潔に纏められない…(泣)


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