どうしよう……投稿する度にいいねが消えてる事に気づきました。
面白くないっくすかね?
すいません……頑張って面白く出来るようにしていますんで、高評価といいねを…お願いします!!
「絶対、可笑しい。」
やけ食いをするシド。
「可笑しいですよね。」
コーヒーを溢しかけてるジャガイモ。
「可笑しいぜ。」
血の涙を流しながら苦悶の表情で悔しがるヒョロガリ。
3人はアレクシアへの告白が成功した事に不満と怒りを抱いていた。
告白した本人が含んでいるのは可笑しな話ではあるが…。
その中、ユノは考え事をしながら黙々と食事を摂っていた。
(…確かに、可笑しな話だ。
俺達よりも優良物件はごまんといるのに…どうしてシドの告白をすんなりと受け入れたんだ?
好みの顔だった?
…にしては、何か違う気がすんだよな。
けど……それ以前に何だ、この感情は……!
アルファ達とイチャコラしてた時は俺もイライラしていたのに……今の俺は───
「ユノはどう思うさ? これ絶対に可笑しいよね!?」
「……意外とシドが好みだったというオチは?」
「はっ!? んな訳ねーだろ!!
そんなのだから、オメーはイジメられるんだよ馬鹿が!」
「そうですよ。常識的に考えて、シドくんのモテる要素なんてありませんよ?」
「少なくても、ボロクソ言うお前らよりかはあるだろ。」
などと言い合ってる中で…ユノは周りからの視線やヒソヒソ話に気がつく。
「……不味いな。このままだと、余計な被害を受けてしまうな…じゃ、俺はお先に。」
「待ってよ! ユノも打開策を考えてよ!」
「告白したお前が悪い、以上。」
そう述べてユノは食堂を後にした。
その後、アレクシアがシドの元でイチャつき始めるのを感知した。
「…何なんだ……この、高揚感は…!!」
「ユノ!!」
突如起こった胸の高鳴りに困惑しているユノに、クレアが血相変えてやって来た。
「ユノ! シドがアレクシア王女と付き合い始めたって本当!?」
「うん、みたい。なんなら現場を見てしまったというか、何と言うか…。」
「どうしてあの子が王女と恋人になれたの!?
あの子がアレクシア王女に惚れられる要素なんて、これっぽっちも無いのに!!」
「それはそれで言い過ぎじゃないですか? 姉上。」
「あの子の姉だから分かるの!!
百歩譲って、ユノだったら分かるわよ?
ユノは頑張り屋さんで、おねーちゃんの言う事をキチンと聞く良い子だから!」
クレアは公衆の面前でユノを抱き寄せ、よしよしと褒めるように頭を撫でた。
「姉上、人前! 人前ぇ!!」
ユノは人前で姉に撫でらている状況から恥ずかしさのあまり叫んでいた。
これがキッカケとなったのか…ユノがシスコンとクレアはブラコン呼ばれる事となった。
そのお陰なのか、ユノのイジメが減った。
「ユノってシスコンだったの?」
「……お前がおねーちゃんに構ってあげないからこうなった。」
「僕のせいだけじゃ無いと思うけど。
てか、おねーちゃん呼びになってるよ?」
◆◆◆
「今日から
シドはアレクシアによって実技のクラスを変更された。
周りから白い目などで見られていたシドだったが特に気にする様子もなく、爽やかイケメンであるゼノン先生の剣の指導を淡々と受けていた。
その後は実技になり、シドとアレクシアの打ち合いを始めた。
「良い剣ね。けど、嫌いな剣!」
アレクシアはシドの剣を否定した。
それらの様子を隣の中級クラスで稽古を受けていたユノが見て訝しんでいた。
(……何故、自分の剣でもある努力の剣を否定する?
ただ魔力を込めて振り回す剣なんかより、洗練されて美しいというのに。)
「おらぁ! 不意打ち斬りだぁぁああ!!」
「よそ見してるユノくんが悪いんですよ!!」
「ユノくん!!」
よそ見しているユノにガリクズとイモクズが斬り掛かってくる。
それを見たクリスティーナが悲鳴に近い声で叫ぶ…が。
「うぜぇ!」
「ぐほぉっ!?」 「ぐへぇっ!?」
ユノは思いっきり2人を返り討ちにした。
「ユ、ユノくん…凄いですね。」
「(あ…つい本気でやったわ。)
いや、軌道を読んで思いっきりやっただけ。
単にコイツ等が弱いだけさ。」
「でも…2人を相手に苦もなく倒せれるのなら、このクラスでは無くてお隣のクラスに行けるのでは?」
「…生憎と、まだまだ未熟だよ。
俺としては皆が馬鹿にする剣の方が好みでな。
それに…教師達としては、養子の俺が上級クラスにいられるのが困るんだろう。」
ユノの剣はシド達の地道に努力を積み重ね、基礎を取り入れた剣では無く…王都ブシン流に近い、一撃必殺寄りの剣であるのだ。
「そうなんですね。
でも…私はユノくんの剣も良いと思います。
一撃一撃は力強く、そこに基礎を取り込んだ動き…誰よりも努力をしてるっていうのを感じられます。」
「…!!」
ユノはクリスティーナが迷いなく褒めてくれた事に驚く。
貴族達は努力を積み重ねた剣を嫌う…というか、馬鹿にしている。
この世界の剣は魔力という才能で、一振りをどれだけ素早く放てるかを競う…力任せの『豪快な剣』が主流になっている。
その為、魔力では無く剣技に力を注ぐ者達の剣を『凡人の剣』と呼んで嘲笑っている。
クリスティーナは公爵家の生まれで、その剣もブシン流のモノだ。
教育係などからそう言った事を教えられているのに…ユノの剣を褒めていた。
何よりシドやアルファ達が…誰よりもユノを称賛してくれるゼータと重なって───
「……まだまださ。」
と照れ隠しをしつつ、ユノの足を掴もうとしてくる敗者達(ヒョロクズとジャガクズ)へ頭部に剣の面でトドメをさした。
「……つまり、アレクシアの婚約者はゼノン先生で、僕は当て馬って事じゃないか!!」
授業後、シドはアレクシアと人気の無い場所にいた。
そこで、シドはゼノンとアレクシアのやり取りで事情を大体把握して文句を溢していた。
「婚約者じゃないわ。候補よ。
強引に話を進めてきてて困ってたの。」
「キミ達の事情に僕を巻き込まないでくれるかな…?
告白を受けたのも…無難な奴に僕が都合が良かったんだろ?
…酷い、酷すぎる…男心を利用するだなんて…!!」
シドはメソメソと演技をしながら事を進めて別れようとしているのだろう。
(おお、シドにしては演技がなってるじゃないか。
どうなるんだ?)
陰で様子を見ていたユノ。そして───
「あら、それはお互い様ではなくて?
罰ゲームで告白してきたシド・カゲノーくん?」
(あ……アイツ等が全て吐いた様だな。)
ユノは全てを察した。
「ば……罰ゲーム…?」
「お友達のジャガイモ…(?)くんだったかしら。
私が話し掛けたらペラペラと全部を話してくれたわよ。」
「嘘だ! ジャガがそんな事をあの野郎!!
後でマッシュポテトにしてやる!!」
「本音が出てるわよ?」
(仕方ないな。これにはシドに同情する。
やっぱり、選ぶ相手を間違えたんだよ、シド。)
「酷いわ…乙女心を弄ぶだなんて…!
王女を泣かせただなんて世が知ったら、即処刑ものね…。」
「クソッ…!!」
シクシクと嘘泣きをするアレクシアに、猫を被っていた事を知って腹を立てるシド。
(にしても……アレクシア王女の性格、良い性格をしているな。
でも、何故だろう…仲良くしたいって心の底から湧き上がる、この思いは一体…?)
「不本意だが、処刑は勘弁だから要求を呑もう。
けど、僕は男爵家の出だ。
当て馬には不十分だし、そもそもゼノン先生の何処が不満なんだ?」
「胡散臭いのよ、アイツ。
爽やかイケメンで地位に名誉も高い優良物件。
でもね……この世に完璧な人間なんていないの。
いたとすれば、そいつは大嘘つきかイカれた人よ。
それに比べれば、アンタは分かりやすいクズ。」
(生まれなどからチヤホヤされていたお嬢様かと思えば……人を見る目は一流、と言っても差し支えないな。
クリスティーナさんといい…意外と見る目がある人達がいるんだな。)
ユノの中でアレクシアとクリスティーナの印象が上がった。
「報酬は払うわ。
拾いなさい?───ポチ。」
彼女は財布から金貨を取り出すと指で弾いた。
「ふん……僕が金に釣られる奴に見えるかい?」
「そう見えるけど?」
「フッ───その通りだ!(※無駄に良い声)」
シドは金貨に目がなく、躾を受けた犬の様なポーズを取り……地面に落ちる前に金貨を口で咥えた。
「…!(ドクンッ!)」
それを見たユノは言い表せない衝動に突き動かされた様に動いた。
「良い子ねぇ───って、あら、アナタ…ユノ・カゲノーくん?」
「!! ゆ、ユノ!! 助けて欲しい!!
おうにょが僕に何か───」
「アレクシア様…無礼だとは思いますが、金貨を少々宜しいでしょうか?」
「え、ええ…良いけど、何をするの?」
アレクシアは突然現れたユノに戸惑うものの、ユノはアレクシアのお財布(袋)から金貨を取り出し……それを地面に落とした。
「拾えよ。」
「な!? 何をするのさユノ!!
───ワンワン!」
シドは恥じらいやらを捨て、地に落ちた金貨を拾う。
「あぁ……良いな、コレ。
(※喜びに体を震わせている)
何で今までコレをしなかったんだろ…!!
そら、今度は───取ってこーい!」ユノはストレスの原因であるシドを犬扱いしていることに今までにない喜びを感じ体を震わせていた。
「ワンワン! ワオーン!!」
「あら、良いわねそれ。
───取ってこーい!」
アレクシアもユノを真似て、金貨をフリスビーの様に投げ、シドはそれを犬の如く取りに行った。
「良い眺めだな。(不適な笑みを浮かべてる)」
「意外ね…ユノ、くんはこういったのをしない印象なのだけど?」
「コイツの扱いに、普段から頭を悩ませていたんで。」
「そう。ポチは随分とアナタに迷惑をかけてたのね?
でも、良いの?
ユノくんは姉のクレアさんが大好きなシスコンの良い子などでしょう?」
「別に俺は良い子じゃない。
後、俺は……自分で言うのも何だが、家族思いなだけだよ。
一人になってしまった俺を招き入れてくれたからな。」
「そう……普段イジメられているのもワザと?」
「反撃する方のが後々面倒くさいんで。
虐待する事しか脳の無い連中には、一々相手にしない。」
「へぇ……やっぱり、それなりに出来るのね?
さっきの授業でチラリと見えてたの。
大した実力の無い2人を豪快な一撃で瞬殺してたわ。」
「あの連中に態々剣で相手取る必要がないんでね。」
「……ふーん。まぁ良いわ。
剣の事は置いといて……私達、仲良く出来そうね?
こらから仲良く、していきましょ?」
」
「ええ、勿論。今後とも…よろしく。」
ユノはアレクシアから差し出された手を握り交わす。
「フフッ…。」
「フッフフ…。」
「あ、悪魔だ……おうにょがユノを洗脳しやがった…!!(※自業自得です)」
「ほらポチ? 取って来なさい?」
「俺からも…ポチ、今月のお小遣いだぞー。」
2人はお金を適当にばら撒き始めた。
「畜生…! 体が、反応が言うことを聞かない…!
ワンッ! ワンワワーーンッ!!」
アレクシアのお陰(?)で、ユノは……愉悦(※シドに対してのみ)を知ってしまった。
これからずっと……シドがユノにお金をせびる度に『ポチ』呼びと『とってこーい』を行うのであったとさ。
めでたし、めでたし!
◆◆◆
アレクシアとユノが仲良くなって二週間が過ぎた。
「……どうしたんだ、アレクシアさん。
顔が強張っているけど。」
ユノはアレクシアの表情や雰囲気が暗く…
彼女の魔力の流れは荒れ、彼女が悩み苦しんでいるのでは無いかと感じ取った。
「……あぁ、ユノくんね。
丁度いいわ、少し話し相手になってくれる?」
「あぁ、構わないよ。」
アレクシアは語る…。
彼女は自分の剣が大嫌いだと。
その理由が自分の剣が『凡人の剣』…
そして…シドの剣はまさしくアレクシアが用いている『凡人の剣』であり、更にはその剣が好きだと言ったのだと。
「率直に聞くわ。
ユノくん───アナタは私の剣をどう思う?」
「…」
「アナタも分かるでしょう?
ポチ…アイツと私の剣は同じ、地道な努力でしか磨かけない『凡人の剣』。
アイツは…私の剣を好きだと言ったのよ。
私は…この剣が───大嫌いって言うのに。」
ユノは彼女のその言葉を一つ一つを聞き……同情を抱きつつも、苛立ちを覚えた。
何せそれは───
「そうだな…あぁ、率直に答えよう。
───俺も、シドと同じで、キミの剣が好きだ。」
「…」
「理由はアイツと似たようで違うけどな。
俺の場合……憧れだからだ。」
「───え?」
アレクシアは予想だにしなかった言葉に拍子抜けの声と顔をする。
「お前達の剣は確かに地道に小さく積み重ねた技術の剣だ。
だがそれは、磨けないという弱みでは無く、強みだ。
俺達…才能の無い剣に無いものだ。」
「才能の、無い? アナタの、剣…が?」
ユノがアレクシアの剣を見ていた様に、彼女もユノの剣を見ていた。
だから……豪快な剣のある彼が、才能が無いと言うのが信じられなかった。
「そうだ。この世界は良くも悪くも、魔力というこの力が絶大しすぎてその他を疎かにしていると…俺は思う。
そもそも、世間で言われている力ある剣は剣技では無く魔力量だ。
魔力をどれだけ有して扱えるかの、技術である剣技とは関係のないもの何だよ。」
「……でも、世間では…アイリスお姉様の剣は…強い剣よ?
誰もがお姉様の剣を褒め、称え、強いと言っているのよ!?」
「…そうだな。俺も、アイリス様の剣を前の姉上の試合で見た事がある。
でも…ハッキリと言わせて貰えば、アイリス様の剣は自身の魔力が高いからこそのものであり、剣技が優れてる訳では無いと思う。
勝利しているから強いと皆から言われているだけ。
それを強い剣…才能があると、俺は思えない。思いたくない。」
ユノは知っている…側には絶大なる力と、それに見合う技量を持つシドを…そして、彼から力・技量・知恵を得て成長していた七陰達の事を。
「…まぁ、俺がこう言っても、大した実力の無い以上は意味が無いんだけどな。」
「……そうね。」
「だからさ…周りから何て言われようと、曲げずに頑張れ。
俺とシドはお前の剣を肯定する。」
『───アナタの剣が好きよ。』
この時…アレクシアの脳裏にビジョンが浮かんだ。
アレクシアの剣を褒める姉の事を。
「……そう。ありがとう。
でも……どうしてそこまで言えるの?」
「…そりゃ当然。
キミは俺に持っていないその『
俺も、それを手に出来る様努力をしている。
ま、何より…今の俺が求めている
この事、他の人に言いぶらないでくれよ。」
そう言って、ユノは午後の授業の為に教室へ戻って行った。
◆◆◆
翌日、ユノとシド達は学園へ登校中の頃───
「聞いたよ、アレクシアに熱く剣の事について語ったみたいだね。」
「言いぶらないでほしかった……いや、お前だけならいいか。」
「多分僕だけに言ったんじゃない?
アレでも一応常識が……いや、それは無いか。」
「お前よりかはある。」
そんな話をしていると、前で歩いているクズ2人がどうやったら女の子にモテるのかを聞いてきた。
「…よく分からんが、モテようとしている時点で駄目なんじゃないか?」
「聞いて損したわ。」
と、ユノの意見を無視して変態同士で…犯罪めいた会話をし始めた。
「で? 感想は?」
「僕は嬉しかったよ。ユノがしっかりと努力しながら力を磨いてるのは知ってるからね。
だから、これからも力を着実にで良いから身につけて欲しい。
だってユノは僕の親友だからね。」
「……そうか。」
純粋に褒められたからか…柄でも無くそっぽを向いて照れるのを抑制する。
魔力の抑制に意識を注げば、直ぐに抑えられるのだ…何を思ったのか、それをしなかった。
そんな時───ユノ達の周りに、魔剣士達とゼノン先生が立ち塞がる。
「やぁ、シドくん。唐突だが…キミに落ち着いて聞いて欲しいことがある。
───実は昨日からアレクシア王女が寮に戻らず、行方がわからなくなっていてね。」
「な…!?」
「ええ…!?(ざまーみろ!)」
(おいっ…コイツ身も蓋もない事を思ってないか!!)
アレクシア王女が行方不明となってしまった。
さて…シドとユノは一体、どうなってしまうのか───!?
あ、ヒョロとジャガーへの呼び名が一々変わっているのはミスでは無くワザとです(笑)
別に彼等は嫌いではなく寧ろ面白おかしいクズなのですが、ユノ目線だとこんな感じという解釈と作者なりの親しみを込めて…様々な呼び方をしていこうと思ってます。