……実はこの話、前回のお話と合わせて一話分の予定だったのが、二分割になっちゃったんです。
ホント………俺の語彙力…文章力って奴は…。
今回、急いで執筆していたので、色々とくだってるかもしれません…。
お許しください…!
『僕』様、雨夜狂刃α様、Yu-zu様
評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。
「ねぇ………ユノ。」
一日の授業を終え、寮に戻ると……目から光が消えているリリムがベットに座っていた。
雰囲気やらが怖かったので、ユノはリリムの側に座る…と、彼女は凄まじい勢いでユノをベットに倒し、ユノの上に跨り、倒れて自身の体を(※主に胸や太ももを密着!)活かしていた。
「あ、あのぉ…? リリムさん…?
(おぉぉぉいぃ!! 開幕から凄い事になってるんですけど!?)」
「………ユノは、さ……胸や太ももが好きだよね?」
「急に何言ってんの!?」
「ユノは女の子……可愛くてスタイルの良い子を見る時、胸と太ももをチラリと見ているよね?」
(何故バレた…!?
いや……それって別に変な事じゃないよな?
無反応…というか興味を示さないシドが変だけであって、俺は普通だよね?)
「そうだね、変じゃなくて普通だね。」
「…しれっと今、俺の心を読んだ!?
…てか、何でこうなってるんだ!?
(ていうか、お前も可愛いくてスタイルの良い子じゃね?)」
ユノは魔力操作と制御に意識を集中させる事で気を逸らす。
「ユノはアレだよね……嘘はついてないけど、欲は抑えきれてない方だよね?
イプシロンにアレクシア……恋や愛を怖いと言ってるけど、2人には気を許しがちだよね?」
「は、はぁ…? アレクシアは昼間の事があったから分かるが……イプシロンは何の話だ?」
「………だって、このミドガルで再会した時、イプシロンだけ反応が皆んなと違ってたよね?」
「………あー…あの事か…。」
「ユノは私には嘘はつかないよね?
ねぇ……何で? 何で私ではなくてイプシロン?
胸? 太もも? それとも他の性癖?
私は何の性癖でも受け入れるよ?」
「落ち着け、落ち着きなさいリリム。」
ユノは何とかリリムを正気に戻す為に頬を撫でる。
少しでもリリムの機嫌が良くなるのを待ちながら、どうするかを考える。
「………はぁ。リリム、今から言う事は他言無用…他の奴には言うなよ?」
ユノはリリムなら大丈夫…普段通り接してくれるだろうと信じ、イプシロンの秘密をバラしてしまった。
「………そ、そうなんだ。あ、いや……正直、イプシロンのスライムスーツ時や普段着の時から違和感的な何かを感じていたけど…そんな真実があったのか…。」
「……言うなよ? 絶対に…。
俺はバラしてしまった以上は責任がある。
知ってしまったお前がイプシロンに嫌われたりされたら、困る。」
「それは勿論、任せて。
……フフ、ユノは私が大切なんだね?」
「? 当たり前だろ。お前は仲間。
友達の様で……いや、カッコつけて言えば、ファミリーってやつかもな。」
「ファミリー……。」
その言葉を聞き、リリムは……決心をつけて思い切った行動をとる。
「ユノはさ……私の事、実際はどう思ってる?
異性として……私を見ていたり、している?」
少し、ハラハラとした感じに、心臓をドクンドクンとさせながら…リリムは問うた。
これは露骨に言ってしまえば、告白だ。
直接的では無いが…超が付く程の鈍感で無ければ、気づくレベルだろう。
「…」
リリムが上に跨っている事から、彼女がふざけて聞いている訳でないと感じ取ったユノ。
少しの間を置き……ユノは口開いた。
「………異性として、お前を見ていると聞かれれば…。
───
ユノのその言葉に、リリムは何かが割れてしまう様な感覚に襲われた。
それ故、リリムはユノから離れようとするが、ユノはリリムを逃さない様に手を掴んだ。
「最後まで聞いてくれ。
正直、お前が俺を異性として……見ているのかとは、今は聞かない。
そして、俺がお前を異性として見ていない、見れない理由がある…聞いてくれ。」
「………それって、お父様の事?」
「…そうだな。半分くらいはあるな。
事実…俺は父君からお前を託されたと思っている。
それはお前の弟も然りだ。
お前達を託された者として、保護者的目線で見ているというのが本音だ。」
「…」
この時…リリムは色んな意味で複雑な思いを抱いていた。
父親の行動は正しいもの、だが、そのせいでリリムの想い人が自分の事を異性として見てくれなくなってしまった大元となってしまった。
複雑にならないのが可笑しいというものだろう…。
「もう半分は、アレクシアの時にいたから分かるだろう?
あの時言ったことは嘘偽りの無い、俺自身の本音だ。
俺は……『恋』や『愛』という違いのものが、怖い……苦手なんだ。
理由は………今は、言えない。」
「………それって、カゲノー家の事?
それとも、ユノを産んだ親の事?」
「どっちも違うんだ………寧ろ、義父や義母に姉上には感謝の思いを抱いている。
これを『愛』と、言って良いのか…俺には分からない。
俺を産んでくれた…人達には余計分からないな。
少なくても不快な思いは一切無い。
ただ……訳あって、俺がそういったのを理解出来ない、欠落している…破綻してしまっている理由が、ある。」
「………それが、何なのか……教えてくれないんだよね?」
「……………ああ。悪いとは思っている。
けど、俺にも……踏ん切りというか、割り切る心の準備が出来ない。
いつになるのかも……分からない。
それを聞いてしまえば……俺も、お前もどうなるのか、分からないから、怖いから…出来ない。」
リリムは恐怖で怯えているユノを見て、一つ心当たりがあった。
それは、彼と出会ってから適度な合間に見えていた、彼の深い孤独感か虚無感というのか…彼が不機嫌になっている時に見られていた何かだ。
リリムはそれが何なのか、分からないでいた。
ただ…それがユノを拗らせているというのは理解出来た。
「…………だが、もし……俺が、決意を固められたら…その時は聞いて、くれるか?」
その答えにリリムは───
「うん…分かった。」
リリムはユノを抱きしめる。
「いつかはユノの事を教えてくれる……今はそれだけで良いよ。
寧ろ、ユノの事を大きく知れて今は安心してるから。
…ちょっと踏み込みすぎた、私のミスだし…。」
最後の部分は小さく呟き…。
「でも、これだけは覚えておいて。
私は……ユノ以外の男性なんて、全く眼中に無い。
それはこれからも…ずっとそう。
だから……側にいさせて?
もう、大切な人が離れて行くのは嫌だ。」
「…ああ、そうだな。
俺も……お前が遠くに行くのは……寂しいからな。」
ユノは自分に対しても、リリムに対しても…落ち着かせる様に彼女の頭を撫でる。
(うん……そうだよ。私もそうだ。
ユノが遠くに行ってしまうのが嫌だ。
知らない何処かに行ってしまうのが嫌だ…。
安心してよ……私はユノが何を抱えているのか…分からないけど、キミの側にいつづけるから…。)
リリムは疲れた様にユノの胸の上で眠る。
このひと時…時間が、ずっと、ずっっと続いて欲しいと、願っていた。
「……………コンチェッタ。」
ユノがそう呟いていた事で、リリムは飛び跳ねる様に意識を戻し、体を起こす。
窓の方を見れば、コンチェッタが空気を読んで静かに壁を背に気配を殺していた。
「なんだ………コンチェッタなら大丈夫か。」
リリムが再度ユノの胸の上で眠ろうとする。
それにユノが正気を取り戻して「何故に!?」と反応していたが気にしない。
「………ゼータ様。私はユノ様×ゼータ様推しでございますので、この素晴らしい光景をいつまでもいて欲しいのですが…。」
「何を言っているんだ、コンチェッタ…。
その知識は誰から……ベータか。」
ベータはシドから得た前世の知───陰の叡智によって教えられたお話しを元に作家を表向きで活動している。
要はシドが教えた中にカップル推しの要素があったのだろう。
……ユノは自分の知らない所で、何をどう教えているのかと疑問に思った。
「……それから、グレーテ。
静かに殺気を纏うのは止めろ。
一般人に見られるかもしれない…。」
コンチェッタと共にコチラに向かっていた事に気づいていたユノはグレーテにも声かける。
リリムはグレーテがいた事に気づいていなかったが……どうやら、起き上がった瞬間には気づいていた様だ。
「ご安心ください。気づかれない様にしています。」
「なんだ、グレーテもいたんだ。」
「はい。なのでゼータ様、ユノ様から離れて下さい。
………羨ましいので(※小声)」
「へ? 最後何て言ったんだ? グレーテ。」
「ユノは知らなくて良いよ。」
余裕でユノから離れる様に立ち上がるリリム…いやゼータ。
彼女は余裕な態度で語り、それを横目で見ていたグレーテが更に不機嫌なオーラを出し始める。
「…取り敢えず、殺気は抑えてくれグレーテ。」
「はい。」
「……とはいえ、久しぶりだな。
元気にしていたか?」
「勿論でございます。毎日ボスの事を思いながら、日々精進していました。」
「お、おう…?」
「グレーテ……───そんなの当たり前な事だよ。
それを堂々と言っても、弱いよ?」
ゼータがスンッとした顔をし、コンチェッタも同意する様に頷いていた。
当然、ユノ自身はよく分からずにいた。
「………それより2人とも、どうかしたのか?」
「! そうでした。
ユノ様…学園生活でお疲れの所、申し訳ございません。
…前回の一件での報告を───」
ユノはコンチェッタの報告を聞き、真剣な顔つきになった。
◆◆◆
ミツゴシにて……見知らぬ兎の獣人がやって来た事にアルファ達は警戒心を向けていた。
「アナタは何者? その軽装……スライムスーツ。
私達の存在を知っているかの様な雰囲気…。
アナタは何番目の…七陰の誰に入れたのかしら?」
「あぁん? ゼータから聞いてねぇのかよ。」
「……やはり、ゼータね。
ラムダ達『コードナンバーズ』に匹敵するかもしれない実力…
だとしたら、彼…ユノから力を与えられたのかしら。」
アルファが目の前にいるガラの悪い兎の獣人に対して、警戒はしつつも敵意は示さなかった。
『コードナンバーズ』
ギリシャ文字のアルファベットを名に持つナンバーズ達を示す。
これはゼータを通してユノが命名した。
「……そのユノに会いに来てやったんだ。
アイツを出せ。どうせ来ているんだろ?」
「(デルタの様に話を聞かないタイプね…。)
生憎だけど、彼はここにはいないわ。」
「……そうかよ。だったら直ぐに呼んで来い。」
ガラの悪い兎の獣人はそう言って、ソファに座り込んだ。
「アルファ様。あの獣人に躾をする許可を。」
「……落ち着きなさい、ニュー。
───アナタの我儘に応えてあげましょう。
ただし、如何に彼の部下であろうと、ここではシャドウガーデンの序列に従ってもらうわ。
先ずはその態度から───」
アルファがキツめに語ると、ガラの悪い兎の獣人が凄まじい殺気を向け始めた。
その殺気にニューと呼ばれた女性はスライムスーツを纏い、後ろにいるレディスーツを着ている者達は倒れかける。
アルファは彼女の殺気に『コードナンバーズ』よりも上ではないかと感じ、スライムスーツを纏い始める。
その様子を見て、側にいたベータとガンマもスライムスーツを纏い始めるた。
「殺気を抑えて貰えないかしら?
ここで争う気はないのだけど。」
「ああ? うるせぇよ。
俺がそれだけアイツに対して腹を立てているって理解しろ。」
両者が睨み合う。
アルファがスライムソードを手に取り、ガラの悪い兎の獣人もスライムの槍『スライムランス』を手に取り始めた。
そして……両者が動こうとした所で───
「2人共、武器は下せ。」
パンッ!と手を叩いて止める。
「!! ユノ様!!」
「悪い、遅くなった。」
ガンマが反応してユノが返事を返すと……槍がユノに向けて放たれた。
それにガンマ達が反応に遅れるも……ユノには当たらなかった。
ゼータが槍を片手で止めたからだ。
「…久しぶりに会ったかと思えば、早々にユノに牙を向けるとはね。
痛い目に遭いたいのかな?」
「あ? 本気でもねぇ一撃を掴んだからって良い気になってんじゃねぇよ、ゼータ。
相変わらず、そいつの腰巾着してんのかよ。」
「別に何て言われても良いけどさ、ユノの首を取るって言うなら相手になるけど?」
「はっ! そいつは良いなぁ…テメェが傷つけば多少は反省するだろう、よぉ!!」
今度は全身から魔力を解放し出そうとするが……ユノの《影縛》によって抑えられる。
それにより、ゼータはユノの元に戻る。
「暴れるのは止してもらおうか───カイネウス。
ここで暴れれば俺達の存在が明るめになってしまう。
そんなのも分からないお前じゃないだろ。」
「知らねぇよ、んなもん。
こんなコソコソと動いてねぇでサッサと教団を片っ端から潰して行けば良いだろうが…!
俺らが潰し回ってりゃ、敵の方からやって来る。
その際に一気に潰せば早い話だろうが…!」
「はぁ………デルタと似た考えを持っているのね…。
ユノ、ゼータ…アナタ達今まで『彼女』を制御していたの?」
アルファがガラの悪い兎の獣人…カイネウスの考えがデルタと同レベルと分かり、溜め息を吐きながら聞くと…カイネウスが静かに瞳を赤くしてアルファを強く睨みつける。
「テメェ……今、俺を彼女だと…『女』として言ったのか?」
「……それ以外にないでしょう? アナタは───」
「俺は女じゃねええ!!」
カイネウスは荒々しい『魔力』を纏い始めた。
さっきよりも遥かに強くなった事で、アルファ達に緊張感が走った。
「止めろカイネウス。目的を見失うな。
お前が用があるのは俺だろう?
本調子で挑んだ訳では無いが、お前は俺が負けた事に腹を立てて此処にいるはずだろう?」
ユノはカイネウスに向けて魔力を抑制する。
これがユノの有する力…《魔力支配》。
その名の通り支配する力を有しており、その力で外に異常を知られない様にずっと力を使用していたのだ。
徐々にカイネウスの魔力が抑えられていく。
ユノは自身の力を用いたとしてもこうも簡単に抑えられる事からカイネウス自身が目的を忘れずに冷静でいる事を察したのである。
「………ああそうだ。
俺はテメェに喧嘩を売りに来たんだ。
そいつはお前の後だ。」
そう言い、カイネウスはユノに文句を吐く。
「事情がなんであれ、この俺を倒したお前が、みすみすと敵に負けたなんてなぁ…この俺が許せる訳ねぇだろうがぁ!!」
「アレは負けには含まれないよ。
『影』やスライムスーツや呪力を使用すれば、どうなるかくらいわざわざ口にして言わなくても───」
「んなもん関係ねぇよ! それらを使ってねぇだろうが、立場が何だろうが、俺に勝ったお前が教団の連中に負けたとなっては俺の上に立つ資格がねぇ!
……て事で、負けたお前にもう従う必要はねぇ訳だ。
───俺と戦え。
前はテメェに歯が立たなかったが…今は違う。
あの頃よりも力をモノにして強くなった俺なら、お前相手だろうと勝つ…!!」
カイネウスはユノに目掛けて闘気を向ける。
「(……確かに、カイネウスを抑えていた時、すんなりと理性を取り戻した感覚からして、かなり力を自分のモノにしたんだな。
とはいえ、これからは教団を連携して倒していく以上は連携していく事が大事となる。
その為にも───)いいだろう、だがここで戦う訳にはいかない。
アレクサンドリアで俺と───」
「いえ、私が戦うわ。」
ユノはアルファが戦うと誇張し、困惑する。
「待てアルファ。
これに関しては俺の責任がある。」
「確かに、アナタの失態かもしれないけど…ここはシャドウガーデンの拠点。
『七陰:第一席』として…カイネウス、アナタとの真剣勝負で分からせてあげる。」
「へぇ…? 俺とやるってのか?
───良いぜ。メインディッシュは後にして、先にお前を噛み殺してやるよ…!」
そう言うと、一瞬でカイネウスはこの場からアレクサンドリアへと向かった。
「…ゼータ、念の為にカイネウスの後を追ってくれ。
直ぐに俺達も向かう。」
「了解。」
ゼータはユノの指示でカイネウスの後を追った。
アルファも即座にその後を追って行き、ガンマ達が急展開に準備をしていく中…ユノは
「……んで? お前はどうするんだ?
───モニカ。」
ユノが声をかけると、右目を前髪で隠しているのが特徴の蒼銀髪の少女…モニカがユノの前に現れた。
ガンマやニューはモニカの存在に気が付かず、急に現れた事に硬直してしまった。
「やぁ、久しぶり。
にしても、ボクに最初にかける言葉がそれとはね。」
「…仕方ないと思うが?」
「ま、その通りだけどね。
因みに、ボクは別にやる気は無いよ?
───カイネウス達同様にシャドウガーデンの下につく気は無いけどね。
それ位は考慮してくれてるよね?
そこにいるグレーテも、あくまでキミをボスとして慕い従っているだけで、ここのやり方に従うつもりは無さそうだし。」
モニカはグレーテに声かける。
彼女はユノ達と一緒に来ていたのだが…ミツゴシに着いた途端、目を閉じて会話に交わる気はない様子を見せていたのだ。
「あ……あの、ユノ様?
そちらの少女と、コンチェッタの横にいる彼女も…。」
「……ガンマ、アレクサンドリアに行く前にゼータからカイネウス達の事に関して、どう伝わっている?」
「えっと……問題児、と聞いておりますが…。」
「その解釈は合ってるな。
皆それぞれの訳ありでな……カイネウスが『女』として見られている事に怒りを抱いた事や、モニカも…そして、グレーテの場合は俺やお前達共関わりがある。」
「グレーテ…というのは、其方の赤髪の彼女ですよね?
……私達と関わりがあると仰られていましたが…どういう事でしょう?」
「……グレーテ、言って良いな?」
グレーテはユノに問われてやっと反応し、頷いた。
「ガンマ、オルバ子爵の事を覚えているか?」
「オルバ子爵、ですか?
はい…二年前にクレア様を誘拐した教団の───」
「彼女はオルバ子爵の娘だ。」
「!?」
「オルバ子爵は……悪魔憑きになってしまった一人娘である彼女を治すために、教団の言いなりになってしまったんだ。」
「…そうだったのですね…。
その…オルバ子爵は確か…。」
「………そうだ。彼は事情が事情とはいえ、姉上を誘拐して教団に身柄を引き渡そうとしていた。
娘の為とはいえ、他の家族に手を出した以上……どの様な仕打ちを受けても文句は言えないが…。」
グレーテはユノの言葉を静かに聞いていた。
彼女は事の全てを知り…今、ここにいる。
グレーテ…本名はミリア、オルバ子爵の妻の忘形見。
彼は彼女の母以外には妻に迎えず、男一人で彼女を育てた。
彼女が悪魔憑きを発症しても、執事やメイド達の意見を無視して救おうと抗った。
その末、教団にいいように利用され、最後には……。
結論として、彼女は全てを知り・語ったユノの下につくことを決めた。
シャドウガーデンに属さないのは…オルバを殺したのがシャドウ(シド)だから…。
名前はゼータ(リリム)同様に心を許したユノにのみが知り、新たにグレーテの名を与えられたのだ。
「…父が皆様にご迷惑をお掛けした事は、重々承知しております。
しかし……それでも、わたくしを救おうと抗ったお父様を直接殺めた…シャドウ殿の下にはつけないので、これからはユノ様直属の部下として、今後ともよろしくお願いします。」
グレーテは優雅に、淑女の様にスカートの裾を上げて挨拶をする。
「え、ええ…。」
急展開に衝撃的な事実に、如何にガンマと言えど整理がつかない。
「混乱するだろうが……今は我儘を許して欲しい。」
ユノにそう言われて頷く事しか、ガンマは出来なかった。
「……時間も迫っている。
今はアレクサンドリアに向かうぞ。」
ユノの指示にガンマは頭を左右に振って切り替え、アレクサンドリアに向かう為に準備をするのだった。
はい、前半はゼータとの距離縮め回で後半はユノとゼータが何処かで語っていた問題児達お披露目会でした。
先ず、前半パートは…ゼータ(リリム)の進展。
進展と言って良いのか、と思うかもしれませんが、個人的には進展したと考えてます。
───ユノの事を知り、その上で彼女はユノに寄り添う。
後半パートは…問題児達:カイネウス、モニカ、グレーテ(ミリア)全員集合でした。
問題児達は今の所、この3人だけです。
今後増える可能性は有り…かも…?(※未定)
カイネウスはFGOのカイニスです。
なので、最初は『カイニス』で進めるつもりでしたが…設定を再度見て、男名前の『カイネウス』にしました。
詳しい経緯は多分次回で判明します。
モニカはスパイ教室のモニカです。
ええ、スパイ教室で好きなキャラなので登場させました。
彼女に関しては…何処かで語らせます。
グレーテもスパイ教室のグレーテです。
彼女もモニカ同様に好きなキャラなので登場させました。
容姿とキャラはグレーテで…ミリアと融合させました。
ミリア要素はオルバの娘、という点だけだど…。
『独立部隊』はユノ(リーダー)にゼータ(リリム)、グレーテ(ミリア)、モニカ、カイネウス、コンチェッタの総員6名です。(※今の所は)
独立部隊名…ヴァリアーにしちゃおうか真剣に考えてる。
だってカッコいいんだもん。
今回、かなり長々となりましたが、お許しを…。