陰と影の実力者   作:黒ソニア

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悪魔憑きに出会ったユノ達。
その中、シドは笑って何かを目論む。


誤字報告してくれた方、ありがとうございました。


旋風士様
評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。





第5影:『シャドウガーデン』

 

 

 

シドが何かを閃いて『悪魔憑き』を背負って、廃墟になっていた村にへと運んでいた。

 

 

「地味に重いなー。人一人分の重さはあるね。」

 

 

「元が『人』だからな。」

 

 

「んー…にしても、どうしてのキミの犬くんが運ぼうとすると、()()()んだろうね。」

 

 

この場所に向かう前にシドがユノに───

 

 

『ユノー、この『悪魔憑き』を持ってよー。』

 

 

などとほざくシドにユノは蹴りをいれるも、駄々こねられるのが目に見えて仕方なく【玉犬】で運ぼうと指示をするが…

 

 

『ん?』

 

 

【玉犬】が触れようとした途端、『悪魔憑き』が拒絶する様に肉塊である体で必死に【玉犬】から離れようとしていたのだった。

 

 

「えっと…【玉犬】だっけ?

その鋭い爪が怖かったとか?」

 

 

シドの一言で【玉犬】が少し悲しそうな顔をしていた。

 

 

「おい、ウチの【玉犬】を悪く言うなよ。」

 

 

ギロリとシドを睨むユノ。

 

 

「ごめんって、怖いよ。」

 

 

「…まぁ、【玉犬】を警戒してるっぽいのは変わらないから、どうしようもないけどな。」

 

 

ユノがそう言うと「クゥン…」と落ち込む【玉犬】の頭を撫でる。

主人に撫でられて満更でもない顔をする【玉犬】は満足して影に戻った。

 

 

「さて、着いたね。」

 

 

廃棄された家にドサッ!と『悪魔憑き』を下ろす。

 

 

「…それで? 一体何をするんだ?」

 

 

「うん。ただ、その前に『悪魔憑き』に関して一通り確認しておこうか。

その方が、なんかそれっぽいでしょ。」

 

 

『悪魔憑き』

それは突然として起きる病状である。

発現した者は身体が腐るように黒ずみ、醜い肉塊にへと変化し、やがて死ぬとされている()()()()なのである。

世間ではその症状を悪魔に取り憑かれたと認識され、『悪魔憑き』と称されたとか。

この病状にかかってしまった者は家族から忌み嫌われて、教会が有料で買取って浄化されるとされているのがこの世界での一般常識である。

 

 

「ざっとこんな感じだねー。」

 

 

「…改めて聞くと、奇妙な病気だな。

だが、一番に気に入らないのはそれが不治の病だとしても気味悪がって()()()という認識が気に入らない。」

 

 

「まー、でも仕方ないんじゃない?

見た目がアレなのはユノだって思っちゃうでしょ?」

 

 

「…それとこれとは別だろ。

だってこの症状───」

 

 

「うん、『()()()()』だね。」

 

 

ユノの言葉にシドが肯定する様に答えた。

 

 

「…なぁ、一応聞くんだが…お前はこんな風になったか?」

 

 

「んー、こんな風にはなってないね。

僕の場合は文字通り、魔力が身体中から放出されて爆発寸前って感じだったかなー。」

 

 

「…聞いている限り、そんな軽い感じで済むものじゃないと思うんだが…。」

 

 

「いやー、あの時は驚いたよー。

ま、それもちょっと大変だっただけで、直ぐに制御した訳だし。

寧ろ、魔力の質と量が増えて良かったって思えたんだー。」

 

 

「ハァ……。お前のその考えについては正直頭が可笑しいとしか思えないな。」

 

 

「酷い。」

 

 

「…けど、お前は克服した訳だろ?

今更───まさか。」

 

 

ユノは目を大きく広げてシドを見る。

 

 

「フッ。ユノも僕の考えが分かった様だね。」

 

 

シドはカッコつける態度になる。

 

 

「この人の症状を治すために───」

 

 

「この『悪魔憑き』を使って魔力実験をするって訳さ!」

 

 

「…は?」

 

 

またもやユノとシドの考えは合ってなかった。

 

 

「何でだよ! 治してやれよ!」

 

 

「えー? そうは言うけど、ここまで酷い状態だと流石に治らないんじゃない?

それに、裏では教会が虐殺してるって噂を聞いた事あるし。」

 

 

「…それ、どうせ盗賊達だろ?

そんな突拍子のない噂を信じるのか?」

 

 

「でも、世間体とか考えたらやってるでしょ。」

 

 

「…」

 

 

「教会でもそういった事をしてるって事はさ、どうやったって治せれない難病。

だったら、せめて有効的に扱おうって思ってさ!」

 

 

「最後の所で明るい感じに言うなよ…。」

 

 

ユノはキラキラと無駄に良い顔で言うシドに呆れる。

そして、止めたって無駄かと判断したユノはせめて後処理は責任とって共にやらせようと誓ったのだった。

 

 

「…もう好きにすれば?

ただし、後処理は面倒さがらずにする。

良いな?」

 

 

「はーい。」

 

 

そう言って、シドは『悪魔憑き』を弄り始めた。

 

 

「あは。凄い魔力だ。」

 

 

「…」

 

 

よく躊躇いもなくやれるな…

という視線を送るも、何も変わらないので適度にシドの方を見ながらユノは外に出てスライムと『魔力』『呪力』『影』を通した訓練を行う事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユノとシドが『悪魔憑き』に出会ってから日が流れる。

 

日中は家で勉学と剣術といったいつも通りに過ごし、夜は廃墟された村へ行って魔力実験を行っていた。

 

大きな変化としてはシドとの仲だろう。

前とは違って馴れ馴れしくなったシドやそれを辛口であしらいつつも面倒を見ているユノを見たクレア達は驚きつつ喜んでいた。

特にクレアは「私もその仲に入れなさい。」と圧をかけていたり…

 

夜では『悪魔憑き』での魔力実験をシドを中心に行われていた。

無論、シドはユノにもやってみて欲しいと言われ、乗り気ではないものの渋々魔力実験…

というより、『魔力制御』の実験を行っていた。

 

 

『魔力制御』

魔力を抑制する事に特化した技術。

暴走している魔力を抑えるに適したのがこれである。

 

 

シドやユノが『魔力制御』を習得しようとしている時、ふと呪力を用いるとどうなるか無意識に考え、行動に移してしまうと───

 

 

「ありゃりゃ、すっごく警戒されちゃったねー。

そういえば、『呪力』って呪いなんだよね?

呪いは呪いでも苦手なのかな?」

 

 

「呪力は呪いで呪いを祓う仕組みだったから…。

一種の呪いである『悪魔憑き』には害あるものだったか。」

 

 

ユノは申し訳無さそうな顔をして、その日は距離を置いたという。

それから、ユノに対して恐れを抱いてしまい、ユノが近づくと逃げようとする姿勢になっていたとか。

それ故、『魔力制御』はシドをメインに行うようになった。

 

その間、ユノは───

 

 

「シドは『魔力制御』に夢中。

俺は避けられてしまっているからなぁ…。

俺は俺で独自の『魔力制御』を習得且つ…新しい『式神』の調伏だな。」

 

 

今ユノが調伏した『式神』は…

【玉犬】【脱兎】【蝦蟇】【鵺】

全十種の『式神』中で四種を手にしている。

残るは【大蛇】【虎葬】【満象】【貫牛】【円鹿】

そして───【魔虚羅】

 

 

「さてさて、どれから手を出すかな。

【魔虚羅】は当然最後として…

原作の伏黒が最初に調伏していた事から【大蛇】

未確認の存在の【虎葬】

凄まじい重さと水を操る【満象】

圧倒的威力を持つ【貫牛】

反転術式…回復と中和【円鹿】。

…ま、何事も手数を増やしていくのが先決だと思うから…ここは。」

 

 

ユノは調伏する『式神』を決め、影の世界に意識を向ける。

そこで封印されている『式神』の掌印を結ぶ。

それは───()()()()

 

ズズズズズッッ!!

 

封印されている『式神』が顕現して解放される。

封印から解放され、巨大な白い蛇である【大蛇】が顕現する。

 

シャアァァァッ!!

 

 

「これはまた…伏黒の大蛇よりもデカくて強そうだ。

俺の召喚する『式神』は伏黒よりも全体的に強いのか。

それはそれで良いが…勝てるか少々不安だ。」

 

 

ユノは直様仮面を付けて『スライムスーツ』を纏う。

 

 

「さぁ、始めようか。」

 

 

今度こそカッコいい言葉と雰囲気を出して調伏の儀にへと挑む。

 

 

「くらえ─── 《影斬》!」

 

 

瞬時に『影の刃』で【大蛇】にへと斬る。

ユノの攻撃を受けて、【大蛇】は痛かった故に咆哮の悲鳴を上げて反撃する。

 

 

「フッ…。流石にこれでは怯まないか。」

 

 

ユノは華麗に回避する。

ユノはダメージが無いが、周囲の木々が簡単に粉砕されていく。

 

 

「おおう…想像以上に破壊力もあるな。

…しかし、何より厄介なのは───」

 

 

ユノの視線先には大蛇の牙から紫色の液が垂れ、溢れた先に木があってそれが瞬く間に消化するように分解される。

 

 

「毒か…【蝦蟇】の酸といい、俺の『式神』には個々の能力を有しているのか…。

だとしたら、俺だけだと厳しいな。

そういう事なら─── 【玉犬】!」

 

 

ユノの影から【玉犬】が顕現する。

 

 

「行くぞ。お前にも固有の能力がある筈だ。

頼りにしているぞ。」

 

 

ユノに撫でられて、やる気が上がる【玉犬】。

【玉犬】は凶々しい爪を立てて【大蛇】にへと突進する。

 

 

「…ふむ。【玉犬】の特性はあの爪か。

昔見たポケモンの爪技に近いな。」

 

 

ユノは凶悪な爪で【大蛇】を切り刻む【玉犬】を見てそう呟いた。

 

 

「さて、【玉犬】のお陰で【大蛇】を弱らせてるな。

ならばここで、一気に決めてやる。

─── 【蝦蟇】!」

 

 

ユノは影から【蝦蟇】を顕現させ、ユノの意図を読んでいる為、直様長い舌で【大蛇】の体を絡めて…

不意をついた勢いにより、力強いパワーで【大蛇】を倒す。

 

 

「意外と力強いんだよな、【蝦蟇】。

たが、お陰で大技を放てる…っ!」

 

 

ユノはスライムと『影』を組み合わせた『影の槍』を形成させて、倒れた【大蛇】にへと放つ。

 

 

「果てろ、《影槍》!」

 

 

『影の槍』の螺旋攻撃が直撃し、【大蛇】は悲鳴を上げて…力尽き、ユノの影の世界にへと誘われた。

それにより、影の世界にて【大蛇】の銅像が形成された。

 

 

「調伏完了。よくやったな、お前達。」

 

 

ユノは【玉犬】と【蝦蟇】の頭を撫でる。

そして、ユノは調伏した【大蛇】を顕現させる為に二匹を影に戻した。

 

 

「よし早速─── 【大蛇】!」

 

 

ユノの呼び掛けに応じ、【大蛇】が顕現する。

 

 

「うんうん。凄まじい威圧感だな。

お前が俺の『式神』となってくれて嬉しいよ。」

 

 

シャアァァァ♪

 

【大蛇】はユノに体を撫でられて嬉しそうにしていた。

その様子を見ていたのか…影から不満そうな視線を送る【鵺】の気配を感じていた。

 

 

「落ち着けよ、【鵺】。

今回は出番が無かったけど、今度はお前にも手伝って…

うん? 違う? 頭を撫でろって言ってるのか?

それもいつでもしてやるから。」

 

 

ユノの言葉に渋々承諾した【鵺】だった。

 

 

「やれやれ。当然、お前にもな【大蛇】。」

 

 

ユノがそう言っていると、コチラに向かって来る足跡と気配を感じて警戒態勢を取るも…

近づいて来る魔力の()()に覚えがあり、警戒を解いた。

そして、その人物がやって来た。

 

 

「凄いね。そのデッカい蛇。

図体だけじゃなく魔力…

では無い、呪力だっけ?

その凄まじい呪力も肌にピリピリと感じてるよ。」

 

 

シドだった。

 

 

「シドか…図体だけって何だ。

俺の【大蛇】に悪口言うなら、引っ叩くぞ。」

 

 

「やめて。」

 

 

シドの心に無い言葉にユノがキツく返答する。

ユノとシドによるこのやり取りが日常となりつつあった。

 

 

「…んで、()()()は?

……ん? この魔力は───

もしかして、あの『悪魔憑き』の人か?」

 

 

ユノはシドの背後に隠れる全身を大きめのローブで覆う金髪ロングの『エルフ』を見る。

 

 

『エルフ』

この世界では人間…人間種以外にもいる人種の一つである。

長い耳が特長の種族である。

 

 

「そう。事情を説明するねー。」

 

 

シドはユノに話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シドは語り始める。

ユノが【大蛇】の調伏をしている間…

シドがいつも通り『魔力操作』の実験を行っていた…そんな時だ。

 

 

「お、コツを掴んだ気がする…!」

 

 

シドは等々『魔力操作』のコツを掴んだ。

それにより、『悪魔憑き』を更に弄っていると───

 

 

「んん…? んん??」

 

 

『悪魔憑き』の姿形が豹変───

というより、()()()()()()()()()()()()

 

 

「…まいったな、まさか元に戻るとは。」

 

 

…シドとしては『悪魔憑き』が治るとは思っていなかった為に嘆息していた。

 

『悪魔憑き』だった人物…

金髪エルフは驚愕しながら、ペタペタと身体中を確かめる様に触っていた。

 

 

「…私、元に戻ってる…!?

…アナタが私を戻して下さったの?」

 

 

「あーうん、そーだねー。」

 

 

「なんと礼を言えばいいのか分からないわ…。

でも、この恩は一生涯忘れません…!

一生を尽くして、この恩をお返しします…!!」

 

 

「んー、別にいいよ。

そーいうのめんど…重苦しいのは…。」

 

 

シドは一生懸命に恩を返そうとする金髪エルフを見て、凄く面倒臭そうにしていた。

だが…シドはある事に閃いた。

 

 

「(待てよ…。『一生を尽くして、恩をお返し』?

それはつまり…

ユノ以外にも『陰の実力者』のプレイに協力してもらえるチャンスなのでは…?)」

 

 

シドは金髪エルフにある事を告げる。

それは…『悪魔憑き』の()()

かつて、今ではお伽話とされている『魔人ディアボロス』にそれに立ち向かった『三英雄』の話。

『三英雄』の勇者である人間・獣人・エルフは『魔人ディアボロス』を倒したものの『呪い』を受け、それが今の『悪魔憑き』と呼ばれる病だと。

それ即ち…『悪魔憑き』の正体は『英雄の子孫』である証なのだと。

 

 

「嘘…でしょ…!?

けど、今は讃えられる所か迫害の対象よ!?」

 

 

「事実を捻じ曲げた者達がいる。」

 

 

その者達こそ…魔人ディアボロスの復活を目論む集団。

『ディアボロス教団』

 

シドはその真実を暴き、奴等を陰で阻止する者だと。

 

 

「我々が奴等の野望を阻止しなければ、いずれこの世界は滅ぶ。

敵は歴史の真実を隠蔽できる程の影響力を持つ存在…。

つまり…権力者達だ。

()()だけでは力不足だ。

勿論───キミも協力してくれるね?」

 

 

シドの言葉を信じた金髪エルフは決意を示し、忠誠を誓う。

 

 

「分かったわ。

私は『シャドウガーデン』の為にこの命を捧げる。

そして…奴等には死の制裁を…!!」

 

 

「よし。我々は『シャドウガーデン』。

陰に潜み、陰を狩る者。

()()の最初の同志はキミだ。

キミは───『アルファ』と名乗れ。」

 

 

シドの言葉に頷き、金髪エルフは『アルファ』となった。

 

 

「(よぉぉぉし、仲間ゲット!

彼女が結構ノリが良くて助かった!

───いやー、にしても適当に決定した()()が上手く運んで良かった…!!)」

 

 

シドは心の中でガッツポーズを取っていた。

そう…シドが言った事は全て()

建物内の本を見て適当に述べた『()()()』である。

 

 

「そういえば、アナタは?」

 

 

「フッ…我が名はシャドウ

そして……我にはもう一人。

我が影にして、もう一人の我にあたる者がいる。」

 

 

「シャドウ…!! そう、分かったわ。

それと…もう一人、もう一人のシャドウ?

そのアナタの影とは一体…!?」

 

 

「良いだろう、紹介してやる…!」

 

 

シャドウ(シド)がそう言うと、外から小さな地響きと木々が吹き飛ばされる音が響く。

 

 

「これは…!?」

 

 

「フッ…奴め…。」

 

 

シャドウは一つ一つの言動にカッコつけながら言う。

 

 

「(ああ、これ…最高に楽しい!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という訳だ。」

 

 

(何が『という訳だ』だ…

そんな適当な詐欺話でよく通ったな…。

普通なら頭可笑しいと思う筈なのだが…。)

 

 

ユノは一通り聞いて頭を抱えた。

 

 

「…んん、所で話の途中からそのシャドウになったのは何?」

 

 

シャドウの口調をこの時初めて知ったユノは半眼で問う。

 

 

「フッ…何を言っているのだ、我が影よ。

我はいつも通りだろう?」

 

 

「今のお前見たいな頭の可笑しい奴は知らな…

いや、頭の可笑しさはいつも通りだったな。」

 

 

「酷くない?」

 

 

ユノの指摘に思わず素のシドが出る。

 

 

「…」

 

 

ユノに怯えているのか、シドの背後にてユノを警戒していたアルファ。

 

 

「えっと…こ、怖くない…よ?」

 

 

「……彼が、アナタの影?

もう一人のシャドウ?」

 

 

アルファがシドに問う。

 

 

「そう、ユノが───

いや、我が弟こそが我が影にしてもう一人のシャドウだ…!」

 

 

…と、シドが決め台詞を決める。

 

 

(…ふむ、間違いなくシャドウとはシドのコードネームみたいなモンだよな?

…だとしたら、可笑しいだろ…

シドが『シャドウ』とか違うだろ!?

どっちかというと、俺の方が『シャドウ』の名が合ってるだろうが…!!)

 

 

ユノは静かにシドに怒りのツッコミを入れていた。

 

 

「…」

 

 

アルファはユノの雰囲気を見て不安げにしていた。

 

 

(…いかんいかん。

女の子を怖がらせるなんて…男としては恥だな。)

 

 

ユノは落ち着きをとる様子を見ると、今度はユノに問うアルファ。

 

 

「…アナタは何と呼べば良いのかしら?

もう一人のシャドウだから…もう一人のシャドウって呼べば良いの?」

 

 

アルファがそう聞き、ユノとシドは目線を合わせる。

流石にコードネームがそれでは格好がつかないし…そもそも名ですらない。

 

 

「(ユノ、何か言って!)」

 

 

「(おい、人任せかよ!?

…クソッ、『シャドウ』は取られているし。

他に何か…何かカッコいい感じの名は…?)」

 

 

ユノは懸命に考えに考え…辿り着いた名は───

 

 

 

 

 

「…俺はフェイカーだ。」

 

 

 

 

 

『フェイカー』

偽物、贋作の意味を持つ。

 

 

ユノが名乗った自身の名に…

一体、どんな意味を示しているのか。

 

 

 







・…シャドウの一人称って、『我』でいいよね?


・制御とか感知とか自分でもゴチャゴチャにならない様にメモメモ。
例として『魔力』を題にして、魔力技術が総括。
その内である操作・制御・感知の三つの区分分け。

操作…魔力を変幻自在に操る操作技術。
制御…魔力の力配分を御する制御技術。
感知…周囲の魔力を探知し感じ取る感知技術。


・次回、『力の意味』
シャドウガーデンを結成し、ユノ達は様々な技術を持つシドから指導・訓練を受ける…が?


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