昔から仲の良かった女の子と終わってる関係になる話   作:トマトは後ろから呼んでもトマト

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う~ん。ヤンデレとは…
これはヤンデレなのか…?
書いているうちになんだかよく分からなくなってきてしまいました。
私は、正しいヤンデレを描けているのか?

第四話 楽しんでいただけると幸いです。



第4話

あぁ…またやってしまった。

男はそんな事を思った。いつもこうなのだ。

彼女はいつもふらりと部屋やってきて。

2人でなんだかんだで行為に至る。

そんな最悪で、最低な関係だった。

 

最初のうちは、もう少し抵抗…もとい説得を試みた。

しかし、なんだかんだと丸め込まれ、今ではもうほとんど抵抗する気すら起きなかった。

 

男はこう自分に言い聞かせているが、実際のところは最初も抵抗していたかだいぶ怪しい。

シラは男が好む体つきと顔をしていたのもあったし、彼女の想いも理解できないことはなかったから。

 

いつか、シラが自分に飽きて、あの子の目が覚めて。

この関係が終わる日が来る。多分、1.2回やったら終わるだろうと。

男はそう思って、この関係を始めたけれど。

その、いつかは、いつまで経っても訪れる兆しを見せなかった。

 

既に、男は辞め時も、終わり時も、分からなくなっていた。

 

何度目か分からないだるい体を持ち上げて、ベタベタした体を洗いに風呂場まで歩こうとする。

 

すると、

『…どこいくの?…置いてかないでよ』

さっきまでベットで寝ていたはずのシラが男の腕をガッチリと掴んでいた。

 

置いていく訳ないだろ。ここ俺の家だし。

そんな事を男は思う。

心の中と寝具の上でだけは、男はシラに強気でいられた。

自分の事ながら終わってるな。男は思う。

先ほどの思考を口に出していたら、シラに殺されてしまうかもしれないし、口が裂けても本音を言うことはできない。それに、シラを拒否する勇気を持っていたのなら、こんな大変な惨状にはなっていない。

 

風呂に入ってくる。

そう彼女に伝える。

すると、彼女が眠そうに目をこすりながら…

『私も、一緒に行く…』

そう言ってきた。

ただ、彼女は少し、いや、だいぶふらついていた。

このままいけばそのまま倒れてしまいそうで。

 

男は、ため息をつきながら、彼女の体を支えながら浴室にまで運ぶ。

この2人は、いつもこうだった。

結局、男はシラにめちゃくちゃに甘かった。

 

浴槽に入っても、男は一言も喋らなかった。

理由は単純。眠かったから。

シラも同様に喋らない。多分彼女も眠いのだろう。

 

そんな事を思いつつ、男は風呂から上がる。

男はシラのように、スキンケアとかはしなかった。

ざっと体を拭いて、寝巻きに着替える。

適当にドライヤーで頭を乾かし、シーツを交換する。

シーツの交換が終わり、歯を磨いた頃にはもう3時だった。

シラは、風呂上がりのケアが終わったのか、彼が交換したシーツの上に寝転ぶ。

『ん…こっちきて。一緒にねよ?』

手を大きく広げて、シラは男に言った。

あぁ、分かった。 そう言いながら、彼はシラの横に寝そべる。

『ふふ、嬉しい。…幸せだな…』

とっても美しい微笑みを湛えながら、シラは男の体に抱き着いた。

 

男のネガティブな考え方とは裏腹に、彼女は眠る時、いつも幸せそうだった。

 

そうして、暫くするとシラは、ゆっくりと寝息を立て始めた。

 

男は、彼女が寝たのを確認するとソファーまで移動する。

体に巻き付いた腕を優しく外しながら。

 

男は、シラと一緒に眠るのは何だか嫌だった。

理由は、まぁ色々ある。

ただ、1番の理由を述べるなら、普通に眠る時くらいは。

恋人とシラとの区別をつけたかったのだろう。

 

男は自らが最低なクズであると自認していた。

だが、そういうところくらいは、分別のできる人間でありたかった。

客観的に見れば、ほとんど意味のない差だとしても。

 

だが、男はこれがほぼ無意味な事を知っている。

なぜならば、基本的に。今回の様なシチュエーションの場合は例外なく。

起きた時にはシラが自分の懐に潜り込んでいるから。

 

七時のアラームが鳴る。

それを止めようと手を伸ばして、何故か自分で止める前にアラームが止まる。

 

それを不審に思うこともなく。

寝ぼけた男は、体に妙な重みを感じながら目を開ける。

 

『おはよ』

少し不機嫌そうな顔をして、ソファーの上でシラが男の体に寄り添っていた。

 

あぁ、おはよう。なんてことない顔をして、男は返事をする。

 

それを意にかえさず、シラが早速言葉を吐いた。

『ねぇ。なんで一緒に眠るのを嫌がるの?』

『私達、いつももっとすごいことしてるのに』

 

それはそう。 男は思う。

さて、なんて返そうか。男は寝ぼけた頭で考え始める。

馬鹿正直に、恋人に申し訳が立たないからと、口に出してしまおうか?

 

…さすがにそれは駄目だ。 まだ死にたくない。

社会的にも、生命的にも。

 

男は寝不足の頭で考える。 少し一呼吸を置いて。適当に言葉を出す。

 

あのベットは一人用だから。二人で寝ると窮屈だから。

お前の仕事的にも、休息はしっかりとれた方がいいから。と。

そんな言葉を言ってはみるものの。自分でも無理があるなと。

男は思わず笑ってしまいそうになった。

 

『ふっ…なにそれ』

シラが、少しだけ笑う。

『…分かった。今はそういうことにしといてあげる』

どうやらこのふざけた回答でも、彼女のお気に召したらしい。

もっとも、彼女も寝不足なだけかもしれないが。

 

そんなことを思っていると、いつの間にか彼女の顔が自分のおでこのあたりにあって。

シラの唇が男の肌に触れた。

 

男から離れたシラは言う。

『…今はそういう事にしてあげるけど』

『いつか二人で、眠れるようになるといいね』

彼女は、妖艶にそう笑っていた。

 

男は、その発言に何も言えなくて、なんと答えればいいのか分からなかった。

 

 

男には、今日も仕事があった。いつもと変わらぬ時間に。

だから、急いで支度をしなければいけない。

 

一方、シラの方は早朝の仕事は入っていないらしい。

シラは忙しくする男に、朝食を出してあげたり、予め用意しておいたお弁当を渡してきた。

 

いつもだったら、男は朝食は取らないし、お弁当なんて持っていくことはない。

ズボラな男にそんなことをするスキルも時間もない。

だが、シラあるいは男の恋人が、男の家に泊まった時は、きわめて健康的な朝を迎えることが出来ていた。

 

そうして、男が出発しようとする。

すると、シラが男を呼び止める。

『…はぁ、少ししゃがんで。ネクタイ、もう少し締めてあげるから』

男が言われるままにそうすると、シラは男のネクタイを優しく締めて。

 

顔をそっと近づけながら、男の唇にそっとキスをした。

 

『いってらっしゃい』

シラが、とても天真爛漫な笑みでそう言うものだから。

 

いってくる そう、男は返してしまっていた。

 

そうして、男は家を出た直後に、アパートの扉の前で先ほどのやり取りを思い出して。

新婚の夫婦みたいだな、なんてことを思ってしまって。

 

最低すぎる己に、吐き気を催した。

 

男は、このやり取りとほぼ同じやり取りを恋人ともしたことがあった。

だからこそ、自分自身に嫌悪感が止まらなかった。

 

切り替えよう。 切り替えなければ何も仕事が手につかなくなってしまう。

男はそう思って、最寄り駅まで歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男が疲れを感じながら、仕事を終えて家に帰ったころには、当然のことながらシラは立ち去っていた。

当たり前である。忘れそうになるが、あの子は大人気歌手なのだ。

いくら早朝に仕事がないからといって、ここにずっと留まるほど暇ではない。

 

今日は恋人からの連絡も特別に言うことはなかったし、シラからの連絡もない。

ようやく、一息つける。

そう思いながら、冷蔵庫から缶ビールを取り出そうと思い、冷蔵庫を開ける。

冷蔵庫の中にあるビールの横には、シラが作ったであろう作り置きの料理がこれ見よがしに置いてあった。

…なんだか複雑な気持ちになる。

 

作り置きの料理の味は、とてもおいしかった。酒に合う旨い料理だった。

レンジで温めただけでも、十分おいしくいただくことが出来た。

食後の後味は、あんまりよくなかった。

 

あぁもうだめだ。これは精神衛生によくない。

男は、作り置きの料理に使われた食器やパック、それと今日使った弁当箱を洗って。

さっさと風呂に入って寝ようと思い、浴室に向かう。

 

風呂は暖かく、男のこの腐った気持ちを多少和らげてくれた。

少し気分を良くして風呂から出てきた後に、恋人から一件の電話が来ていたことに気づく。

 

頭をタオルで拭きながら男は思う。

どうかしたのだろうか?

男は電話をかけなおす。

 

数コールもしないうちに、恋人が電話に出る。

恋人はとても興奮した様子だ。何があったのだろう?

 

『あ!ねぇねぇ! 今月終わりの祝日、空いてるよね!?』

恋人がそんなことを聞いてくる。 

男はカレンダーアプリを開いて、その日は一日何もないことを確認する。

勿論空いているよ。どこかにでも一緒に行こうか? そんな返答を恋人にする。

 

『お、やった!それじゃあさ、一緒にコンサートに行こう!』

『RASIのコンサート!最前列!しかも握手会にも参加できる奴!』

『二枚手に入ったよ!私達ってすごい幸運じゃない?』

 

スゥー…。男は魂が抜けそうになる。

思わず、恋人に何も言えなくなってしまう。

 

禍福は糾える縄の如しと言うが、とんでもない嘘じゃないかと男は思う。

今のところ、男には禍の方しか感じられなかったし、これから先、福が来るとも思えなかった。

 

男は考える。

あぁ、なぜ神はこんなにも残酷なのだろう。 自分が何をしたというのだ?

この責任を誰かに押し付けたい。しかし、出てくるのは憎たらしい自分の顔だけだった。

 

 

男の無言を恋人は、なにをどう勘違いしたのかは分からないが。

彼女が、説得するように言葉を続ける。

『いや、最近曲の好みが変わったって言ってたけどさ!絶対ライブで聞いたらまた好きになるって!』

『実際、学生時代あんなに熱心に二人で聞いてたじゃん?』

『むしろ、あの時は君の方が何倍も詳しかったし!』

『だからさ、一緒に行こ? ね?』

『生でRASIみたら絶対あの思いが再燃するって!』

『君と一緒に行きたくてとっても頑張ったんだよ~ ね?お願い!』

 

彼女は懇願するように言葉を続ける。

実際、恋人は滅茶苦茶に頑張ったのだろう。RASIは大人気の歌手になっていたし。

最前列、それも握手会付きとなれば、転売すればとんでもない価格になる。

だが、恋人の性格上。転売から買ったとは考えにくいし、なによりファンクラブ限定だったし。

シンプルに抽選で二枚当たったのだろう。

とんでもない幸運だなぁ…。

男は、その代償が自分に降り注いでいるとしか思えなかった。

 

正直なことを言えば、コンサートに行くだけなら男だって特に文句はない。

でかいホールでどこに居ようが、シラは気づかないだろう。

 

問題なのは、自分が最前列であること・隣に恋人がいること・握手会があること。

この三つだった。

最前列ってことは、さすがにシラにバレる。いや、バレるだけなら別にいい。

寧ろ、わざわざ金を払って男が見に来た事にあの子は喜ぶだろう。

最前列。絶対に喜んでくれる。

 

問題なのは、おそらく隣にいる恋人を見た瞬間、彼女の刺激してはいけない部分を滅茶苦茶刺激すること。駅前で一緒に居るところを見ただけで昨日のアレなのだ。どう考えてもやばい。

恋人は興奮するとスキンシップが多くなるタイプだ。

普段のアレを?シラの目の前で? 無理だ。殺される。 最悪の場合、彼女のマイクがすごい速度で男の頭に刺さって死ぬかもしれない。男にシラを刺激するつもりがなくても、あの子からしてみれば知ったことではないのだから。

 

しかも、仮にあの子が自分の想いを何とか抑え込んで、コンサートが終わったとしよう。

その後、握手会があるのだ。

時間をそこまで空けず、割とすぐに。

あそこで、シラと手をつなぐのだ。コンサートの後で?正気か?

絶対やばいだろ。

 

男は、考えれば考えるほど行きたくなかった。

 

…男は沈黙する。 よし、断ろう。まだ死にたくないし。

そう思って、恋人に伝えようとしたけれど。

 

断られる雰囲気なのを察したのか。

『…だめ、かな?』

恋人が、甘い声で男にお願いしてくる。

 

思わず、男は考える。彼女はおそらくとんでもなく値段の張るチケットを、とんでもない高倍率を潜り抜けて、わざわざ二枚も買って、それを自分に、共有しようとしてくれたのだ。

なんなら、もっと上から物を言ってきてもおかしくない。むしろそれが自然だ。

しかし、あろうことか。彼女は下手に、強制することもなく。

一緒に行こうと男を誘ってくれている。

これを断るのは、余りにも不誠実極まるのではないか。

そんな考えが男を支配する。

 

シラとの関係がまず、不誠実極まることは、いったん棚に上げておいて。

 

男の冷静な部分が、警告を鳴らす。

やめろ 後悔するぞ 死にたいのか? 

 

そう、警告しては来るけれど。

 

結局のところ、男はシラと同じくらいには恋人に甘くて。

恋人が、誘いを断った時に見せる悲しそうな顔が脳裏に浮かんで。

思わず。 

 

よし、行こうか!と。

 

そんな言葉を、返していた。

 

『やった~!!』

『それじゃあ!今月末の祝日!楽しみに待ってる!』

『ちゃんと観に行くための準備してよね!』

 

電話越しに恋人の楽しそうな声が聞こえてくる。

あぁ、任せとけ!

男は、恋人にそんな言葉を返す。

 

『…えへへ!楽しみ!』

『それじゃ、今日はもう寝るね!このまま喋ってたら徹夜しちゃいそうだし!』

『おやすみなさい!』

 

そうして、電話が切れて。

 

男は、頭を抱えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、夢を見ていた。

お兄さんが、私を置いて…私に見切りをつけて。

ついに、捨てられてしまう夢。

彼の手に縋りつこうとするけれど、決して届くことはなく。

追いすがれども、追いつくことはなく。

ようやく手を掴んだ時には、自分の足元に何もなくて。

それどころかその手もすり抜けて。私は暗闇の中、真っ逆さまに落ちていった。

 

自分の腕がなぜか頭に乗っかっていて、その重みで目を覚ます。

隣にいたはずのお兄さんが、私を置いてどこかに行く。

それが先ほどの夢と重なって、

思わず、一目散に手を伸ばしていた。

 

やっぱり、お兄さんの手はすり抜けることがなくて、先ほどのあれはただの夢だと気づく。

彼が浴槽に行くというから。自分もついていく。と、そう伝える。

寝ぼけた状態の私を、彼の大きな腕が支えてくれて。

まだ、自分は終わっていないのだと。チャンスがあるのだと。

そうやって安心した。

 

浴室では、基本的に話さない。

ピロートークをするべきだと思うけど、あの人は眠そうにしているから。

私は明日そこまで朝が早くないけれど、彼は早かったから。

あんまり負担をかけたくなかった。

自分が眠かったのもあるけど。

 

私は、基本的に彼よりも長く浴室にいるし、洗面台の前にもいる。

自分の仕事がビジュアルが大事なのもあるけど。

なにより、あの人の前であまりきれいじゃない私を見せたくなかった。

 

…あんなに醜い、嫉妬した自分を見せておいていえるセリフではないんだけど。

 

あぁ、ダメだ。眠くなると弱気になってしまう。

あんなに強気だったのに、心がもろくなってしまう。

スキンケアと髪を乾かして、彼が整えてくれたシーツに飛び込む。

彼が使っているからか、お兄さんの匂いがやんわりとする気がして。

とてもいい気分だった。

 

こうして飛び込んだ後、彼に眠るように促す。

最初のうちは、彼は一緒に寝ようとしてくれるけど。

暫くするとソファーに移動してしまう。

 

理由は、きっと恋人に申し訳が立たないからとかそんなんだろう。

ふざけてると思う。ここまで派手にやっておいて。とも思う。

けれど、疲れている彼をみるとそこまで虐める気にもなれなかったし、私も眠かったから。

 

寝たふりをして、彼が移動した後に、自分の体をその横にねじ込むようにして寝る。

体勢ははっきり言ってだいぶしんどいけれど。

彼に包まれているようで、とてもよく眠れた。

 

お兄さんが起きる少し前に起きることで、今日のお弁当の準備をする。

とは言っても、数分で出来る簡素な物。

冷凍食品とかは、予め入れてある。

 

冷凍食品が使われている形跡がないのを見て、彼の生活習慣を疑う。

彼はそれなりの額を稼いでいるみたいだけれど、その額を使う前に早死にしそうだ。

私が、助けてあげないと。 そんなことをやんわりと思った。

 

ある程度下準備を終えたら、彼の元に戻り、少しだけ仮眠をとる。

あの人が起きるその瞬間まで、ずうっと幸せだった。

 

あの人が起きると、不機嫌そうな顔を作って、問い詰めてみる。

彼は、少し思案したのちに薄っぺらい言葉を吐いた。

…まぁ、正直に言わなかっただけ良しとしよう。

もし、馬鹿正直に本心を言ったら、もう一回戦始めようかと思っていたところだ。

 

適当にあの人の言葉に納得したようなそぶりを見せる。

けれど、その後に彼のおでこに口づけをして。

自分の想いを伝えてあげる。

 

そうすると、彼は豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしていて。

少しだけ、気分がすっとした。

 

お兄さんが、朝の準備をするのを手伝ってあげる。

彼の荷物を用意して、朝食を作ってあげて。

 

最後に出発をするときに、新婚夫婦みたいなことをする。

いつもだったら、返事はかえって来なかったのに。

今日はなぜか、返事があって。

 

お兄さんがドアから出て行った後に、両手で顔を抑えながら、思わずへたり込んでしまった。

本当に、不意打ちは心臓に悪い。ドキドキが止まらない。

 

あぁ、いけない。少し浸りそうになってしまった。

自分もやらねばやらないことがあるのだ。

今月末に大規模なコンサートがある。

その為の準備をしなければならない。

 

暫くの間、それが原因で忙しくなるだろうし、あの人に会う時間も今月はもうほとんどなくなってしまうだろう。それは少し嫌だったけれど、仕事は待ってはくれない。

お兄さんが、私に振り向いてくれるように、私を選んでくれるように。

ひたむきな努力を怠ってはならないのだから。

 

そんな考えを胸に抱きながら、私はいつものように変装用の服に手をかけて。

地味目なコーデに着替えてアパートから出ていった。

 




地獄は加速する!
はい、すいません。ちょっと言ってみたかっただけです。
取り合えず、ある程度の展望は決まっていますが…文字にするのは大変ですね。

第五話も、気長に待っていただけると幸いです。
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