ここは、新惑星ベジータでブロリー達と悟空達が和解した世界線である。それからブロリーとパラガスは悟空達と共に宇宙の中で一番環境が整った美しい地球に移住し、宇宙の中で一番環境が整った美しい日本という国で暮らしていた。かつて南の銀河を破壊し尽くし、宇宙の悪魔と恐れられていたブロリーもすっかり丸くなって日本での生活に馴染んでいた。
ブロリー「・・・・・・」
かつてパラガスと二人で宇宙の星を転々と移動しながら暮らしていたときとは大分変わって静かに暮らすことが出来ていた。それは自分たちの命を狙ったり追害しようとする存在がいなくなったことで安心できる居場所を見つけることが出来たからである。ブロリー自身も"この星は失うわけにはいかない"と思えるようになったことで、サイヤ人としての本能である破壊と殺戮の衝動を封じることができるようになったのだ。どうしても我慢が出来なくなった場合は、一人、宇宙空間へと飛んでいき、木星や土星付近に接近してくる隕石をサンドバッグのように叩き込んでから粉々にすることでストレスと本能の発散へと繋がっていた。ブロリーとパラガスの新居には悟空やベジータ達も頻繁に来るようになったことで退屈せずに充実した日々を送れるようになっていた。刺激はあまり無いものの、ブロリーはこの新しい生活に満足していた。
ブロリー「・・・・・・」
満足しているのだが・・
ブロリー「・・・・・・」
現在のブロリーは自宅で目の前に広がる光景を汚物でも見るような目で見ていた。それは
『――あなたのアイドル☆サインはB――』
パラガス「はははははー!いいぞぉ星野アイ!今のお前のパワーで会場やテレビの前のよゐ子の皆を虜にしてしまえー!」ピロロロロ
悟空「アイ!やっぱすげぇなぁ!アイはオラのもんだぁー!」
ベジータ「星野アイ!お前が、ナンバーワンだ!カカロット!でしゃばるんじゃない。アイは俺のものだー!勝手に手を出すなー!」
悟飯「はははうまいうまい上手!」
ブロリー「・・チッ!」
ブロリーの目の前にはテレビに群がってパラガス、ベジータ、カカロットもとい孫悟空、そして悟空の息子の孫悟飯が今映っている目に星を宿したような女性アイドルに熱狂している姿だった。現在テレビに映っている"星野アイ"という女性は地下アイドルから急速に力をつけてきている新星であり、整った容姿に紫がかった黒髪、そして双眼にあらゆるものを吸収するかの如く輝く白い星が特徴的な不動のセンターを務めるアイドルである。その人気も爆発的に伸びており、パラガス達もこのアイドルのオタクとなっていたのだ。そしてブロリーはそれを面白く思っていないようである。
ブロリー「何がいいんだぁ?だいたいお前達には嫁がいるんじゃないのか?」
パラガス「ブロリー、能天気なお前にはわかるまい。宇宙の中で一番環境が整った美しい大人のお姉さんを推し活してそしてそのまま新たな俺の嫁にすることが俺の本来の計画なのだよ。ふぁ~はははは。」
ブロリー「デヤァッ!」ドゴォッ!!!
パラガス「DOOR!?」
悟空「ブロリー、何でおめぇはアイにはまんねぇんだ?」
ブロリー「ちょっと見た目がいい女が歌って踊っているだけだろう。何をそこまで夢中になる?」
悟空「わかんねぇのか?おめぇ本当バカだなぁ。」
ブロリー「チィッ!」ドガッッ!!
悟空「ぎゃああああああ!!」
悟飯「なんてひどいことするんだ!」
ブロリー「お前も一緒だぁ!」ガッッ!!
悟飯「ふぇあああああ!!」
ベジータ「貴様ら!うるさいぞ!アイの歌声が聞こえない!静にしろー!!」
ブロリー「お前が一番うるさい!!」
ベジータ「ふおおお!?」
ガシッ ヒューン ドゴーン!
ブロリー「はぁ、最近貴様らクズ共が深夜まで騒ぐせいで夜遅くまで寝れぬぅ!!今夜騒がしくしたら今度こそ血祭りにあげるぞ!」
パラガス「すまん。」
悟空「わりぃ。」
悟飯「ごめんなさい。」
ベジータ「はい・・」
ブロリーは"付き合ってられん!"とばかりに自分の部屋へと戻ると寝床に横になった。
ブロリー(全く、揃いも揃って情けないことこの上ない!恥を知れ!はぁ・・脅しはしたものの、あいつらがまた騒ぎ出すことなど目に見えている・・ストレスが貯まって仕方ない!どうすれば解決できる?どうする?)ZZZ
ブロリーはどうすればパラガス達の夜中に騒ぐストレスを受けずに済むかを一晩考えた。途中で寝落ちしてしまったものの、目を覚ますとすぐに再び考察し、考えに考え抜いてひとつの解決策を導きだした。
ブロリー(そうか、俺が独り暮らしをすればいいのか。家事とかは全て自分でやることは大変そうだが、最近は宇宙に行って隕石をバラバラにして遊ぶのも飽き始めていた頃だしな。ちょうどいい暇潰しになりそうだ。)
ブロリーは名案だといわんばかりに満足そうな表情を浮かべて眠りについた。
―――翌日、ブロリーは早速パラガスの元へと向かった。
ブロリー「親父ィ。」
パラガス「おお、ブロリー起きたのか。それで一体何のようだ?お前がこうやって話しかけてくるときは大抵何かを要求するときだというのは予測済みなのだよ。」
ブロリー「理解しているなら話は早い。突然だが、俺は独り暮らしをすることにした。」
パラガス「ああそうか。・・ってゑゑゑゑゑゑゑゑゑ!!!??」
ブロリーの突然の自立宣言にパラガスの驚愕に満ちた叫びが街に響いたのだった。
ブロリーMADのキャラを書いてみたいという衝動で書いてしまいました。伝説の超鬼殺隊員if短編集と同時進行でなんとか頑張っていきます。