伝説のアイドルと伝説のスーパーサイヤ人   作:ツキリョー

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お待たせしました。どうしても日常編だと似たような内容になってしまう・・


最後のライブで企む伝説のアイドル

思いを告げたアイは自宅でブロリーと別れてアクアとルビーを預けている幼稚園へと向かった。今は二人を連れて帰路に付いてる途中である。そしてアイは今日起きた出来事を我慢できずに二人に打ち明けた。

 

アイ「ねぇ二人共。今日ね、とっても嬉しいことがあったの。聞いてくれる?」

 

アクア・ルビー「「あぁ。/うん!」」

 

アイ「なんと今日、ブロ君に"好きかも"って言われたの!初めてブロ君の方から!」

 

アクア・ルビー「「ッ!!」」

 

頬を赤く染めて興奮気味に声量が大きくなっていくアイとは対照的にアクアとルビーはひきつった表情の後に段々と暗く沈んだ顔になっていった。それに気づかずに更にアイは続けた。

 

アイ「両思いかもしれないってわかってすごく嬉しかったの!」

 

アクア「・・ん?"かも"?」

 

アイ「うん、まだしっくり来ているだけで本当に好きかどうかはわからないんだって。ブロ君の気持ち、わかるなぁ。」

 

アクア「・・なぁルビー、まだ決まった訳じゃないぞ。」ヒソヒソ

 

ルビー「うん、ちょっと絶望しかけたけどまだチャンスはあるよね。」ヒソヒソ

 

アクアとルビーはまだ自分達にも機会があると確信して一気に明るい雰囲気になった。

 

アイ「それにアクア、ルビー、私達は今協力してるんでしょ?抜け駆けのような卑怯な真似はしないよ。まずはブロ君を完全に私達のものにしてからだよ。」

 

アクア・ルビー「「アイ・・/ママ・・」」

 

アイの言葉に二人は感激したように目を潤ませた。そして三人はブロリーへの思いを再認識するのだった。

 

アイ「二人共、今日はこのままブロ君の家に遊びに行っちゃおっか?」

 

ルビー「賛成~!」

 

アクア「いいけど、ブロリーさんには許可貰ってるの?」

 

アイ「ううん、貰ってないよ。でもブロ君だったらなんだかんだ許してくれるし良いよね。」

 

アクア「でもそれってブロリーさんに迷惑じゃ・・」

 

ルビー「じゃあお兄ちゃんはこのまま帰る?乗り気じゃないみたいだし。」

 

アイ「そうみたいだね。無理に連れていくのは良くないし、アクアの分まで私達で楽しんじゃお!」

 

アクア「!行かないなんて言ってないだろ。行くに決まってるだろ。」

 

ルビー「もう、最初から素直に賛成すれば良いのに。」

 

アクア「俺はブロリーさんを配慮して言っただけだ。」

 

アイ「決まりだね。じゃあ行こっか。」

 

三人は自宅に帰らず、すぐ隣のブロリーの家に直行することにしたのだった。

そのことを知らないブロリーは家で一人くつろいでいた。自分の携帯を見て連絡事項がないか確認していると、家のインターホンが来客を伝えた。

 

ピンポーン

ブロリー「んん?なんだぁ?今日は客が来る予定なんてなかったはずだが?」

 

ブロリーが怪訝に思いながらもドアを開けると、アイ達三人が立っていた。

 

アイ「ブロ君!来ちゃった。」

 

ブロリー「何しに来たんだぁ?」

 

アイ「勿論遊びにだけど?」

 

ブロリー「もう遅いがいいのか?」

 

アイ「うん!隣同士だからいつでも帰れるし。」

 

ブロリー「はぁ、とりあえず入れ。俺も退屈でくつろいでいた所だぁ。」

 

アイ・アクア・ルビー「「「お邪魔します。」」」

 

ブロリーに促されて三人はブロリーの家に上がった。リビングまで案内すると早々にルビーがブロリーに尋ねた。

 

ルビー「ねぇブロリーさん、ママに好きって言ったのは本当なの?」

 

アクア「!ルビー、いきなり何聞いてるんだ。」

 

ルビー「だってどっちにしろ聞いてたでしょ?だったら早いうちがいいじゃん。それでブロリーさんどうなの?」

 

ブロリー「本当だ。まだ確信を持っているわけではないがな、なんかしっくり来た。」

 

ルビー「そうなんだ・・でもねブロリーさん、私だってブロリーさんのことが好き!ママだけじゃなくて私のことも見てほしい!」

 

ブロリー「は?」

 

アイ「うわぁ!ルビーってば大胆~。」

 

アクア「ブロリーさん、ルビーに便乗する形になっちゃうのが癪だけど、俺もブロリーさんのことが好きだ!男だろうが関係ない!仕事だけじゃなくプライベートでもしっかりと俺達を見てくれている所に惹かれたんだ!だから俺のことをもっと見てくれ!」

 

ブロリー「は?」

 

アイ「アクアも攻めたね~。これは私も負けられないな。ねぇブロ君、勿論一番は私だよね?だってブロ君が唯一私に好きって言ってくれたもんね?二人を愛すのもいいけど、私のことをないがしろになんてしないよね?私の愛しのブロ君♪大好きだよ!」

 

ブロリー「は?」

 

ブロリーは突然のアクアとルビーによる告白と、アイからの圧がこもった思いを聞いて固まった。頭が状況に追い付いていないのだ。アイから好意を受けていたのは知っていたことだが、その子供二人からも好意をぶつけられるとは思っていなかったのだ。加えて、アイからのいつも以上の攻めの告白つきである。あまりにも唐突のことに、ブロリーは表情にこそ出さないが、内心ではすごく混乱していた。

 

ブロリー(どうすればいい?こういうときは何て言ったらいいんだぁ?)

 

今までの人生で異性に好かれる経験などないので、ブロリーはどうしていいかわからず、硬直しているだけだった。思考停止していると、ふと身体に重みを感じた。下を見てみると、三人が抱きついていたのだ。

 

アイ「ブロ君は私達のこと好き?」

 

ブロリー「・・そうだな、アイもアクアもルビーも今の俺にとって欠かせない必要な存在になっている。」

 

アイ「!そう、良かった!」(ブロ君らしい答え。あとは逃がさないように周りを固めないとね。)

 

アクア(・・まぁ今はこの答えで良いか。じっくりとこっちへ堕としていければいい・・)

 

ルビー(本当は私のことを好きって言ってほしいけど、今はまだ我慢我慢。焦らずゆっくりとね・・)

 

実際ブロリーはもうアイ達のいない生活を想像できないので、そこは素直に認めた。アイ達にとっても、これはまだブロリーと結ばれる計画の序章に過ぎないので、とりあえず納得することにした。

 

ブロリー「それはそうと、お前ら全然遊んでないぞ。遊びに来たんじゃないのか?」

 

アイ「?遊んでるじゃん。ねぇ二人とも。」

 

アクア・ルビー「「あぁ。/うん!」」

 

ブロリー「・・どこがだぁ?」

 

アイ「家族ごっこだよ。だから今こうしてブロ君に甘えてるでしょ?」

 

ルビー「ママの言うとおりだよ。しっかりと遊んでるから気にしなくて良いよ。」

 

アクア「二人の言うとおりだ。ブロリーさんをこうして堪能出来るだけで俺達は満足してるんだ。」

 

ブロリー「・・そうか。」

 

アイ・アクア・ルビー(((まぁもうすぐで本当の家族になるんだけどね・・)))

 

三人の内心で重い感情を抱えていることを知らないブロリーは、ひとまず表面上の理由で納得することにした。その後もしばらくブロリーとの時間を堪能してから三人は自分達の家へと戻ったのだった。

自宅へと戻ってきたアイ達は、再び集まって今後のことについて話し合っていた。

 

アイ「二人共。来週はいよいよ延期になってたドームライブの本番を向かえることは知ってるよね?」

 

アクア「当たり前だ。アイの一大イベントなんだから。」

 

ルビー「勿論。ママが一番輝けるところだよ。そんな大事な日を忘れるわけないじゃん。」

 

アイ「うん、ありがとう二人とも。でね、もしそのドームライブが無事に終わったら、私アイドルを引退することになるの。」

 

アクア「!?嘘だろ・・」

 

ルビー「えええええ!?な、なんで・・」

 

突然の本人からの引退宣言に二人は驚きを隠せない。それはそうだ。何故なら二人にとってアイドルのアイは、前世からの推しであり、生きる目的でもあったのだから。その生き甲斐が来週でついに無くなると本人に言われて、二人は絶望したような表情になった。

 

アイ「社長に言われたんだけどね。今後は女優として芸能界でやっていくことになるみたいなんだ。」

 

アクア「女優?」

 

アイ「そう。前に私がドラマに出たこと覚えてる?」

 

ルビー「勿論!あんなに頑張って撮影したのに結局ほんの少ししかママのシーンを映さなかったあのふざけた番組ね!」

 

アクア「・・お前まだ恨んでたのか?」

 

ルビー「当たり前でしょ!?おまけにその後重曹を舐める天才子役のあの子もママのことを馬鹿にしたんだよ?殺してやりたいって思ったんだから!」

 

アクア「まぁ俺も納得いってないが・・一旦それは置いといてだ。」

 

ルビー「置くなぁ!」

 

アクア「今はアイの話が先だろ。」

 

アイ「アクア、ありがとう。あの後の社長の情報によると、どうやら私、ほんの少しの役立ったにも関わらず目立ちすぎてたみたいなの。だからあの時沢山撮ったシーンを泣く泣くカットしたんだって。」

 

ルビー「!だったらなおさら使えば良かったと思うんだけど!?」

 

アクア「いや、主役以上に目立ってたってことだろ。アイドルで一番でも役者ではそうとは限らない。全くの別物だってあの時思い知らされたからな・・」

 

アイ「それでね、アイドル活動を終えた後に、私が主役になる作品を作ってそれにでないかって誘われてたの。それから社長とは色々話し合って、"その作品でうまくいったら女優でいく"って決まったんだ。」

 

ルビー「ママすごい!女優でもママなら絶対うまく行く!お兄ちゃんもそう思わない?」

 

アクア「ああ、アイなら絶対に成功する。そういう確信がある。」

 

アイ「二人共ありがとうね。そういうことだからアイドルは次のドームライブで最後なんだ。そこでね。私がブロ君のことを好きなのを公表しようと思ってるの。」

 

アクア「!?何言ってるんだ!本気なのか!?」

 

ルビー「そうだよ!流石にそれはダメだよ!」

 

最後のライブでとんでもない爆弾を投下しようとしているアイに対して、アイ第一主義のアクアとルビーでさえも反発の声をあげた。しかし、アイはもう既に決めているのか、自分の意思を曲げようとはしない。

 

アイ「普通は駄目だよね・・でもね、私はブロ君に出会ってようやく本当の愛がわかったの。勿論二人にも私なりの愛を注いで来たつもりだったけど、それでも確信が持てなくて不安だった・・二人への愛が嘘なんじゃないかって思うと怖かった・・だけどブロ君にあの時助けて貰ってから、職場も一緒でお隣さんで常に一緒にいるようになって、もうブロ君のいない生活なんて想像できないの・・」

 

アクア・ルビー「「アイ・・/ママ・・」」

 

アイ「アクアとルビーは勿論、ブロ君も失いたくないの。自分に代えてでも失いたくない、大切と感じるのが愛だってようやくわかったの。アクアとルビーとブロ君の三人が揃って初めて私は幸せになれるの・・だから私は公表する、ブロ君のことが好きだって。」

 

アクア「でも間違いなく反発と罵声を浴びることになるぞ!」

 

ルビー「お兄ちゃんの言うとおりだよ!それでもしまたママがストーカーに襲われることがあったら・・!」

 

アイ「うん・・こんなに嘘つきでファンの気持ちも踏みにじる訳だから批判も罵声も受け入れるつもりだよ。それにいざというときはブロ君が守ってくれるから平気だよ。それとも二人は私が幸せになるのは嫌?」

 

アクア「そんなわけないだろう!」

ルビー「そんなわけないじゃん!」

 

アイ「二人ならそう言ってくれると思った。確かにルビーの言う危険もあるけど、それを乗り越えたら幸せになれると思うの。でも私一人じゃ不安だから二人は見守っててくれる?」

 

アクア(この感じ・・アイ、本気なんだな。そうだ、何が反対だ。ファンだったら推しが決めた道を全力で応援するのが通りだ。)「勿論だ、応援してるよアイ。」

 

ルビー(ママ本気なんだね。ママが決めたことなら絶対に応援するに決まってる!)「頑張ってねママ。」

 

二人は"推しが決めたなら応援する"と最後まで背中を押す決意を固めたようだ。

 

アイ「二人共、ありがとう。」

 

アイは自分の決めたことを応援してくれる子供二人を愛おしく感じて額に軽く口づけした。それを受けたアイの熱狂的ファンの二人は"ふにゃり"と蕩けた表情をしたのだった。

 

アイ(二人からも肯定してくれたし、あとは本番を向かえるだけだね。そこで私は・・ふふふ、ブロ君、私は覚悟を決めたよ。命を助けてくれて愛を教えてくれた私のブロ君♪女優になった後も引き続きボディーガードをして貰うからずっとずっと一緒ダヨ・・そしてその後は絶対に私の夫になってもらうんだから。だからブロ君、モウドコニモニガサナイカラネ・・)

 

アイはブロリーに重い感情を向けていた。その目には黒い星が輝いていたのだった。

一方、三人が帰った後のブロリーはもう夜遅かったこともあり、早々に寝ようとしていた。

 

ブロリー「!?・・?」

 

しかし、何らかの気を感じて再び目を覚ました。ゆっくりと起き上がって辺りを見回すが、気配の元らしきものはなく、顔をしかめていた。

 

ブロリー(なんだ?なにやら寒気がしたんだが。風邪か?いや、この俺が風邪などひくはずがない。何者かは知らんが、いい度胸だ。襲ってくるもんなら血祭りに上げてやる・・それにしても、来週はアイのドームライブか。それでアイはアイドルを引退して女優とやらになるんだったな。俺との関わりは減るだろうが、まぁあいつが決めたことだ。隣に住む者として応援くらいはしといてやるか。)

 

ブロリーはアイの決めたことを見守ることにして、これからは只の隣人となることを楽観的に考えていた。しかし、このままいくと、ドームライブ当日に最後にアイがとんでもない爆弾を投下するため、もう逃げ道などなく既に詰んでいる状況なのをブロリーは知るよしもないのだった。




次回やっと書きたかったシーンが書けそうです。
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