伝説のアイドルと伝説のスーパーサイヤ人   作:ツキリョー

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本番向かえる前に道中の茶番も面白いと思う。


水道橋にやってきた伝説のスーパーサイヤ人

アイが爆弾投下を決めてからちょうど一週間、今日はドームライブ当日である。アイは自宅で今日のライブに向けて準備しながらブロリーとの出会いを回想していた。

 

アイ(いよいよ今日で私のアイドルと母親の両立した生活も最後なんだね。・・今思えばブロ君とは本来の予定の日に出会ったっけ?)

 

ルビー「今日のライブ楽しみだね。お兄ちゃん!」

 

アクア「ああ、そうだな。アイの最後の雄姿なんだ、しっかりと焼き付けるぞ。ルビー、忘れ物なんてするんじゃないぞ?」

 

ルビー「当たり前だよ!そういうお兄ちゃんこそ大丈夫なの?」

 

アクア「俺は昨日の段階で準備を終わらせて何度も確認もした。今も最終チェックを入れてるところだ。・・うん、問題ない。俺は終わったぞ。」

 

ルビー「え!?お兄ちゃん終わったなら手伝ってよ!」

 

アクア「なんで昨日のうちに終わらせておかなかったんだ。」

 

ルビー「だって昨日はそれまでのライブの振り返りとかしてたじゃん、楽しすぎて忘れてたんだもん。」

 

アクア「それはお前の落ち度だな。」

 

ルビー「ひどい!」

 

アクア「はぁ、見てやるからしっかりしろよ。・・お前ペンライト入ってないぞ。」

 

ルビー「えっ!?本当だ!危ない危ない、ありがとうお兄ちゃん。」

 

アクア「全く世話の焼ける奴だ。」

 

アイ(ドタバタと準備してるうちの子きゃわ~!)

 

朝から忙しそうに動き回っている二人をアイは微笑ましそうに見ていた。

 

アイ(あの時ブロ君が助けてくれたから、今私はこうして今日を向かえることがて来たんだよね?もしあの時ブロがいなかったら今頃・・もうこの子達を可愛がることも、愛を知ることも出来なかったんだよね?)

 

アイはリョウスケに自宅を特定されて危うく刺し殺されそうになった日のことを思い返していた。命の危機の中でブロリーと出会うことになった当時は、いい意味でも悪い意味でもアイにとって特別な1日となっていた。

 

アイ(あの時のブロ君、私を背に庇いながら守ってくれたんだよね。正義のヒーローみたいでかっこ良かったなぁ///・・ブロ君、助けてくれて本当にありがとう。アイドルの私は今日でおしまいだけど、これからは女優のアイとしてよろしくね。)

 

ルビー「やっと終わったー!」

 

アクア「お前もう少し計画性を持てよ。」

 

ルビー「気を付けるよ。」

 

そうこうしているうちにアクアとルビーの用意が終わったようである。ちょうどその時、家のインターホンがなった。

 

ピンポーン

アイ「はーい。」

 

アクア「ちょっと待てアイ。」

 

アイ「アクア、どうしたの?」

 

アクア「ドアを開けるときはまずチェーンをかけてから開けてね。」

 

アイ「うん!勿論だよ。私だってあの時のことは覚えてるし今はブロ君もいないからね。」

 

襲われそうになったことに流石に警戒感を増していて、アイは忠告通りにチェーンをかけてからドアを開けた。そして目の前に立っていたのはブロリーだった。

 

ブロリー「チャオ☆」

 

アイ「!ブロ君、おはよう!」

 

目の前にいた人物がブロリーだとわかった途端に、アイは一度ドアを閉めてチェーンを外してから全開に開いた。そしてブロリーの手を取って中に招き入れた。

 

アイ「ほら、入って入って。アクア、ルビー、ブロ君が来てくれたよ。」

 

アクア・ルビー「「!」」

 

アイの呼び掛けに来たのがブロリーだとわかったアクアとルビーはトテトテと駆け足で向かってきた。

 

アクア「こんにちはブロリーさん。」

 

ルビー「おはようブロリーさん。」

 

ブロリー「ああ、おはようさん。」ポムポム

 

アクア・ルビー「「!?・・///」」

 

ブロリーは何を思ったのか二人の頭を同時に撫でた。最初は目を見開いて驚いたが、やがて"好きな人に撫でられてる"と理解してフニャリと蕩けた表情を浮かべてほんわかとした空気が漂った。しかし、アイだけは対照的に一人不満げな表情を浮かべていた。

 

アイ「・・ねぇブロ君?私には無いの?」

 

ブロリー「なんだ?やってほしいのか?」

 

アイ「当たり前でしょ!二人だけずるいよ!私だってブロ君に撫でられたい!ブロ君成分を摂取したいよ!」

 

ブロリー「駄々を捏ねるな、ガキみたいだぞ。」

 

アイ「いいもん!ブロ君に甘やかされるならガキでもいいもん!いっそのこと赤ちゃん返りも悪くないかも。」

 

ブロリー「どこからそういうアイディアが出てきやがるんだ。やってやるから馬鹿なことはやめろ。」ポム

 

アイ「!///」

 

ブロリーはアイの子供っぽい一面に呆れながらも、要望通りにアイの頭を撫で回した。それまで不満げだった表情も一瞬でアクア、ルビー同様にフニャリと蕩けた表情になったのだった。

 

アイ(ブロ君に撫でられるの・・幸せすぎるぅ///)

 

そしてブロリーが撫でる手を止めて離すとアイは名残惜しそうな顔をするが、そんなことは気にも止めずにブロリーが話題を変えた。

 

ブロリー「それはそうとお前達、もう支度は終わったのかぁ?」

 

ルビー「勿論!」

 

アクア「終わってるよ。」

 

ブロリー「だったら、俺の方からドームに行くぞ。ついてこい!」

 

アクア・ルビー「「おー!」」

 

アイ「おー!って主役は私なんだけど!」

 

ブロリー「フハハハハハ!面白い。」

 

アイとブロリーがそんなやり取りをしているうちに再び家のインターホンがなった。

 

ピンポーン

 

ブロリー「んん?誰だぁ?」

 

アイ「はーい。」

 

ブロリー「待てアイ、俺が出る。」

 

アイ「えっ、でも・・」

 

ブロリー「また何かあって延期になりたいかぁ?」

 

アイ「!うん、ブロ君お願い。」

 

ブロリー「はい・・」

 

アイに代わってブロリーがドアを開けると、そこに立っていたのは壱護だった。

 

壱護「アイってブロリー!なんでお前がアイの家にいるんだ!」

 

ブロリー「またアイが殺されそうになるかもしれんだろ。だから今日という今日は早めに来たYO。」

 

壱護「そうか。あまり目立ちすぎるなよ?今日でアイがアイドルを引退すると言っても世間では当分アイドルとしてのイメージが強い。そんなときに恋愛騒動になったりでもしたら大炎上もんだ。」

 

アイ「社長ってば考えすぎだよ。私の変装は完璧だし、そんな簡単にはバレないって。」

 

壱護「お前は能天気過ぎんだよ!パパラッチがいつどこに潜んでいるかなんてわからないんだぞ!俺達はアイドルとボディーガードの関係だってわかるが、報道陣なんてそんなの知らないんだぞ。もし同じ家から出てきたり入ったりすることが知られれば、いつの間にか撮られてあることないことを世間に広められるんだ!もう少し危機感持てよ!」

 

ブロリー「問題ない。もしそれで家まで襲いに来たら血祭りに上げてやるだけだ。」

 

壱護「お前は物騒だなおい。」

 

ブロリー「それよりもだ、壱護がここに来たってことはそろそろ時間なんじゃないか?」

 

壱護「!そうだ!迎えに来たんだ。そろそろ行くぞ。」

 

ブロリー「みたいだぞ。貴様ら行くぞ、ついてこい!」

 

アクア・ルビー「「おー!」」

 

アイ「おー!って主役は私だってば!」

 

ブロリー「フハハハハハ!」

 

壱護「お前ら何やってんだよ・・」

 

先ほどと同じやり取りにブロリーは笑い、壱護は呆れたような苦笑いを浮かべていた。そして一行は周りに気を付けながら車へと向かい。そして運転席で待機していたミヤコと合流し、東京ドームへと向かった。

目的地である東京ドームがある水道橋に近づいてくると、ブロリーは車窓から何か気になるものを見つけたようである。

 

ブロリー「・・ん?あれはなんだぁ?」

 

アイ「ブロ君?どれどれ?何が気になったの?」

 

アイが聞くと、ブロリーは車の中から見える東京ドームシティの観覧車を指差した。

 

ブロリー「あれだ。一人用のPODが沢山ついてる奴だ。のろま過ぎて見にくいが、ゆっくり回っているようにも見えるな。」

 

アイ「・・えっともしかして観覧車のこと?」

 

ブロリー「かんらんしゃってなんだ?」

 

アイ「えー!観覧車を知らないの!?」

 

ブロリー「あんなものは初めて見たと言うよりかここ、町が騒々しいぞ!」

 

壱護「当たり前だろう。ここは東京ドームシティっていう遊園地だぞ。」

 

ブロリー「ゆうえんちってなんだ?」

 

壱護「・・お前マジで言ってるのか?」

 

ブロリーは生まれてから地球に移住するまでの三十年あまり、こういった娯楽施設を見たことや聞いたことなど一度もなかった。そのため、今回車窓から見える東京ドームシティの一部のアトラクションは新鮮に思えたのだ。

 

アイ「ブロ君、私も行ったことはなかったけど知識で知ってたりとかは?」

 

ブロリー「今初めて聞いたぞ。」

 

壱護(・・今度アイ達と遊園地に送り出してやるか。)

 

アイ(ブロ君に遊園地経験させてあげたいな。)

 

アクア「・・ルビー、将来ブロリーさんと遊園地行こうな」ヒソヒソ

 

ルビー「賛成・・」ヒソヒソ

 

ブロリー(?なんでこいつら生暖かい目で見てるんだぁ?)

 

アイと壱護、そしてアクアとルビーもブロリーのことを憐れむような目で見上げていた。本人は何故そんな視線を向けられるのか理解できずに困惑し、それ以外の四人、特にブロリーを自分達のものにしようと計画する三人は"いつか遊園地デートに行く"と強く決意するのだった。話題が途切れてしまったが、ブロリーは気にせずに次に気になったものがあったのかそれを指差した。

 

ブロリー「壱護、あの白いのがドームかぁ?」

 

壱護「そうだ。あれが今日の会場になる東京ドームだ。説明したと思うが?」

 

ブロリー「本物のドームとやらを見たのは初めてだ。」

 

アイ「ブロ君ドームを見るのも初めてなの!?じゃあブロ君、確かここってあるプロ野球の本拠地なんだよ。」

 

ブロリー「ぷろやきゅうってなんだ?」

 

アイ「ブロ君野球も知らないの!?」

 

ブロリー「プロというのはかつて親父から極めた天才のような意味だとは教えられたことがあるが、野球というのはなんだ?」

 

アイ「えっと野球はね。投げて打って走って守るスポーツだよ。」

 

ブロリー「・・どういうことだ?」

 

壱護「・・アイ、その説明では誰も理解できないぞ。いいかブロリー、野球ってのはな、まず九人でチームを組んで戦うスポーツだ。ピッチャーが投げる球をバッターがバットという道具で打って塁と呼ばれるプレートに向かって走るんだ。ノーバウンドでキャッチされるか球よりも塁に着くのが遅いとアウトだ。四つある塁を一周すると得点になってそれを競うんだ。ちなみに三回アウトになるとチェンジっていって攻守交代だ。それを九回までやるのが野球だ。わかったか?」

 

ブロリー「???」

 

壱護「・・今度野球の試合に連れてってやるからそれを見て覚えるぞ。」

 

ブロリー「はい・・」

 

細かくわかりやすいように壱護がブロリーに野球の説明をするが、情報量が多くてフリーズしていたブロリーを見て"実物を見せて説明するか"と次に具体例をだして説明しようと思ったのだった。

 

ブロリー「・・プロ野球ってものはわからなかったが、その東京ドームの中で最後のライブをすることはわかった。」

 

壱護「!そうか。よしよし、それだけわかれば充分だ。」

 

周辺の話で盛り上がっているうちに、東京ドームの駐車場に到着したようである。ブロリーは率先して多数の荷物を片手で持ち、もう片方の手はアイが率先して自分の手と絡み付けていた。変装しつつも人目につかないようにそそくさと控え室へと向かったのだった。

楽屋に着くと、既に到着していた他のメンバーがスタッフと共に待機していた。そして姿を現したブロリーに気がつくとB小町のメンバー達が目の色を変えて詰め寄ってきた。

 

「「「「「「ブロリーさん、おはようございます!」」」」」」

 

ブロリー「!あ、ああおはよう。」

 

大勢で詰め寄られて若干気圧されながらも、冷静に挨拶を返した。しかし、それを気に入らないアイが腕に抱きついて体を押し付ける。

 

アイ「むぅ!ブロ君!浮気なんてしないよね?」

 

ブロリー「そもそも付き合ってないが・・」

 

アイ「もう!」

 

壱護「お前らは来て早々何やってんだよ・・」

 

"ブロリーが他の女性と超至近距離で話す→アイが嫉妬してブロリーとぴったりくっついて喚き散らす"というサイクルに壱護は最早見慣れたのか叱責することもなくただ呆れるようになった。そしてすぐに切り替えてアイを含めて全員を集める。

 

壱護「よし、全員いるな。今日は夢に見た東京ドームライブの日だ。ここでの出来次第でその後のアイドル人生を左右するといっても過言じゃねぇ。今日は前回反響が良かったセンターを交互に変えていくスタイルでいくからな。今までのレッスンの集大成をここで見せるんだ、いいな?」

 

「「「「「「「はい!」」」」」」」

 

社長である壱護の最後の掛け声で、全員が元気良く返事した後に楽屋からステージ裏へと移動を始めた。

 

アイ「ブロ君、また後でね。」

 

ブロリー「ああ、アイ。」

 

アイ「ん?どうしたの?」

 

ブロリー「・・ガンバ。期待してるぞ。」

 

アイ「!うん!しっかり見ててね!」

 

ブロリーからエールを貰ったアイは満面の笑みを浮かべた。演技ではない最高の笑みで皆の後を追っていった。そしてブロリーもまたアイとは別行動をとり、壱護達と共に舞台裏へと移動するのだった。




う~ん。書きたいところ今回じゃ書けなかった。
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