東京ドームライブを終えてステージ裏へとやってきたブロリーとアイ達は早速合流を果たした。真っ先に気づいたアイが全速力で駆け寄ってきてブロリーに飛び付き、ブロリーはそれを難なく受け止めた。
アイ「!ブロ君ー!!」
ブロリー「アイ、流石トップアイドルと誉めてやりたいできだったぞ。」
アイ「ブロ君も事前に打ち合わせとかなかったのによくアドリブで乗りきれたね。たぶんあれ少しでも答え方間違ってたらものすごい反発とブーイングを受けてたと思うよ。」
ブロリー「そんなもんか?」
結果的にはファンに受け入れられた為、たらればの未来を想像できずに楽観的に考えた。そして他のB小町のメンバーもブロリーを取り囲む。
新野「ブロリーさんお疲れ様です。私達の活躍どうでしたか?」
ブロリー「トップアイドルと誉めてやりたい。」
高峰「!本当ですか!嬉しいです。それとブロリーさんもステージでの宣言しびれました!」
渡辺「本当本当!笑いを起こすだけじゃなくてあんなかっこいい宣言を聞けるなんて、サプライズのつもりがサプライズされちゃいました。」
ブロリー「!ミヤコから聞いたがこれはお前達が仕込んだことなのか?」
高峰「はい!いつも支えてくれてるお礼に、アイの紹介の元私達と同じ舞台に立って貰おうと話し合ってこうなりました!」
新野「それにしてもよくミヤコさんが許可してくれたわよね?あの人ここのマネージャーでしょ?むしろ反対するって思ってたわ。」
アイ「ミヤコさんはね、前々から私とブロ君の関係を応援してくれてたんだって。」
渡辺「確かに普段抜けてて頼りないところあるけど、ブロリーさんなら安心できるかも。」
アイ「ちょっと待って、聞き捨てならない言葉が聞こえてきたんだけど?え?皆って私のことどう思ってるの?」
新野・高峰・渡辺「「「アイドル活動以外は危なっかしいポンコツ。」」」
アイ「ひっどーい!!私そこまで落ちぶれてないよ!?」
ブロリー「フハハハ!面白面白!」
メンバーのやり取りを見てブロリーが笑った。これもブロリーが改革を打ち出さなければ決して見ることのない光景だった。
アイ達は着替えるために一旦別れてミヤコの元に向かった。そこにはミヤコとアクア、ルビーが待っていた。そして少し離れたところで壱護が頭を抱えて蹲っていた。
ルビー「あっ来たよ!」
ルビーが一番先にブロリーに気がついて、ミヤコとアクアが反応してブロリーを見た。
アクア「ブロリーさん、お疲れ。」
ミヤコ「ブロリー君、お疲れ様。」
ブロリー「ああお疲れ。・・壱護は何してるんだぁ?」
ミヤコ「・・今回のこと、壱護に伝わってなかったみたいで頭を抱えちゃったのよ。」
壱護「・・ブロリー、お前・・!後でアイと説教だからな・・!」
ブロリー「へぁっ!?」
壱護「はぁ・・」
再度壱護が頭を抱えて俯いていると、ちょうどタイミング良く着替え終わったアイが合流した。
アイ「ブロ君お待たせ。あれ?社長どうしたの?頭抱えちゃって。」
壱護「誰のせいだと思ってんだクソアイドル!アイお前とんでもないことしてくれたな!」
アイ「えー!私が何をしたっていうの?」
壱護「最後のライブだからって好きな人を堂々と告白するヤツがあるか!」
アイ「皆納得してくれたもん!」
壱護「ドームの中にいる観客だけがファンな訳ないだろうが!あれ全国でも中継されてるんだぞ!今回たまたま生ライブに来てくれた客は納得してくれたがテレビ越しのファンはどう思ってるかわからないんだぞ!最悪の場合だとあのときみたいにお前を殺しに来る輩だっているかもしれないんだぞ!」
アイ「そのときはブロ君が守ってくれるもん。ね、ブロ君。」
ブロリー「ああ間違いない。それにあそこまで大口を叩いたんだ、この星を破壊し尽くしてでもアイと家族だけは守る!」
壱護「心意気は立派だが物騒だな!」
壱護が突っ込みを入れた後、続々とB小町のメンバーが着替え終えて合流する。
新野「社長、何を騒いでるんですか?通路まで聞こえてますよ。」
高峰「うん。周りにすごく迷惑かかってますよ。」
壱護「そりゃ悪かったな!だがなお前ら、ミヤコから聞いたぞ。アイがファンの前で堂々と告白することを反対していなかったようだな。どうして止めてくれなかったんだ!」
渡辺「だって言われてみれば確かにおかしいって思いましたもん。」
新野「そうそう、アイドルっていうだけでね。」
高峰「恋愛禁止なのはまだ納得できるけど、男だったら例え知り合いであろうと喋ることさえ許されないのはねぇ。」
新野「炎上を恐れての行動だと思うけど、それにしても縛りすぎですよ。」
壱護「当たり前だろ!少しでも男と一緒にいるところをマスコミにでも撮られてみろ!熱愛報道だのなんだのあることないこと書かれて炎上間違いなしだぞ!お前らを守るためにここまで厳しくしてるんだよ!」
渡辺「でも結果オーライじゃないですか。結局ファンの皆はアイの好きな人を認めてくれたんだし。」
壱護「偶々な!だがファンはここの会場にいるヤツだけじゃねぇんだよ!テレビや動画のライブ配信で視てるファンだっているんだぞ!そいつらがどう思ってるかなんてわかんねぇだろ。下手したらアイのように自宅を特定されて襲われるなんてことになりかねんぞ!」
高峰「そうなったらブロリーさんが守ってくれますもん。ですよね?ブロリーさん。」
ブロリー「いや、お前達の家の場所は知らんから流石に自分達の家まで守ることは出来ぬぅ!」
高峰「えー!嘘でしょ!?」
渡辺「まぁまぁ、職場では彼に守ってもらって家では警戒を強めれば良いのよ!」
新野「うーん、流石にブロリーさんでもそれは難しいか・・」
ブロリー「お前達が俺の家の側に引っ越して来るというなら話は別だが?」
高峰「うーん・・魅力的な提案だけど経済的に厳しいから遠慮させて貰います。」
渡辺「そうね。ずっとブロリーさんにお世話になるだけじゃなくて自立しないとね。」
新野「アイと違って頼りないとは思われたくないし、依存ばかりしていたら駄目よね?」
アイ「だから私そこまで落ちぶれてないってば!皆酷いよ~!」
ブロリー「フハハハ!面白い!」
アイ「ブロ君面白がってないでなんとか言ってよ~。」
ブロリー「アイは頼りなくて見てて危ないからこそ守りがいが有リーです・・」
アイ「!・・もう!///」
新野・高峰・渡辺(((満更でもない顔しちゃって。)))
言葉こそ不貞腐れたような言動だが、実際には顔を真っ赤にして湯気が出つつ、口元はにやけが抑えられていなかった。そんなアイをメンバー達は心の中でほほえましく思うのだった。そして再び和やかな雰囲気になってそのまま最後の握手会へと向かうのだった。
―――一方、東京ドームまでアイのライブに来ていたパラガス達は、推しに好きな人がいることとその相手がよりによってブロリーだったことにショックを受けて、握手会に参加せずに帰路に着いていた。その空気は通夜の如く重くなっていた。
パラガス「アイ・・一体どうしたと言うんだ・・?アイとブロリーの間に何があったというのだ・・?」
アイがブロリーのことを好きになった理由についてはしっかりと公言していたのだが、どうやらパラガス達はショックのあまり聞き取っていなかったようだ。
ベジータ「・・アイが・・ブロリーを好きで?ブロリーがアイで・・?」
トランクス「父さーん!ショックでおかしくなってます!色々混ざってまーす!」
悟空「は・・ははは・・アイの好きな奴がブロリー・・アイはブロリーと結婚する気なんだな・・ははは・・うわぁぁぁ!!」
トランクス「悟空さんまでおかしくなってしまった。悟飯さん!なんとか二人を戻しましょう!」
悟飯「無理ですよ。僕もショックでおかしくなりそう・・」
トランクス「悟飯さんまで!?」(だがそういう俺もなんとかギリギリ正気を保ってる状態だ・・アイ・・)
トランクスもなんとか正気を保って皆に必死に呼び掛けていたものの、精神的ダメージはかなりのもので、油断したらすぐに顔に出て他と同様気が狂いそうになっていた。しかし、唐突にベジータが顔を上げた。
ベジータ「ふざけるな!ブロリーぶっ殺してやる!汚い下級戦士のバカ者!粉々に打ち砕いてくれるわー!」
どうやらブロリーへの逆恨みによる怒りのようだ。それに摘発される形で悟空も顔を怒りで染めた。
悟空「ブロリー!サイヤ人の面汚しめ!アイと結婚なんて絶対許さねぇー!」
パラガス「ブロリー、まさかアイのことを何かのきっかけで虜にしてしまったというのか?もしそうだとしたら・・俺とアイのメロメロ帝国を築き上げる俺の計画も、何もかもおしまいだ・・ブロリー、もはやお前は俺の計画の足手まといだ。なんとしてでもアイの意識をブロリーから反らさなければ・・」
悟飯「ブロリーさん!僕はお前を許さない!僕が倒す!」
トランクス「皆さん!闇雲にブロリーさんと戦おうとするのは危険です!もっと情報を集めてからでも!」
悟空「トランクスのいうことも一理あんなぁ。ブロリーと戦うんだ。一筋縄じゃいかねぇ。」
ベジータ「黙れぇぇぇ!!アイと結ばれるのがよりによってブロリーだとぉ!?ふざけやがってぇぇ!冗談じゃない!早速伝説のスーパーバカ者ブロリーを征伐しに出かける!後に続けカカロット!」
悟空「おめぇ殺されっぞ、悪いこと言わねぇから止めとけって。」
ベジータ「なんだとぉ?」
パラガス「気を沈めろベジータ王子。カカロットの言うとおりだ。ブロリーは伝説のスーパーサイヤ人。千年に一人現れる強大な戦力を持つサイヤ人なんだぞぉ。闇雲に戦っても返り討ちに合うのがオチでございます。」
ベジータ「じゃあ貴様らはどうしろって言うんだー!」
パラガス「心配することはない。要はアイの意識をブロリーから反らさせればいいのだからな。つまり二人きりの時にトラブルを起こさせれば自ずと二人の関係は壊れると言うわけだぁ。」
悟空「パラガスおめぇ天才か?」
ベジータ「いいなぁ!」
悟飯「すごいですね。」
トランクス「僕もそう思います。」
サイヤ人の五人は、逆恨みであまりにも最低な考えをし始めたのだ。しかし、その計画が成功するわけがないことと、あまりにも手痛い血祭りコースを味わう羽目になることなど、五人は知るよしもないのだった。
ここからは悟空達が本格的なMADキャラと化します。