伝説のアイドルと伝説のスーパーサイヤ人   作:ツキリョー

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皆さん大変お待たせしました。そして唐突ですが今回が最終回です。突然の報告で申し訳ありません。


伝説のアイドルと伝説のスーパーサイヤ人

警察官からの事情聴取を終えてブロリー達は事実上の因縁を終結させた。ブロリーもなんとか厳重注意のみとなり、再び平穏な日常が訪れた。そしてルビーとアクアが"記事になる"と予測していたことは見事に現実となり、アイから携帯を借りていたルビーが凄い勢いでブロリー、アイ、アクアがいるリビングに飛び込んできた。

 

ドドドドド

ルビー「ねぇ!!ブロリーさん!ママ!お兄ちゃん!これ見て!やっぱり記事になってたよ!」

 

アクア「!やっぱりか...!」

 

アイ「ええ?凄いね!」

 

ブロリー「フフフ!また俺は一段と有名になっちゃったYO☆」

 

ルビーが見せた画面には"アイドルグループB小町のボディーガード!プライベートでも不審者を撃退!アイの命再び救う!"とブロリーを賞賛する記事が書かれており、そのコメント欄にもブロリーを賞賛する声や、捕まったカミキヒカルを批判する声で溢れていた。

 

ルビー「皆ブロリーさんのことを誉めてたり、ママを助けてくれたことに感謝したりしてるよ。」

 

アクア「当然だ。アイは俺達を始めとしたファンにとって正に生きる希望そのものだ。それを身を挺して助けたんだ。そう思うのが普通だ。」

 

アイ「私もブロ君がこんなにも評価されてるなんて、同棲している身として誇りだよ!」

 

ブロリー「流石俺と褒めてやりたいところだぁ!」

 

四人は笑い合いながらネット記事を何度も読み返して幸福感と高揚感を噛み締めていた。カミキのことについて話題にも上がってないことから関心すらないことが見て取れた。そしてしばらく経つとアイが思い出したかのようにブロリーと向き合った。

 

アイ「そうだ!ブロ君のことで思い出した。ねぇブロ君。」

 

ブロリー「なんだぁ?」

 

アイ「そろそろ誰と添い遂げるか決めてほしいな。」

 

ブロリー「は?」

 

アイ「ずっとブロ君の答えを待ってもいつまで経っても帰ってこないんだもん。今日という今日は決めてもらうよ!」

 

ブロリー「へぁっ!?」

 

アイはいつになく真剣な表情で、しかしどこか捕食者を思わせるようにジリジリとブロリーに詰め寄っていた。そしてそれを見ていたアクアとルビーが息を合わせたように自然とブロリーの視界から消える。そして死角からそれぞれブロリーの片腕に飛びついた。

 

ぎゅ

ブロリー「!!」

 

ルビー「逃さないよ。」

アクア「ブロリーさん、さぁ観念してくれ。」

 

ブロリーは普段感情が顔に出にくいのだが、今回は動揺を隠しきれておらずに"今起きてる現実が理解できない"と言わんばかりの表情を浮かべていた。それを察知したのか三人は"してやったり"と言わんばかりに口元に笑みを浮かべる。そして正面からアイが抱きついてきた。

 

むぎゅ

ブロリー「!!?」

 

アイ「むっふふ!ブロ君捕まえた♪」

 

ブロリー「...どういうつもりだ?お前達昨日までは俺のことになると争ってたではないか。それが何故急に力を合わせているんだぁ?」

 

アイ「びっくりしたでしょー?実は昨日アクアとルビーの三人で話し合ったんだ。二人ともブロ君のことが大好きなのは変わりないけど、年齢的にはまだ結婚出来ないからね。だから形式的には私がブロ君のお嫁さんになって、二人にはブロ君の養子になってもらうことにしたんだ。これなら問題なく解決できるよ。」

 

ルビー「そうそう、でもそれは形だけで私が一番のブロリーさんの恋人だと思ってるからね!」

 

アクア「ちょっと待てルビー、今のは聞き捨てならないぞ。ブロリーさんの一番の恋人は俺だ。」 

 

ルビー「私だもん!」

 

アイ「こんな風に二人ともまだまだ諦めてないみたいだよ。勿論私も負けるつもりはないけどね。」

 

ルビー「...ねぇママ、もしかして形だけとはいえブロリーさんと正式に結ばれるからって自分がリードしてるって思ってない?」

 

アイ「!そ、そんなことは、あるかもしれない♪」

 

ルビー「むきぃぃ!」

 

アクア「余裕ぶってられるのも今のうちだぞ。俺とブロリーさんには男同士の絆という最高の切り札がある。すぐに逆転してやるからな。」

 

アイ「むぅぅ!好き放題言って〜!負けないからね!」

 

ルビー「臨むところだよ!」

アクア「上等だ。」

 

ブロリー(結局変わってないな。)

 

先程までの和やかな空気はどこへ行ったのやら、三人の間には再び激しい火花が散りだした。それをブロリーは変わってなくて安心したような心情で見ていたのであった。

その翌日、アイ達三人は夕べ気がついたら再びいがみ合っていただけでブロリーの答えを聞いてないことに気が付き、もう一度四人で向かい合って座っていた。

 

アイ「ねぇ、昨日は結局今後どうして行くのかと私達だけでバチバチにやり合ってただけでブロ君の答えを聞いてないよ!」

 

アクア「言われてみれば確かにそうだな。」

 

ルビー「一番の目的だったのにね。」

 

アイ「と言うことでブロ君、今日こそ答えを聞かせてもらうよ!」

 

アイが仕切ると、三人の視線は全てブロリーに向いた。その目は真剣なのと覚悟が決まったという顔つきであった。対してブロリーも"答えが決まった"と言わんばかりの引き締まった表情をしていた。

 

ブロリー「いいだろう。俺もしっかりと考えてきた。」

 

アイ.アクア.ルビー「「「!」」」

 

アイ達三人はブロリーがしっかりと一晩を通して考えたと聞いて嬉しさを覚えると同時に誰が選ばれるのか緊張した面持ちになった。そしてブロリーは言った。

 

ブロリー「...俺は星野家を嫁にする。」

 

アイ.アクア.ルビー「「「...え?」」」

 

ブロリーの答えが理解できずに三人からは素っ頓狂な声が出ていた。

 

アイ「星野家を?どういう事?」

 

ブロリー「つまりお前達三人全員だ。」

 

アイ.アクア.ルビー「「「!」」」

 

細かく言われたことで、ブロリーが言いたい事を理解できた三人は驚いていた。だが、ブロリーが出した答えには懸念するところがあり、それをアクアが不安そうにつぶやく。

 

アクア「...それはいいのか?」

 

アイ「アクアはブロ君の事好きじゃなかったの?せっかくブロ君が私達を選んでくれたのに。」

 

ルビー「不満ならお兄ちゃんだけ諦める?」

 

アクア「そうじゃない。ブロリーさんが俺も含めてくれたことは嬉しいけど、法的に大丈夫かなと思って。」

 

ブロリー「それは俺も考えた。そこで昨日アイが言ったアイディアだ。形でアイが嫁でお前達がようしとやらになる。そうすればそのほうとやらにも問題はないはずだ。そしたらじっくり愛してやる。」

 

アイ「ブロ君...天才だよ!」

 

ルビー「昨日養子になるって言ったのにすっかり忘れてた〜!」

 

アクア「盲点だったな。確かにそれなら大丈夫そうだ。」

 

アクアは懸念事項がなくなったことに安心した顔つきになり、肩の力も抜けていた。そして三人にとってブロリーが出した答えというのは納得できるものだったらしく、誰からも反発の声が上がることはなかった。

 

ブロリー「アイ.アクア.ルビー。俺の嫁になれ。」

 

アイ「!不束者ですがよろしくお願いします。」

ルビー「勿論!これからもよろしくね、旦那様♪」

アクア「これからもずっと一緒だ。」

 

三人は歓喜に震えてブロリーに飛びついて、ブロリーが難なく受け止める。それだけでなく、アイは惚けた表情になってブロリーを見あげた。

 

アイ「ブロ君...大好きだよ♪」

 

ブロリー「!!」

 

アクア.ルビー「「ッ!!?」」ギリ...

 

そしてアイはブロリーに口付けした。ブロリーは一瞬呆けてたが、現状を理解すると照れを隠すかのように難しい表情になり、アイも顔を赤らめながらも満面の笑みを浮かべていた。だが、それを見ていたアクアとルビーがドス黒い嫉妬の眼差しを向けていて再び一悶着あったのは言うまでもない。

 

———

 

それからブロリー達はこれと言った大きな事件は特に起こらず、どこか退屈ながらも充実した毎日を送り、気がついたらアクアとルビーが幼稚園を卒園して小学校に入学する年齢になっていた。アイも女優としての知名度を爆発的に上げ、その度にブロリーも何度もアイの命の危機を救ったことやアイドル引退ライブでのことがSNSやメディアで何度も取り上げられた。そしていつの間にかアイとブロリーは、片方がテレビに出ればもう片方も必ず出ることが世間での常識になっていた。どちらかが出ないとSNSで心配のコメントが投稿されるくらいには2人の知名度は上がっていた。そしてこの日は久しぶりの長期連休に入ったのと、アクアとルビーがもうすぐ入学式を迎える事を踏まえてアイが朝早くから三人を起こしたようだ。ブロリーはすぐに目覚めたものの子供2人はまだ時間がかかりそうである。

 

ブロリー「今起きたぞ。こんな朝早くからなんだぁ?」

 

アイ「ブロ君ごめんね、こんな朝早くに起きてもらっちゃって。でも何をするのかは二人が起きてきてからでいいかな?」

 

ブロリー「いいだろう。」

 

アイ「ありがとうブロ君。それにしてもアクアもルビーももうすぐ小学生か。なんかあっという間だったねブロ君。」

 

ブロリー「しょうがくせいってなんだ?」

 

アイ「え?小学校に通う生徒のことだよ。...もしかしてブロ君小学校通ったことないの?」

 

ブロリー「はい...それどころか幼稚園とやらにも行った記憶はないな。」

 

アイ「えー!?じゃあブロ君って小さい時は何してたの?」

 

ブロリー「親父と一緒に宇宙をあっちこっち行って星を破壊したりしてたな。」

 

アイ「破壊!?それは駄目だよブロ君。じゃあ学校行ったことないんだ。」

 

ブロリー「はい...」

 

アイ「そっかぁ。それじゃあ一般知識がないのも納得だな〜。」

 

ブロリー「はっ倒すぞ貴様。」

 

アイ「そんな事されたら私死んじゃうよ。」

 

ブロリーとアイがケラケラ笑いながらそんな冗談を語り合ってると、アクアとルビーがまだ眠たそうに目をこすりながら部屋からゆっくりと出てきた。

 

アクア「...アイ、...ブロリーさんおはよう。」

 

ルビー「...おはよう...」

 

アイ「おはよう二人とも、朝早く起こしちゃってごめんね。早速だけどブロ君も聞いてね。今日は皆オフみたいだしどこか出かけない?」

 

ルビー「!いいね、行こ行こ!」

 

アクア「!たまには悪くないな。」

 

出かけると聞いて2人はテンションが上がったのか、先程までの眠そうな表情が嘘みたいに吹き飛んで、元気を出していた。

 

ブロリー「どこへ行くんだぁ?」

 

アイ「!ごめんね。提案したのはいいけど何処にするかは決めてないや。」

 

ルビー「えー!?じゃあ私起こされ損じゃん!」

 

アクア「まぁアイらしいな。」

 

ブロリー「アクアとルビーがアイで苦労するのも理解できるな。」

 

アイ「はっ倒すよブロ君。」

 

ブロリー「面白い、やってみるがいい。」

 

アイ「むぅぅぅ!」

 

アイが手を出してもブロリーは片手で受け止めるだけで非常に涼しい顔をしていた。その光景はもはやただ戯れてるだけに見え、アクアとルビーもほっこりしながら見ていた。

 

アクア「二人は行き先を決めてないみたいだし、俺達で決めちゃうか。」

 

ルビー「そうだね。どうしようか。」

 

戯れる大人二人を置いてアクアとルビーは行き先を考察し始めた。そしてルビーが気づいたのか話を切り出した。

 

ルビー「あ、そういえばブロリーさんって一度も遊園地に行ったことないんだよね?」

 

アクア「!言われてみれば社長ともプロ野球の試合も見たことがないって話してたな。ってことは今日の行き先は。」

 

ルビー「うん!東京ドームシティだね!」

 

アクアが二人に伝えようとしたときにアイが凄い勢いでアクアとルビーに抱きついた。

 

アクア「!!アイ!?」

ルビー「!!ママ!?」

 

アイ「二人とも〜!ブロ君がいじめるよぉ〜...」

 

ブロリー「お前が手を出してきただけだろ、俺は受け止めてただけだ。」

 

アイ「うぅ〜。」

 

ルビー「ここは極楽浄土〜♪」

 

アクア「ルビー止める気無いだろ。アイは大袈裟だ、ブロリーさんもあまりからかわないこと。いいな?」

 

ブロリー「はい...」

 

アクア「よろしい。それとさっきルビーと話し合ったが、東京ドームシティに行こうかと結論が出たんだが、どう?」

 

アイ「東京ドームシティ!いいね!私もプライベートで行くのは初めてだよ!」

 

ブロリー「アイが最後にやったライブの会場か。またライブでもやりに行くのか?」

 

ルビー「違うよ。あの日ブロリーさん観覧車とかの乗り物気になってたでしょ?だから今日はそれに乗って楽しんで満喫するの。」

 

ブロリー「いいなぁ。俺もデートしたいです...」

 

アイ「!!ブロ君がデートって言った!」

 

ルビー「!びっくりした。」

 

アクア「!意外だな。」

 

ブロリー「なんなんだぁ?俺達はしっかり婚約しただろう。デートではないのか?」

 

アイ「ううん!合ってるよ!ただ嬉しくて!」

 

アイは目に涙を浮かべながら微笑んだ。ブロリーにデートと認定されたことがよほど嬉しかったようだ。アクアとルビーも驚きながらも声がうわずっていた。そしてブロリー達は早速支度して東京ドームシティに向けて家を出た。

 

ブロリー「ドームシティとやらに行くぞ!ついて来い!」

 

アイ.アクア.ルビー「「「おー!」」」

 

こうしてブロリー達は出発したのだった。

遂にアイを始めとする星野一家と結ばれたブロリー。アイがアイドル界で様々な伝説を残し、ブロリー自身も伝説と呼ばれるようなアイの救出劇を何度も行ったため、この二人が出演するものでは"伝説カップル"と世間では呼ばれるようになっていた。これからはこの一つとなった家族は幸せな日々を贈ることだろう。"伝説のアイドル"のアイと"伝説のスーパーサイヤ人"のブロリー、その平穏で幸せな毎日がいつまでもずっと変わらぬものでありますように———。




なんか最後は話が飛んで終わってしまいましたが、これにて"伝説のアイドルと伝説のスーパーサイヤ人"完結になります。個人的には書きたい描写は全て書くことができたのでとても満足しています。駄作でしたが、最後まで読んでくださった読者の皆様、本当にありがとうございました。ここまで来れたのも感想やお気に入り登録をしてくださった皆様のおかげだと思っています。最後になりましたがもう一度言わせてください。

今までありがとうございました!!
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