シャーレの先生は長身爆乳爆尻ぶっともも   作:甘党からし

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ひっでぇタイトルの小説だぁ


早瀬ユウカの太ももは細い

 その日、早瀬ユウカはそれはもう不機嫌だった。

 全ての理由はついこの間にヴェリタスという組織の行動に由来する。

 

『早瀬ユウカの体重は100㎏』。

 

 最初に言っておくがこの情報はデマである。

 実際の数値は伏せておくが、少なくとも70には到達していない。

 

 しかし最先端の技術を開発し、常にキヴォトスの最先端をひた走るミレニアムサイエンススクールにおいて、情報の伝達速度は光よりも速い。故に数千人規模の学園内全てにこの誤情報は一瞬で拡散された。

 

 ユウカが後輩のエイミと共にこの情報に気が付いた時には最早手遅れであり、彼女が自宅に帰るためにミレニアムの敷地を歩いていると周囲からクスクスという笑い声と共に彼女の体重を揶揄する声が後を絶たなかった。

 

「ねえ、見た? セミナーの会計の情報」

 

「見た見た!」

 

「や~いユウカの体重100㎏~! 太ももボンレスハム~!」

 

「ちょっ、お姉ちゃん。笑っちゃ悪いよ……ププッ!」

 

 途中で堂々と煽りに来たクソガキ2人(モモイとミドリ)を筆頭にユウカの評判は完全に地に堕ちていた。

 

 以上のことから、シャーレへと向かうユウカの脳内から苛立ちが消えることはなかった。

 人の噂は75日というが、華の女子高生が悪評に耐え忍ぶ日数として75日という時間は長すぎる。

 そもそも最先端の情報技術を扱うミレニアム生が目先の情報に踊らされること程嘆かわしいことはない。

 

「大体誰の太ももがボンレスハムよッ! モモイなんて平均身長から大きく外れたお子様体型の癖によくもまあ人のことを馬鹿に出来るわね! って誰が外れ値よ!」

 

 誰も居ない空間で1人セルフツッコミを披露する程に苛立っているユウカ。

 しかし流石にシャーレが見えてくると、その激情も幾分鳴りを潜めることになる。

 

(いけないいけない。流石にシャーレでこんな姿を見せる訳にはいかないわよね)

 

 シャーレは連邦生徒会長が組織した超法規的組織。

 その特権から所属している学園関係無く、あらゆる生徒の加入が認められている。

 

 即ちシャーレで妙な行動をとってしまえばそれが他校にも伝わってしまうことになる。ましてやユウカは生徒会に所属している身。それなりの立場が与えられているからには相応の振る舞いを見せなければならない。

 

(それに先生も居るしね……)

 

 先生。シャーレに所属する連邦生徒会唯一の『大人』。

 学園関係の多くが子供によって回されている学園都市キヴォトスにおいて、その存在が持つ影響力は計り知れない。

 事実、先生が赴任してまだほんの2週間程度であるにも関わらず、既にその存在はキヴォトス中に知れ渡っていた。

 

 あの連邦生徒会長が直々に選んだだけあってその実力は確かなもので、尚且つ人柄も非常に優れている。

 まだ対面したのは数回。だがユウカの中で先生の存在は計り知れないものになっていた。

 

 故に嫌われたくない。彼女の前では可愛い生徒で居たい。

 そんな立場には不相応な邪な私情が芽生えていることは否定できない。

 

 階段を上り、自動ドアをノックする。

 返事は無い。ユウカは首を傾げつつ、カードキーをタッチして部屋に入る。

 

「あれ、先生?」

 

 先生は居ない。時間は現在8時30分。

 始業の時間は近づいている。そのため既に室内には待機していると思っていたのだが、居ない。

 

 ユウカは足を止めて思考する。自動ドアが閉まり、完全な沈黙が訪れた。

 すると僅かにシャワーの音が聞こえる。

 それを聞いて、彼女は思い出した。

 

 ――――そう言えば先生には朝にトレーニングをする日課があったんだ。

 

 ユウカはそのことを思い出すと同時に納得し、円滑な業務開始のために準備を始める。

 周辺環境を整え、今日の業務内容をチェックし、必要な資料を整理する。

 セミナーの会計として数多くのデータを扱っている彼女にかかればこの程度の作業は先生がシャワーを浴びている間の時間に終わらせてしまえる程に簡単な作業だった。

 

 ガチャリと音がする。

 先生がシャワー室の扉を閉めた音だ。

 そろそろ業務が始まる。1日の始めにはそれに相応しい仕草と挨拶というものがある。

 

 早瀬ユウカが幼い頃から実践している『計算』に基づいた『かんぺき』な態度で自分という存在をより強く、先生に刻んでやろう。

 背筋を伸ばし、口角の角度を調整し、彼女は先生が出てくる瞬間を待つ。

 

 そして数秒後、先生が出てきた。

 

「あっ、ユウカちゃん来てたんだ。おはよ「でっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっかっっっ!!!!!!」うわうるさ……」

 

 今日も、1日が始まる。

 

 

 

 

 シャーレの先生である魚出(うおで)カイナには既に逸話が存在する。

 その中でも有名なのはあり合わせの戦力であの七囚人の一角である『災厄の狐』、狐坂ワカモを退けてみせたというものだろう。

 ワカモは七囚人の中でも最も危険と呼ばれる存在であり、同じく連邦生徒会長によって組織され、訓練に訓練を重ねたSRT特殊学園最高戦力であるフォックス小隊で漸く捕縛に至った人物でもある。

 

 それを退けるだけに終わったとはいえ、あり合わせの戦力で行ったという事実は魚出カイナという大人の有能さをキヴォトス全土に知らしめる結果となった。

 

 だがしかし、それも彼女を取り巻くもう1つの逸話の前には霞んでしまうと、あの場に居合わせたユウカは断言出来る。

 

 ――――シャーレの先生は爆乳爆尻ぶっとももである。

 

 常識のある人間が聞けば、誰もが「はぁ?」と疑問の声をあげた後に呆れの溜め息を漏らすだろう。

 

 何だその馬鹿が考えたような言葉は。ふざけているのか。幾ら有名な人間とはいえそんな下卑た噂を流すのは感心しない。そもそも他者を、女性をそんな目で見るのは失礼だ。幾らキヴォトスには人間の男性が少ないからとはいえ許されるはずがない。

 

 そのような怒りの言葉が聞こえてくるのはユウカ自身理解出来る。

 彼女とて100㎏だのボンレスハムだの散々体のことで言われている。

 

 しかし、しかしである。

 それらの常識全てを粛々と受け入れて尚、先生は爆乳爆尻ぶっとももなのである。

 

 ユウカの脳裏にはあの日の光景が鮮明に焼き付いている。

 連邦生徒会長代行の七神リンに連れられてやってきた先生の姿を。初めて見た時は驚愕の声と共にこんな女性が現実に存在するのか? と大いに疑問に思ったものだ。

 

 その場に居合わせたのはユウカとリンの他にゲヘナ風紀委員会の火宮チナツやトリニティ正義実現委員会の羽川ハスミも存在していた。

 ユウカやチナツのスタイルは同年代に比べてかなり育っている方だと言え、リンはトップクラス、ハスミに至っては比肩する者など居るのかと思われる程の発育具合(スズミもスレンダーで良いと思うよbyカイナ先生)。

 そんなキヴォトスの平均を一瞬で大きく変動させてしまう程のとんでもない質量がそこには居た。

 

 先生の名誉のために言っておくが、彼女は決してだらしない体をしている訳ではない。

 寧ろ極めて健康な肉体を持っている。

 顔は美人という言葉がこれ以上無く似合う程に美しく、所作の1つ1つは生まれと育ちの良さが伺える程に気品が溢れている。

 それでいて子供のように無邪気かつ茶目っ気に溢れている様子もあり、関わった多くの生徒が心をわしづかみにされるには十分な人物だった。

 

 だがしかし、それはそれとしてだ。

 爆乳爆尻ぶっとももなことも確かな事実なのである。

 

 よく大きな胸はメロンに例えられるが先生はそんなチンケなものではない。

 超大玉のスイカが2つ、確かなハリと共にぶら下がっている。

 それを支える尻にも負けないレベルの肉がついており、全てを支える脚はそれらに比例して大きい。

 

 そしてその脚こそが先生が太っていないという何よりの証拠になっている。

 それなりに筋肉質で尚且つ程良いむっちり感。

 モモイは自身の太ももをボンレスハムに例えたが、もしもそうだとするなら先生の太ももは大木だ。

 

 最後に体格。身長はハスミよりも頭1.5個程抜けており、間違いなく2mを越えている身長の持ち主なのは間違いない。

 

 そんな先生を見たユウカを含むあの場に居合わせた4人はありもしない何かがそそり立つような錯覚を覚えた。少なくともユウカはそうだった。

 

 そんな先生と一対一で向かい合った時の圧迫感たるや。

 ユウカは部屋が半分に縮んだように感じた。

 

 ユウカは今一度先生の身体に、太ももに視線を送る。

 そして心の中で思うのだ。

 

(私はまだセーフ……!)

 

「ユウカだっていつかこうなるかもよ?」

 

「なりませんが!?」

 

 どうしてわかった?

 ユウカは口を抑え、大慌てで業務を始めるのだった。




魚出カイナ 26歳
職業:先生
身長202cm 体重110kg
B125cm W72 H119
ぶっともも。今もまだ成長中。

趣味:食事・トレーニング・料理・特撮ヒーロー

好きな食べ物:肉・辛ラーメン・激辛麻婆豆腐・スイーツ全般
嫌いな食べ物は特に無し。苦手なものは子供を虐める大人。
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