シャーレの先生は長身爆乳爆尻ぶっともも   作:甘党からし

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過去一エッチかも。
ちな、今回クロス要素入ってます。めっちゃわかりにくいけどね。


先生は枕になることも容易い

 ゲヘナ風紀委員長の空崎ヒナと言えば、キヴォトス全域にその名が知れ渡っている有名人である。

 

 曰く、キヴォトス最強。

 曰く、冷酷かつ冷徹に事を進め、違反者を甚振る悪魔の仕置き人。

 曰く、曰く、曰く、曰く――――。

 

 まるで有名税とでも言うかのように、彼女の周囲には多数の風評がついて回っている。

 そのどれもが好意的なものかと言われると、残念ながらそうではない。

 元より他校からの評判が芳しくないゲヘナの生徒という肩書に加え、その中の戦闘ヒエラルキーのトップに立っているともなれば、その恐ろしさは計り知れないのだろう。

 

 しかしそう言った風評が実際の本人像と一致しているかどうかと言うと、そうでないことの方が圧倒的に多いのが常。

 そういった風評に晒される本人はと言えば、今日も今日とて至極真面目に書類仕事に取り組んでいた。

 

(……はあ、面倒くさい)

 

 ヒナは小さく溜め息を吐きつつ、書類の山を一瞥する。

 それはどう見ても1人でこなせる量ではない。しかしそんな量すらこなせてしまうのが彼女であり、故に仕事の量は増える一方であった。

 

「全く万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)のタヌキ共は……」

 

 ヒナは常日頃から自身を目の仇にしてくる性悪生徒会長を思い出す。

 キキキキッと珍妙な笑い声をあげるあの女はもう帰ってしまったのだろうか。

 何だか無性にイライラしてきた。もう夜だ。私だってもう帰りたい。寝てゴロゴロしたい。

 

 そういう思いはあれど、ヒナは生来の生真面目さで蓋をしてしまうのが彼女の美徳であり、悪癖だった。

 

 ◆

 

「やっほヒナちゃん。元気してる?」

 

「……あなたは、シャーレの先生?」

 

「うん。覚えててくれたんだね。ありがとう」

 

「……その時はアコが迷惑をかけたから。立場上無礼を働いた相手の顔を忘れる訳にはいかない」

 

 風紀委員会の執務室に先生がやってきた時、ヒナは正直言って気まずかった。

 まともに出会って挨拶を交わしていればそういうことも無かったのかもしれない。

 しかし風紀委員会とはいえゲヘナの生徒。そういう望みが高望みであることは彼女が一番よく知っている。

 

 行政官である天雨アコの独断による勝手な行動で他校の自治区を踏み荒らした挙句に先生を攫うとまで宣言したのだ。

 第一印象は恐らく最悪であり、当然その対象となった人間と正面から向かい合うのは厳しいものがある。

 

 会話らしい会話もアビドスの自治区にてカイザーが妙なことをしている、ということを伝えただけ。

 印象を覆す程にはならないだろう、というのがヒナの考えだった。

 

「………………」

 

 だがしかし。それ以上にヒナの思考を侵す要因があった。

 自分と同じように有名なシャーレの先生について回る数多くの逸話。

 その中でもとりわけ多くを占めるものがある。

 

 ヒナは今改めてその噂が嘘ではないことを確信していた。

 

(本当に、本当に大きい…………)

 

 先生とヒナの距離は離れている。

 ヒナは仕事机に座っていて、先生は扉から数歩歩いた先に立っている。数値にしておよそ5m。

 それなりの距離があるにも関わらず、彼女は妙な圧迫感を感じていた。

 

(何を食べたらあんなに大きくなるんだろう……?)

 

 胸も尻も脚も身長も、全てが規格外。

 もしかしたらカイザー理事にも劣らないかもしれない。

 

 ヒナは自身の胸を触ってみる。

 まな板だ。疑う余地など一切無いまな板具合だ。

 成長も小学生の時には既に止まってしまった。17歳になった今でも小学5年生の時の水着が着れてしまうくらいだ。

 

 今更そんなことにコンプレックスを抱いている訳ではないが、ああも育ち切った体を見てしまうと思うところが無いでもない。

 

「お疲れだね」

 

「……別に。これが私の仕事だから」

 

「そっか。頑張ってるねヒナちゃんは」

 

「別に、普通」

 

 気まずさからか、ヒナは返事を素っ気無く返してしまう。

 若干態度が悪かっただろうか? そんなことを考えていると、先生は彼女との距離を詰めてくる。

 

 そして座っているヒナを思い切り抱きしめた。

 

「――――――は?」

 

 思考が停止した。

 顔面が柔らかい感触で一杯になる。

 一瞬意識が沈みそうになって、ヒナは反射的に体を戻した。

 

「な、なななななななななななななな、何を……!?」

 

「ん~? だって疲れてそうだったから」

 

「だ、だ、だからって、あんな……!」

 

 ヒナは自身の顔を真っ赤に染める。

 意味がわからなかった。一体何を考えているんだこの人は。

 

 ただハグをされただけだというのに、ヒナの頭は真っ赤に茹で上がってしまった。

 それだけ先生の体はエロスに満ちている。

 

「良いじゃん良いじゃん。こんな時間まで仕事してるなんて不健全だよ。ほら、おいで? 少し休もうよ」

 

「あ、……あぅ」

 

 先生に手を引かれ、席を立つヒナ。

 そしてそのまま休憩用のソファに導かれる。

 

「ほら、ヒナちゃん。おいで?」

 

「…………っ」

 

 ヒナはゴクリと生唾を飲み込む。

 近くで見るともっと凄い。とんでもない迫力だ。しかも触り心地は最上級。

 これを全身で浴びたらどれだけ気持ち良いだろうか。

 想像したら胸が熱くなる。

 

 そしてヒナは躊躇いながら先生の背中に手を回す。

 そしてゆっくりと全身を彼女に預けた。

 

「――――――――――――――――ああぁ」

 

 気持ちいい。

 温かくて、心地良くて、少し甘い香りがする。

 この感覚に、いつまでも浸っていたい。

 どれだけ高級なベッドよりも、抱き枕よりも、先生の体は優れていると、ヒナには断言出来る。

 それ程の心地良さだった。

 

「よ~し、よ~し。ヒナちゃんは可愛いね~」

 

「あ、あぅぅうう」

 

 先生の胸に顔を包まれながら、後頭部を優しく撫でられる。

 普段張っていた気が一気に抜けて、ヒナの全身がふやけていく。

 

「こんな時間まで大変だったね~。ヒナちゃんは色々言われてるみたいだけど、風紀委員会の子達の面倒見たり、お仕事頑張ったりしてるの、先生知ってるからね~」

 

「せ、せんせぇ……」

 

 ヒナは先生の体をよじ登り、更に深く沈めていく。

 

「アコも、イオリもチナツも頑張ってる。そんなことはわかってるけど……」

 

「うん」

 

「私だって頑張ってるの……」

 

「知ってる。ヒナちゃんは偉いね」

 

「ゲヘナの皆は自由過ぎるから……。それに万魔殿の連中も……」

 

「うんうん。マコトちゃんには私から少し厳しく言っておくからね~」

 

「せんせぇ、ありがとぉ……」

 

 ヒナはすっかりふにゃふにゃだ。

 体格に合わせて精神が逆行しているようにすら感じられる。

 

 2人が沈黙し、動かなくなったことで自動照明の電気が消える。

 部屋の中の照らすのはガラスの向こうから差し込む淡い月明りのみ。

 静かに吹き抜ける夜風のような時間が2人の中で過ぎていく。

 

「寝ちゃったか……」

 

 寝息を立てているヒナの頭を撫でながら先生は物思いに耽る。

 真面目なのは良い事だ。だけどヒナの場合は些か度が過ぎる。

 ゲヘナという場所の治安に大いに問題があるのはわかっている。だが彼女はまだ子供だ。休める時には休んでほしいと、切に願ってしまう。

 

 以前先生はハスミに対し、体が大きいのはそれだけ頑張っているからだと言った。

 では小さい生徒はそうではないのか? 否、そんな筈は無い。

 体の大きさなんて関係なく、頑張っている子は頑張っている。

 

 誰よりも優秀な力を持ちながら、それを皆のために使える生徒が居る。

 だから先生は大人として、少しでもそういう子が報われるような世界にしたい。

 

「先生ってやる事多いな……。ま、慣れてるけどね」

 

 先生は仮にも元経営者だ。生徒の想いの千や二千、汲み取ってみせる。

 かつて自分が鮮烈に憧れた、あの教育者を越えられるくらいにはなってみせる。

 

「ん、せんせぇ……。もっとぉ……」

 

 ヒナの寝言が小さく響く。

 

「ヒナちゃんが疲れた時は言ってね~? 先生はいつでもウェルカムだからさ~?」

 

 2人の夜の時間は、もう少しだけ続いていく。




先生の前世は超巨大企業のCEOです。めっちゃ良いとこの生まれで苦労もあったみたいですね~。
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