ウチの戦隊ブルーが悪の女幹部として配信してるんだけど、どうすれば良いと思う?   作:新月

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大切なお知らせがあります。
一部設定が変更になりました。

大きな違いは、「涙(るい)と聖夜が恋人同士 → まだ正式に付き合っていない」に変更になりました。
具体的には、お友達から、状態です。

それに伴い、過去話
48話「番外編 私の運命決められてるんだけど、どうすればいいと思う? 」
50話「俺の事が紹介されてるんだけど、どうすればいいと思う? 」
が修正されました。

一度公開したものの設定を変更してしまって、大変申し訳ありません。
今後の展開を書いていく上で、どうしても描写に制限が掛かってしまう様になってしまって、今の内に変更する事にいたしました。
どうかこの上で、この小説にお付き合いし続けてくれるとありがたいです。


番外編 レッド先輩いないんですけど、どうすればいいッスかね?

「あー……まだ頭がちょっとフラフラするッス……」

「イエロー、大丈夫? 回復足りなかった!?」

「いや、大丈夫ッス。なんとなくそんな気がするだけで、実際にはもうそんなに。ピンクちゃんありがとうッス」

 

 私はピンクちゃんにそう言って、改めて一緒に歩き出した。

 ここは【ジャスティス戦隊】の本部。

 この間大怪我した時、ピンクちゃんに回復を掛けてもらったッスけど、まだなんとなく調子が出ていない。

 ピンクちゃんの言うとおり回復が足りないのか、もしくは……“精神的”なものなのか。

 どちらにせよ、本調子とは言えないだろう。

 

「そう? それでも、調子悪かったら言ってね。その度にまた回復掛けてあげるから!」

「ありがとうッス、ピンクちゃん。ま、レッド先輩もいないですし、この程度で弱音は吐いてられねーッス。もっと頑張るッス」

「そういえば、今日はブルーも休みだよね。明日からまた来るけど」

「そうッスねー。レッド先輩と一緒に長期休みしたーいって嘆いていたッスけど、まさか会いに行ってたりして……」

「でもグリーンが、“レッドは海外旅行中”って言ってたよー?」

「あー、じゃあ1日じゃ多分無理っスね。ブルー先輩は完全に私用ッスか」

 

 でも実際レッド先輩今何してるッスかね? 

 あれから数日経ちましたッスけど、連絡取ろうと思ったらなんかずーっと返信来ないし。

 気になってグリーン先輩に相談したら、グリーン先輩曰く、海外旅行中だからそのせいで通信制限掛かってるんじゃ無いかって話ッスけど……

 海外旅行でスマホ通信制限あります? って聞いたら、通信代が……と、グリーンさんボヤいてました。

 なんか海外旅行で、スマホの通信設定しないと馬鹿高い通信料取られる場合があるから、Wi-Fiしか使わない人がいるとかなんとか。

 レッド先輩もそのWi-Fiオンリーなんスかねえ? なんかケチ臭いッス。

 そんなイメージあんま無かったッスけど……まあ、無駄遣いもあまりしないイメージもあるッスね。

 そう言うこともあるんでしょう。帰ってきたら色々写真見せて欲しいッスね! 

 

「ま、何はともあれ、私とピンクちゃんとグリーン先輩の3人だけッスか。気合入れて頑張ろうッス!」

「おー!」

 

 ……とは言ったものの。

 今日は特に出撃の予定も無く。

 せいぜい身内でトレーニングくらいだから、無理しない程度に頑張るッスか。

 そう思いながら、歩いていると……

 

「おー、ピンク、イエロー。ちょっといいかいー?」

「あれ、長官?」

「どうしたッスか? こんな廊下で」

 

 すると珍しく、神谷長官が前から歩いてきて声を掛けてきた。

 珍しいッスね、いつも本部の長官室に篭ってるのに。

 

「いやー、聞いてくれよイエロー」

「ピンクだよ?」

「実は、“お客さん”が来ていてさ。グリーンが今相手しているんだよピンク」

「イエローッス。って、お客さん?」

 

 誰だろう? そんな予定無かったッスよね? 

 まあとにかく、君たちも会いに行って〜、と長官に見送られ、私たちもさっさと向かう事にした。

 しかし、なぜわざわざ長官が歩いて来てまで伝えに来たのだろう、通信で事足りるだろうに。と、疑問に思いながら向かっていると……

 

 

 ──────。────。──────。

 

 ……なんか。めっちゃピリピリしたオーラが。扉越しにビシバシ伝わってくるッスけど……

 え、何これ? 

 

「い、イエロー……っ」

「お、おー、よしよし。ピンクちゃん大丈夫ッスよ」

 

 私は怯えているピンクちゃんを宥めながら、扉の方を見つめ直した。

 ……いや、やっぱ変なオーラ見えるっす。いや、そんな気がするってだけッスけど。

 え、何? 何の雰囲気? 分からないけど、なんかあんまり良く無さそうってだけは分かるッス。

 神谷長官、まさかこれから逃げて来た? だから廊下歩いていたって事? 

 

「ま、まあ、入るッスよ……」

「う、うん」

 

 とりあえずずっとこのままでいるわけにもいかず。

 私たちは勇気を振り絞って扉を開けた。

 

「お、お邪魔しまーす、ッス……」

 

 プシャーッ←(扉が開く音)

 

「────────────────」

「────────────────」

 

 プシャーッ←(扉が閉じる音)

 

「お邪魔しましたー、ッス……」

「イエロー!? 帰っちゃダメだよ!?」

 

 いや無理。無理ッス。

 何あの絶対零度な空気。ピリピリした雰囲気、あれが原因じゃ無いッスか。

 なんかグリーンさんがテーブル越しに誰かと話してたっぽいッスけど、誰っすかアレ。

 いや、話してたか? ずっと無言で向かい合っていたような……

 

 プシャーッ←(扉が開く音)

 

「……あら。他の【ジャスティス戦隊】のメンバーかしら」

「うぇひゃッっスよほいッ?!!」

「何語かしら?」

 

 気がつくと、扉が再度開けられて、中にいたグリーンさんじゃ無い誰かが立っていた。

 ──綺麗な銀髪だった。長い髪で、とてもビシッとした雰囲気を感じる。

 目元がかなりのつり目だ。

 バリキャリウーマン、ってイメージだろうか? とても仕事が出来そうな雰囲気のあるクールな女性だ。

 

「え、えーっと、どちら様で……」

「あ! たまにグリーンと会ってる人!

「え、そうなんッスか?」

「うん! よく知らないけど!」

 

 ピンクちゃんが元気よくそう言って、改めてその女性を見直してみた。

 この綺麗な女性が、グリーン先輩の知り合いって事ッスか……? 

 

「ええ、久しぶりね。心ちゃん、よね。そっちは……」

「い、イエローッス。あ、あの、もしかして“ヒーロー”、なんすか?」

「ええ、一応ね」

 

 そう言って、銀髪の女性はガジェットを懐からサッと取り出して見せてくれた。

 なんだ、同じヒーロー仲間だったッスか。警戒して損したッス。

 ……いや、あれ? じゃあグリーンさんと空気悪かったのは……? 

 

「二人とも、入りなさい。“あなた達にも関係がある話”、だから」

「? はーい?」

「は、はいッス……?」

 

 そう言って、私達は言われるがままその女性に誘われて部屋に入っていった。

 そして、その女性がテーブル付属の椅子の一つに座り出す。

 

「────────────────」

 

 向かいには、両手を目の前で組んで肘をついているグリーンさんがいた。

 めっちゃ怖えぇッス……。

 

「さて、話の続きといきましょうか」

「話す事なんて無い」

 

 ピシャリと。拒絶100%の声色で、グリーンさんがそう言った。

 え、何、何があったッスか? こんなグリーンさん見たこと無いッスけど……

 いや、そもそも……

 

「あ、あのー。グリーン先輩、この女性はどなたで……」

「知らん」

 

 拒絶120%の声色。逆に何か知ってそうな感じがする。

 この疑問に答えたのは、その女性からだった。

 

「あら。仮にも“元カノ”に対して随分な言い草ね」

 

 ……………………………………………………? 

 もとかの? 元、カノ? 

 

「っえええええぇぇぇ────ッ?!! 鋼、この人と恋人だったの!?

「ん、終わった話」

「終わらせ“”のよ、そっちが勝手に

 

「「………………」」

 

 また互いに無言に逆戻り。

 い、いたたまれねえー……ピンクちゃんとかオロオロしてるッスよ。

 ひとまず、この空気をなんとかしようと、話題を降ってみる。

 

「え、えーっと。なんて戦隊のヒーローなんッスか? ヒーローネームを教えて頂けると……」

「グ──いえ、“イース”。そう名乗らせてもらうわ」

 

 イース? そんなヒーローがいたんッスね? 

 初めて聞いた名前ッスけど。何処の戦隊所属なんだろう? 

 とりあえず、このまま話題を降り続けて空気を変えて……

 

「ねえねえ。結局なんの話をしてたの?」

 

 ピンクちゃんんんんんんんッ?!! 

 

「別に大した話はしてないわ。確か、あなた達のリーダーのガジェットが壊れてしまったのでしょう?」

「う、うん。レッドのガジェットが壊れちゃった」

「そう。それで、二ヶ月間の完全休止。それで、提案に来たのだけど……」

 

「── “佐藤聖夜(カレ)、私の部隊で引き取ろうか”って話を、ね」

 

「あ”?」

「ええ!?」

 

 ────は? 

 

 

 ☆★☆

 

 

「──おっはようー! 有給明けの出勤はだるいわねー! まあ今日も頑張っていこ……“なんか訓練所が大崩壊”してるんだけど!? 何事!?」

「あら、こんにちは」

「どちら様!?」

「なんやかんやあって、“暫くこの部隊の臨時メンバーになったイース”よ。よろしく」

「どゆこと!?」

「ん。コキ使って」

「どうしてこうなったのー!?」

 

 レッド先輩。

 早く帰ってきて欲しいッス。

 氷漬け塗れになった訓練所を見て、私は切実にそう思いました。

 


 

 ★空雲雷子(そらくもらいこ)

 21歳

 167cm

 黄髪

 秩序・善

 

【ジャスティス戦隊】のイエロー。

 レッドの後輩。

 

 ピンクに大怪我を治してもらったが、微妙に不調のまま。

 何か何処か精神的に引きずっているのかも。

 

 

 ★大地心(だいちこころ)

 

 10歳

 130cm

 ピンク髪

 秩序・善

 女

 

【ジャスティス戦隊】のピンク。

 

 大地鋼に彼女がいたと言う事実にびっくり。

 たまに出会ってはいたなーと、心当たりはあった。

 なんだか彼を取られてしまったようで、複雑な気持ち。

 

 

 ★大地鋼(だいちはがね)

 

 34歳

 184cm

 緑髪

 秩序・善

 男

 

【ジャスティス戦隊】のグリーン。

 

 ただでさえ、レッドの事で頭がいっぱいいっぱいなのに、元カノ襲来。

 その上、ふざけた提案してきたのでブチ切れ。

 この後表出ろして、訓練所が大崩壊するまで戦った。

 暴れて精神的に少しだけ落ち着いた。

 

 実はイースに対して、かなり負い目を感じている。

 

 

 ★白原雪音(しろはらゆきね)

 

 35歳

 172cm

 銀髪

 中立・善

 女

 

 自称、イース。

 グリーンの元カノ。

 

 元カノに関して、めっちゃ色々複雑な事情があるらしい。

 具体的に別れたのは、約10年前。

 彼女に取って、寝耳に水な話だった。

 

 今回彼女が提案した“佐藤聖夜の引き取り”は、2割本気、8割冗談。

 グリーンが側から見てもいっぱいいっぱいだったのに気づいて、ガス抜きも兼ねてワザと爆発させた。

 模擬戦というなの大喧嘩をして、互いに多少冷静になった所で出した妥協案で、彼女が暫く【ジャスティス戦隊】に所属する事に落ち着いた。

 妥協したようで、実はこれこそが彼女の本命だった。

 暫くグリーンの様子を見るつもり。

 

 ちなみに本気は出したが、全力では無い。

 

 

 ★天野涙(あまのるい)

 

 22歳

 168cm

 青髪

 混沌・善

 女

 

【ジャスティス戦隊】のブルー。

 兼、【カオス・ワールド】の幹部、“コバルト・ティアー”。

 

 なんか知らない間に臨時メンバーが増えていてびっくり。

 ていうか、この人って確か……

 




ジャスティス戦隊側の描写が足りないと思って、可能なら章終わり毎に番外編を追加していく事になりました。

感想、評価があるととても嬉しいです。

設定変更の件について、誠に申し訳ございませんでした。
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