パオズ山にて、一人の老人が森を歩いていると、赤いメッシュが入った黒髪に黒いパーカーを着た少年が倒れていた。
「そこの若いの!大丈夫か!」
「う・・・うぅ・・・。」
「おぉ。目を覚ましたか。」
「こ、ここ・・・は?」
「ここはパオズ山じゃ。お主、こんな所に倒れてどうしたんじゃ?」
「わ・・・からない・・・。」
「わからない?もしや記憶がないのか?」
「・・・名前だけしか・・・思い出せないっす。」
「そうか・・・なら記憶が戻るまで家に来るかい?」
老人の言葉に少年は驚きの表情を見せた。
「い、いいんですか?もしかしたら悪者かもしれないっすよ?」
「なぁに。心配は無用じゃ!こう見えても儂はそれなりに強いんじゃよ。それにお主は心優しい人間だと儂の直感が言っておる。」
「そう・・・っすか。・・・あり・・・がとうございます。」
「お主、名は何というのじゃ?」
「カゲチヨ・・・っといいます。」
「カゲチヨ君か。儂は孫悟飯じゃ。」
カゲチヨが孫悟飯に拾われてから数百年。様々な出来事を振り返っていた。
孫悟飯の家に住始め、義理の祖父となり、弟子となって修行しながらも生活をし、赤ん坊だった孫悟空を拾って、義弟として育てたりとしていた。
孫悟飯が亡くなった後も二人で生活していたところにブルマと出会い。七つ集めると何でも願いが叶うドラゴンボールの話を聞き、球を集めるために冒険に出た。
旅先で、亀仙人やウーロン、ヤムチャ、クリリン、天津飯、餃子。他にも色んな人達と出会った。
「まさか、最初の願い事がギャルのパンティーだったとは・・・。まぁあれでも一応世界を救ったのは間違いないんだがな。」
その後、天下一武道会に参加したり、レッドリボン軍を壊滅したり、復活したピッコロ大魔王と戦ったり、神殿の神様に会って修行したりなど色々と経験してきた。
「俺がただの人間じゃなく吸血鬼とゾンビのハーフだって知ったのは神殿で神様の所で修業した時だったっけか。通りで瀕死状態でもすぐに治るわけだ。」
数年後には悟空と牛魔王の娘のチチの息子の悟飯が生まれ、農家や株なので稼いだりなど平和な日常を送っていたが、ベジータ達サイヤ人が来襲してきて、ピッコロ達が死んでしまった。
「ニーラっていうサイヤ人の血を吸ったおかげか、サイヤ人細胞が体内に取り込んだんだよな。そのおかげでその先の戦いにもついて行けるようになったし、あの戦いから吸血鬼化をコントロール出来るようになった。」
ベジータ達に殺されたピッコロ達を蘇らせるためにナメック星に行って、フリーザ軍とベジータとカゲチヨ達でドラゴンボール争奪戦をしていた。
「俺が別世界の人間だって知ったのは最長老様と出会ったからだよなぁ。」
ギニュー特戦隊や強敵フリーザと戦い。悟空が伝説の超サイヤ人に目覚め、フリーザと激戦を繰り広げ、ナメック星が消滅した。
ポルンガによって悟空とフリーザ以外、地球に戻ったカゲチヨ達。ポルンガでクリリンたちを蘇らせ、新しいナメック星に帰っていった。
悟空がいない地球に、クウラ一味が地球に来襲、カゲチヨは吸血鬼化にサイヤ細胞が加わって新たに変身、超サイヤ人と同等の「超吸血鬼サイヤ」に目覚め、クウラを撃退した。
「自由自在に変身できるのに苦労したもんだ。・・・しかし「超吸血鬼サイヤ」っていうのはちょっとダサかったかな?」
メカ化したフリーザ親子が来たり、未来からやってきたトランクスが人造人間の事を知らせに来たり、人造人間との激戦、ベジータの超サイヤ人化、セルとの闘い、精神と時の部屋、セルゲームなど、戦う日々を送っていた。
悟飯がセルを倒した数日後、天下一大武道会にカゲチヨ達は参加するも、ボージャック達と戦うことになった。
ボージャックの脅威から数年、悟飯とカゲチヨはサタンシティにある学校に通ったり、数年ぶりの天下一武道会に出たり、界王神、バビディやダーブラ、復活した魔人ブウとの激戦を繰り広げた。
「あん時は、どうなる事かと思ったが、ミスターサタンのおかげでブウを倒せたもんな。あの人が一番のMVPだな。俺や悟空やベジータだけじゃ、地球全員の元気は集められなかった。」
特大元気玉でブウを倒して、平和な日常を送って数か月。復活したヒルデガーンの脅威に立ち向かったりもしていた。
10年後には、悟飯とビーデルが結婚。パンという又姪が出来たり、悟天とトランクスたちも成長し、久々の天下一武道会でブウの生まれ変わりのウーブと悟空の戦いを観戦したりもした。その時、悟空はウーブを強くするためにウーブの故郷へと飛んで行った。
「あの時は、チチの機嫌をとるのに苦労したな。」
悟空がウーブと修行してから5年。
究極のドラゴンボールによって悟空が小さくなったり、宇宙に散らばったドラゴンボールを探しに行ったりしていた。
「一年以内に探さないと地球が消滅するときたもんだ。広い宇宙探し回って大変だったな。」
ドラゴンボールを探してる最中に、ツフル人が作ったベビーと遭遇。地球に来襲し、全地球人に寄生し配下にしたベビーとの激戦する際中、悟空は超サイヤ人4に覚醒。ベビーを倒した。
「結局、ベビーがドラゴンボールを使ったせいで地球は爆発したんだよな。ピッコロと共に。・・・あいつ、あの世でも元気でやってんのかな?」
その後、平和が続いていたが、ドクターゲロとドクターミューが地獄で作った17号とこの世にいる17号が合体してスーパー17号となり、激戦を繰り広げ、悟空とカゲチヨと18号の連携で勝利した。
スーパー17号に殺されたクリリンを蘇らそうとドラゴンボールを探していたらボールにひびが入り、神龍でなくドラゴンボールのマイナスエネルギーにより出現した邪悪龍たち出現し、戦うはめになった。
超一星龍との戦いで激戦を繰り広げ、悟空の元気玉で倒した。
「悟空は神龍に乗ったまま何処かへと行ったきり帰ってこなかったな。生きてるのか死んでるのか・・・。」
悟空が消えてから100年後。年老いたパンとパンの玄孫の悟空Jrと共に暮らすもパンが病気で倒れてしまい、悟空Jrは四星球を探しにパオズ山へと行ってしまった。
天下一武道会で悟空JrとベジータJrとの戦いを観戦。
「そして、さらに数十年後。パンも悟空Jrも亡くなって、知ってる人は誰もいなくなったな・・・。不老不死なのも考え物だな。」
感傷に浸ってるカゲチヨの背後に何者かが現れた。
「そういえば、あんたが居たな。久々ですね。界王神様。」
数百年ぶりに、自分を知っている人物に軽く挨拶をするカゲチヨに界王神は微笑みかける。
「えぇ、お久ぶりですねカゲチヨさん。ベビーとの闘い以降でしょうか。」
「そうっすね。・・・それにしても、キビトさんと分離したんすね。」
「えぇ。ナメック星のポルンガの願いで分離させました。合体したままだと都合が悪いので。」
「そうすか。・・・それで、俺に何の用っすか?遊びに来たっていうわけじゃないでしょ?」
「はい。カゲチヨさん。自分の世界に帰りたくありませんか?」
「!?」
記憶が失った状態で孫悟飯に拾われてから数百年、記憶は戻らず、自分がどんな存在でどんな世界で生きてきたのか分からずに年月が経った。
「今更すぎじゃないっすか?俺がこの世界生きてきた。自分の世界に帰れるって言われても、ピンとこねぇーっすよ。」
「すみません。カゲチヨさんの世界を探してたら、数百年たってしまいました。」
「俺のためにわざわざ探してくれたのはありがたいですが、俺はこの世界に居続けますよ。悟空たちが居たこの世界に。」
前までだったら、帰りたいと思っていただろう。だがずっとこの世界で生きてきた。もう自分は数百歳になり、今更帰りたいとは思えなかった。そんなカゲチヨにこまった表情をする界王神。
「カゲチヨさん。記憶のないあなたに言ってもピンとこないと思いますが、あなたには大切な人たちや、やらなければいけない役目があるハズです。」
「・・・・。」
「急にこんなこと言われて困惑してるかもしれません。ですので、今日一日じっくりと考えて明日また答えを聞きに来ます。」
そう言って、界王神は瞬間移動で帰っていった。
カゲチヨは農作業しつつも帰るかどうか考えても答えは出せず、この世界に居続けると言っていたが、心の中は迷っていた。確かにこの世界に愛着はある。だが、悟空だけでなく悟飯やベジータ、そして今まで会ってきた人たちは全員亡くなり、ずっと独りぼっちだった。自分の世界に帰れば自分を知っている人が居るのかもしれない。
でも、もしこの世界がまた強敵が合われたら?
その時に地球を守れる戦士は居なくなる。
自分の世界に帰ったとして、本当に自分を知る人はいるのか。
居たとして年月が経ち過ぎて、もう死んでしまってるじゃないだろうか。
元の場所に戻っても記憶が失ったままなのかもしれない。
そんなネガティブなことを考えていた。
ベッドに寝っ転がりながらずっと考えていた。
「どーしたらいいんだか。」
誰もいない部屋で、そう呟く。
カゲチヨの言葉に答えるものなどいない
・・・ハズだった
「帰れる場所があるなら帰っちまってもいいんじゃねぇーか?」
「!?」
聞き覚えのある声にカゲチヨは勢いよく起き上がり、声の出先の方を向くと、そこには、長年一緒に居た、よく知ってる人物。
「ご、悟空・・・・。」
「オス!久しぶりだな~、カゲ兄ちゃん!」
一星龍との戦いで、神龍に乗ったまま消えていった悟空が、今、カゲチヨの前に変わらない姿で立っていた。
「お、お前・・・本当に悟空・・・なのか・・・。」
「何言ってんだよ。オラは孫悟空だぞ。」
久々の再開だっていうのに、しんみりとした表情どころか、いつもの軽い雰囲気漂わす悟空に、カゲチヨは涙を流した。
「バカヤロー!お前が神龍に乗ったきりどっか行きやがって・・・っ!あれから何年経ってると思ってんだよ!」
「わりぃーな。オラにも色々と事情があってな。」
カゲチヨの怒りにこまった表情をする悟空。だが、なぜ今まで帰ってこなかったのか、カゲチヨは薄々気付いていた。
「お前は、一星龍との戦いで命を落とした。だが、何の奇跡か一時的に蘇って元気玉で一星龍を倒した。」
「・・・・」
「今のお前はどういう存在か分からない・・・けど・・・また会えて嬉しいぞ。」
「あぁ。オラもだ。」
変わらない容姿のままの再会に、二人は笑みをこぼした。
カゲチヨは悟空が去った後の経緯を説明し会話を楽しんだ後、本題に入ることにした。
「それで、何で俺の前に現れたんだ?」
「自分の世界に帰るかどうか悩んでたんだろ?」
悟空の返答に沈黙が流れる。確かに、自分の世界に帰るか帰らないか悩んでいた。しかも答えは明日には出さなきゃいけない。この世界には悟空たちやほかのみんなとの思い出がある。そんな世界と別れたくないと思っている。
「なぁ悟空。お前だったらどうする?」
「ん~。そ~だな~。」
腕を組み、首を少し横に傾けながら悩む。
悟空の返答を黙って待ってると悟空は前を向き答える。
「オラは自分の世界に帰るかな?」
「それはなぜだ?」
悟空の意外な答えにカゲチヨはその答えの理由を聞いた。
「元の世界に強ぇ奴がいるかも知んねーだろ?」
その答えにズッコケてしまった。
何とも悟空らしい理由。
「それによ。元の世界にカゲ兄ちゃんの家族とか居るんじゃねーかな?心配してると思うぜ?」
「・・・・」
「カゲ兄ちゃんがどうしたいか、オラはどうこう言えねぇけんどよ。帰りたいって気持ちが少しでもあったらよぉ。いっちょ行動してみたらいいとオラは思う。」
何とも、悟空らしくない言葉にカゲチヨは吹き出し、軽く笑った。
パンが死んだ以降、心奥底から笑ったのは久しぶりだった。
「そーだな。お前の言うとおりだ。うじうじ考えてたって仕方がないな。」
決心がついた。帰ろう、元の世界へ。
この世界と別れるのは寂しい。だが自分には帰る場所がある。
家族が・・・・仲間がいる。
やらなければいけない事がある。
少しだけ、失った記憶から、高身長で白髪で犬耳と尻尾が生えた男性と、青髪で小さな角が生えた女性の姿の記憶映像が流れた。
この二人とは一度もあったことない。
だけど知っている。
姿形だけでなく、そいつらと過ごした日々。
少しだけ、少しだけだが思い出した。
「俺は・・・ヒサとシディの元に帰らなきゃないけない。」
「そのヒサっちゅう奴とシディっちゅう奴がカゲ兄ちゃんの仲間か?」
「あぁ。大切仲間で・・・家族だ。」
「だったら、尚更帰らなきゃだな!」
「あぁ・・・。悟空」
「ん?」
「ありがとうな。」
「へへ。どーいたしまして。」
答えを出したカゲチヨを見て納得した悟空は、外に出て飛んで帰ろうとする。
「んじゃ。オラもう行くな!」
「悟空。」
「なんだ?」
「また会えるか?」
「おう!いつになるか分からねぇけど、また会えるさ!」
そういって、悟空はカゲチヨを見ながら上空に飛んでいき、大きく手を振り別れの言葉を言う。
「また会おうな~。バイバ~イ!!」
見えなくなるほど飛んでいき、悟空の気がまるでいなかったかのように消えていった。
「じゃあな。悟空。」
カゲチヨが今まで倒してきた敵
・栗満満(オリキャラ) 桃白白の同業者。
・コンガ(オリキャラ) ピッコロ大魔王が生み出した魔族。
・ニーラ(オリキャラ) サイヤ人の生き残り。ラディッツ以上ナッパ未満
・グルド
・クウラ
・人造人間19号Ver.2(オリキャラ) 19号と兄弟機。
・ビドー
・ブージン
・ギョアーク(オリキャラ) ボージャック一味の一人。
・カーブラ(オリキャラ) ダーブラの弟。
・五星龍
ほとんどオリキャラばっかだし、名前だけで一生出ないです。
※吸血鬼化についての修正をしました。
吸血鬼化と超吸血鬼を分けることにしました。
吸血鬼化→界王拳
超吸血鬼→超サイヤ人
という扱いになっています。