俺らカレコレ屋3人で撮った写真を怪しい広告に許可無く使われた。
正直、こういう使われ方されると、信頼性を損なうどころか仕事にも支障きたす。
「このまま放っておくわけにはいかないね。」
「あぁ。話し合いで解決できればいいが。」
「期待はしない方がいいだろうな。」
証拠としてカメラを回して、俺はスマホで広告のチラシに書いてあった電話番号にかけてみた。
結果は予想通り代理店に依頼してるだのなんなのでのらりくらりとそれっぽい事言って通話を切りやがった。
「・・・切られたね。」
「想定内だがな。」
「どうする?」
「とりあえず、広告に書いてある住所に向かおう。」
「それしかないかぁ・・・。」
正直、住所通りだったとしてもあの手この手で躱しそうだがな。
「直接話してみない事には始まらないしな。」
「そうだな。早速行こうぜ。」
カレコレ屋から出て、広告に書いてある住所を頼りに移動するが、目的地が近くなっているのに辺りは住宅地で会社のような建物は見当たらなかった。
「・・・ここか?」
着いた場所はただのアパートだった。
「・・・本当にここだってるのか?」
「ホームページに載ってる住所は確かここって・・・。」
そうスマホと睨めっこするヒサとシディ。
俺はこのアパートの気を探るが、人が居る気配はなかった。出掛けているのかもしれないが、看板もないからここではないことは分かった。
住所はおそらくダミーだろう。
「こうなったらプランBだ。ヒサ、ハッキング頼む。」
「わかった!任せて!」
ヒサの電気操作でハッキングが開始された。
「探せるか?」
「こういう小さな詐欺をしてる人って、似たような手口を複数に使ってるからかえって特定しやすいんだよ。」
しばらく待っていたら、ハッキングが出来た様だ。
「ここからそんなに離れてない」
「よし、すぐに向かおう。」
「ここか。」
ヒサの案内により俺らはオフィスビルのドアまでやってきた。
「カゲチヨ。表札に何も書かれていないフロアがあるぞ。4階だ。」
「わかりやすくて助かった。ヒサ、お手柄だ。」
「うぇ!?ちょ、ちょっと!?/////」
ヒサの頭を乱暴に撫でた後、俺らはビルの中に入り、インターオンを鳴らす。
「・・・うぅ、なんか緊張してきた。」
「やましい事はしてないんだ。堂々としてろよ。」
「う、うん。」
インターホンから先ほど通話した男が出た。
『はい。』
「ア”ー、先ほど電話したカレコレ屋のものですけどー。」
『!?』
「なんか電話じゃ碌に話聞いてもらえなかったんで直接来ましたー。」
さて、どうでるかな?
『・・・申し訳ありませんがアポイント無しでは・・・。』
まだ白を切るつもりか・・・。まぁいい。
「俺らがここに居るって意味・・・分かって言ってます?」
『・・・っ。』
「話す気がねぇなら、このまま交番に行くかね。丁度住所も知ってるし証拠もあるし。」
『・・・かしこまりました。お入り下さい。』
先ずは侵入で来た。さて、次は直接対面だな。
正直な話、手っ取り早く殴って済めばいいがそうもいかないのが世の現状だな。
レッドリボン軍やフリーザ一味と違って、法を盾にするやからだからな。慎重に行かないとな。
鍵が開けられ中に入ると、スーツ姿の男性が出迎えた。
「ようこそいらっしゃいました。先ほどは申し訳ありません。こちらの確認不足で・・・。」
思ってないことを・・・。
「御託はいい。早速話始めようか。」
「そ、そうですか。ではそちらにお掛け下さい。」
俺とシディは男の正面に、ヒサメはカメラを持って真ん中に座る。
「あなたもそちらの席に・・・。」
「私はここで大丈夫です。」
「そうですか。・・・ところでそのカメラは・・・。」
「話を記録するためだ。」
「申し分けありませんが・・・。」
「アンタ等の業務内容は写すつもりはねぇよ。それとも、記録したら不味い事でも?」
「・・・いえ、問題ありませんよ。」
さて、話し合いを開始する俺達。男は俺らの事を褒めちぎるが、正直こんなに褒められて嬉しくないと思ったのは初めてだ。
「私共もいつかカレコレ屋さんとお仕事をさせていただくのが夢だったんですよ。今回うちで取り扱っているサプリの宣伝を依頼させて頂こうと思ったのですが、何かの手違いで連絡が届かず結果としてお写真を無断で使用することになってしまいました。」
「手違い・・・ねぇ・・・。」
白々しい。最初っから一緒に仕事なんてしたいと思ってないくせにべらべらと口が回る。
百歩譲って手違いで連絡が届かかったとして、勝手に写真を使うのは、会社員としてどうなんだ?
こいつが喋ればしゃべるほど胡散臭く感じる。
まぁ、ドア側にこの男性より気が少しだけ強い奴らが潜んでるからまともな会社ではないことは明白だ。
「肖像権の侵害に営業妨害って、わかって言ってます?」
「犯罪いだとおっしゃりたいのですね。」
「そう言ったつもりだが?」
「なるほど・・・ですが考え方によってはある意味仕方がないとは思いません?」
「ほぉ・・・。」
「皆さんのような知名度のある方は多くの人に共通のイメージを持たれてることでしょう。パロディを作られて無断で利用される。・・・なんてことはきっとこの先も起こります。有名税とでも言い換えましょうか。」
勝手に使っておいてよく言う。
それは使われてる側は黙認してるだけだ。有名税だからって限度はある。
「仮にそうだとしても!勝手にこういうことされると困ります!」
「困るのはこちらも同じですよ。こうして会社に乗り込んで来て、えっと・・・なんでしたっけ・・・営業妨害?あなた方にも当てはまりますよね。実際にあなた方の対応で私達の業務が止まってるわけですから、立派な営業妨害ですよ。このままだと法的手段を取らざるを得ません。しかし私もそこまでしたくない、もしここで話を終わらすのであれば・・・・。」
「詐欺会社が何言ってやがる。法的手段?取れるなら取ってみろ。まぁ出来ねーだろうがな。逆に罰せられるのはお前等側だもんな。」
「・・・・。」
「俺らが帰らなかった場合、あんたがする事当ててやろうか?ドアの向こう側に居る奴らを呼び出して俺らを生かして帰さないって魂胆だろ。」
「・・・・全く、穏便に済ませたかったんだが仕方がない・・・。おい、出てこいお前ら。」
俺がそういうと、男は開き直ったかのようにそう言い捨て立ち上がり複数人呼び出した。
「なんだ?交渉決裂ですかぃ。」
「物わかりの悪いお客人を素直にしてやれ。」
「お、いい女。好きにしちゃっていいですか?」
「・・・さっさと済ませろ。」
なんともテンプレな展開だなこりゃ。
「画像の無断使用。詐欺商品に架空住所。そして見た目だけの雑魚そうな半グレ連中。違法組織の役満だな。」
「んだと!?舐めてんのかテメェら!」
「骨の1本や2本じゃすまねぇぞ。」
やめておけって言っても無駄だろうな。結局こうなるんだなと溜息を吐きたくなるよ。
「そうだな、骨の1、2本で済ませられるよう加減しよう。」
「ほどほどにね。」
こういう奴らは痛い目見ないと分からないタイプだからな。
半グレどもは俺らに襲い掛かるも、俺とシディによって倒された。
まぁ俺は一歩も動かずに気で吹き飛ばしただけだがな。
チッ。セルの真似してしまったぜ。
「な、なんなんだ・・・お前らは・・・!」
「カレコレ屋だ。」
結局動画見てるってのもホラだったか。分かってはいたが。
「・・・ん?なんだこれ?」
地面に散らばった資料の一枚を手に取った。
「・・・販売記録?」
「どうした?カゲチヨ。」
「どうやらこいつら。異宙の生物とか違法な薬品とかを仕入れて、結構な量をさばいてたみたいだぜ。」
これも証拠に押さえとくか・・・その前に・・・・。
「カゲチヨ!あの男が・・・!」
「わかってる。今から行ってくる。」
そう言って二人の前から消えて、走り出した車の後ろに立った。
「い、いつの間に!?」
「早い!!」
俺は去っていく車に向けて手の平を向け気を放った。
「はぁっ!!」
気の衝撃波に押され、車が前転し逆さになって倒れた。
「す、すご~い。カゲ滅茶苦茶強くなってない?」
「あ、あぁ・・・。(なるほど、ロットの時に大丈夫だと言った理由が納得できた。)」
「私たちが居ない間、カゲ頑張ったんだね。」
「そうだな。ヒサメ、俺達もカゲチヨの所に行こう。」
「うん!」
これにて、犯罪グループ共を警察に突き出し、証拠品のカメラを手渡してカレコレ屋に戻った。
「カゲ、あの動画ってアップとかしないの?」
「ちょいと過激だからな。だからあの映像はお蔵入りだ。」
「ふ~ん。・・・あ、所でカゲどうやって強くなったの?あの時、気合で車ひっくり返してたよね!」
「ん~・・・まぁ頑張って修行した・・・ってとこだな。」
「何か歯切れ悪くない?また隠し事~?」
「隠し事も何も、修行したのは間違ってない。頑張れればヒサとシディにだってできるさ。」
「じゃあ教えてよ~。」
そういって俺の背中にもたれかかる。
「暇が出来たらな。」
「今がそれじゃん。」
「今は夕飯の時間だ。」
「ウム。今日はヒサメの好きなハンバーグだぞ。」
「やった!」
俺らは笑顔でシディが作ったご飯を食べるのであった。
「セルの真似してしまったぜ。」
ドラゴンボールZのアニオリでサタンの弟子達を腕を組んだまま一歩も動かさず気で吹き飛ばすやり方。