KAREKORE Z~Z戦士のカゲチヨ~   作:yakyo

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戦闘力が可視化されたらどうなるか

「ふぅ・・・疲れた~。」

 

 

カゲチヨが購入した別荘の近くにある畑に、アヌビスことロットは作業をやり終え、水を飲んで一息ついていた。

 

そして、一足先に作業を終えたカゲチヨはというと・・・。

 

 

「・・・・・。」

 

 

目を閉じ立った状態で精神統一をしていた。

 

 

(終わってからずっと目を閉じたまま突っ立ってるだけだけど、何やってるんだろ?)

 

 

そんな疑問を持ちながらカゲチヨを見たロット。

 

しばらくして、カゲチヨはゆっくりと息を吸い目をゆっくり開けた。

 

 

「すぅ・・・はぁ!!」

 

「うわっ!!」

 

 

気合声を上げ、一気に気を高める。

 

カゲチヨの気の突風で、砂埃が巻き起こり吹き飛ばされそうになったロット。

砂埃が晴れると、サイヤ人細胞と血を活性化させて、超吸血鬼になったカゲチヨガ姿を現した。

 

 

「フッ!!はっ!!でりゃ!!」

 

 

素早くパンチやキックを繰り出し、一人で修行していた。

 

ロットはそんなカゲチヨの修行姿を真剣に見ていた。

 

 

「はぁ・・・・。」

 

 

修行してから数十分が経ち、カゲチヨは動きを止め深呼吸をした。

 

毎日、時間があれば修行していたカゲチヨの戦闘力は、血を飲んだバルボアよりさらに強くなった

・・・筈なんだが、本人は未だに納得してない表情していた。

 

 

(こんなんじゃ駄目だ。まだまだセカンドサイヤには程遠い。まずはこの状態を維持して通常状態になるまで慣らさないとな。でも、この状態で学校行ったりするのはちょっとなぁ。)

 

 

その辺は後で考えるか。

っと思い、超吸血鬼を解除し普通の状態に戻った。

 

 

「ふぅ・・・。」

 

「な、何か分からないけど凄いね。なんか髪の毛真っ赤に染まってたけど、あれって何なの?」

 

「ん?アレか?アレは超吸血鬼って言ってな。吸血鬼のDNAと気とサイヤ人細胞を活性化させた変身姿だ。」

 

「気?サイヤ人細胞?」

 

「あぁ~説明してないから言われても分からねぇか。ん~・・・。」

 

 

頬を指で掻きながら、なんて説明しようかな~っと考えた。

 

 

「まず気っていうのは、生きとして生きる生物の中にある体内エネルギーってやつだ。」

 

「それって誰でも持ってるの?」

 

「当たり前だ。お前やヒサやシディ、なんなら植物達にも気は存在するんだ。俺がいっつもここまでお前を連れて空を飛ぶだろ?」

 

「うん。」

 

「あれは舞空術って言って、気のコントロールで飛んでんだ。」

 

「そうなんだ!じゃあ僕も飛べるようになる!?」

 

「あぁ。ただコツをつかむのに時間はかかるがな。」

 

 

己自身、自由自在に空飛ぶのに1ヶ月くらい時間掛かったな~っと懐かしく感じた。

 

 

「それで、ヤサイ人?細胞って?」

 

「サイヤ人細胞な。ん~・・・細かく説明すると長くなるから手短に言うと戦闘民族サイヤ人って言う宇宙人の細胞が俺の体内の中に入ってるんだ。昔は吸血鬼化になるには人の血を飲まないといけなけど、今は血が無くても自由自在に変身出来るんだ。」

 

「へぇ~。」

 

「さ、もう帰るぞ。背中に乗れ。」

 

「徐行運転で頼むよ。」

 

「はいはい。」

 

 

ロットを背中に背負い舞空術で家へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私少年漫画が大好きで、戦闘力の可視化に憧れがあるんです!」

 

 

ロットを家まで送った後、カゲチヨはカレコレ屋に直行。

しばらくして依頼人の女性がやって来てソファに座り戦闘力について笑顔で語る。

 

 

「へぇー。」

 

(前だったら食いつきそうな話題だけど・・・今はそんなに興味ないのかな?)

 

(戦闘力の可視化ってフリーザ達が使ってたスカウターの様な物かな?)

 

 

昔のカゲチヨだったらテンション上がっていただろうが、今のカゲチヨは気合だけですぐに壊れそうな物としか思って無く興味は引かれなかった。

 

何なら、戦闘では邪魔じゃないかな?っとも思っている。

 

 

「それで私、作ってきたんです!戦闘力を可視化するマシン!」

 

 

そう言って腕輪の様な機械を出してきた。

それをカゲチヨらの腕に装着。

 

 

「これを私達に試してほしいって事ですか?」

 

「はい!戦う時の力加減で変動しますし、試作品なので誤差が出てしまうと思うのですが使ってみて記録をお願いしたいんです。」

 

「分かりました。」

 

「一つ質問いいですか?」

 

「何でしょ?」

 

「これ壊しちゃダメですよね。」

 

「いや、当たり前でしょ。」

 

 

ヒサメにツッコまれてしまっうカゲチヨ。

だがこれは仕方がない事で、少しでも本気を出したら簡単に機械を壊してしまうからだ。

 

早速ヒサメはソファから立ち、依頼人の前で機械の性能を試す為に能力を出し数値を図った。

 

 

「カゲはやらないの?」

 

「やってるぞ。ほれ。」

 

 

ヒサメに機械を見せたカゲチヨ。

機械には戦闘力「5」っと表示された。

 

 

「弱っ。」

 

「うるせーよ。戦闘力をコントロールして抑えてんだよ。」

 

「ふーん。」

 

「そーいうお前はどーなんだ?」

 

 

ヒサメの機械を覗き込むと「105」と表示。

 

 

「ふーん。まぁ一般人よりは高いんじゃないか?」

 

「何かその言い方ムカつく。戦闘力5のクセに。」

 

「何でだよ。」

 

 

ムスッとした表情でカゲチヨを軽くディスる。

 

 

「でも自分じゃこの数字が妥当なのかも分かんないし。何か不思議だね・・・。」

 

「へぇ~戦闘力を可視化する装置・・・。」

 

 

そこに、またバイトをサボって来たのかヨーメイがポテチ食いながらやって来た。

 

 

「いますよね。何でも数値にして優劣付けようとする人って・・・。」

 

「お前・・・またサボってきたのか?オーナーに怒られても知らねぇーぞ。」

 

「戦闘力5の雑魚チヨに心配されたくないですね。虫唾が走る。」

 

「お前なぁ~・・・言っておくが、シディはバイトで居ねぇーぞ。」

 

「べっ!べべべべつに私はシディさんに会いに来たわけじゃないですけど!?」

 

 

否定しつつも、顔を赤くして動揺しているヨーメイ。

分かりやすい性格である。

 

 

「ヨーメイちゃんも付けてみる?少なくてもカゲよりは数値高いと思うよ。」

 

「棘のある言い方だなぁ~。」

 

「是非!色々な方に試してもらいたいので!」

 

 

依頼人はもう一つ機械を取り出しヨーメイに装着させる。

 

 

「ちなみに能力とか関係なく戦闘力は計れますよ。」

 

「はぁ・・・。」

 

 

ヨーメイの数値は「22」と表示。

 

 

「ふふん!どーですか!これが私の実力です!」

 

「凄いドヤ顔・・・。」

 

「22かぁ・・・あっ。」

 

 

カゲチヨは数ミリの力を出して戦闘力をコントロール。

 

出た数値が「201」と表示した。

 

 

「あっちゃ~。力加減ミスったなぁ~。」

 

「何ですかその数値!!何かイカサマをしましたね!!」

 

「してねぇーよ。」

 

(私より100も上なんだ・・・。今のが本気じゃなかったらどれくらいの戦闘力あるんだろ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜中、誰も居ない自然公園にて、数値化の機械をの腕輪を付けたカゲチヨとシディが立っていた。

 

 

「カゲチヨ。データが欲しいという依頼らしいから、戦ってみたらどうだろうか?」

 

「それはアリだな。」

 

 

シディの提案により、お互い対面するように正面を向き戦闘態勢に入る。

 

 

「シディと戦うのは久々だな。」

 

「行くぞカゲチヨ!はあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

雄叫びを上げて、カゲチヨに迫るシディ。

 

シディの現在の数値は「3097」

それに対し、カゲチヨの数値はわずか「300」と表示された。

 

シディの猛攻に、カゲチヨは軽々しく避ける。

 

 

「3000越えとは、流石シディだな。」

 

「カゲチヨは300なのに軽々と俺の攻撃を避けるなんて凄いじゃないか。」

 

「はは。褒められた気がしねぇ。」

 

 

更に猛攻を続けるシディだが、カゲチヨは腕を組みながらひたすら躱す。

傍から見たらカゲチヨはやる気が無いように見えるだろう。

 

だが、カゲチヨには魂胆があった。

今、シディがどれくらい強くなってるのかを確認したかったため、あえて回避に専念した。

 

 

「カカカカ!楽しそうな事してんなぁ!」

 

「どこがだ。陽狼と腐血じゃただの弱い者いじめだろーが。」

 

 

カゲチヨとシディの前に、数値化の腕輪を付けたサトウとスズキが現れた。

 

 

「弱い物いじめとはヒデェー事言うな。」

 

「サトウ!スズキ!その装置・・・2人も同じバイトをしてるのか?」

 

「あぁ!って事で俺らも混ぜてくれよ。おらぁ!!」

 

 

早速サトウはシディを殴りつけ、シディはサトウの攻撃を防御。

 

シディの数値は「3598」

サトウの数値は「3674」と表示される。

 

 

「よっしゃぁぁぁ!!勝った!!」

 

「すごいなサトウ!」

 

「お前らも見てねーでやれよ!」

 

「楽しいぞ。」

 

 

カゲチヨとスズキを戦いに誘い出そうとするサトウとシディ。

 

 

(これ、俺がやらなくてもこの3人が居ればデータ取れんじゃねぇーかな?)

 

 

そんな事考えてしまったカゲチヨは腕を組みながら天を仰いだ。

 

 

「面倒くせぇ・・・。」

 

「まぁ。お互い腕輪付けて依頼を引き受けてる以上やらなきゃな。」

 

 

軽く腕輪をいじってると、スズキから不意打ちの攻撃が飛んで来たが、分かっていたかのようにカゲチヨは軽々しく避ける。

 

 

「おぉ。シディよりも速いパンチだ。」

 

「チッ!まさか避けられるとはな。」

 

 

スズキの数値は「3697」

カゲチヨの数値は「340」

 

 

「ま、当然だな。」

 

「3人とも3000越えとは凄いな。」

 

「カゲチヨも上がってるぞ!」

 

「40だがな。(戦闘中ずっと戦闘力めちゃくちゃ抑えるのつれぇーなぁ。俺も暴れてぇーけど、腕輪壊すのもなぁ~。)」

 

 

気のコントロールの特訓をしてるため、戦闘力を抑える事なんて容易いのだが、流石にストレスがたまる。

 

自分も3人の輪に入って戦ってみたいと思ってしまう。

サイヤ人細胞を取り込んだせいか、戦闘民族としての血が騒いでしまってるのかもしれない。

 

そんな中、サトウはスズキの数値が自分より少し上だったため、勝負をしようと誘う。

スズキは乗り気じゃなかったが、サトウの挑発に乗り戦闘開始る。

 

 

「ふん!!」

 

「はぁ!!」

 

 

スズキの数値は「3848」

サトウの数値は「3789」

 

2人とも数値は上がったが、スズキの方が上だったためサトウは悔しがる。

 

戦いを観戦していたシディに1人の青年が近付いてきた。

 

「ねぇ。」

 

「む?」

 

「さっきから見させてもらってたけど、戦闘力を測れる装置なんて面白い物持ってるね。僕にも試させてくれないかな?」

 

「あぁいいぞ。一人でも多くデータを取りたいからな。」

 

 

自分が付けていた腕輪を外し、青年に渡したシディ。

腕輪を受け取った青年は、スズキたちの方に近づいた。

 

 

「そうだな。まずは・・・。そこの眼鏡のお兄さん、僕と勝負してよ。」

 

「何で俺なんだよ。そこの馬鹿なら喜んで相手するだろ。そっちをあたれよ。」

 

「つれないなぁ。」

 

 

スズキはサトウを指差して青年にの勝負の誘いを断ろうとしていた。

 

次の瞬間青年は風を纏うようにしてスズキに不意打ちで鳥類の様に特攻してきた。

 

 

「チッ!不意打ちかよ!」

 

 

スズキの数値は「3808」

 

青年の数値は「2237」

 

 

「やっぱり負けたかぁ~。」

 

 

数値が低いのに嬉しそうな表情を浮かべる青年。

すると耳から、ミミズの様なものが勢いよく飛び出した。

 

 

「あれは!」

 

 

その物体を目にしたカゲチヨは見覚えがあった。

前回、ヒサメの身体を乗っ取ろうとした寄生生命体と同じ物体だったからだ。

 

 

「スズキ気を付けろ!!そいつは寄生生命体だ!!」

 

「何!?」

 

 

危険を察知し、注意を促すも時は既に遅く、スズキは寄生されてしまった。

 

 

『もう遅いよ。』

 

「なんだ!?」

 

「カゲチヨ、あれは・・・。」

 

「今、スズキの体内には寄生生命体って言う異宙の生物が入り込んでやがる。」

 

「なんだと!?」

 

『やっぱこの身体動きが早くていいなぁ!これならすぐに逃げられる。』

 

 

そう言って能力で飛び去ろうとする寄生生命体。

 

 

「どこに行く気だ!」

 

『強い身体を手に入ったら、もうここには用は無いさ。まぁ安心してよ。僕らはただ強い宿主を見つけて。安全に暮らしたいだけ・・・。』

 

「悪いがそうはいかねぇぞ。」

 

『なっ!いつの間・・・・・ぐぁ!!』

 

 

言いかけた所で、カゲチヨは寄生生命体の背後を取り、両手を組んでスズキの背中に当て、地面へと叩きつける。

 

カゲチヨの数値「4105」

 

 

「おいおいマジかよ!あつさっきまで300だったのに4000越えとかスゲーじゃん!!」

 

「やっぱり、さっきまでは強さを隠してたんだな。」

 

 

盛り上がる2人を横目に寄生生命体はフラフラながらも立ち上がる。

 

 

『な、なんだお前!コイツとは仲間だろう!?』

 

「仲間じゃねぇーよ。ただの顔見知りだ。・・・うん。まだ壊れてないな。」

 

 

壊れてないか、腕輪を確認するカゲチヨは軽く安堵する。

 

 

「それに、ここには戦闘馬鹿しかいないからな。仲間だろうが平気で戦えるのさ。」

 

「カカカ!ちげぇねぇ―!!俺は前からいっぺんスズキとガチでやりてぇと思ったんだよなぁ!俺が一番になる為に勝ち逃げは許さねぇーよ!!」

 

『はっ!馬鹿が!さっきの数値で結果は見えてるんだよ!』

 

 

スズキの身体でサトウを攻撃する寄生生命体だった。

・・・だが

 

 

「馬鹿はお前だ。使え慣れてない身体で全力何て出せる訳ねぇだろ。」

 

「まったくだぜ!!」

 

 

サトウは寄生生命体が繰り出す蹴りを掴み避け、蹴りのカウンターを顔面に喰らわせる。

 

 

「スズキはそんなにトロくねーんだよ!!」

 

『くっ!』

 

 

数値にサトウは「4048」

スズキもとい寄生生命体の数値は「2163」と表示される。

 

 

「おいおいつまんねぇなぁ。せっかくつえー身体に寄生したんだから、ちゃんと使いこなせよ。」

 

「素体が強くても、寄生してる本人が使い方が下手じゃ無理な話だ。」

 

『クソ・・・っ』

 

「ストーップ!!」

 

 

突如、女性声と共にカゲチヨとサトウとスズキの間に突然氷が張り巡らされた。

止めに入ってきたその人物は・・・

 

 

「ヒサか。」

 

 

現在、数値「8251」を叩きだしたヒサメだった。

 

 

「ヒサメ!何でここに!?」

 

「帰って来るの遅いから探しに来たんじゃん!そしたら凄い喧嘩してるし・・・。いくら何でもやり過ぎだよ。」

 

「駄目だヒサメ!スズキに近づくな!!」

 

『お宝発見・・・。』

 

 

シディがヒサメに注意を促すも、寄生生命体はヒサメを標的にし、スズキから出て乗り移ろうとした。

 

 

「えっ!?」

 

「ヒサメ!!」

 

 

そのまま寄生生命体はヒサメの体内に入って行く・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前にカゲチヨが寄生生命体が出てきたところを見逃さず、鷲掴みで掴んだ。

 

 

『は、離せ!この野郎!!』

 

「テメェーみたいな姑息野郎。誰が放すかってんだ。」

 

「カゲ、こ、これって。」

 

「前回お前が寄生した奴の同属だ。」

 

「コイツが俺に寄生してやがったのか。」

 

 

カゲチヨの手から逃れようと暴れ出すも、抜け出せずに居た。

 

 

「お前を野放しにしたらまた誰かを寄生するからな。悪いが消えてもらおうか。」

 

『まま、待て!!待ってくれ!!』

 

 

思いっきり投げ飛ばし、指二本を寄生生命体の方に向ける。

 

 

「砕け散りやがれ!」

 

ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

ボンっ!

 

っと弾ける寄生生命体。

カゲチヨは不敵な笑みで一言こぼす。

 

 

「きたねぇー花火だぜ。」

 

 

そして、自分の付けてた機械を見ると完全に壊れてしまった。

 

あぁ~あやっちまった。っと心の中で反省したカゲチヨだった。

 

その後ろで、ヒサメとスズキはポカーンとし、サトウとシディはカゲチヨの強さに興奮していた。

 

「お、おい。腐血ってあんなに強かったか?」

 

「う、うん。いつの間にかそうなってたみたい・・・。」

 

「カカカ!あいつ面白れぇな!!一度戦ってみてぇぜ!!」

 

「俺も、全力でカゲチヨと戦いたくなったぞ!!」

 

 

スズキとサトウのカゲチヨに対する印象は、少しだけ変わったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

 

 

「本当にすみません。」

 

「いえいえ。試作品ですしいいですよ。それにしても意外でした。カゲチヨさんは機械を壊すほどの戦闘力の持ち主だったなんて。それに負けずヒサメさんは8251でシディさんは3598という数値を叩きだしてましたね。」

 

「シディの場合、朝になれば俺と同じで機械が壊れていたと思うぞ。」

 

「ホルスのDNAだ入ってるもんね。」

 

「とても興味深い記録でした。ありがとうございました!今度はカゲチヨさんでも耐えられるような頑丈な数値化装置を作りますね!」

 

(あん時も全然本気出してなかったから、また壊れそうだな~・・・。)

 

 

っと心の中で思ったカゲチヨだった。

 

 

「それでは私はこれにて失礼します。」

 

「夜も遅いし、俺が送ろう。」

 

「ありがとうございます!!」

 

 

シディは依頼人を住宅まで送る事になった。

 

 

「いや~カレコレ屋さんのご協力のおかげでいいデータが取れました!」

 

「役立てたようで良かった。」

 

 

2人が仲良く会話してる中、背後に一人の女性が電柱に隠れて恨めしそうに見ていた。

 

 

「ぐぎぎぎぃ!あの女性、シディさんに近過ぎじゃないですか!?シディさんもシディさんですよ!!なにデレデレしてるんですか!!」

 

 

ヨーメイである。

 

彼女はカレコレ屋に行きシディのご飯を食べに行こうとした所、偶然2人が歩いてる所を目撃し、後を付けて行ったのだ。

 

 

(まさかこのまま女性の家に入って・・・そんな事は絶対にさせません!!)

 

 

2人の前にヨーメイは出ようとした・・・・・・・

 

 

『陽狼ノシディハ貴様カ。』

 

「!?」

 

 

―が、途中で思いとどまった。

 

今、目の前には複数の虫の様な機械たちがシディと依頼人の前に現れたからだ。

 

 

「俺がそうだが。お前たちは何だ?」

 

『Dr.ウィローガ呼ンデル。一緒ニ来ル。』

 

「Dr.ウィロー・・・どっかで聞いたことある様な。」

 

 

腕を組んで思い出そうと仕草をする依頼人。

シディは依頼人を守る様に前に立った。

 

 

「悪いが、この人を送らなければならない。要ならその後でもいいか?」

 

 

すると、いきなり虫の機械たちが戦闘態勢に入り、シディを襲う。

 

だがシディは襲ってきた機械たちをいともたやすく返り討ちにする。

少し息を吐くと、何処からか拍手の音が聞こえた。

 

奥から、1人の杖を持ち白衣を着た老人が現れた。

 

 

「流石ホルスと狼男のDNAを持つ陽狼。お見事な腕前だな。わしと一緒にDr.ウィローの所までお出まし願おうか?」

 

「悪いが、断らせてもらおう。」

 

「ほぉ?ならアレでもか?」

 

「っ!?」

 

 

老人はシディの後ろを刺すと、依頼人が虫の機械たちに捕まってしまった。

 

 

「いや!離してください!!」

 

「やめろ!お前たちの目的は俺であろう!!彼女は関係ないだろ!!」

 

「彼女には人質になってもらう。さぁ、わしと一緒に来てもらおうか?それとも・・・。」

 

 

薄ら笑いを浮かべる老人に、シディは少し悩んだ。

この誘いを断れば、依頼人の命が危ない。

 

ならば答えは決まっている。

 

 

「わかった。お前たちの好きにしろ。」

 

「シディさん・・・。」

 

「賢明な判断ですな。世界最強の男よ。ヒャーヒャヒャヒャヒャ!!」

 

 

シディの返答に大きな笑い声を出す老人。

それと同時に大きな飛行機が現れ、シディ達の前で着陸する

 

 

「それで、俺達をどこに連れて行くつもりだ。」

 

「ツルマイツブリ山だ。そこある我らの研究所に連れて行く。」

 

「俺をそのDr.ウィローとやらに合わせてどうするつもりだ。」

 

「それは着いてからのお楽しみだ。さぁ早く乗れ。小娘の命が欲しければな。」

 

 

シディは苦い顔をしながら、老人たちと一緒に飛行機に乗って飛び去ってしまった。

 

 

「こ、これはヤバイです!!」

 

 

一部始終見ていたヨーメイは急いでカレコレ屋へと向かっていった。

 

カゲチヨとヒサメに知らせるために・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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