掴まった依頼人とDr.ウイローによって操られたピッコロに似たガッキ族の戦士フルトを解放し、巨大なロボットとしてカゲチヨ達の前に立ち塞がったDr.ウイロー。
『さぁ誰から死にたい。』
「死ぬのは貴様だ!!」
フルトはDr.ウイローに向かって走り、攻撃しようとしたらDr.ウイローの雄叫びで動きを止められ、逆に腕のハサミでのパンチを食らってしまう。
「ぐおっ!!」
「フルト!!」
『お前たちにこの私を倒せるか!!』
地面に叩きつけられたフルトを余所に、Dr.ウイローは巨大な体でカゲチヨ達の方へと高く飛んできた。それを迎え撃つかのように、それぞれ全力の能力を使って応対しようとした。
「はぁぁぁぁぁ!!」
「ふん!!」
「だぁぁぁぁぁ!!」
ヒサメの電撃、シディの火炎、カゲチヨの気功波を放ち、Dr.ウイローの身体に直撃させた。
・・・だが、そんなものは無意味だと語るかの様に破壊されるどころか亀裂一つすらつかずにカゲチヨたちの真上から着地してきた。
慌てたカゲチヨ達は素早く、いた場所から離れた。
「ぜ、全然効いてない!」
「なんて硬さだ。」
Dr.ウイローは踏みつけるように地面に着地した所で、シディの方に片腕を上げてハサミを開いて、光線を放った。
「なっ!?」
「シディ!!」
光線がシディに当たりそうな所を、ヒサメはシディの身体を押して助ける。
「ああああああああっ!!」
だが、代わりに光線を食らってしまい、苦痛な叫びを上げ気絶した。
「ヒサメ!!しっかりしろ!!」
自分を庇った事で、光線を食らってしまったヒサメにシディは駆け寄り様態を確認する。まだ息がある事で安堵し、安全な場所へと移動させた。
「貴様ぁ!!」
ヒサメに傷を負わせたDr.ウイローに向かってカゲチヨは駆け出し、下からアッパーを食らわせ、高速で頭上に移動し、地面へと叩きつけた。
『ぐおっ!!』
「くぁあああああああ!!」
地面に叩きつけられ、隙が出来た所でフルトは連続エネルギー波を真上から放ち、Dr.ウイローの身体に直撃させた。
しかし、効いていないのか、エネルギー波を食らいながらもその場から立ち、頭上のフルトの方へと高く飛び、頭突きを食らわせ、そのまま天井へと激突させた。
「ぐぁああ!!」
「フルト!!」
頭突きで天井に激突したフルトは、そのまま地面へと落ちて行った。
仲間を傷付けたDr.ウイローに対し、カゲチヨは怒りをあらわにした。
「テメェだけは絶対に許さねぇ!!」
気を最大に開放し、高速でDr,ウイローに懐に入り、脳がある所に拳を叩きつけるがガードされる。だが、すぐに背後に移動し、背中に一蹴。今度は腕を蹴りで破壊。
「か~め~は~め~・・・。」
そして、Dr.ウイローの前に立ち、身体を横向きに腰を下げ、両手を後ろにして気を溜め
「波ぁあああああああああああ!!!!」
全力のかめはめ波を撃ち放った。
カゲチヨのかめはめ波に対抗しようと、Dr.ウイローの脳が入ってるバイザーの下にある口のようなものを開き、が光線を放ち、かめはめ波と衝突。
「負けてたまるかぁああああああ!!」
更に気を上げ、Dr.ウイローの光線を押し返し直撃させた。
あまりにも強い衝撃に、シディはヒサメと依頼人を吹き飛ばされない様に身体を抱き守る。
そして、カゲチヨの特大かめはめ波によって、研究所の最上階の天井や壁が吹き飛び、ツルマイツブリ山の青い空が見えていた。
『ふごぉおおおおおおおおお!!!!』
そして、カゲチヨのかめはめ波を直に食らったDr,ウイローは雄叫びを上げながら空高く飛び去って行った。
「ふぅ・・・。」
「やったな。カゲチヨ。」
「一時はどーなるかと思いましたよ。」
一息ついたカゲチヨに、ヒサメを抱えたシディと依頼人が安堵して近くに来た。
「いや、まだだ。」
「何!?」
「え!?」
カゲチヨは真上を見ながら真剣な顔つきで答えた。その言葉に動揺する2人に軽く補足をした。
「奴はまだ生きてる。」
「あのすごい技を使ってもか?」
「あぁ。」
一方、かめはめ波で上空へと飛ばされたDr.ウイローは息を切らし、機械の身体が所々破損しながらも無事だった。
『はぁ・・・はぁ・・・腐血、やりよる・・・。こうなったら、私が作り出した全エネルギーをぶち込んで、この異宙もろとも吹き飛ばしてくれるわぁあああ!!』
全エネルギーを溜め始めた影響で地震が起き、地上のにいるカゲチヨ達は動揺し始める。
「シディ!!ヒサと依頼人を連れて離れるんだ!!」
「カゲチヨは!!」
「ここに残って、奴を迎え撃つ!!」
カゲチヨを心配するシディ。
その時、カゲチヨ達が居る場所から光の柱が出て、Dr.ウイローはその光を浴びてエネルギーを溜めだす。
シディはカゲチヨを残して、2人を連れて離れた。
「ふっ!!」
1人研究所に残ったカゲチヨは、超吸血鬼になりDr.ウイローが居るであろう空へと顔を向けた。
「俺の血の能力と気の合わせた技をお前にぶつけてやる!」
手を花のような形を作り空へと向けた。手と手の間から、血と気を混ぜ合わせ、真っ赤な玉状の気を維持して溜め始めた。
「ん・・・。」
「ヒサメ!目が覚めたか!」
カゲチヨが気を溜めている一方で、研究所から離れた距離に避難したシディ達。安全地帯に着いた時、気絶していたヒサメが目を覚ました。
「私・・・確かあいつのビーム食らって・・・っ!そーだ!Dr.ウイローは!?」
目覚めたヒサメはシディに現在の状況を聞き出した。
「奴は今上空にいる。」
「そっか・・・か、カゲは!?」
「カゲチヨは奴を迎え撃つと言って研究所に残っている。」
「そんな・・・。」
カゲチヨを心配するヒサメを余所に、上空から連続エネルギー波が研究所周りに撃ち出された。カゲチヨに当たりそうな所を、フルトがエネルギー波を弾き返した。
「俺が奴の隙を作る!お前は今のうちに奴を倒せるほどの気を溜めろ!!」
「あぁ、頼んだぞ。」
そう言ってフルトはDr.ウイローがいる上空へと飛んで行った。
Dr.ウイローは、止めとばかりに急降下していった。
『何!?』
が、フルトが音速で接近してきた事に驚きを見せた。
そしてそのままDr.ウイローの腹に直撃。
『ぐっ、おぁあああ!!』
「これでも食らいな。くぁあああああ!!」
悶えるDr.ウイローに容赦なく、頭部にある脳に向かって気功波を放った。
『ああああああああああああああああ!!』
脳がある頭部の透明カバーに亀裂が入り、苦痛の叫びを上げる。だが、それでもDr.ウイローは止まらない。気を増幅させた事により機械ボディが全身に光だし、大技を放とうとしていた。
『この異宙諸共チリとなれぇ!!』
身体全体から赤い光線を地上に向けて放たれ、フルトはギリギリの所で避けた。
この赤い光線が地上に当たってしまえばただでは済まないほどの威力があり、誰にも止められないだろう。
1人を除いては。
「くらいやがれ!!気紅烈血波ぁああああああああ!!」
紅色の特大エネルギー波を上空に放った。
Dr.ウイローが放つ赤い光線を飲み込み、そのままDr.ウイロー本人をも飲み込んだ。
『うぉあああああああああああ!!』
血と気の合わせ技「気紅烈血波」をまともにくらい、叫びを上げ、脳がある頭部の透明カバーが砕け散り、機械ボディごと爆発し消滅していった。
Dr.ウイローが爆発してしまった事で、Dr.ウイローと繋がっていた研究所も爆発してバラバラに崩れ去っていった。
「カゲチヨ!!無事か!!」
「カゲチヨさん!!」
「カゲ!!」
爆発から逃れたシディと依頼人、気絶から目を覚ましたヒサメはカゲチヨを探し安否を確認した。
カゲチヨは雪の上で座り込み、片手を上げてシディ達に反応した。
「おう。俺はここだ。」
「カゲ!無事出ようかった!」
「ヒサも無事でよかったよ。」
「カゲチヨ。Dr.ウイローは・・・。」
「あぁ。倒したさ。」
「・・・・・。」
脅威が去ったことで、喜ぶ一同。その横目に、フルトは何も言わずに去ろうとしていた所を、カゲチヨは呼び止めた。
「フルト。ありがとうな。」
「・・・・礼を言うのは俺の方だ。おかげで洗脳が解けた。次また同じ事が無いように、精神と共に鍛えなくてはな。」
拳を強く握り、そう決意する。
しばらくの間沈黙が続き、カゲチヨは軽く笑みを見せて口を開いた。
「また、会えるか?」
「さぁな。」
そう言って、フルトは飛び去って行った。
(今度会った時は、どれくらい強くなったか力比べしようぜ。)
飛び去って小さくなったフルトを見て、いつかわだかまりの無い戦いをしたいと思った。この闘争心は、サイヤ人特有の性格に引っ張られてるのかもしれないと自覚しつつも、受け入れてるカゲチヨだった。
「んじゃ、カレコレ屋に帰ろうっか!」
Dr.ウイローの野望を打ち砕いたカゲチヨ達カレコレ屋は、無事、依頼人を救出し帰還するのであった。