KAREKORE Z~Z戦士のカゲチヨ~   作:yakyo

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狙われた女子高生

 

カゲチヨside

 

 

「はぁ。またフルトに会いてぇな。会って戦いてぇー。」

 

 

常に超吸血鬼になりながらの農作業を終えて一人で修業していたが、つい愚痴をこぼしてしまった。

 

フルトならいい修行相手になってくれるのになぁ。

 

 

「そのフルトって人はガッキ族の最強戦士だったっけ?そんなに強いの?」

 

「あぁ。強かったさ。シディも強いがフルトはその数倍強いぞ。」

 

 

前回Dr.ウイローに操られたフルトと戦った時にそう感じた。

あいつはもっともっと強くなる。

 

 

「今はどこで何してるのかなぁ。あいつ。」

 

「ふーん。そのフルトって人に僕も一度会ってみたいな。」

 

「え?お前も戦いたいのか?」

 

「純粋な興味だよ。戦うの怖いし。」

 

 

ん~・・・ロットも鍛えれば相当強くなれる素質あるんだけど・・・本人が望まないなら別にいいか。

農作業の手伝いもしてくれるし、こっちとしても助かってる。

 

 

「さてと。修行再開するかな。」

 

「僕は昼寝してこよ~。」

 

 

超吸血鬼になったままでの日常生活には慣れた。

きっかけさえあれば超吸血鬼セカンドサイヤになれるかもな。

 

まぁ、焦らずじっくりと行こうか。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ!今日から来る新しい先生すっごくイケメンなんだって!」

 

「ふーん。」

 

 

教室で本を読んでいたらヒサが俺の前に来てそう語って来た。

 

なんでも神谷の代わりに入って来た新任教師の事が気になっているようだ。

 

 

「見に行こうよ!!」

 

「行かねぇーよ。わざわざ行かなくてもどっかですれ違うんだから。行くなら一人でだな・・・。」

 

「いいから行こうよ!」

 

 

あ、こら!無理に腕を引っ張るなよ!

 

ったく、せっかくいい所だったのに・・・。

 

 

ヒサに引っ張られ、廊下に出てその新任の教師を探していたらすぐに見つかった。

 

今現在、女子に囲まれて質問攻めの様だ。

 

 

「ヘクト先生って言うんですか!?名前もカッコイイー!!」

 

「空手部の顧問になるんだって!!私も入ろうかな!!」

 

(どいつもこいつも触れれば壊れてしまう程、貧弱なメスばかりかっ・・・。でも前の学校では生徒を殺し過ぎてすぐにいられなくなってしまいましたからね・・・。今回は慎重に才能のある子を探さなくては・・・。)

 

 

・・・あの男、俺やフルトほどではないが相当出来るな。

 

シディと同じくらいかそれ以下くらいかだな。

 

 

「はぁーなんか今近づけなさそうだから、もう行こー。」

 

「お前から連れてきたんだろうが。」

 

(っ!!この歩き姿・・・!!筋肉の付け方・・・!!それにほのかに香る異宙人の香り!!)

 

「ひゃっ!」

 

 

突如、ヘクトという教師がヒサの腕を掴んだ。

 

 

「君!名前は!?」

 

「えっと・・・私は・・・。」

 

「先生。いきなり女子生徒の腕を掴むのはセクハラじゃないんですか?」

 

(ちっ。何だ?この伸びしろもない雑魚が。邪魔しないでください・・・。)

 

 

俺の顔を一瞬睨みつけ、ヒサに謝罪して腕を離した。

 

この教師・・・怪しいな。

 

 

「いきなり掴んでしまってすみません。」

 

「大丈夫です。」

 

 

俺らは教師の距離を取り、そのまま教室の戻った。

 

 

「ヒサ。」

 

「ふぇ!?な、何!?顔を近づけて!?」

 

「あの教師に注意しろよ。」

 

「え?あの先生の事?」

 

「きっと何か裏の顔がありそうだ。」

 

「そんな事あるわけないでしょ。高校生にもなって厨二は痛いよ。」

 

「・・・・・・。」

 

 

ベチン!

 

 

「いったーい!!」

 

 

ヒサの額にデコピンを食らわせた。

いくら俺が何百歳になって落ち着いたとしても、今の発言は流石にムカつくぞ。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

ヒサメside

 

 

 

うぅ・・・まだカゲにデコピンされた所が痛い。

 

確かに私も言い方悪かったけどさぁ。ここまで痛くするのは酷くない?

 

それに新任のヘクト先生に注意しろって急に言い出すし。

どーせ、ヘクト先生がカッコいいから嫉んだだけでしょ。

 

 

「ヒサメー。」

 

「あ、ハイ!」

 

 

変える準備していたら先生に呼び止められた。

 

 

「ヘクト先生が道場で呼んでたぞー。」

 

 

ヘクト先生が?

 

 

「なんでも教えたい事があるって。」

 

「あ・・・はい!」

 

 

なんだろう・・・ま、行けばわかるか!!

先生が変な事するわけないよね!!

 

 

 

『あの教師に注意しろよ。』

 

 

 

・・・・一応バッチ持っていこう。

 

 

先生の言われた通り、道場に言ったらそこには、目がベルトみたいなので隠れて、肌が紫色で腕が四本生えた異宙人が私を待ち構えていた。

 

 

「だ、誰・・・?先生はどこ!?」

 

(さぁ!さぁ!さぁ!貴女の可能性を示してくださいヒサメさん!!)

 

「!!うっ!!」

 

 

その異宙人は私に襲い掛かり、とっさに氷の盾を張ったけど、氷の上から貫通してきた。

 

 

(素晴らしい!!氷を操る能力なんですね!!更に瞬時に氷の盾を作る瞬発力!!う~ん!!涎が止まりません!!)

 

 

余裕をかましてるそいつに上空から電撃を放った。

 

 

「先生をどうしたの!?」

 

「ふっ。」

 

 

なっ!!ガードされてる!?

反応早い!!

 

 

(氷だけじゃなく電撃まで!?)

 

 

なんなのこいつ!?私の攻撃を食らって置いて嬉しそう・・・。

何だか気持ち悪いっ。

 

 

(攻防がひと段落して気の抜けやすいタイミングでの電撃・・・。ガードの切り方にもセンスを感じます。それに・・・この感じ、異宙人じゃないですね。おそらく人間をベースにした改造人間かキメラ・・・!!最高の逸材です!!)

 

 

あの腕!凄い力だった!!

なら近付かないで遠くから!!

 

氷の弾丸と電撃をであいつに放った。

 

これなら!!

 

 

(はぁ・・・。それだけに勿体無い。異宙人の能力の引き出し方が未熟です。おそらくバランスが悪い。そして何より戦い方が間違っています。遠くから氷や電撃での攻撃?違うでしょ!!)

 

 

バゴン!!

 

 

「ひっ!」

 

(あなたの戦い方はそうじゃない!!)

 

 

なんとか氷の盾を出して防いだけど、全然効いてない!!

 

あいつの攻撃の衝撃で吹き飛ばされ地面に転げ落ちてしまった。

 

駄目だ!!相手は私より強い!!

 

無理・・・やっぱり私、戦うのは怖いよ・・・。

今だって本当は泣き出したい・・・。

 

 

(立ち上がるのが遅い。身体のポテンシャルは最高ですが、心が全然戦いに向いていませんね。これは私が調教して、戦闘マシーンに仕立て上げてあげなくては・・・・・・っ!?)

 

 

あいつの顔をブレザーで覆い隠して、電気を纏った両足で蹴り上げる!!

 

 

(なっ!回避・・・っ!!)

 

 

回避しようとした所を氷で固定!!

 

 

「あぁっ!!」

 

 

あいつの顔面に一撃を食らわしてやった!!

 

怖い・・・怖いけど・・・。

立ち向かわなきゃいけない理由が、私には沢山出来ちゃったから・・・!!

 

 

「私の周りを傷付けるなら、ちょっと痛くするから!!」

 

(戦闘向きの性格じゃない?私としたことが大きな間違いです。教師失格ですね。追い込まれてからの今の動き・・・間違いなく戦闘向きの性格!!そして・・・天才のソレ!!)

 

 

な、なに?急に笑い出したと思ったら起き上がった!?

 

効いてないの!?

これでも駄目なら、もうリデュースしか・・・・・やるしかない!!

 

 

(っ!!力が膨れ上がっていく・・・この感じは・・・。面白いですね。)

 

「がはっ!!」

 

 

お腹にあいつのパンチがっ!!

 

 

「ノンノンノン。その力はやめろ。寿命を削る。」

 

 

リデュースの事まで見透かされた!?

これじゃあ私に勝ち目は・・・。

 

 

「ゴホッ!ゲホッ!」

 

(素晴らしい逸材ではありますが、まだまだ粗削りですね。まずは死の直前まで追い込んで、彼女の底力を引き出してあげましょう。無抵抗の生徒を嬲るのは心が痛いですが、教師として責務を果たさなくちゃあね。)

 

 

駄目・・・やられる!!

 

 

「っ!!ブハッ・・・!!」

 

 

するとあいつは誰かによって吹き飛ばされた。

 

私の前にはシディが立っていた。

 

 

「シディっ!!」

 

「大丈夫か?」

 

「うん・・・!よかった・・・バッチを持ってきてて。」

 

「おかげで駆け付けられた。」

 

「カゲは?」

 

「調べ事があるから遅れると言っていた。」

 

 

調べ事ってなんだろ?

 

・・・ってそんな悠長に考えてる場合じゃなかった!!

 

 

(今来た青年・・・強い・・・強いは強いが・・・。そそられないですね。生まれ持った能力が高いだけで戦闘センスには何も感じません。好きじゃないですね・・・。)

 

「で、お前は何者なんだ?」

 

 

駄目だ、いくらシディでも夕方で力が落ち始めてる!

 

 

(さっきの拳が全力なら勝てますね・・・。しかし2対1・・・。それは私とヒサメさんの理想の決着ではない!!ヒサメさんにはもっと育ってからじゃないと。)

 

「っ!!」

 

 

逃げた!?何で!?

 

 

「シディ!逃げちゃう!!」

 

「深追いするなヒサメ!!今の俺達では分が悪い!!」

 

「でも・・・あんな危ない人が野放しに・・・。」

 

「ヒサメ!!」

 

「っ!!」

 

「頼む、今は自分の心配をしてくれ。」

 

「・・・・うん。そうだよね。ごめん。」

 

 

悔しいけど、今は見逃すしかないか。

 

 

「いったいどうゆう状況か説明してくれ。」

 

「カゲ!」

 

「やっと来たかカゲチヨ。」

 

「これでも結構急いできた方だぞ。まぁ2人が無事なようでよかった。」

 

 

もう!何呑気に言ってるのさ!!

大変だったんだからね!!

 

 

「何だよその目は。悪かったよ。遅れてきてすまんかった。」

 

 

そう言って私の頭に手を置いた。

 

そんなカゲに不満たらたらな目線を送ってたら、何かの音が聞こえた。

 

さっきの人が戻って来たのかな!?

 

 

音がした体育倉庫を開けたらヘクト先生が倒れていた。

 

 

「うぅ・・・。」

 

「先生!!」

 

「ヒサメさん・・・?あれ?ここは?私は4つ腕の男に殴られて・・・。ううっ!!頭が!!」

 

「大丈夫ですか!?保健室に連れていきますね!!」

 

「す、すみません・・・。」

 

 

先生にも酷い事するなんて・・・あいつは許さない!

 

 

 

 

 

 

 

 

「自作自演もいい所だな」

 

「え?」

 

 

カゲ・・・何言ってるの?

 

 

 

 

 

 

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