KAREKORE Z~Z戦士のカゲチヨ~   作:yakyo

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別未来の再会

 

ヒサメside

 

 

あの激しい戦いから次の日、私はカゲが昔住んでた町に一緒に付いて来て、そこでヒビキちゃんの墓を建てた。

 

墓の下は何も入ってない・・・・。でもカゲは、どうしても建てたいって言ってた。

 

例え、作られた人間でもこの世に居た証を残したかったからって・・・。

 

 

「・・・・・。」

 

 

線香をあげた後、手を合わせた私達。

 

 

私は・・・・カゲに何もできない。

 

私はヒビキちゃんじゃない・・・。

 

 

 

『ヒサメさんって、好きな人とか居るんですか?』

 

『え!?』

 

『わ、私は・・・。』

 

『私はいます。私、カゲ君が好きです。』

 

 

 

あの時から・・・ヒビキちゃんは自分の運命に気付いてた・・・。

 

なのには私は、老い先短いからって、自分の思いを押し殺して・・・・。

 

 

「カゲは・・・ヒビキちゃんの事、好きだった?」

 

「何だよ突然。」

 

「いいから答えて。」

 

「・・・・分かんねぇ。」

 

「・・・・。」

 

「ヒビキを元となった人物は、俺の初恋相手だった。」

 

「その人は・・・。」

 

「亡くなってる。身体はあっても魂はそこには無い。」

 

「・・・・。」

 

「心の区切りは付いたハズだったが、まさかクローン体で会うとは思わなかった。ヒビキは元の人物とは、同じだが違う。それは分かっている。分かってはいるが、元の人物の事を思い出させる。」

 

「・・・・。」

 

「正直、まだ生きていてほしかったと思う。そしたら、色んな所に連れて行ってやりたかった・・・。って、何で泣いてんだよ。」

 

 

カゲが語る言葉に、私はポロポロと涙を流していた。

 

理由はそんなの分かっている・・・。

 

 

「カゲが・・・カゲが泣かないから、私が代わりに泣いてるんじゃん!」

 

 

泣きたいはずなのに、平常に振舞っている所が、どこか痛々しく見えた。

 

 

「・・・・そっか。ありがとうな。」

 

 

カゲは身も心も強い。

 

分かってる・・・分かってるけど・・・心配なんだよ。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

カゲチヨside

 

 

 

 

ヒサと共に、俺の故郷に行ってヒビキの墓を作ってやってから数日間が立った。

 

俺は、いつもの様に別荘近くで修業しようとしてたら茂みと茂みの間に人の足が見えた。

 

寝てる?・・・いや、もしかして倒れてるのか!?

 

 

「おいあんた!大丈・・・・っ!!」

 

 

う、嘘だろ・・・・。

 

何で・・・何でこの世界に・・・・。

 

 

「ご・・・悟飯・・・。」

 

 

 

 

何で悟飯がこの世界に居るんだ!!

 

 

 

 

い、いや。

 

よく見ると、悟飯だけど・・・俺の知ってる悟飯じゃねぇ。

 

 

悟飯は何回か悟空と同じ、山吹色の道着を着た事はあったが、インナーが長めの物は着ていなかった。

 

しかも、今まで悟飯の髪形を見てきたが、このショートすぎる髪形は初めてだ。

 

 

「と、とにかく別荘に連れて行ってやらなきゃな。」

 

 

身体中ボロボロだが、そこまで重症ではない様だ(・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

人造人間17号と18号の戦いによって悟飯は、顔に傷を付け、片腕を失くした悟飯。

 

1人で2人を相手にして、追い詰めた。

 

そう思っていたが甘かった。

 

 

『はぁ・・・はぁ・・・。』

 

『ガッカリさせて悪いが、俺達はまだ半分の力しか出してないんだ。』

 

『フフ、もう逃がしはしないよ。』

 

 

バゴン!!

 

 

人造人間17号と18号の攻撃で地面へと叩き落された。

 

 

『ぐあぁ!!』

 

『もう終わらせちゃおうよ。17号。』

 

『そうだな。』

 

 

上空から2人のエネルギー波が放たれた。

 

 

「か~・・・め~・・・は~・・・め~・・・波ぁああああああ!!」

 

 

悟飯は最後の力を振り絞り、超サイヤ人になりかめはめ波を放った。

 

だが、2人は火力を上げ、かめはめ波を押し、悟飯はエネルギー波に飲まれた。

 

 

『くっ・・・ぐああああああああああああああ!!』

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

「ああああああああ!!」

 

「うわっ!!」

 

 

悟飯は叫びながら飛び起きた。

 

顔は汗だくで息を荒げていた。

 

近くで看病してたロットは、そんな悟飯の飛び起きにビックリして尻もちついた。

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・こ、ここは・・・。」

 

「兄ちゃん、大丈夫か?すごくうなされていたぜ?」

 

「き、君は・・・。」

 

「僕はロット。兄ちゃん、ここの近くの茂みで倒れてたんだよ。」

 

「君が俺を?」

 

「いや、僕はあくまで看病と様子見。いまカゲ兄ちゃん呼んでくるから待ってて。」

 

 

そういって、ロットはトコトコとカゲチヨを呼びに行った。

 

 

「カゲ・・・兄ちゃん?」

 

 

カゲっという名に、心当たりはあった。

 

だが、その人はすでに死んでいる。そう悟飯は頭を振って考えを否定した。

 

少し冷静になり、ふと違和感に気付いた。

それは人造人間との戦いで失った左腕が存在していたからだ。

 

 

「な、なんで俺の腕が・・・。それに顔の傷も・・・。」

 

 

動揺していた所に、ドアが開く音が聞こえた。

 

入ってきた人物に悟飯は目を見開いた。

 

 

「か・・・カゲ・・・叔父さん・・・。」

 

 

ロットから悟飯が目を覚ましたと聞いて、カゲチヨは部屋に入って来た。

 

 

「体調はどうだ悟飯。」

 

「カゲ叔父さん!!」

 

「うおっと!!」

 

 

カゲチヨは訳も分からずに悟飯に抱き着かれ困惑するが、悟飯にとっては死んだ自分の義理の叔父が生きていた事に歓喜のあまりに抱き着いたのだ。

 

 

「よかった・・・カゲ叔父さんが生きてて・・・。」

 

「おいおい悟飯落ち着けよ。何も抱き着くことは無いだろ。」

 

「だって!カゲ叔父さんは人造人間達に殺されたじゃないですか!!」

 

「!!ちょっと待て、俺が・・・人造人間に・・・殺された?」

 

 

悟飯の言葉に、カゲチヨは自分が殺された事に身に覚えが無かった。

 

確かに死ぬ思いは今までしてきたが、実際に死んだことは一度たりともなかった。

 

 

「ま、待ってくれ。どういうことだ?俺は一度たりとも死んだことはねぇーぞ。」

 

「えっ・・・何を言ってるんですか。覚えてないんですか?カゲ叔父さんは俺を守るために、たった1人で17号と18号に挑んでやられたんですよ。」

 

「17号と・・・18号・・・。」

 

「カゲ叔父さん?」

 

 

カゲチヨは考えた。

 

確かに17号とは戦ったが、18号と戦ったのはベジータだけで俺は戦ってない。

 

それにやられはしたが、あの16号を含めた3人に生かされた。

 

 

(もしかして・・・・。)

 

 

カゲチヨは一つの過程に至った。

 

 

「悟飯、よく聞け。」

 

「は、はい。」

 

「お前が知ってる俺は別の平行世界の人間だ。」

 

「それって・・・。」

 

「ややこしい事を言うが、お前にとって俺は過去の俺だ。」

 

「過去の・・・ど、どういう・・・ことですか・・・?」

 

「その辺の話は、向こうの居間でゆっくり話そう。」

 

「でも、人造人間は・・・。」

 

「この世界にお前の知る人造人間は居ない。」

 

「へっ?」

 

 

悟飯を居間に連れていき、椅子に座らせてお茶を差し出した。

 

 

「さて、どっから話そうか・・・。」

 

「あの・・・俺にとって、あなたは過去のカゲ叔父さんってどういうことですか?」

 

「ん~・・・ちょっと話が長くなるが・・・いいか?」

 

「は、はい。」

 

 

カゲチヨはクウラを倒した後の話を騙り出した。

 

フリーザ親子が地球にやって来た事、未来の悟飯が死んだあと、成長したトランクスがタイムマシーンに乗って過去にやってきてフリーザ親子を倒した事。悟空に心臓病の特効薬を渡し、3年後に人造人間が現れると知らせてくれた事。未来では存在しなかった16号が居た事。セルという人造人間が4年前の未来からやって来た事。精神と時の部屋の事、セルが17号と18号を吸収して完全体になった事。セルゲームでの激戦の事。

 

色々端折りながらも簡潔にまとめて話した。

 

 

「そう・・・ですか。過去ではそんな事態に・・・。」

 

「俺達が死ななかったのも、トランクスが来てくれたおかげさ。そのトランクスも未来で17号18号。そしてセルを倒したって言ってたしな。」

 

「そっか・・・未来は・・・救われたんですね・・・。」

 

「悟飯。」

 

 

カゲチヨは悟飯の肩をポンっと置いた。

 

 

「お前のやって来た事は間違ってなかった。よく頑張ったな。」

 

「・・・はいっ!」

 

 

その言葉に悟飯は涙が流れ、トランクスを最後の希望として未来を託した事は間違ってなかったと安堵した。

 

しばらくして落ち着いた所で、カゲチヨが口を開いた。

 

 

「お前、これからどーするんだ?」

 

「ど、どーするって・・・俺、人造人間と戦う事しか頭になくて先の事は考えてませんでした。」

 

 

眉を下げながら答える悟飯。

 

 

「なぁ悟飯。俺が別世界の人間らしいって言った事、お前に話したっけか?」

 

「え?あ、はい。確か、ナメック星の最長老様に教えられたんでしたっけ。地球に帰ってきた時に聞きました。」

 

「実はな、今居るこの世界が俺が生まれた世界だ。」

 

 

そう言って、カゲチヨはカーテンを開け悟飯に街を見せた。

 

高い所から、地球人だけでなく異宙人が歩いてるのを目にした。

 

 

「ここが、カゲ叔父さんの世界・・・。」

 

「西暦2000年、地球が異宙という異世界に転生した世界なんだ。」

 

「異宙・・・ですか・・・。」

 

「あぁ。19年前はみんな混乱していたが、今は人間も異宙人も共に適応して受け入れている。」

 

「へぇー・・・。」

 

「この世界には、お前の知る人造人間はいない。だから・・・。」

 

「?」

 

「また学者の夢、目指してみないか?」

 

 

カゲチヨの発言にしばしの沈黙が流れる。

 

 

「へぇ!?そ、それってどういうことですか!?」

 

「そのままの意味だ。付け加えるなら、学校に通ってみないか?」

 

「お、俺が・・・学校に!?む、無理ですよ!!俺、22、3歳ですし、勉強も全然してなくて・・・。」

 

「勉強の面に関しては心配するな。俺が教える。それに年齢だって、20歳の俺で通えたんだ大丈夫さ。」

 

「で、でも・・・・。」

 

「もう無理して戦わなくていいんだ。自分のやりたい事をしてもいいんだ。」

 

「カゲ叔父さん・・・。」

 

 

今まで地獄のような世界で、トランクス以外の戦士が居ない状態で頑張って来た。

 

だからこそ、この異宙でカゲチヨの知ってる悟飯の様に暮らしてほしいという考えだった。

 

 

「今から目指しても・・・遅くないですか?」

 

「遅くないさ。」

 

「俺、一般の常識とかよく分からないですよ?」

 

「俺がフォローする。」

 

「カゲ叔父さん、俺に勉強を教えてください。」

 

「あぁ、わかった。その前に住民登録と転入手続きをしなきゃな。」

 

「は、はい!よろしくお願いします!!」

 

 

こうして、未来で死んだはずの悟飯はカゲチヨ達の居る異宙に転移され、カゲチヨの住むマンションで暮らす事になった。

 

 

 

 

 

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