KAREKORE Z~Z戦士のカゲチヨ~   作:yakyo

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戦ってきたサイヤ人は学校に通う

 

「へぇ~。この画面に映ってる映像がユーチューブ?って奴ですか。」

 

 

現在、俺の住むマンションにて悟飯に俺がYouTuberをしていることを教えていた。

 

 

「広告収入でお金が入るんだ。まぁ収益化するにはそれなりに条件はあるんだが、そーいう職業があると思えばいい。」

 

「ユーチューバー・・・俺が居た世界には無い職業ですね。」

 

 

そもそも、動画配信どころか、スマホすらなかったな。

 

 

「この動画内に居るのはカゲ叔父さんの知合いですか?」

 

「あぁ。カレコレ屋の仲間だ。」

 

「そのカレコレ屋って何ですか?」

 

「そうだな。簡単に言えば何でも屋だ。ペット探しから危険な事まで依頼を受ける。」

 

「へぇ~・・・。」

 

 

さて、そろそろ行くか。

 

 

「悟飯。出掛ける準備しろよ。」

 

「えぇ?どこに行くんですか?」

 

「カレコレ屋だ。お前が見てる動画内の2人に紹介する。」

 

「え!?」

 

 

悟飯は慌てて私服に着替え、俺と共にカレコレ屋へと向かっていた。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「・・・という事で、俺の「親戚」の悟飯だ。」

 

「そ、孫悟飯です。よろしく。」

 

「は、はぁ。」

 

「カゲチヨの親戚か。よろしくな!」

 

 

カゲチヨはヒサメとジディに悟飯を「年の近い親戚」という形で紹介した。

 

っというのも、2人はカゲチヨが悟空達の世界に転移した事は知らない。だから悟飯が自分の甥っ子だってことは知らない。

 

もしバカ正直に言ってしまえば、混乱するか頭大丈夫か?と心配されかねない。一から説明するのも面倒なため、悟飯と話し合って「住んでいた山奥から1人で都会に上京してカゲチヨが世話する事になった。」という設定にした。

 

だから、カゲチヨの事を呼ぶときは「カゲチヨさん」って事になった。

 

 

「山奥からここまで来るの大変じゃなかった?」

 

「い、いえ。そこまでは大変じゃなかったですよ。ただ俺の知らないものが沢山あって戸惑いましたけど・・・。」

 

「うむ。俺も最初は戸惑った。まさか飲み物が出る箱がそこら中に落ちていた事に驚いた。」

 

「もしかして自販機の事?それ落ちてるんじゃなくて設置だからね。」

 

 

流石の僕でもそれは知ってると思いながら苦笑いする悟飯。

 

 

「それにしても、身体がガッシリしてるな。何かしていたのか?」

 

「えっとぉー、運動がてら筋トレを・・・。」

 

「山奥に住んでたんだもんね。それくらいじゃないと生活できないか。」

 

「そ、そうなんですよ。はは・・・。」

 

「今日はお前らに悟飯を紹介したかったんだ。どっかで会う機会とかありそうだし、俺がいない時に助けてやってくれると有り難い。」

 

「そういう事なら喜んで手を貸すぞ。」

 

「うん。何か困った事が合ったら何時でも相談してね!」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 

2人の優しさに笑顔でお礼を言った悟飯。その様子を見て、カゲチヨは少し笑顔を浮かべ、安堵した。

 

 

「とりあえずは来週、学校に登校してもらうからな。」

 

「は、はい!楽しみだな~。俺、学校自体初めてなもんで。」

 

「え、そうなの?」

 

「はい。近くに学校が無かったので。」

 

 

そう、悟飯が住むパオズ山付近で学校が無いため、筋斗雲で移動するくらいの距離にあるサタンシティーに行かなければならなかった。

 

空を飛べるため、そこまで移動に苦はなかったが、やはり普通の人間と比べて力が強すぎるため押さえるのに苦労したなっとカゲチヨは内心思い出していた。

 

 

「勉強は大丈夫なのか?」

 

「こいつの母親は教育ママだからな。偉い学者にさせるために勉強させてきたからそれなりに出来るさ。」

 

「そのお母さんって、もしかして厳しい人なの?」

 

 

毒親なんじゃないかと心配するヒサメだったが、悟飯は慌てて否定した。

 

 

「確かに厳しい所もありますけど、いつも俺を心配してくれる優しい人でしたよ。それに俺自身、勉強は嫌いじゃなかったし、学者になるのが夢ですから。」

 

「そっか。」

 

 

その言葉を聞いて、家族関係で心配する必要はなかったと、ちょっと出過ぎた真似をしたなっと少し後悔したヒサメ。

 

ちょっと気まずい雰囲気になった空気をカゲチヨは変えようとした。

 

「当分の間は勉強面で足りない分は俺が教えるつもりだ。」

 

「えぇ。カゲ教えられるの?」

 

「喧しい!勉強教えるくらい出来るわ!」

 

「でもいつも赤点じゃん。最近は無くなったけど。」

 

「ぐっ・・・。」

 

 

確かに前までは赤点の常習犯だったが、今はそこまで赤点取る事は無くなった。

 

だが急に成績を上げるとカンニングを疑われそうだったため、あえて少しずつテストの成績を上げる様にしていた。

 

だがそんな事で否定しても言い訳にしか聞こえないから、言葉を詰まらせ何にも言えず黙った。

 

 

「勉強面で困った事があったら私に言ってね!」

 

「は、はは・・・。ありがとうございます。」

 

 

時刻は夕方になり、シディが作った料理で晩御飯を食べた。

 

シディは悟飯がヒサメ並みの大食いだと知り驚愕。ヒサメは同じ大食いだと知り、悟飯に親近感を覚え、カゲチヨは大食い2人が居ると食費がやばいなっと内心思いながら食した。

 

そしてヒサメとシディと別れ、悟飯と共に帰宅した。

 

 

「カゲ叔父さんって昔は赤点常習犯だったんですね。」

 

「昔の話だ昔の話。その証拠にお前が小さい頃に勉強教えただろ。」

 

「はは、そんな事もありましたね。」

 

 

そんな思い出話をしながら、家へと戻っていった。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「今日からウチのクラスに入る事になった孫悟飯君だ。」

 

「そ、孫悟飯です!よろしくお願いします。」

 

 

今日は悟飯の初登校。

 

緊張してるのか少しどもり気味だった。

 

 

「じゃあ孫君の席は・・・。」

 

「私の隣が開いてるよー!」

 

 

ミキの隣が空席になっており、そこに座る事になった。

 

 

「孫君だっけ?私ミキって言うんだぁ。よろしくね!」

 

「は、はい!よろしくお願いします。」

 

「固い固い!もっと砕けて話してもいいよ。」

 

「す、すみません。昔っからこういう話し方でして。」

 

 

ミキが話しかけてくるため、悟飯はタジタジになりながらもミキみたいに気軽に話しかけてくれる存在はありがたかった。

 

休み時間。

悟飯の周りにはクラスの大半が囲んでいた。

 

 

「どこから来たの?」

 

「凄い筋肉だね!」

 

「何かスポーツやってたのか?」

 

「うちのボクシング部に入らないか?」

 

「えっと・・・あの・・・。」

 

 

質問攻めに戸惑うが、少しずつ答えられる範囲で答えていった。

 

そんな様子をカゲチヨは口角を上げて見ていた。

 

 

「嬉しそうだね。」

 

「まぁーな。」

 

 

未来でずっと戦ってきた悟飯が普通の学校に通えることが嬉しく思っていた。

 

 

「ぐっ、イケメンの転校生か。」

 

「僕とキャラ被っちゃうね。」

 

「あのガタイは何か特別な修行をしていたのだろう。」

 

「きしゃしゃしゃしゃしゃしゃ!!(しかも性格が良いときたんじゃい!!)」

 

「お前ら、俺の親戚に変な事すんなよ。」

 

 

キモ5の4人。アサヲ、ルイ、チダイ、マチャソが悟飯に対して嫉妬していた。

 

 

「カゲチヨさん!」

 

「おいおい。わざわざ抜けてきてまで来なくていいぞ。」

 

「いいえ。カゲチヨさんの友達にも挨拶したくて。」

 

「ア”ァ”~そうだな。じゃあ紹介しておくわ。右からアサヲにルイにチダイにマチャソだ。」

 

「よろいしくな!」

 

「よろしくね。」

 

「よろしく頼む。」

 

「きしゃしゃしゃ!(よろしく!)」

 

「よろしくお願いします!俺の事は悟飯と気軽に呼んでください!」

 

 

カゲチヨの軽く紹介し、悟飯は明るく返事を返した。

 

 

「カゲチヨ含めた5人はクラスではキモ5って呼ばれてるんだよ。」

 

「き、キモ5ですか?」

 

「余計な事言うな。」

 

 

悟飯の背後からミキがニヤついた表情で捕捉し、カゲチヨはミキにツッコミを入れる。

 

 

「陰キャだけど、根はいい奴らだから。」

 

「フォローになって無いぞ!!」

 

 

ノリコのフォローになって無いフォローにアサヲがツッコミを入れ、悟飯は乾いた笑いをする。

 

そんなやり取りの中、背後から女子2人組がこちらにやって来た。

 

 

「孫君。そんな奴らと一緒に居ない方が良いよ?」

 

「そいつらキモい事しかしないからさぁ。」

 

 

悟飯に擦り寄っては、カゲチヨ達を下げる発言しながら遠ざけようとしてくる。

 

 

「カゲチヨが親戚だからって無理して居る必要ないよ。」

 

「一緒に居たら仲間だと思われちゃうよ?」

 

「ちょっと!その言い方は酷いよ!」

 

 

失礼な発言をする2人にヒサメは注意をするが、カゲチヨが静止しだした。何故止めるのか疑問に思ったが、最後まで見てろと言わんばかりな目線をしたため押し黙る。

 

 

「こっちでいっぱい話しようよ。」

 

「孫君の事もっと知りたいなぁ~。」

 

「すみませんが行きません。」

 

 

猫なで声で擦り寄ってくる2人に対して、悟飯は真面目な表情で拒否をした。

 

 

「俺は人を見かけで判断はしたくないんです。それにカゲチヨさんの事に関しては無理してません。俺はカゲチヨさんが大好きだから一緒に居たいんです。」

 

 

その言葉に少し嬉しい気持ちになったカゲチヨに、ミキは軽く肘でカゲチヨを小突いた。

悟飯の真面目な返答に、さっきまでテンション上げてた女子2人は、あからさまに態度を変え「ソッチ系かよ。」「真面目とかうざっ。」っと悪態を付けながら帰っていった。

 

 

「あはは。あの子達には嫌われちゃったかな?」

 

「キッパリと反論しててよかったよ孫君!」

 

「しっかりと自分の意見を言えるのは好感持てるぞ。」

 

「カゲとは大違いだね。」

 

「喧しい!」

 

 

先ほどの一連を見て、ミキやノリコだけでなく自分達にまで優しくしてくれる悟飯に好感を持ったアサヲ達。その後も、カゲチヨ達やヒサメ達と一緒に下校時間まで過ごす事になった。

 

 

「じゃーまた明日学校でな!」

 

「またね。」

 

「気を付けて帰るのだぞ。」

 

「きしゃしゃしゃしゃ!(また明日も遊ぶんじゃい!)」

 

「はい!それではまた!」

 

 

アサヲ達と別れ、カゲチヨと悟飯の2人だけになった。

 

 

「どうだった?初登校は。」

 

「ちょっと質問攻めされてて疲れましたね。」

 

「そーいうのは最初の内さ。それより悟飯。分かってるな?」

 

「はい。「学校に居る時は力を最小限に抑える」ですよね。」

 

「そうだ。いくら異宙だからと言って、流石にまずいからな。」

 

「怪我じゃすまなくなりますもんね。」

 

「それと、空を飛ぶ事もだな。マチャソはともかく、普通の人間は空を飛ばないからな。」

 

「はは、世の中って難しいですね。」

 

「まぁその辺は俺も出来る限りフォローするさ。分からない事があれば俺が教えてやる。」

 

「じゃあ早速教えてほしい事があるんですが・・・。」

 

「なんだ?」

 

「彼女たちが言ってた「ソッチ系」ってどう意味ですか?」

 

「知らなくてもいい言葉だ。忘れろ。」

 

 

悟飯の異宙での学校生活はまだ始まったばかりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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