KAREKORE Z~Z戦士のカゲチヨ~   作:yakyo

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平行世界の拷問ヤクザ

 

孫(カゲチヨ)side

 

 

今日も壊れた平行世界の鍵の修理費を稼ぐためにリサイクルショップのバイトとして働いて早一ヶ月か。

 

一体いつになったら帰れるんだか。

 

あいつら心配してるかなぁ~。

 

帰ったら帰ったでヒサ辺りが怒りそうだ。

 

 

「孫、ヨーメイを知らないか?」

 

「いや、知らないけど・・・またサボりか?」

 

「私も最初はそう思ったんだが、三日間連絡が全然なくてな。」

 

 

おいおい。

もしかしてまた人形化になってないだろうな。

 

 

「オーナー!カゲチヨとヒサメが居なくなった!!どこにいるか知らないか!?」

 

 

店に突然シディが焦った表情で店に入って来た。

 

 

「カゲチヨとヒサメが居なくなった?」

 

「あぁ。三日前、依頼を受けてから全然連絡がつかなくてな・・・。」

 

「三日前・・・ヨーメイも三日前から連絡がつかなくなったな。」

 

 

三人同じ日に消えるのは偶然か?

 

少し気を探ってみるか・・・。

 

 

「もしかしたら三人に何かあったかもしれん。」

 

「くっ!匂いを辿って見てはいるが、なかなか見つからない・・・。」

 

 

・・・見つけた。

 

三人とも同じ場所に居る。

 

それとは別の気がある。

一人は知らないが、もう一人は感じた事がある・・・誰だっけか?

 

 

「とりあえず、三人の居場所は分かった。」

 

「む!本当か!?」

 

「・・・そうか!お前は人の気配を探知できるんだったな!」

 

 

しかし、三日って事もあって三人の気が小さくなっている。

 

何かされているのか?

 

もしそうなら、早く迎えに行かなきゃな。

 

 

「三人がやばいかもしれない。すぐに迎えに行く。お前も来い。」

 

「む?」

 

 

シディの手を掴んで、飛んで三人の元へと向かった。

 

 

「おぉ!空を飛べるのか!羽根もないのに飛べるのは凄いな孫!」

 

「どの世界でもお前は変わんないな。」

 

「む?なんか言ったか?」

 

「なんでも。」

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

平行世界のカゲチヨside

 

 

 

俺らが蝮谷キワミチによって酷い実験されてから三日が経った。

 

俺は70度のお湯に浸かった風呂に無理やり入らされ、ヒサは催眠ガスを浴びながらも水を掛けられ無理矢理起こされ、ヨーメイは下剤が入った点滴を入れられ我慢を強いられていた。

 

 

三日たったせいか何も感じねぇ・・・。熱さも痛みもねぇ・・・。

肌にある感覚の機能が壊れちまってんだろうな・・・。

ここから逃げ出す方法がなにも思いつかねぇ・・・。

 

 

「来ないで・・・!」

 

 

ヒサ?

 

 

「いや・・・いやぁぁ!!こっちに来ないで!!」

 

 

ヒサの悲痛の声が聞こえる。

たしか・・・三日以上眠らないと幻覚が見えるって聞いた事があるな・・・。

 

やべぇ・・・。

このままじゃヒサが壊れる・・・!!

 

 

「うぐうぅぅ・・・!?」

 

 

ヨーメイが苦しげの声を上げた。

 

 

「!?」

 

 

そして、俺の方も何故かお湯の温度が上がった気がする!?

 

 

「ア”ア”ァ”ァ”ァ”!!」

 

 

熱い熱い熱い熱い!!

 

身体が溶けそうだ!!

 

ヤベェ!!このままじゃ・・・!!

 

 

「カゲチヨ!」

 

「シ、シディ・・・。」

 

 

勢いよくドアが壊れて、シディが入って来た。

 

た、助かった・・・。

 

 

「すまない!時間がかかった!」

 

 

シディによって風呂から脱出した。

 

しかし、ずっと熱湯風呂に入ったせいか火傷で碌に立てなかった。

 

 

「なんて酷い事を・・・。」

 

「大丈夫だ・・・。そのうち回復する・・・。それより・・・。」

 

 

「何勝手に実験辞めてんだよ。」

 

 

っ!!

 

キワミチが刀を持って部屋に入ってきやがった。

 

 

「シディ!気を付けろ!そいつはヒュドラの毒を操れるんだ!」

 

「わかった!」

 

「本当に分かってんのかぁ?」

 

 

素早い動きでシディの後ろを取りやがった!?

 

 

「ッ!!」

 

「シディ!!」

 

 

シディを守るためにふら付いた身体を何とか動かして俺も応戦した。

 

 

「カゲチヨ!!」

 

「はぁ・・・はぁ・・・。」

 

「そんな身体で大丈夫かよ!」

 

「心配どーも!!さっきまで散々痛い目にあってたんだ!!今更お前の毒なんてどって事ねぇよ!!」

 

「チッ、2対1はフェアじゃねぇなぁ。俺にも仲間が欲しいぜ。」

 

 

そう言って奴はこの部屋から出ていった。

 

野郎!他の部屋に行って人質を取る気か!

 

あっちにはヨーメイが居るはずだ!!

 

 

「あ?」

 

「よぉ。」

 

 

あ、あいつは・・・孫!

 

お前も来てたのかよ!

 

 

「誰だテメェ。」

 

「誰だっていいだろ?」

 

「ここに居た女と隣りに居た女はどこへやった。」

 

「外に逃がしたに決まってるだろ?それくらい見りゃ分かるだろ。」

 

「おいおい、人を小馬鹿にするなって親に習わなかったか?」

 

 

あの野郎!孫の背後に移動して刀を振りかざしやがった!!

 

 

「孫逃げろ!!そいつはヒュドラの毒を持って・・・!!」

 

「もう遅ぇ!」

 

 

そしてキワミチは振りかざした刀を孫の肩に切りつけた。

 

 

パキン!!

 

 

「なっ!!」

 

「刃物を人に向けるなって親に教わらなかったか?」

 

 

孫の肩に当たった瞬間、刀が折れた。

 

しかも、孫は無傷。

 

 

「ど、どうなってやがる!」

 

「教えると思うか?」

 

 

キワミチが驚いてる間に俺らは孫とキワミチが居る部屋に移動して挟み撃ちを掛けた。

 

 

「もう逃げらんねぇぞ!」

 

「3対1かよ。カレコレ屋さんがこんな卑怯な事するなんてなぁ。」

 

「お前にだけは言われたくねぇな!」

 

 

このままこいつをボコボコにして警察に突き出してやる!

 

そう思ったらキワミチが壁に付いてあるボタンを押しやがった。

 

天井から梯子が出てきてそのまま逃げようとしやがった!

 

 

「楽しかったぜ!じゃあな!」

 

「クソ!待ちやがれ!!」

 

 

・・・ぐっ!

 

熱湯で火傷した身体が・・・。

 

 

「カゲチヨ!これ以上無理するのは良くない!」

 

 

くそ・・・!

 

 

「またなんかあったらよろしくな。」

 

 

このまま逃がしちまうのかよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次があるわけないだろ。」

 

「は?」

 

 

その瞬間、キワミチが上っていた梯子とキワミチの片腕が切断された。

 

 

「ぐぁ!!お、俺の腕がぁああ!!」

 

「散々好き勝手やっておいて、楽に帰れると思っていたとは・・・。考えが甘いんじゃないか?」

 

「て、てめぇ・・・!!」

 

 

一瞬だったから分からなかったが、孫の手から光の剣のようなものが出ていた。

 

恐らくそれで腕ごと梯子を切ったんだろう。

 

む、むごい事しやがるぜ・・・。

 

 

「よ、よくも俺の腕を・・・!て、てめぇただじゃおかねぇぞ!!」

 

「いやぁワリーワリー。梯子だけ切ろうと思ってたら手元が狂って片腕まで切っちまった。まぁ好き勝手やって来たツケだと思って勘弁してくれ。」

 

 

あのキワミチを煽ってやがる!?

 

ヤベー奴じゃん。

 

 

「勘弁するわけねぇーだろーが!!」

 

「だよなぁ~・・・・。俺もお前を許すつもりないけどな。」

 

「がぁ!!」

 

 

キワミチの服を掴み持ち上げ、腹を殴った。

 

殴った衝撃で血反吐と唾が入り混じったものを吐き出し、身体をだらんとして動かなくなった。

 

 

「あれ?手加減したつもりだったが・・・やり過ぎか?」

 

 

あれで手加減とかおかしいだろ!!

 

殴られた時、目ん玉飛び出るぐらい見開いてたぞ!?

 

 

「あの時も思ったが、孫は強いんだな。」

 

「あ、あぁ・・・。」

 

 

み、味方でよかったと思ううぜ。

 

若干、孫に引いた俺達。

その後、キワミチは気絶した状態で警察に連行された。

 

 

とにもかくにも、奴との因縁が切れてよっかったぜ・・・。

 

 

それと、警察から聞いた話なんだが、キワミチは何かに怯えている様で今は大人しくなっているらしい。今じゃ夜、酷く魘されている光景を目にするそうだ。

 

もしかして、それって孫に対してトラウマになってるんじゃ・・・。

 

 

これ以上考えるのはやめよう・・・。

 

終わった事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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