KAREKORE Z~Z戦士のカゲチヨ~   作:yakyo

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運命の日〜魂VS魂〜

 

二人の人造人間が合体し、一人の人造人間となった事に二人はしばらく身動きが取れなかった。

 

そして当の本人は、自分の手や体を見て自分の姿を確認した。

なにせ、合体する事はこれが初めてだった。Dr.ゲロがもしも二人よりも超える存在が現れた時にと付け足した機能だったのだ。

 

 

「ふむ、この姿にも名前合った方がいいな。」

 

「・・・・。」

 

「・・・・っ。」

 

「17号と18号が合体したから・・・・イナイパ。人造人間イナイパだ。」

 

 

敵の前で自分の名前を悠長に考える余裕っぷりに、フルトはイラつきを見せ真正面から突撃した。

 

 

「ちゃ!!」

 

 

ドゴッ!!

 

 

フルトの拳がイナイパの顔面をとらえた。もろに喰らったフルトの本気の打撃。完全に直撃したはずなのに、眉一つ動かす事なく涼しい顔で立っていた。

 

 

「なっ・・・。」

 

「それが本気か?せっかくの合体だが、期待外れだな。」

 

「ごぉああああああああ!!」

 

 

イナイパから放たれる気弾を直撃し、悲痛の叫びを上げながら気弾と共に遠くの森へと飛ばされてしまった。遠くの森に真ん中で白目を向いて体中火傷や傷を負って気絶してしまい、ピクリとも動かなくなった。

 

 

「フルトさん!!」

 

「他人の心配してる余裕があるのか?」

 

 

一瞬だけフルトを心配して視線を逸らしてしまった時、瞬時に距離を縮められ驚愕して距離を離そうとしたが、目線を逸らさずにイナイパを見ていたはずなのに一瞬で姿を見失う。そして、背後に壁のようなものが当たった。

 

 

背後にはイナイパが立っていたのだ。

 

 

「くっ!!」

 

 

驚くも瞬時に思考を動かし、蹴りをイナイパの首元を捉え顔を傾けたが、この攻撃も平気な顔で受け止めた。そんな悟飯を不敵な笑みを浮かべながら足を掴み、自分の方に引き寄せ悟飯の顔面に拳を叩きつけた。

 

 

「ぐあぁ!!」

 

 

鼻血を流し苦痛の表情を浮かべる。

 

もっとその表情を見せろと言わんばかりに、悟飯の身体を拳の連打で叩きつけた。

 

痛みで苦しみながらも、手に気を溜めイナイプの顔面にエネルギー波を直撃させたが、無傷で涼しい顔をして効いてない事に目を見開いてショックを受けた。そんな悟飯の心情など気にも留めずに足を掴んだまま振り回しビルの方へと投げ飛ばした。

 

ビルに直撃し、そのまま突き抜け、突き抜けた先に似たようなビルも突き抜けた。三つ目のビルに激突して止まった。

 

 

「うぐっ・・・ぐぁ!!」

 

 

身体を痛め、苦しみながらも立とうとするも腹に激痛が走った。

 

いつの間にか、自分の前に移動し腹に肘打ちで攻撃してきたイナイパが居たのだった。

 

倒れそうだった悟飯の顎を膝蹴りを喰らわせ上に向かせ、強烈なパンチを喰らい勢いよく地面へと叩きつけられた。

 

追い打ちをかける様にエネルギー波の弾幕を悟飯に浴びせた。

 

その光景に思はずムツミは隠れていた所から飛び出し、悟飯を心配した。

 

 

「悟飯君!!悟飯君!!」

 

 

ムツミの声をかき消されるほどのエネルギー波の嵐が止み、静寂の中悟飯の様子を確認していたイナイパ。

 

悟飯は全身に傷だらけになりながら倒れていても、まだ息があった。

 

 

「ほぉ。まだ生きてたのか。意外とタフじゃないか。」

 

 

ゆっくりながらも、痛みが全身に走ろうとも、なんとか起き上がろうとした。

 

しかし、そんな悟飯に止めを刺そうと掌に気を溜め始めた。

 

 

「雑魚の相手するのも飽きたな。そろそろ終わらせるか。」

 

「くっ!」

 

 

片腕を抑えて、逃げようとしても足が思い通りに動けなかった。イナイパのエネルギー波を受けてしまったら本当にやられてしまうと予想した。

 

だが、今の自分に太刀打ちできる術はなかった。

 

 

(すみません・・・。僕じゃ人造人間は倒せなかった・・・。カゲ叔父さん・・・あとは・・・頼みます。)

 

「死ね!孫悟飯!」

 

 

覚悟を決め、目を強く瞑り衝撃を持った。

 

また死ぬのか・・・。

そう思い、カゲチヨやムツミ、そして今まで会った人に謝った。

 

 

「なに!?」

 

「悟飯君は・・・殺させない!!」

 

「む、ムツミさん!!」

 

 

その時、ムツミがイナイパの背中に乗っかり離れないように抱きついた。降り落とそうとするも、何とかしがみつく。

 

 

「ムツミさん!!離れるんだ!!」

 

 

そんなムツミの行動に驚くもイナイパに殺されかねないと思い、すぐに離れる様に呼びかけるもムツミは聞く耳を持たなかった。

 

 

「私の全てを使って・・・悟飯君を助ける!!」

 

「何をするつもりだ女!」

 

「例えあなたを倒せなくも、重傷を負わせることはできるはず!!はぁあああああああああああああ!!」

 

「ぐぁあああああああ!!」

 

覚悟を決めた顔をしたムツミは、全てを出し切るかのように全力の電撃を浴びせた。直に電撃をくらったイナイパは悲痛の雄叫びをあげた。

 

 

「オリジナルみたいに氷の能力は使えないかもしれない。でも電撃ならオリジナル以上だ!!」

 

 

更に電撃の出力を上げる。

 

だがそのせいで、ムツミの皮膚が溶け出し、機械部分が見えてしまってる。

 

このまま電撃を放出し続ければ、二度と機能できなくなるかもしれない。だけど、そんな事、この存在に世界を無茶苦茶にさせないため、悟飯を殺させないため、自分を犠牲にしての行動なのだ。

 

 

「ぐぁああああああああ!!」

 

「あなたも作られた機械ならこの電撃でショートするはず!!」

 

 

相手は苦しんでいる。このまま電撃を放出し続ければ勝機はある!

 

そう確信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な〜んてな。」

 

「えっ・・・。」

 

 

その考えは甘かった。

 

さっきまで悲痛に叫んでいたのとは違い、余裕の表情に変わり必死に電撃を放出してるムツミを小馬鹿にするかのように笑う。

 

 

「この程度で俺が怯むとでも思ったか?」

 

「そ・・・んな・・・。」

 

「貴様と俺とでは構造のデキが違うんだよ。」

 

 

バキン!!

 

 

ムツミの両腕を掴み握り潰し、ムツミの腕を破壊した。

 

 

「あ・・・。」

 

「む、ムツミさん!!」

 

 

ボガァァン!!

 

 

しがみつく腕がなくなり、後ろに倒れた瞬間、イナイパのエネルギー派によって身体を粉々にされてしまい、傷一つ付けることすら叶わず、虚しく地面へと落下してしまった。

 

 

「そん・・・なっ・・・。ム、ツミ・・・さん・・・・。」

 

「・・・・。」

 

「残念だったな孫悟飯。またあの時のように、仲間一人救えなかったな。」

 

イナイパの発言を無視し、困惑と悲しみと信じられなさが入り混じった感情のまま、バラバラになったムツミの方へと朧な足取りで近づいた。

 

 

「・・・悟・・・飯・・・君。」

 

「ムツミさん!」

 

 

身体がバラバラで顔の半分が壊れて機械部分が見えてしまっていても、まだ起動は出来ていた。

 

 

「ごめん・・・ね・・・。役、に・・・たてなく・・・って・・・。」

 

「そんな事は・・・そんな事はないです!」

 

「わた・・・し。・・・信じ・・・てる、よ・・・。」

 

「・・・・!」

 

「悟・・・飯く・・・んなら・・・きっと、す・・・超サイヤ、人・・・を・・・超えら、れる・・・って。」

 

 

悟飯の目を見て、途切れ途切れながらでも笑顔で語りかけた。

 

 

「だって・・・悟飯・・・くんは・・・カゲ・・・の・・・姪・・・なんだから・・・。」

 

 

無意識の内に悟飯の目から涙がこぼれ落ちていた。

 

 

「私の・・・最後のお願、い・・・・。人間や・・・異宙人・・・皆のた・・・めに・・・。そし・・・て・・・・悟飯くんが・・・生きて、学者になるために・・・勝って・・・・。」

 

 

悟飯に自分の我儘の押し付けだと思いながらも、最後のお願いを言い残し、機能を停止してしまった。

 

完全に目に光が消え、動かなくなったムツミを呆然と涙を流しながら見ていた悟飯に対し、上空から様子を見ていたイナイパは茶番が終わったと言わんばかりに地上へと降りた。

 

 

「やっととくたばったか。最強の俺に勝てないことも理解できないとは、所詮は出来損ないの機械人形だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プツン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅぅ・・・・・・・・あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

「!?」

 

 

雄叫びと共に悟飯から激しい気の突風が吹き起り、イナイパは目を大きく開きながら驚きを見せた。

 

 

「か・・・変わった・・・。」

 

 

今までの超サイヤ人よりも髪の毛が少し伸び、逆立ちをしていた。身体から稲妻が走り、鋭くなった瞳がイナイパに向けていた。

 

ムツミを失って怒りを爆発させ、ついに超サイヤ人の限界を超えたのだ。

 

 

「お前だけは、絶対に許さないぞ。」

 

「・・・はっ!少し変わったからどうした?そんなので俺を倒せるとでも思ってるのか?」

 

「倒せるさ。」

 

「っ!・・・・勘違いしてるようだが、俺はまだ本気を出してないんだぞ。」

 

 

少し構えて、「カァ!!」っと声を出し力を全力で開放したイナイパ。

 

 

「これが俺のフルパワーだ。」

 

 

挑発的は表情で悟飯を見るが、そんなの気にする事もなく表情を変えずにイナイパを見ていた。

 

 

「それがどうした。」

 

「くっ・・・!このぉおおおおおおお!!」

 

「ふん!!」

 

「ごはっ!!」

 

 

そんなものかという表情で言い返されたイナイパは苦虫を噛み潰した顔になり、自分を下に見る悟飯に襲い掛かるが攻撃を繰り出そうとした瞬間、腹に重い一撃を叩き込まれた。

 

 

「おっご・・・・っ・・・・。」

 

 

バキィィッ!!

 

 

「ぐあぁああ!!」

 

 

重い一撃に腹を抑えながら苦しみ、口から大量の唾液を吐き出した。隙を見せたイナイパを容赦なく強い蹴りを喰らわせ、建物の方へと飛ばし激突させた。

 

 

「ちょ、調子に・・・乗るなよぉおおおおお!!」

 

 

掌から強力なエネルギー弾を放った。

 

このエネルギー弾をもろに喰らってしまったら一溜りもない。人間どころか、この街全体が荒野に変わってしまうだろう。

 

 

「だぁあああああ!!」

 

 

しかし、悟飯は避ける事もなく強力のエネルギー弾を足で上空へと跳ね返した。

 

跳ね返したエネルギー弾は空高くで爆散。

簡単に跳ね返された事で、驚きの表情を隠せなかったイナイパ。

 

悟飯は歩いて、イナイパの方へと近づいて行った。近付いて来る悟飯に、少しばかり恐怖を抱きながらも連続のエネルギー波を放った。そのエネルギー波は悟飯に直撃するもまったく効かず、悠々とイナイパの方に向かっていった。

 

 

「こ、このぉおお!!」

 

 

近付く悟飯に向けて、強力なエネルギー弾を放ち、直撃させた。

 

煙が巻き起こり、悟飯の姿が見えなくなったがイナイパはどうだっと言わんばかりに笑みを浮かべるが、次第に顔が険しくなっていく。

 

 

「なっ・・・!」

 

 

煙から、イナイパの目と鼻の先で立っていた。

 

 

ドゴォォン!!

 

 

イナイパが後退りした瞬間、悟飯の強烈なアッパーカットがきまる。

 

そして追撃でイナイパの顔面に強力な足蹴りをくらわせる。

蹴りによって何度も地面や建物にバウンドしながら吹き飛んだ。

 

 

「ぐっ・・・、こ、こんな事が・・・あってたまるか!」

 

「・・・。」

 

 

フラフラと立ち上がるイナイパを強い視線で見る悟飯。

 

合体した自分より強い存在を認められず、悔しさのあまりに歯を力強く噛み締める。

 

 

「お、俺がこの世で一番最強なんだぁぁああああ!!」

 

 

体内の気を全開に放出し、大爆発を起きした。

 

悟飯はイナイパの大爆発に逃げもせずに飲まれてしまった。

 

 

 

 

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