KAREKORE Z~Z戦士のカゲチヨ~   作:yakyo

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24時間、軽自動車に閉じ込められると

 

カゲチヨside

 

 

「それではよろしくお願いします。」

 

「はいはい。」

 

 

俺は今、カレコレ屋の前で青い円のマークが模様が入ったネクタイが特徴的な自動車メーカーの依頼主から車を貰った。っというよりしばらく試運転するために借りる事になった。

 

 

「あれ?カゲ?」

 

 

預かってから丁度ヒサが帰って来た。

 

 

「何?この車?」

 

「依頼だ。完全自動運転のAI搭載車だとさ。依頼主が言うには免許が無くても乗れるらしい。」

 

「それ本当に大丈夫なの?」

 

 

まぁ心配するのは当然だろうな。

 

免許はしっかりと交通のルールを勉強して取るもんだからな。

 

 

「何はともあれ、受けた依頼はやるさ。このままサクッとやってくるわ。」

 

「えー!私も一回だけ乗ってみたい!」

 

「学生は大人しく勉強しろよ。」

 

「そういうカゲだって学生でしょーが!」

 

「あ、こら!勝手に・・・。」

 

 

俺が車に乗るとヒサもツッコミながらも助手席に乗り始めた。

 

その瞬間、カチっとドアがロックする音が聞こえた。

 

 

≪ドアをロックします。ロックは24時間後に自動で解除されます。≫

 

「え?」

 

「あぁ~あ。」

 

 

音声にマヌケな声を出したヒサに呆れた俺を余所に勝手にエンジンがかかった。

 

 

「え、ちょちょ、ちょっと!エンジンまでかかってるよ!?」

 

「オメェーが勝手に乗るからだろ。」

 

「どー言う事か説明して!?」

 

 

焦り出すヒサに、このAI搭載車について説明した。この車は規定人数乗車すると調査モードが起動する事になっている。

 

 

「なんでそれを早くいってくれなかったの!?」

 

「言う前にお前が勝手に乗ったからだろ・・・。」

 

「これ、どーするの!?」

 

「依頼主も帰っちまったし、システム誤作動防止のためにこの中だとスマホも使えねぇっていってたな。これじゃあムツミに開けてもらう事も出来ねーか。困ったな。」

 

「じゃあ私達、24時間閉じ込められちゃったって事!?」

 

「ま、そーなるわな。」

 

「どどど、どーしよ~!!」

 

「窓から出ればいいだろ。」

 

 

俺の言葉に「その手があった!」っと気付いたようで、窓から出ようとしたヒサだったが、途中で何かを気付いたように止まり、車の椅子に座り直した。

 

 

「?出ないのか?」

 

「いや・・・その・・・・す、スカートが・・・・。」

 

「・・・・向こう向いてやるから出ろよ。」

 

「そ、それでもダメ!」

 

「・・・・そうか。」

 

 

今更、下着が見えてもどーこう思わないが、ヒサも女の子だ。異性に見られたくない年頃なのは当然だろう。・・・・というかブルマが異常だったんだ。ナメック星の船の中、俺やクリリンと悟飯が居る中、堂々と下着姿で寝てたしな。

 

この車の中で二十四時間開くまで待つよりかは下着見えても出た方がいいとは思うがな。

 

 

「とりあえず、依頼続けるか。」

 

「なんでそんなに冷静なのさ!?」

 

 

ヒサのツッコミを他所に、自動で車を発進させた。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「はぁ~・・・お腹すいた・・・・。」

 

 

車で走行中、隣でヒサがげっそりとした顔で呟いた。

 

 

「車の中に食べ物無いよぉ・・・。」

 

「仕方がねぇ~な~。じゃあ、そこのバーガー店に寄るか。」

 

「でも、降りられないよ?」

 

「ドライブスルーがあるから、降りなくても飯は買える。」

 

「あ、その手があったか!」

 

 

バーガー店によって、メニュー注文する俺達。

 

食べ物が手に入った事でご満悦なヒサだったが、数時間後パーキングエリアにて声を上げだした。

 

 

「あぁ!!」

 

「今度は何だ?」

 

「どうしよ、全部食べちゃった・・・。」

 

 

何だ?まだ食い足りなかったのか?

 

 

「また新しいの買いに行くか?」

 

「そーじゃなくて!もしトイレに行きたくなったらどうしよう!?」

 

 

あぁ・・・それはヒサにとっては由々しき事態だ。

 

というか、出れないの忘れてただろこいつ・・・。

 

 

「我慢しろよ。別に永久に出られないわけじゃないんだ。あと数時間待てば出れるんだから。」

 

「うぅ・・・。」

 

「何だったら使うか?」

 

 

俺は空の紙コップをヒサに見せる様に出した。

 

 

「使うわけないでしょ!!」

 

「だと思った。」

 

 

流石に羞恥心が勝つか。

 

結局、ヒサは尿意が来ない事を祈りながら、我慢する事に決めたようだった。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

時刻は夜。

 

24時間立つにはまだまだ時間がある。

どーせ出れないなら今のうちに性能チェックすることにした。

 

しかし、複数人乗って閉じ込められるのは不便だな。

なぜ依頼者はこんな機能を付けたのか謎だ。

 

 

「とりあえず、走らせてみるか。」

 

≪人気のドライブスポットへ案内します。≫

 

「へ~。そんな事も出来るんだ。行ってみようよ!」

 

 

しばらく車を走らせてから、ドライブスポットに着いた俺達。

 

 

「わぁ~すごい綺麗!!ほらカゲも見て見て!」

 

「はいはい。」

 

 

確かに、景色は綺麗でスポット的にはいいかもしれないが・・・。

 

 

「もう駄目だよ。こんな所で~。」

 

「こんな所に来るのカップルだけだし、みんなやってるから大丈夫だって。」

 

「もーエッチ♡」

 

 

どこもかしくも車内でいちゃつくカップルのせいで景色に集中できなかった。

 

 

「どいつもこいつも発情してやがんな。」

 

「うぅ・・・////」

 

「・・・移動するか。」

 

「そ、そうだね!?」

 

 

流石にこの状況が気まずかったから移動することに決めた俺達。

 

とりあえず、カップル車から遠ざけて落ち着く場所に車を止めた。

 

 

「はぁ・・・乗ってるだけなのになんな変に疲れたよ・・・。」

 

「だな。」

 

 

・・・ん?

 

何か背後から何かがこっちに来てるぞ?

 

 

「カゲ?」

 

「なんか来る。」

 

「なんかって・・・・へ!?」

 

 

そう言った瞬間、車内が揺れだした。

背後から俺達が乗る車に首輪の付いた怪物が掴みかかった。

 

 

 

「バジャジャジャジャ!!」

 

「何これ!?」

 

≪おすすめのスポットは・・・。≫

 

「このポンコツが。手動でいく!」

 

 

手動に切り替えて、目一杯アクセルを踏んで逃げた。

 

 

「だ、大丈夫なの!?無免免許だよ!?」

 

「安心しろ、免許なら持ってる。」

 

 

運転しながらヒサに免許証を見せた。

 

 

「い、いつの間に取ってたの!?」

 

「つい最近だ。」

 

 

まぁ例え無免許でも向こうの世界で何百年も運転してんだ。

 

ドライブテクニックはお手のもんだ。

 

 

「お、追ってくるよ!?」

 

「分かってる。」

 

「ってカゲ!!前!!壁!!」

 

「これでいいんだよ。」

 

「え!?」

 

 

俺はギリギリのところで思いっきりハンドルを左に切ってドリフトさせた。

 

ギリギリの回避に対応できず追って来た怪物はそのまま壁に激突した。

 

 

・・・奴の首輪についてるマーク・・・。あの依頼者のネクタイに刺繍されたマークと同じ・・・・。

 

なるほど。

俺らは嵌められたって事か。

 

 

「そんなテクニックいつ身に着けたの!?」

 

「あぁ~・・・最近?」

 

「いや、今の間何?何で疑問形?」

 

 

恐竜に襲われた時に、今は素手で簡単に払いのけたが転移した当時は使ってた手だ。

 

久々にやったが、身体は覚えてるもんだな。

 

 

「でも何で私達を襲ったんだろう?」

 

「さぁな。それは本人に聞くしかないな。」

 

「本人ってあの怪物に?話通じるかな?」

 

「いいや。こいつを差し向けた張本人だ。」

 

「それって・・・へ!?。」

 

 

ヒサが聞き返そうとした時、勝手に車がバックしだした。

 

なるほどな。遠隔でこの車を操作したか。

 

そのせいか、操作しても全く言うこと聞かなかった。

 

 

「このままだとあの怪物にぶつかっちゃう!!」

 

 

叫びだすヒサを他所に、俺は怪物の後ろに居る人物。俺にAI車を渡した依頼者が立っていた。

 

 

「カレコレ屋は職業柄敵も多い。これで賞金は私の物だ!」

 

 

何やら独り言を言ってるようだが、俺達を襲うつもりならもうこの車がどうなろうが関係ない。

 

 

「しっかり捕まってろ。」

 

「ふぇ!?きゃっ!!」

 

 

ヒサを抱え、ドアを蹴り破り脱出。

 

俺らが載ってない車はそのままバックで依頼者と怪物の方へと向かっていく。

 

 

「ん?おかしい・・・。止まれ!!おい!!」

 

 

出る前に軽くシステムを書き換えて、止まらない様にしておいた。

 

こんな所で技術が役に立つとはな。

 

そのおかげで、依頼者はスマホを操作するが止まる気配がなく最終的に・・・・。

 

 

「うわぁあああああああ!!」

 

 

そのまま車に激突した。

 

 

ボロボロの依頼者たちの前に立った。

 

 

ん?これは・・・。

 

 

俺は地面に落ちた紙を拾い内容を目にした。

 

なるほどな。どうやらこの紙は俺らの手配書か。

誰がこんなもの作ったかは知らねぇーが下らん。

 

 

「賞金欲しさに罠に嵌めて襲い掛かったって訳か。」

 

「うぐぅ・・・!」

 

「詰めが甘かったな。」

 

 

紙をくしゃくしゃにして依頼者の横に投げて、気弾で消した。

 

 

「ひぃ!!」

 

 

すぐ傍で、塵となった手配書見て怯える依頼者。

 

これで二度と俺達を襲おうとは思わないだろう。

 

何せ、傍で倒れてる怪物よりも恐ろしいサイヤの血が流れてる吸血鬼が居るからな。

 

 

元依頼主と怪物を縛り上げて通報した。

 

 

「はぁ・・・散々な目にあった・・・。」

 

「何でも屋やってるとはいえ、俺たち二人で変なのに巻き込まれる事が多いな。」

 

「確かに。・・・でも。」

 

「でも?」

 

「カゲで良かった。」

 

「・・・ふ。そーかよ。」

 

 

まぁ、嫌われるよりかはマシかな。

 

 

「たまにはドライブもいいかもね。私そのうち免許取ろうかな。」

 

「いいと思うぜ。取っておいて損はないぞ。」

 

 

ポケットからこの世界には存在しない代物。

俺が作った「ホイポイカプセル」を取り出し、スイッチを押して投げた。

 

ボンっていう大きな音を出し、煙の中から私物の車が出て来た。

 

 

「え?え?え!?なんか投げてたけどあれ何!?なんで目の前に車が出てきたの!?」

 

「いいから乗れ。とっとと帰るぞ。」

 

「いや説明してよ!!」

 

 

ヒサの疑問の叫びが響いた後、俺達は夜のドライブをして家に帰った。

 

 

 

 

 

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