KAREKORE Z~Z戦士のカゲチヨ~   作:yakyo

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変わったカゲチヨと知りたいヒサメ

最近、カゲが変だ。

 

っというのも夏休みの終わり頃、病院からカレコレ屋に帰ってきた時に再会してからだ。

 

まず見た目からして、図体がでかくなって、筋肉がシディよりあるように見える。

 

それと、普段捻くれてて陰キャオーラが出てたのに、今はなんか落ち着いてるっていうか素直っていうか・・・大人っぽくなってる感じ。

 

それに、最近ゲームしたりスマホいじってる時間が少なくなってる。・・・っというより、ソファに座って腕を組んで目を瞑ってることが多くなった。

 

今も私の目の前でそうしてる。寝てる・・・のかな?

 

学校に行けば授業はちゃんと受けてるし、宿題の事で泣きつかなくなったし、女子に話しかけられても平然としてるし・・・。

 

私に頼る事が前より少なくなっていた。

 

少し成長したのが嬉しいような・・・寂しいような・・・。

 

ミキ達もカゲの異変に気付いたみたい。アサヲ君達は、変わらずカゲと共に楽しく会話していた。もしかしたらアサヲ君達はカゲの事を何かわかるかもと思って聞いてみたけど分からないそうだった。何でも、夏祭りの次の日に会ったらこうなってたらしい。結局は分からずじまい。

 

何回かどうしたのかって聞いたんだけど「何でもない」ってはぐらかされる。何で話してくれないのかなぁ~。

 

 

「・・・・何だよ。人の顔をじろじろ見て。」

 

「は、はぁ!?じろじろなんて見てないし!!っというか、目瞑ってるから私が見てるかどうかわからないじゃん!!」

 

「目を瞑ってても、見られてる気配くらいわかるわ。」

 

 

そ、そんな事出来たの!?っというか私そんなにじろじろ見てた!?

 

 

「俺に何か言いたい事あるなら言えよ。」

 

「・・・言ったって意味無いよ。」

 

「なんだ?本人の前では言えないような事か?」

 

 

言いたくても、はぐらかすから言えないでしょーが!!

 

内心そう言いつつじーっとカゲを恨めしい目で見つめる。

 

 

「な、なんだよ。言っておくが冷蔵庫のプリンには手を付けてないからな。」

 

「そーじゃないけど、勝手に食べたら許さないから。」

 

「食べない食べない。」

 

 

・・・今のカゲと会話してると、子ども扱いされてる感じがして、何かイヤ。

 

何とかカゲから事情聞き出したいなぁ~。

 

・・・もしかしたら!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

「ただいま~。・・・ん?なんだそれ?」

 

 

カレコレ屋に帰ってきたと思えば、ヒサが何かのリモコンを握っていた。

 

 

「あ、カゲお帰り!実はリサイクルショップで催眠装置っていうの見つけて・・・。」

 

 

また変なのを持ってきたなぁ・・・。

 

 

「あの店はいろんな意味で大丈夫なのか?そして何でそんな物を持ってくる。」

 

「い、いやほら!最近YouTubeで催眠術にかかってみたっていう動画見るでしょ?これでやってみたらどうかなって。」

 

 

まぁそういう動画が流行ってるのは目にはするが・・・・。何か怪しいなぁ~。

 

 

「ヒサはこういう系はあんまり率先しないタイプだと思ったが?」

 

「そ、そうかな?面白そうだな~って思ってるよ?」

 

 

何故疑問形なんだ。

 

 

「今からカゲに催眠掛けるからジッとしててね!」

 

「待て!何でヒサから始めようとする!」

 

「だ、だって発案者私だし別にいいでしょ。それとも私に知られたくない事あるの?」

 

 

そう挑発的な事を言ってくるヒサに呆れる。

ったくこいつは・・・。

 

 

「んなのあるに決まってるだろ。」

 

「え・・・あるの?」

 

「当たり前だ。お前だって俺に知られたくない事の一つや二つあるだろ?」

 

 

俺がそういうとヒサメは暗い表情しだした。

 

 

(確かに・・・そうだよね。私もカゲに寿命の事やリデュースの事秘密にしてるのに、カゲの秘密を強引に聞き出そうなんて・・・。最低だよね・・・)

 

「ヒサ?」

 

「ごめんカゲ。確かに人の秘密を無理に聞き出そうだなんて最低な行為だよね。あははは・・・。」

 

「・・・・・。」

 

 

んな泣きそうな表情されたら、文句なんて言えねぇじゃねぇか。

 

 

「いいよ。」

 

「え?」

 

「俺に聞きたい事があるなら一回だけそれを使ってもいいよ。」

 

 

多分ヒサが聞きたがってるのは、俺の現状の事だろーな。

 

馬鹿正直に話しても信用されないと思ったから話さなかったし話すつもりもなかった。

 

だが、これでヒサが納得するなら催眠を受け入れよう。

 

後はヒサが話を聞いてどう思うかだな。

 

 

「ほ、本当にいいの?」

 

「そー言ってるだろ。俺が心変わりしないうちに早くしてくれ。」

 

「う、うん。」

 

 

ヒサは催眠装置を俺の方に向けた。

 

 

「夏休み、私たちがゴブリンの山に行った後の事教えて!」

 

 

そう言って装置のボタンを押したヒサメ。

 

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

 

・・・・催眠・・・かかってないんだが・・・・。

 

 

「えっと・・・これ催眠って・・・。」

 

「かかってないな。」

 

 

つもりこれって・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー。これは故障してるな。」

 

 

カゲと一緒にリサイクルショップに行って、オーナーに催眠装置を見せたらそう返答された。

 

そ、そんな~・・・。

 

 

「すまない。不良品を売ってしまったな。後で返金しよう。」

 

「お、同じ商品は・・・。」

 

「これしかないな。」

 

 

で、ですねよ~・・・。

 

 

 

お金を返金して貰ってカレコレ屋に帰ってきた私達。

 

何だか残念のようなホッとしたような。感情がぐちゃぐちゃだよ~。

 

 

「はぁ・・・。」

 

「そんなにへこむ事か?」

 

「ご、ごめん。どーしてもカゲに何があったのか知りたくて・・・。でも、これでよかったのかもしれないね。」

 

 

誰にだって話したくない秘密があるんだから、それを催眠してまで無理に話させたら信用にも関わるもんね。

 

 

「・・・ヒサ。」

 

「なに?」

 

「なぜ俺がこんな現状なのか、正直話しても信用できないと思う。俺自身同じ話をしても信用できない自信がある。それほどぶっ飛んだ話だ。」

 

「・・・・。」

 

「それに、話すと滅茶苦茶長くなるから、どう手短に話せばいいか分からないんだ。(まぁ話すのが面倒臭いってのもあるけど、言わないでおこう。)」

 

 

信用されないって断言できるほどぶっ飛んだ話って・・・。

 

カゲが真剣に言うならきっとそうなんだろう。

 

 

「だが・・・そーだな・・・。いつか話せる時が来たら話そう。」

 

「カゲ・・・。」

 

 

いつか・・・か。それはいつになるのかは分からないけど・・・・。カゲがそういうなら、待ってみようかな・・・。

 

 

「わかった。・・・でも、なるべく早くお願いね!」

 

「あぁ、善処する。」

 

 

見た目や中身が少し変わっても、その優しさは変わってないや。

 

それが確認出来ただけで、今日は良しとしようかな。

 

 

 

 

 

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