【逃避行】ワイ将生徒 一年間練りに練った自治区脱走を本日決行   作:ホッケ貝

2 / 7


 

 ――"その時"が来たため一旦スレを離れたイッチ。スレ主不在のなかでも住民は相も変わらず駄弁り続ける。しかし、時間が経つにつれて徐々にスレ民は焦り始め……――

 

 

 

130:名無しの生徒●/●/●(●)ID:uUue7AWTy

1の霊圧が…消えた…?

 

131:名無しの生徒●/●/●(●)ID:CLHGS/WHI

駄目みたいですね(絶望

 

132:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

おまたせ

 

133:名無しの生徒●/●/●(●)ID:+/QzFXYE5

>>1無事だったんか!!!!!!

 

134:名無しの生徒●/●/●(●)ID:mJLCmEVvP

【速報】>>1生存確認

 

135:名無しの生徒●/●/●(●)ID:lN4D/s+fV

生きててよかった

 

136:名無しの生徒●/●/●(●)ID:Np7/cDZPF

乗っ取られたりしてないよね?

 

137:名無しの生徒●/●/●(●)ID:pMMoM728z

おかえりなさい

 

138:名無しの生徒●/●/●(●)ID:r+6k93jWk

無事に書き込んでくれて何より

 

139:名無しの生徒●/●/●(●)ID:w/8R1uPLJ

お前の戦いはまだ始まっちゃいねえぜ1

 

140:名無しの生徒●/●/●(●)ID:Yb2OYEzb3

おかえり

 

141:名無しの生徒●/●/●(●)ID:Y6zlatCj3

これバレて今頃1は・・・ってことにはならないよね?

 

142:名無しの生徒●/●/●(●)ID:lsWDEiqOt

>>136 そんな最悪でありきたりな展開が起きたとは信じたくない

 

143:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

みんな待っててくれてありがとう

私は私だから安心して

 

144:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ut6Ag4Ej7

1の周りはいまどうなってんの

 

145:名無しの生徒●/●/●(●)ID:rm7ZZT4ap

1は逃げたんじゃないの?なんで書き込んでるのさ

 

146:名無しの生徒●/●/●(●)ID:TuPuU0o79

書き込んでる場合か早く行け!!!!!

 

147:名無しの生徒●/●/●(●)ID:dtPaD3PQw

近辺情報をハラディ

 

148:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

いま脱走のために所定の位置でスタンバってる状況

周りには昼休憩で休む兵が20ぐらい。今も出入口見守ってるのが4ぐらいかな

私たちもその中に交じって午後のシフトの準備をしてる風を装ってる

 

149:名無しの生徒●/●/●(●)ID:RqgTGTl20

そもそもどういう風に脱走するつもりなのさ

なんで真昼間に正面から出るん深夜の方がよくない?

 

150:名無しの生徒●/●/●(●)ID:bn00du3my

そんな堂々とスマホ出して書き込んでたら怪しまれるよね大丈夫?

 

151:名無しの生徒●/●/●(●)ID:GDf3u4rQn

めっちゃ人がいるやんけ

てっきり誰もいないところからこっそり行くんかと思ってたわ

 

152:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

>>147 いま準備してるところ

【画像表示】(ケーブルリールをしゃがんでいじる生徒)

 

153:名無しの生徒●/●/●(●)ID:7kuur3P5Y

ケーブル撒くやつかな

 

154:名無しの生徒●/●/●(●)ID:uPoaQqnUK

>>152 これが協力者?それともイッチが撮らせたやつ?

 

155:名無しの生徒●/●/●(●)ID:EJi/+o0mN

とりあえずこれで1が乗っ取られたわけじゃないのが確定したっぽい

 

156:名無しの生徒●/●/●(●)ID:BqEn9Xngn

なに流暢に写真とってるねんwwwww

 

157:名無しの生徒●/●/●(●)ID:TXnZL7h5N

意外と余裕ありそうで安心

 

158:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

前哨基地との電信ケーブルを敷設する体で押し通すつもりや

 

159:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

>>154 協力者でなおかつ後輩。ワイは部下の作業を監視するって設定

 

160:名無しの生徒●/●/●(●)ID:5CUXxIOeP

ガチで正面突破やん

 

161:名無しの生徒●/●/●(●)ID:0AvuTHtBU

あえて目立つことで逆に警戒心を薄れさせる作戦か

 

162:名無しの生徒●/●/●(●)ID:bLcB5x3Xr

後輩にやらせないで自分も手伝ったれやwwwwww

 

163:名無しの生徒●/●/●(●)ID:HBt2pOxJf

作業員を装って銀行を襲うとか前にあったよなあ

 

164:名無しの生徒●/●/●(●)ID:guR4aDNsW

 1964年東ベルリンにて、米軍のパトロール部隊に変装した東ベルリン市民がジープで堂々と検問を突破した

 

リアルでもあるぽいし成功してるからいけんじゃね知らんけど

 

165:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ytlLXJ/VJ

なんかそこまで堂々としてたら逆に疑わんくなるよなわかる

 

166:名無しの生徒●/●/●(●)ID:VwACK8kAe

1いまの心境は

 

167:名無しの生徒●/●/●(●)ID:rgxPRjmey

心臓バックバクやろな笑

 

168:名無しの生徒●/●/●(●)ID:DrQHfKLn3

「1ちゃーんなにしてるのスマホみせてー」

 

169:名無しの生徒●/●/●(●)ID:f3IuR/Kf8

後輩ちゃんのスペックは?

 

170:名無しの生徒●/●/●(●)ID:OadtQN0kK

掲示板書き込んでたせいで死にましたは元も子もないやろ早くやめろ

1のためにも同行する後輩のためにも

 

171:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

>>166 平静を装ってるけど内面かなりソワソワしてる

練りに練った計画が遂に実行されるってのとバレたら殺される恐怖

それでも止まない自由への憧れでもう情緒はぐちゃぐちゃ

 

172:名無しの生徒●/●/●(●)ID:9bxOaZkIz

1の死因

掲示板への書き込み

 

173:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

>>170 心配してくれてありがとう

それでもここに書き続けるのは私なりの意思と言うか信念があるからなんだ

それは後輩とも相談済み

 

174:名無しの生徒●/●/●(●)ID:8vpaIoAmA

「オレ、この戦いで生き残ったら結婚するんだ……」

 

175:名無しの生徒●/●/●(●)ID:Y5gvnXDQB

フラグ、感じるんでしたよね?

 

176:名無しの生徒●/●/●(●)ID:uEMht1u58

1頑張って逃げ切るんやで(でも正直捕まったらどうなるんだろって気持ちもある)

 

177:名無しの生徒●/●/●(●)ID:hpT0d4FxX

>>173 「命かけて逃げなあかん」→「せや、スレ立てたろ!」の精神

うーんこの

 

178:名無しの生徒●/●/●(●)ID:I0UE6otkl

模範的スレ民の精神

 

179:名無しの生徒●/●/●(●)ID:eaW1bPpHJ

よくもまああんな地獄みたいな環境でそういう考えが出たね笑

 

180:名無しの生徒●/●/●(●)ID:qRet+/tlo

インターネット使えるんだったら1以外にもネット経由で助けを求める人がいるんじゃない?

 

181:名無しの生徒●/●/●(●)ID:uSm2IE2nl

1頑張れ!絶対に幸せになれよ!

 

182:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

>>169 アリウス分校一年 武器・グレポン 身長150? 細い

 

183:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

>>180 そもそもそういったことを学ぶ機会が無いからインターネット使える人自体が少ないんや

基本的にアリウスの仲間内で通じる通信機でやり取りする形だからさ

ただそうであっても結構前に試みた生徒がいたんだよね

でもいろいろとガバやらかして速攻でバレて処刑されてた

 

184:名無しの生徒●/●/●(●)ID:FTGu8D8VZ

1後輩のスペック貼ってくれてありがとうやで

 

185:名無しの生徒●/●/●(●)ID:vs7VV/Q7E

1やその後輩のスペック的にアリウスはグレポンが標準なんかな

火力と殺意高すぎだろ

 

186:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZMeIA+H5f

ひぇ……

 

187:名無しの生徒●/●/●(●)ID:IjUOdMhGB

その通信機を使うためにケーブルをしく必要があるってわけ

 

188:名無しの生徒●/●/●(●)ID:s+c9H1ldQ

おたくのところ命の価値が軽すぎひん?

 

189:名無しの生徒●/●/●(●)ID:3ZvfvLtAy

1の地獄が私たちと地続きのところで起きてるって事実に震えるわ

 

190:名無しの生徒●/●/●(●)ID:rgxPRjmey

>>180 巧みにどういうサイトに書き込んだとか、どういう風に助けを求めたとか分かる?

 

191:名無しの生徒●/●/●(●)ID:ZARg8tC3J

>>190 わからんすまん

 

192:名無しの生徒●/●/●(●)ID:JPaWJW+ni

すっげぇ軽率に命を弄ぶ、頭にきますよ!

 

193:名無しの生徒●/●/●(●) 12:30:22 ID:ZARg8tC3J

いくね

 

194:名無しの生徒●/●/●(●)ID:8xth/vIJ/

またね

 

195:名無しの生徒●/●/●(●)ID:t4ucbMlBL

お、もうこんなじかんか

頑張れよ1

 

196:名無しの生徒●/●/●(●)ID:SGHtlQCup

頑張れ1!ぜったいに負けるな!

 

197:名無しの生徒●/●/●(●)ID:iHcP0iFHp

1の無事を祈る

 

198:名無しの生徒●/●/●(●)ID:fdTJbxeU2

1絶対に生きて地上に出るんだぞ!

 

199:名無しの生徒●/●/●(●)ID:mKDEHXOr1

地上に出たら追手とか大丈夫なの?

 

 


 

 

 

 

 

「よし、とっとと終わらせるぞ」

 

 そう言うと、私は重い腰を上げてスマホをポケットに押し込む。

 

「そっち持て」

 

 センに対して高圧的に指示を出すと、彼女はオロオロしながらケーブルリールの片側を持つ。

 足並みを揃えて歩き始めると、ケーブルリールがギュルギュルと音を立てながら回転し、地面に電信線を吐いていく。

 

「お疲れ様でーす」

 

「お疲れ様です、お気をつけて」

 

 これから交代のために一旦後方へ下がる生徒とすれ違うたび、彼女らは健気にねぎらいの言葉を掛けてくれる。

 それに対して私も「ありがとうございます、お疲れさまでした」と返し続けた。

 思えば、私が唐突に「こんにちはー」と言いながらこの場に乱入してきたときも、彼女らは不思議そうな顔をしつつ挨拶してくれたものだ。

 これほどの善性があるというのに、それを潰してただひたすら従順な犯罪マシーンへと調教するここの方針に対する憎悪心が湧き上がってくる。

 そして、そんな彼女らともう会えないことが寂しく、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 

「はぁ…はぁ…」

 

 しかし、それでも私たちは歩みを止めない。

 人の流れを逆らうように、電信線を垂れ流しながら自由の光に向かってがむしゃらに進む。

 

 すると、思いのほかあっさりと人の波から出ることができた。

 この間、特に怪しまれることは一切なかった。

 大胆で堂々とした態度が突破に繋がったのだと信じて疑わなかった。

 そして、そのまま私らは歩みを進めていく。

 

 私は今、着実に、間違いなく自由に近づいているのだ。





  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。