「…………」(警戒)
「ひいっ!?」(恐怖)
「あなたは…!」(銃を向ける)
「皆さん、どうしました?」(困惑)
はい、よくわからんですね。
今現在ブラックマーケットのとある個室で便利屋とともに美食研+フウカさんを待っていました。ちゃんと連れてきてますね、よしよしと思ったらフウカさんまた縛られてるんですよ。で、こっち見るなり美食研の反応は先程言った感じですね。これはひどい。
「ナギサさん、一体これはどういうことでしょう」
「さぁ……前のお祭りの際のフウカさんの誘拐の際、私はハルナさんと正面衝突して気絶してしまって……あとのこと知らないのですよね」
「えぇ……お恥ずかしながら私も気を失ってしまいまして……ではなく。フウカさんから持ちかけられたお話の件です」
「ふむ、では少し話しましょうか。とその前にフウカさんが話したいことがあるそうで……」
ナギサがフウカの拘束を解こうとするとハルナは立ちふさがった。
「私たちのフウカさんなので勝手に触らないでくださいな」
「ふむ、では猿轡だけ外してもらえますか?フウカさんのお話を聞いてほしいので」
「えぇ、了解しました」
猿轡を外されたフウカさんがミレニアムで出会った時より前の話も含めて話し始める。
「なるほど、フウカさんが探していた人、というのがナギサさんということですか」
「私を、探していた……?」
おーっと、初めて聞いた話ですね。なんで探してるんだ……?
「ええ。なんでもフウカさんが大切な方と離れ離れになってしまったと」
「ちょ、ハルナストップストップ!恥ずかしいって!!」
うーん、赤面して慌てるフウカたんかわいいやったー!
「私達も探していたのです。しかし見つからず。そうなるとゲヘナの外だろうなと話しましたが……ミレニアムのお祭りなら確かに。そうなると、フウカさんがトリニティに誘拐されたというのは……」
「トリニティにゲヘナの方がなんども足を運んでいたことに対する誤解、でしょう。両校間は対立が深いですから」
「フウカさんの姿を見て、そう見られても仕方がないと」
ため息をついて、ハルナはこちらを見る。
そう、つまりは早とちりである。
ちなみにここまでアルは銃口をむけられアワアワしており、ムツキはこの話を聞きながらニヤニヤしていた。かわいい。
「ふーん。そっかそっかー。とりあえず事情は分かったけどさー、今は大事な誘拐作戦の方詰めて行きたいなーって思うなー。どうどう?」
「そうですね。陸八魔さんたちもいますし。話を進めても構いませんか?」
「もちろん構いませんが……少々時間をくださいな。私から皆さんには説明をして起きます」
おっ勝ったな、風呂入ってくる(勝利を確信した図)
ハルナが美食研究会のみんなと話を終えて戻ってくると、無事皆さん落ち着いた様子でこちらの話を聞いてくれました。ハルナ様々ですね。
さて、美食研究会は一見各々が好き勝手動いているように見えて意外と方向性は一つなんですよね。ハルナがスキル《リーダーシップ》持ちなのが大きいです。ハルナさえ説得できればあとは大抵なんとかなります。ちなみに他の所有者の代表的な方がヒナ、ホシノ、キサキ、あとストーリー上で生えるタイプのミヤコですね。コンシューマー版を既プレイ勢のニキ達
はカルバノグストーリーのシステムログで入手を確認できるミヤコの印象が強いんじゃないでしょうか。そのくらいトップレベルの戦闘力を誇る人や指揮官クラスのリーダーが所有していることが多いです。
あ、指揮官と言ってもアコは未所有です(そらそう)。
ヨコチチで風紀乱してるやつに風紀委員会でリーダーシップを得られるわけがないだろ!いい加減にしろ!!!
とまぁ話はそれましたが……はい。戻って来るなり、土下座かましてきました。それも一斉に。いや、なんか怖いんだけど???
みなさん、ごきげんよう。美食研究会のリーダー、ハルナと申します。
私は、ナギサさんに呼ばれているとフウカさんからお願いをされたと聞いて話を伺うことにしました。美食研究会のメンバーからは断られましたが、そこは何とか説得をして伺い、何とか合意を取りました。
なぜ説得をするのか。それは勘でしかありません。ですが、確かに感じたのです。これは、美食の香りだと!
一悶着起きてしまいましたが、間に便利屋68のお二人が入り、再度何とか説得を試みます。美食への志はみなさん持ち合わせています、その理解と誤解を再度解いた時です。ジュンコさんがさりげなく発した一言で致命的な間違いに気が付きます。
「あれ、でもそれって……私達参加してきた中でも、とびっきり良かったロールケーキ祭を台無しにしちゃったんじゃ」
「! それは……」
確かに私達はフウカさんを助け出す目的で誘拐及び爆破を決行しました。しかし、ロールケーキ祭の屋台はどれも良いものでした。ロールケーキという狭い題材をそのままに、そこでしか出てこないような変わり種ロールケーキの屋台は限定という一点と十分屋台として成り立つ味。さらには回りやすい配慮もされており、その配置や工夫にはまるで美術館のようでした。
さらに、捕まった私たちの元にふらりとフウカさんがやってきてロールケーキを渡してくれました。ほかの牢屋の皆さん、見張りの方にも渡していました。それは何の変哲もないロールケーキでした。牢屋の中で皆さんと食べたロールケーキ……牢屋に入るようなことをしでかしてしまったことを後悔するほどに、フィナーレを飾る出来栄えでした。
「そうですね、あのロールケーキ、確かに美味しかったです」
「悪いことしちゃったねー」
……罪悪感が押し寄せて来てしまう。私は知っている。この罪悪感を感じながら食べるご飯は、間違いなく美味しくない。
ならば、答えは一つ。
「……みなさん。提案ですが、ナギサさんに謝罪しませんか?それで水に流して行きましょう」
「失礼なことしちゃったもんね……まだちょっと怖いけど」
「さんせーい!」
「でも、どうやって……?」
しでかした事が大きいからこそ、誠心誠意謝罪しなければならない。そしてその方法は……
「任せてください。こういうときの、誠心誠意を込めた謝罪を私は知っています。それできちんと謝りましょう」
「それそれ!で、どうするの?」
「説明します、いいですか――」
私が提案した作法。それを教えると……
「これ、土下座じゃん!」
「土下座ですね」
「はい、土下座です」
こうして、美食研究会一同でナギサに土下座をすることになったのだった。
すでに書き溜めを掃き出したので、しばらくは試験練習しつつ投稿継続のため短めの投稿が連続します。すみませんがよろしくお願いします。