はい、一斉土下座とかいう通報案件のあとは問題なく進んでいきました。作戦の手伝いもやってくれるとのことでアル様も大喜び。ハルナは、今のメンバーに足りない頭脳役もこなせるリーダー勢、作戦が練り上がり、無事便利屋68は誘拐のノウハウを手に入れ……
「さすがにトリニティのナギサ様がゲヘナ内に関わるのは厳しいですね」
「大丈夫、このアル様に任せなさい!あなたの初依頼、成功させてみせるわ!」
そしてゲヘナ内に関わる話のため作戦協力を断られ、ナギサはトリニティに戻ることに。うーん残当。
視聴者ニキは、なんで?と頭にハテナ浮かんでるかもですが、本来トリニティとゲヘナは深い対立状態でまず仲良くはできません。
これに関しては、アルちゃんが特殊なのよ……彼女はナギサと名乗っているにも関わらずトリニティの
おっと、解説の間、倍速スキップして放置してしまいました。えーと、装甲車の中にいるのかな。この特徴的なマークは十字マークは正義実現委員会の所有ですね。そして、目の前には……紙袋被ったファウスト様?なんで??
「正義実現委員会から装甲車をお借りした甲斐がありましたね!ゲヘナに着きました!そのままご友人さんのところまで突っ込みます!」
__スゥぅぅぅ(頭抱え)
さて、美食研究会と便利屋68からの話し合いや協議を終え、その後はあっという間に作戦決行の日を迎えた私でした。が、私には特に話が来ることはなく……
そんなわけで、暇を持て余してしまいました。まだ時間はお昼。とりあえずティーパーティーの部屋にもどると、そこには先客がいました。
「やぁ、ナギサ。約束通り顔を見せに来たとも」
「お、ナギちゃんお久〜☆」
「ミカさん、セイアさん……」
ミカさんは最近忙しくなかなか遊べなくなっており、セイアは夢の旅を満喫しており、こうしてメンバーが揃うのは久々である。
「それじゃ皆そろったし!お茶会スタートじゃんね☆」
久々の幼馴染との時間は、なかなか楽しいものであったことは記しておく。問題はその最中のふとした雑談だ。
「しかし、ナギサ。せっかくのお茶会なのにどこか心あらずのようだが。どうしたんだい?」
「え?そう見えますか?」
聞き返すと、ミカさんも頷いていた。
「そうですね、ティーパーティーにも全く関係ない話ですので。この場では控えたかったのですが。話すとしましょうか。実は……」
そうして、ゲヘナの事情や誘拐依頼の話を2人に話す。ミカさんはゲヘナの話でうへぇといった様子だったが。セイアは話を聞いて頷くとナギサを正面から見据えて問いかける。
「それで、ナギサはどうする?」
「私は……ああ言われたからには、信じて待つとします……」
「……一方で、不安も抱えてるというわけだ。幸い今日が終われば結果もくる。気晴らしに何処か行ってきたらどうだい?」
なるほど。そういうことならばと誘ってみることにする。
「そうですね。春葉原のモモフレンズショップで新作がでてるので行ってきます。あ、せっかくですしセイアさんたちも」
「「悪いが遠慮するよ(遠慮するね☆)」」
「なんでです……?」
こうして一人で春葉原に赴きました。
兎にも角にも、出店したモモフレンズショップ新作の限定メタルアングリーアデリーさんは逃せませんからね。
「「あっ」」
ちょうどヒフミさんが並んでいたのは想定外でしたが。
目的のものを購入してレジを後にすると、先に購入を終えたヒフミさんが待っていてくれました。
「なるほど、メタルアングリーアデリーさんですか!」
「そういうヒフミさんは?特にペロロ様の新作はなかったかと思いますが……」
「あはは……新作じゃなくてもお店ごとに揃えてるんですよ」
そう言ってヒフミさんが袋から取り出したのはペロロ様のぬいぐるみでした。
「私が買ったのはこちら!みんな大好き!!モモフレンズのペロロ様ぬいぐるみです!!
まんまるとしたボディーに、すべすべの羽毛、何を考えてるかわからないおめめがとってもキュートです!
チャームポイントの舌もきちんと裁縫されていて、造形もさながら耐久性もグッドです!」
好きなものを勢いよく語りだすヒフミさん。愛らしいその姿を眺めていて、ふと気がつく。
「そのペロロ様、心做しか少しまん丸じゃないですか?」
「はい、こちらのモモフレンズショップのペロロ様なんですが……綿もたっぷり詰まっているのか、なんだか原作のペロロ様よりもまん丸な気がします。食べ過ぎてしまったんですかね……あはは……」
その様子をぼんやりと眺めていると、逆にヒフミさんから覗き込まれていました。
「うーん、ナギサ様お疲れですか?何処かぼんやりしているような気が……」
「ええ、実は……」
今日は本当に説明する機会が多いなと思いつつ、ヒフミさんにも説明すると随分と慌てはじめました。
「つまり、立場の関係でいけないけどゲヘナのご友人を助けに行きたいんですね。って、こんなところで呑気にしてちゃだめじゃないですか!」
「でも……」
「それでも!ナギサ様にとって大事なご友人で、だから悩んでいるのではないですか?私は、ナギサ様のこと助けたいです!」
「ヒフミさん……!」
さぁ、行きましょう。そう言ってヒフミさんが伸ばした手を。私は、しっかりと掴み取るのでした。
「ところで、どうやって向かうのですか?」
「お任せください!あ、ちょっと装甲車お借りします!」
「……はい???」
今、なんて???